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T細胞研究コミュニティコミュのTregについて質問があります。

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こんにちは

はじめてトピをたてさせていただきます。

Tregのペーパーを読んでいるのですが、疑問が出てきました。

AutoimmunityやCancerにでよく話題になるTregは、thymous のpositive selection をエスケープしてきた細胞が血中に生き残って、ある刺激によって細胞数を増やしたり、減らしたしているのでしょうか?

どなたか教えていただけないでしょうか?

コメント(16)

テリーさんこんにちは.

少し専門から外れるので細かなところまではフォローしきれていないのですが,大まかにはこんな解釈になっていると思います.

TregをFoxp3+cellと定義した場合ですが,
Thymusで自己抗原にある程度のavidityを持った細胞がnaturally occurring Treg として分化すると言われています(いましたよね?).このTreg自体は非常に増殖性は低いので末梢での増殖は少ないと思いますが,IL-2にて不応答をレスキューできるし,Tregの維持にもIL-2が必須なので,状況によっては増えるのかもしれません.

一方,末梢のNaive TにTGF-b(+RA) を作用させたり,weakなTCR刺激を与えたりするとFoxp3を発現してTreg活性を獲得します.一般に末梢でTregが増えるといった状況下では,こちらの末梢Treg分化のほうがdominantだと勝手に思っています.が,実際のところ,Naturally occurring Tregの増殖か末梢でのTreg分化による増加かを確認する術が(たぶん)ないような気がするので,区別するのは難しい状況にあると思います.

Treg詳しい方,間違ってたらフォローお願いしますね.
とむ猫さん

いつも丁寧に回答してくださってありがとうございます。
それでは 、anti-CD3(soluble)とIL-2で培養続けると増殖するわけですね。細胞表面にはIL-2Raが発現しているので、培養時のIL-2の濃度は高い方が増殖しやすいわけですよね。
テリーさん

刺激の方法は忘れましたが(たぶんplate immobilized anti-CD3+soluble anti-CD28かな?)にIL-2で培養してたと思います.最初の報告は2000年か2001年くらいのJ.Exp.Medだったかな?,ヒトにもマウスと同様のTregが存在するという報告の中にIL-2によってexpand可能な旨が記載されてたと思います.Treg研究ブームの火付けになったpaperです.確かMariaのところのpaperだったと思うけど,うろ覚えで...スイマセン.

High affinityなIL-2Raを高発現しているからIL-2の要求性が他の細胞よりも高いのか,無応答形質をキャンセルするためにIL-2を必要とするのかはちょっと存じません.たぶんこの辺も解析されてるとは思うのですが....
Immobilized anti-CD3+ immobilized anti-CD28 + high dose IL-2(mouseの場合>100U/ml)が培養条件ですね。high dose IL-2は無応答性をキャンセルするのに必要らしいです。
しかしexpansionしたあとに、IL-2を除いてしばらくほっておくとまたanergicでsuppressiveになるとかいってますが、
僕は自分でやっても再現性がとれてないのでほんとかよって思ってしまいます。ほんとTregはブームですね。
Kotaroさん

Kotaroさんのところでは再現できませんか.IL-2のstarvationは結構トリッキーですしね.死んじゃったりいろいろと.

>Tregはブームですね。
Treg paperと言えば,もう1年前になっちゃいますけどanjanaのところのCell paperが面白かったですね.ちょっと目から鱗だったのと,まさに僕の友人PIがやってたフィールドだったので彼の悔しさも感じながら読んじゃいました.
結晶構造がなぜかFoxp2だったのが悔やまれるところでしたが.
とむ猫さん、kotaroさん

ありがとうございます。
いくつかのPapersを読みます。
Antonioさん

TGFbにてFoxp3発現を誘導(TCR刺激共存下)した場合,Foxp3陽性(発現誘導された)細胞と同じwell中の陰性細胞間で増殖速度に差が出てくるか否か御存知ですか?

レンチやレトロで遺伝子導入した場合に導入遺伝子の増殖への影響と発現Foxp3による増殖への影響がからむと解釈難ししくなるなと思いまして.
Antonioさん

回答どうもです.
CFSEの話で以下のpaperを思い出したので,再確認してみました.
Kretschmer K, et al. Nat. Immunol. 2005

このpaperではTGFbでFoxp3を誘導してもされなくても細胞増殖には大きな差は見られないようですね.

Tregリサーチは本業ではないのですが,空いた時間にレンチやレトロで遺伝子放り込んでFoxp3などを見て楽しんでいるのでこの辺気になってました.

例えば入れた遺伝子が増殖をサポートするもので,一方Foxp3が増殖を強く抑制していた場合,見かけ上GFP+中のFoxp3陽性細胞が少なくなる傾向になるでしょうし,入れた遺伝子によるFoxp3発現抑制という形に不当に拡大解釈してしまわないか疑問に思っていました.

これで少し安心して遊べます.
前記のpaperのFig.6Cです.
in vitroでのTGFbによるFoxp3 inductionにおいてFoxp3陽性と陰性のCFSE intensityに差がないようです.

とりあえずこの情報があればOKなので.
Antonioさん


おっしゃるように,分裂している過程でFoxp3が発現されてきたと見るのが正しい気がします.
最初の数回の分裂にfoxp3が影響しないのはまだ発現されてないからとして,既にfoxp3が発現している後半(〜600h)においても分裂に差がないという結果は,少なくともin vitroのTGFb依存の誘導系においては,Foxp3それ自体は細胞増殖には影響しないということを示唆していると考えて良いと思っています.

直接増殖を制御するような遺伝子ですと,レトロやレンチで増殖途中に入れても後期の分裂を大きく制御しますので,少なくともこの系でのFoxp3における増殖抑制の働きは弱いということですね.

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