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高齢者情報資料室コミュの超寿宣言 骨粗鬆症 3

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超寿宣言 骨粗鬆症
運動で筋力 転倒防ぐ

左右の足首にそれぞれ1キロ・グラムの重りを巻き、足を片方ずつ、ゆっくり上げ下げする。これを左右15回ずつ。ほかにも、いすから立ったり座ったりを繰り返すスクワット、不安定なマットの上での足踏み――。

東京都江戸川区で、医療機関が運営する運動施設「ウェルネス葛西」。同区の冨田津多(つた)さん(87)は、3年前から週4日、欠かさずここに通い、筋力やバランスを養う約30分間の運動を続けている。帰りはバスに乗らず、自宅まで2キロほど歩く。

「今度転んだら、終わりだと思っていますから」。運動を始めたきっかけは、4年前の骨折だ。
2003年12月の早朝、冨田さんはトイレに行こうと、部屋で2、3歩歩いたところで、段差もないのに転倒。右の太ももの付け根の骨「大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)」が2か所折れ、手術を受けた。骨の量を示す骨密度が減って骨折しやすくなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)との診断も受けた。

厚生労働省の調査では、高齢者が寝たきりになる原因の1割以上は「転倒・骨折」。脳卒中など「脳血管疾患」、「高齢による衰弱」に次いで3番目に多い。

「このまま寝たきりになるのか」。冨田さんはがっかりしたが、約50日間の入院後、少しずつ歩くよう努力した。そして翌04年10月、娘の紹介でウェルネス葛西に通い始めた。
この施設では、健康状態の医学的なチェックを受けながら、個人に適した運動指導が受けられる。ただし健康保険はきかない。
運営する佐藤整形外科院長の佐藤公一(きみひと)さんは「骨密度が高くても、筋力が弱ければ転倒し、骨折につながる。逆に、骨密度が多少低くても筋力をつければ、転倒は防げる。そのためにも、運動を続けることが大切です」と語る。

冨田さんは、骨粗鬆症の治療薬は飲んでいない。7月末に測った冨田さんの骨密度は、20〜44歳の平均値の52%で、診断基準である70%を下回り、骨粗鬆症そのものは改善していない。
それでも、3年近く運動を続けた結果、自宅まで1時間以上かかって歩いていたのが30分と早くなり、以前は飲んでいた足の痛み止めも不要になった。体全体の筋肉量は3キロ・グラム増えている。「これからも、ずっと運動を続けていきたい」と元気いっぱいだ。

運動は、必ずしも施設で行う必要はない。活発な身体活動は、座りがちな生活よりも大腿骨頸部骨折を20〜40%減らす、という研究もある。転倒などに注意しながら、散歩や階段の上り下りなど、普段の生活の中で、できるだけ体を動かすことがよいようだ。

転倒予防のための運動 スクワットは、股(こ)関節、ひざ、足首と、下半身の複数の関節につながる筋肉を効率よく鍛えるのでお勧め。バランス能力を養うには、片足立ちが効果的だ。ただし、転倒を防ぐため、いすなどつかまれる物のそばで行う(ウェルネス葛西のトレーナー、大場基(もとい)さんによる)

読売新聞
2007/8/29
YOMIURI ONLINE 医療と介護  医療
★http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20070829-OYT8T00080.htm

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