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私的文章倉庫コミュの酔狂

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朝起きて右手を見たら、ミミズ腫れがあった。
ぐるりと半円を描き、前腕を三分の一切り落とすような起動を描いて。
覚えが無い傷痕に頭を振り、指に血が通っているのか確かめようと手を握った。

そこまで意識を覚醒させて気付いた。
隣に誰かいる。

初めは認めた。
次は慄いた。

こいつは誰だ。

わたしは酒に溺れるような無謀は犯さない。
しかし、こいつは誰だ。

少しずつ目が覚めるのに反比例して、私の血糖値は降下していく。

急いで反対則の腕を確認した。

そこには、然るべき物が存在している。
安堵の息を漏らし、しかしながら認識出来ない存在に脳内は血流を総動員している。

目が覚めれば、私の生きていた世界は跡形も無く消えてしまうことなんて、珍しくも無いことなのかもしれない。

恐ろしくなって、私は跳ね起きた。

洗面台の前に立ち、改めて傷を見る。


傷口からじくじくと漿液が漏れている。


考えることが面倒になり、とりあえず今日は眠る事にした。


目が覚めれば、もっと都合の良い状態になることを信じて。

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