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こころとサイエンスコミュの[娯楽/行動経済学]成功しか見えないワナ

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[娯楽/行動経済学]成功しか見えないワナ
(日経新聞2009年11月21日版より)

11月24日、年末ジャンボ宝くじが売り出される。この季節になると毎年話題になるのが「当たる売り場」の長い行列だ。人気のある窓口は1時間、2時間待ちは当たり前。隣が空いてても、移る人はほとんどいない。でも本当によく当たるのだろうか?

何本も当りが出た窓口だから、と並ぶ人は言う。売り場にも「3億円出ました」なんて張り紙がしてある。二度あることは3度ある、どうせ買うなら、と思わず並んでしまうのが人間の心理だ。

数学的にはどうなのか。桜美林大学の芳沢光雄教授は「どこの窓口でも確率は同じ」とばっさり。「当たる売り場」は「行列ができてたくさん売れるから、当選本数が多くなるだけのこと」。

よく当たる売り場は、裏をかえせばよくはずれる売り場でもあるのだ。はずれには目を向けず、当りにだけ注目してしまう心理を、行動経済学では「生き残りバイアス」と呼んでいる。

例えば「株価の騰落を10日間続けて当てた」と主張する人がいたとしよう。証言者もいる。果たして彼は予言者だろうか。

行動経済学に詳しいトーマツの山中御稔パートナーによると「こうした予言は誰でもできる」。例えばこんな感じだ。1万人に毎朝メールを出し、5000人には「今日は上がる」、残りには「下がる」と伝える。

翌朝には予想が当たった5000人のうち、さらに半分ずつに騰落予想を伝える。これを繰り返すと、10人ほどの人は「10日間続けて当たった」と証言することになるのだ。

こうした生き残りバイアスは「詐欺の常套手段でもある」と山中氏。絶対勝てる投資術、必ずやせるダイエット法、元気になる健康食品。。

「うまくいった」と証言する人の陰に潜む「うまくいかなかった」人たち。成功体験が目を引くのは、それが珍しいからでもある。


□有限責任監査法人トーマツ(ゆうげんせきにんかんさほうじんとーまつ、英文名称:Deloitte Touche Tohmatsu LLC)とは、日本の大手監査法人。いわゆる「4大監査法人」の一つであり、監査、マネジメントコンサルティング、株式公開支援、ファイナンシャル アドバイザリーサービス等を提供する日本最大級の会計事務所。(Wikipediaより)

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