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ラテン(イベロ)アメリカ文学コミュの群像・五月号(2009年)

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 文芸雑誌『群像』五月号にて「〈特集〉海外文学最前線」なる企画が打ち出され、他の言語圏とならんで「[スペイン語圏]新たなリアリズムの創出に向けて 木村榮一」というテキストとともに、スペイン語圏の新鮮なブックガイドが提供されている模様(手元にゲンブツなし)。

http://shop.kodansha.jp/bc/books/bungei/gunzo/backno/2009/images/05con_l.jpg

 この件をあつかったマイミクさんによると、取り上げられているのは次のような作家たち。

ロドリゴ・レイ・ローサ (グアテマラ)
セサル・アイラ (アルゼンチン)
ゴンサーロ・セロリオ、ファン・ビリョーロ、イグナシオ・パディーリャ
ホルヘ・ボルピ (メキシコ)
ロベルト・ボラーニョ (チリ)
『アメリカのナチ文学』『凶暴な刑事』

 オラシオ・カステリャーノス=モヤ(エル・サルバドル)

 
 ちなみに木村先生によると、必読書リストはこんなものだとか。

 Jorge Luis Borges  『Ficciones』  『El aleph』
Gabriel García Márquez  『Cien años de soledad』
Mario Vargas Llosa  『La casa verde』
Isabel Allende  『La casa de los espíritus』
Roberto Bolaño  『La pista de hielo』
Horacio Castellanos Moya  『El asco』
Julio Llamazares  『La lluvia amarilla』
Enrique Vila -Matas  『El mal de Montano』
Quim Monzó  『Ochenta y seis cuentos』



 ロベルト・ボラーニョは他のトピックでも取り上げられています。
 メキシコではJorge Volpiの人気、実力が高いとのもっぱらのうわさ。
 Volpiらの世代は、俗にcrackの世代とも呼ばれているようで、国内外の経済危機などがアイデンティティにつよい影響をあたえているようです。

コメント(3)

 brritoさん>
 いつも貴重な指摘でお世話になってます。
 情報の詳細なフォロー、ありがとうございました。

 わたしなどは、いまだにブームの時代の(老)大家に引っ張られているという気分がぬけません。
 これはわたしの場合は、べつにラテンアメリカ文学にかぎったものではなく、ニホンのモノ書きさんの場合も、あたらしい書き手ではなく、昔の書き手をしこしこと読んでいるといったありさま。

 なにか新しさについての不信といったものを自身で持っているのかもしれません(当然、ベストセラーは読みませんし)。

 とはいうものの、新しいものは、きっとビンビン響いてくるものがあるはず。
 書いている者と読んでいる者とがおなじ時間軸のうえに住んでいるという感覚。
 それは至福のひとつでもあるんでしょうが、でもひるがえって、その至福らしきものにどれだけ永続性があるものか。
 つまり、今を描くひとたちはそれこそ玉石混交であり、だからこそわたしは敬遠してしまうのでしょう(ニホンのWムラカミを読み出したのもデビューして十年以上もたってからのこと)。

 エンリケ・ビラ=マタスにわりと興味をもってて、「バートルビーと仲間たち」でも読んでみようかと思って本屋にいったのに、スペインからの輸入版ということもあってか値段がたかく、おなじ値段でずっと分厚いということで(笑)レッシングのThe Golden Notebookのソフトカバー版を買ってきてしまった、というような軟派なんでわたしはあります。
「モンターノの病気」もプロモーションされているようですが、値段をみてやめました。

 カルロス・フエンテスあたりも「いまでは(ラテンアメリカの)どの国にもなんにんかのすぐれた作家がいる」とか語ってて、読むものはいくらでもあるのでしょう。

 しかし、ペドロパラモやら空気のもっとも澄んだ地域、とかがletras mexicanasのシリーズで出たころのことを出版のジョーシキ的世界と思ってしまうわたしは、遅れてきた青年(らしきもの)という運命を決定づけられているような気がします。
 

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