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こころとサイエンスコミュの鍼の分子影響が明らかに

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■[論文] EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より
鍼の分子影響が明らかに
Acupuncture's molecular effects pinned down
30-May-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-05/uorm-ame052710.php
Nature Neuroscienceに5月30日発表された論文で、鍼の効果の一部にアデノシンが関与していることを発見した。マウスの実験。
Adenosine A1 receptors mediate local anti-nociceptive effects of acupuncture
Nature Neuroscience:(2010)DOI: 10.1038/nn.2562
http://www.nature.com/neuro/journal/vaop/ncurrent/abs/nn.2562.html 


・マウスに鍼
Natureニュース
Acupuncture for mice
1 June 2010
http://www.nature.com/news/2010/100601/full/465538a.html
鍼が代替法から少しだけ抜け出すかもしれない。
Rochester大学のMaiken Nedergaardらはマウスの右後ろ足に痛みを誘発させ、「膝」のすぐ下(足三里)に針を刺して回転させた。その1時間後の熱または接触刺激に対する反応時間が長くなっていて痛みが緩和されていることを示唆する。さらに鍼を打った場所のアデノシン濃度が上昇していたこととアデノシン受容体のないマウスでは同じような反応が見られないことを報告した。
代替医療の有効性を研究しているEdzard Ernstは、メカニズムはありそうだがこの仕事で鍼が有効かどうかはわからない。臨床上の効果がプラセボを上回らなければそのメカニズムは働いていないということである。
またアデノシンの痛み修飾作用を研究しているDalhousie大学のJana Sawynokは、カフェインがアデノシン受容体を阻害するため、鍼の臨床試験が行われた多くの国でのカフェイン摂取状況を考えると重大な交絡因子となっている可能性があることを指摘している。
元論文
http://www.nature.com/neuro/journal/vaop/ncurrent/full/nn.2562.html
(マイクロダイアリシスとは言えアデノシンの濃度が300 nM程度なのでどうだろうか。
アデノシン受容体の活性化による神経細胞抑制にはアデノシン数十〜数百microM程度が必要だったような。) 


<畝山先生に質問してみました>
Q、皮膚組織刺激って、鍼をさすだけでなく、マッサージとか指圧とかでも同じことな
んでしょうか?
アデノシンって鎮痛効果があるんですか? 


<回答>
場所も強さも違うので同じかどうかはわからないです。
温度変化でも皮下組織にいる細胞から神経伝達物質が出ることはあります(温熱じん
ましんとか)。
アデノシンは神経伝達物質としても作用することが知られています。
でもあまり特異性も感度も高くないので(身体中にたくさんあるので)医薬品として
の開発は進んでいないと思います。
この論文は話の種、といったところですがミソは「気」の流れがどうこうという鍼の
理論を否定しているというところですね。
もともと鍼の効果に「ツボ」は関係ない、という報告はたくさんありました。 

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