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高齢者情報資料室コミュの終末期にかかる医療・介護費推計

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終末期にかかる医療・介護費推計…高齢者の最期の1年 320〜370万円必要

高齢化が進み、膨らむ医療費の伸びをどうすれば抑制できるか議論される際、必ず論点に挙がる一つに「終末期医療の在り方」があります。7月に公表された、死亡前1年にかかった費用の推計結果などから現状を見てみました。

北陸のある県で1998年〜2003年に亡くなった65歳以上約66万人のデータから、医療費は死亡前約6か月から増え、死亡当月に最大になることが分かります。平均で死亡当月は約66万円、1年間では約290万円でした。年齢が高くなるほど、医療費が減っています。治療を受ける機会が減り、濃密な診療が行われなくなっていることなどが考えられます。

病院にかからなくなった分、施設入所などで介護費が膨らんでいることを裏付けたのが、九州のある県で00〜03年に亡くなった65歳以上約5万人のデータです。医療費と介護費を合わせて推計すると、医療費だけで見られた年齢による大きな差が縮小することが分かりました。合算すると死亡前1年で1人当たり320〜370万円で、終末期の医療と介護は一体で考える必要があると言えます。

また、75歳以上の入院患者約400人のデータから、死亡までの入院期間が180日以上になると、ある程度状態が安定しているためか、死亡前30日以内の1人当たり医療費は60〜63万円となり、ばらつきが少なくなることも分かりました。

これまで厚生労働省は、高齢者に限った推計はせず、終末期医療費は約9000億円に達すると発表。しかし、05年に出されたこのデータは粗く、機械的で、基になったデータも古いなどの批判が出ています。

75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度が来年4月に始まるのを前に、終末期の診療や看取りの在り方を診療報酬上どう評価するかの議論が行われています。一部に、終末期医療を抑制すべきだとの意見もありますが、費用面だけでは割り切れない問題があります。誰もが一度限りの人生の最期を納得して過ごせるよう、データの収集・分析を進め、国民的な合意が得られるよう、慎重に議論を進める必要があります。(内田健司)

読売新聞
2007/8/9
YOMIURI ONLINE 医療と介護  共生
★http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/security/20070809-OYT8T00212.htm

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