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高齢者情報資料室コミュの見えないハンデ 内部障害  思いやりをプラスして

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見えないハンデ 内部障害
思いやりをプラスして

「ハート・プラス」マーク(左から2番目のイラスト)の掲示を働きかけた大橋ちひろさん(愛知県尾張旭市内の駐車場で)

愛知県尾張旭市役所の駐車場には、障害者用スペースに、車いすのマークと並び、見慣れないマークが掲示されている。人の形の中に赤いハート、そしてプラスの記号が添えられた「ハート・プラス」マークだ。

心臓、呼吸器などの重い病気による内部障害への理解を広げるために作られた。身体内部を意味する「ハート」に、思いやりの心を「プラス」してほしい、との願いがこもっている。

マーク掲示のきっかけを作ったのは、市内に住む大橋ちひろさん(34)だ。2歳の時、心臓弁の一つが完全に閉じている重い心臓病と分かった。

翌年、手術を受けたが、完治したわけではない。すぐ息切れするので、母きよ子さん(58)に、車や自転車で小、中学校へ送り迎えしてもらった。運動は禁止され、体育の授業はいつも見学だった。

短大と専門学校で和裁などを身につけ、一人で通学できるよう車の免許も取った。だが、体力的に就職は困難だった。今も数分間歩くと息切れする。

7年ほど前、心臓病仲間とホームページを作り、情報交換を始めた。「障害者用の駐車場に車を止めたら、警備員に不審がられた」など、外見では分かりにくい内部障害者に共通の悩みがあることを痛感した。
5年前、「ハート・プラスの会」が、内部障害への理解を訴えるマークを作ったことを知った。市議会議員に働きかけ、市役所など市内の10施設の駐車場にマークが掲示された。

「マークをキーホルダーにしてカバンに付け、持ち歩いています」と大橋さん。マークを駐車場に掲示する自治体は、金沢市や埼玉県上尾市などにも広がる。

大腸がんなどの手術で、便や尿の排出口(人工肛門(こうもん)、人工膀胱(ぼうこう))を腹部に作った人たちが交流する社団法人日本オストミー協会で、専務理事を務める竹内恒雄さん(64)も、この運動に共感した。

48歳の時、直腸がん手術で人工肛門をつけた竹内さんは、以前に読んだ新聞記事が忘れられない。人工肛門のため、駅の障害者用トイレを使った女性が、周囲の人に「元気なのに、なぜこのトイレを使うのか」と怒られ、悔しい思いをした、という内容だった。

「人工肛門をつくった、と言うことに抵抗がある女性は多い」。そう考え、協会は一昨年、携帯用のハート・プラスマークを3000個作り、会員に配布した。

内部障害への理解は、少しずつ広がっている。(坂上博)
(来週は「肝炎新治療」です)

NPO法人ハート・プラスの会 〒464・0082 名古屋市千種区上野1の3の9。
電子メールinfo@heartplus.org。
マークはホームページ(http://www.normanet.ne.jp/~h-plus/)から入手できる。

読売新聞
2008/2/1
YOMIURI ONLINE 医療と介護  医療
★http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20080201-OYT8T00181.htm

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