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高齢者情報資料室コミュの孤独死防止(下)

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孤独死防止
(下)顔見て一安心 皆でかかわり
地方でも支え合い希薄化

孤独死は都会の問題ととらえられがちだが、今や地方も例外ではない。皮肉なことに、介護保険の高齢者介護サービスが導入されるにつれ、地域での支え合いが希薄になることもある。こうした問題を解決するにはどうすればいいのか。(中館聡子)

○ゴミ出し代行
「一人暮らしの方の顔が見えないと、いつも気になっていた」と、食料品店を営む関口文夫さん(66)。
見守りの協力者となり、通報しやすくなったという(富山県黒部市宇奈月温泉で)
長野市に隣接する人口約5万人余りの街、長野県須坂市。住宅地の周辺に農地が広がり、ブドウやリンゴなどの果物の産地としても知られている。

市内で最も早く建てられたマンションに住む中村栄作さん(77)には、日課としている川釣りのほかに、欠かさずにしていることがある。同じ階に住む独居の80歳代女性のゴミ出しを代行しているのだ。
この女性から、「いつも、ゴミに向かって『中村さん、ありがとう』と言っているんですよ」と感謝の意を伝えられた中村さん。「私も少しはお役に立っていることがうれしいんですよ」と照れた。
2人を結びつけたのは、同市社会福祉協議会のケアマネジャーらだ。訪問介護のヘルパーが利用者に頼まれてゴミを持ち帰るケースが増えていたことから、「近所の人にゴミ出しをしてもらおう」と、昨春から本格的に始めた。
「お年寄りが訪問介護やデイサービスの利用を始めた途端、それまで作った料理のおすそ分けなどをしていた近所の人が『もうケアマネやヘルパーに任せておけばいい』と、かかわりをやめてしまうことが多い。地域の人に頼めることは地域に返した方がいいと感じた」と同社協事務局次長の高橋芳子さん(57)は語る。

2003年に市民を対象に行ったアンケートで、近所に困っている人がいた時の対応として、「積極的にかかわる」「頼まれたらかかわる」とした人が9割以上だったことも、決断の後押しとなった。
予測通り、ヘルパーが持ち帰るゴミの量は半減した。同社協は続いて、住民有志が各地域で開く「ふれあいサロン」にも要介護者を受け入れてもらおうと、各サロンの運営者に頼んで回っている。

○見守りの輪
高齢者宅の電気がつけっぱなしでないか、郵便受けに郵便物がたまっていないか――。富山県黒部市宇奈月地区(旧宇奈月町)では、地域はもちろん、多くの人が高齢者を見守る仕組みづくりを進めている。

新聞配達や郵便配達員らに高齢者の安否を確認してもらう活動を始めたのは1993年。毎年協力機関を増やし、今では64団体が参加する。郵便配達員が高齢者宅を訪れる機会を増やそうと、97年からは、学校や保育所の子供らが独居高齢者にはがきを送る活動も行っている。
今年6月には、食料品店など高齢者の利用が多い店に協力を依頼。よく来るお年寄りが顔を見せないなど、不審に感じた時に通報してもらうようにした。
「高齢化がさらに進めば、田舎でも孤独死のリスクは増える。町全体で高齢者を見守ろうという意識が向上してくれれば」。活動を仕切る同市社協宇奈月支所の本波隆支所長(56)は思いを語る。

○データベース
取り組みには、同支所が99年に運営を始めた要援護者情報データベース「えっ地図」が活躍している。
パソコン画面上の住宅地図に、要援護者宅には、「一人暮らし」「寝たきり」などの状況が色別の印で表示され、家の位置をクリックすると、住所、生年月日、緊急連絡先などが分かる。入院などで状況が変化すると、民生委員らの報告で毎月更新する。
「最新情報に基づくことで、見守りの実効性も高まる。災害時にも力を発揮するのではないか」。本波支所長らは期待している。

読売新聞
2007/8/1
YOMIURI ONLINE 医療と介護  共生
★http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20070801-OYT8T00220.htm

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