ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

こころとサイエンスコミュの[ヤーキーズ=ドットソンの法則] 適度な緊張が実力を発揮させる

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
[ヤーキーズ=ドットソンの法則] 適度な緊張が実力を発揮させる
朝日新聞2010年6月12日、勝間和代の人生を変える法則より

米国の心理学者のロバート・ヤーキーズとJ・D・ドットソンがネズミを使った実験で発見した今回の法則は、私たちが実力を発揮させたいときに役立つと思います。
この法則は、私たちが実力を発揮するには、適度な緊張感や動機付けが必要だということを表しています。
私たちがなぜ、試験や試合でふだん以上の力が出せるかというと、あるレベルまでは、私たちは意識が覚醒(かくせい)すればするほど効率が向上するからです。しかし、緊張感が適度なレベルを超えると、「あがった」状態になり、かえってパフォーマンスが低下してしまいます。
例えばカラオケを歌うとき、一人きりよりも、2、3人の友人に囲まれていた方が上手に歌えますが、会社の忘年会で何十人もの前で歌ったりすると、緊張して声がうわずったり、音をはずしたりしてしまいます。
この「あがった」状態に、どのポイントでなるかは、実は本人にとっても、その行為の難易度にかかわってきます。
プロの歌手は、1万人の観客を前にしても、まったくあがりません。それは、素人に比べて、歌うことの難易度がはるかに低いので、パフォーマンスの緊張がピークになるまで、まだまだ余裕があるからです。
よく「人前でプレゼンテーションが苦手」という声を聞きますが、これは、本人の実力がまだ、その行為の緊張感に耐えうるほど熟していないのです。練習を重ねて難易度を下げれば「あがり」は克服できます。
コンテストに出たり、試験を受けたり、多くの人に見られたりすることは、たいへんは緊張を伴うので避けたいと思う人が多いと思いますが、実際には適度な緊張は私たちのパフォーマンスを飛躍的に増大させます。
また、あがって失敗したとしても、今度は失敗しないように、より実力をつけようという動機付けにもなります。
私も独立後、人前で適度な緊張感を持ってスピーチをしたり、メディア活動をしたりすることに慣れるまで3年かかりました。それでも、過度な緊張をするとまだまだ失敗は多く、実力をつけることでコツコツを克服していきたいと、この法則を考えるたびに強く思います。
出典:Yerkes、Dodson ”The relation of strength of stimulus to rapidity of habit - formation”
(習慣づけの速さと刺激強度の関係)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

こころとサイエンス 更新情報

こころとサイエンスのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング