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ベトナムの文化について語りたいコミュのベトナムと日本の経済文化

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ベトナムと日本そして中国の経済文化を考えさせられる新聞記事を紹介します。(岐阜新聞070812-14)
るんるんただここで言いたいのは、一時的な経済交流の断片を「世界(地域)単位」なるものの固有性にすぐに還元してしまうことを「感性を研ぎ澄ませた考察」と考える京大・・センターの学問体系がお好きな「大中華世界」に対して「小中華世界」ベトナムの経済文化のことでは有りませんから。ザンネン! るんるん

【記事:南シナ海越えて(上)】 
次々と到著する軽トラックから降ろされたテレビやパソコン、CDラジカセ…。高さ78mはどの倉庫の屋根の下では、膨大な中古家電を仕分けし、巨大トラックのコンテナに積み込む作業が続く。
 廃品回収業者や家電量販店、自治体の酒掃センターなどが集めた中古家電を全国各地で買い取り、年間三百万台を東南アジアや中東、アフリカに輸出している業界大手の「浜屋」。
 埼玉県東松山市の本社倉庫前では、従業員5,6人がかりで中古家電を積み降ろして種類別に仕分け、コンテナに積載するまで一時的に1.5m四方の鉄製かごに保管。倉庫内では、フォークリフトが中古家電でいっぱいになった最大4個のかごを積み上げていた。
 コンテナは横浜港など全国の主要港で船に積まれ、世界各地に向かう。
 「今や電気製品のない国はない。腹が満たされたら次にするのは娯楽。給料の残りがあまりなくても、途上国の人たちはモノを買う。」
 社長の小林茂(53)が本社応接室で身ぶりを交えて熱っぽく話した。
 「品質が高くて安い日本の中古ラジカセやオーディオはアフリカでとても人気がある。年間でコンテナ十五個分を輸出している」。商品買い付けに来ていた、日本に長期滞在中のナイジェリア人中古家電業者(44)は、ラジカセを手に取って言った。
*****
 小林はもともとエアコンやモーターなどの機械を解体して金属を取り出すスクラップ業者だった。しかし、1985年のプラザ合意以降の円高進行で金属の国内価格が暴落、事業は立ちゆかなくなった。
 「取引相手の台湾人が中古のエアコンなどを高値で転売、稼いでいたことが分かった。これは商売になると思った」
 91年初め、中古家電輸出業への転身を決意し、取引相手の業者を見つけるため、単身で香港とベトナムを訪れた。
 「香港の業者にコンテナ一個を貸して、ベトナム人を雇って商売するよう持ち掛けた。『全部売れた。また取引したい』とすぐ連絡があった。中古家電、バイク、自転車、建設機械などあらゆるモノが売れた」
 中古家電の輸入を禁止したベトナムから撤退した小林はその後、フィリピン、ミャンマー、アフガニスタン、セネガルなどで取引先を次々と開拓、現在では約40カ国に輸出している。
     ×    ×
 薄型テレビヘの買い香えが増えている影響からか、浜屋の倉庫には真新しいブラウン管テレビも目立つ。
 「6,7年で家電製品を買い替えるのは日本だけ。われわれの商売が成り立っているのも否定できないが、メーカーに踊らされすぎではないか。1,2年でも寿命を延ばすのが究極の環境保全だ」
 日本で役割を終えた大量のテレビやパソコンが、南シナ海を越えていく。(敬称略)
【記事:南シナ海越えて(中)】 

環境、経済産業両省の2005年度の試算によると、日本国内で1年間に廃棄されるブラウン管テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫の4品目(2287万台)のうち、3分の1以上に当たる計771万台が海外に流出しているとされる。内訳は家電製品として使用可能な中古品が594万台で、金属などをリサイクルする目的で輸出されたのが177万台だった。一方、家電リサイクル法に基づきメーカーが引き取り国内で正規処理したのは1162万台と約半分にとどまっている。
 トンキン湾に臨むベトナム北部の港町ハイフォン。ベトナム北部最大のコンテナターミナルからは、キャノンや松下電器産業など日系の合弁企業が集中する首都ハノイに向け、電子部品などを運ぶコンテナトラックがひっきりなしに出発する。
 フランス植民地時代の色鮮やかな建物が残る中心部にはバイクや自動車があふれ、クラクションが鳴りやまない。
数百軒の中古家電業者が入居する「サット市場」はその一角にある。    ′
 「このテレビは中国製の『新品』だ。ソニー、パナソニック、サンヨー。好きなマークを付けてあげるよ」
 薄暗い市場内の狭い通路を歩いていくと、小柄な男性店主から声が掛かった。三畳ほどの店内には、偽造とみられる日本メーカーのマークが付いた真新しいテレビが棚や床にずらりと陳列されていた。
 店主は中国製の外枠を使っているから「中国製の新品」だと強調しながらも「ブラウン管は日本の中古テレビを再利用している」と、ちぐはぐな説明をする。
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 テレビの受像方式が異なるベトナムでは、日本製中古テレビはそのままでは使えない。
 以前はベトナム人の職人がチューナーを改造していたが、5年ほど前からは解像度に優れる日本製ブラウン管と、中国製のチューナー、外枠を組み合わせる方式が主流に。
 「中古テレビは見た目も悪いし、ケーブルテレビも視聴できない。今はほとんど売れなくなった」と男性店主。映像の鮮明さを左右するブラウン管とメーカー名は日本の技術力とブランドカに頼る奇妙な「新品」が人累となった。価格について聞くと、十四勺で三十五?(約四千二百円)、二十一勺で五十?と、日系の合弁企業などが販売する本物の新品の半値以下だという。
 こうした「中国製新品」が人気なのは隣国カンボジアでも同じだ。
 「中古テレビはほとんど日本から輸入している。日本製のブラウン管は中国製や韓国「製に比べ、色もいいし、長持ちするから。カンボジアでは日本製の新品テレビは高価で、庶民の手には届かない」
 カンボジアの首都プノンペンの大通り沿いに、中古家電を扱う華僑系の商店が並ぶ。
日焼けした五十代の女性店主が早口でまくしたてた。 気温三八鹿を超す猛暑の中、路上ではマスクをした作
業員が日本製の中古テレビを解体している。中から取り出したブラウン管の表面のガラスを、汗だくになって磨き続けていた。
 ベトナムやカンボジアに広がる日本の中古テレビを再利用した「中国製の新品テレビ」。中古家電の輸入はカンボジアでは合法だが、ベトナム政府は産業保護や環境保全などを理由に輸入を禁止している。日本の中古家電は一体、どうやってベトナムに持ち込まれるのか。 

【記事:南シナ海越えて(下)】 
超高層ビルが林立する香港。今年2月、貨物埠頭(ふとう)で香港政府が「史上最大規模」と呼ぶ中古家電の摘発作戦が行われた。
 港湾当局職員らが「クーラーなどの家電製品」と届けられた横浜港からの計8つのコンテナを開けると、中には輸入が禁止されている使用済みのブラウン管テレビなどがぎっしり。日本側の情報を喘緒にした摘発作戦では約八千点が押収され、すべて日本に送り返された。
 ベトナム北部の港町ハイフォンで、中古オーディオ機器を販売している女性店主雀四)が密輸の手口を明かした。
 「中古家電の仕入れ先はコンテナ船の船員。電話がきて、港から約五?の沖合で待ち合わせる。船員が乗る小型船から小型ボートに荷物を積み替え、こっそり陸揚げしている」
 ベトナムではコンテナ船の船員が中古家電の密輸を手掛けてきたとされる。日本や香港などで貨物を降ろして空になったコンテナが運搬手段だ。
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 早朝からひっきりなしにコンテナトラックが凱著する国境ゲートそばの河川敷。トラ点として活気にあふれている。
 「邪魔だ。どいた。どいた」 見張り役の男がにらみをきかせる中、数十人の作業員がコンテナから約千台のパソコンモニターを次々と運び出す。南扇にモニターを抱えた行列が続き、コンテナは約一時間で空っぽになった。
 モl亨−を満載した小型船が「バタパタ」とエンジン音を響かせ、国境の川を中国側の東興を目指してさかのぼる。
 ベトナム、中国ともに中古家電の輸入を禁止しているが、「ベトナムは他国に輸出する目的なら、合法的に中古家電を輸入できる。中国側も地方なので規制が緩く、われわれのビジネスも成り立っている」ベトナムの大手海運会社の社員(25)は、モンカイに中古家電が持ち込まれる「からくり」を解説した。
 午後十時すぎ、今度は中国側からベトナムヘ貨物を持ち込む小型船が列をなしていた。ほとんどの船はブルーシートをかぶせられ、船内には中古家電などの密輸晶が満載されているという。船の流れは夜明けまで絶えることはない。
 「夜間は税関の監視の目も緩くなる。中国側から中古家電を密輸する船のほか、ベトナムから中国に輸出すると見せかけて、夜にベトナム側に引き返す船もあき(ベトナムの大手海運会社の社員)。
ベトナムと中国の国境を挟み、日本からの密輸品が“往来”している。
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 「世界中で安価な中国製品が流通し、日本製中古家電の新たなマーケット開拓は難しくなっている」(中古家電輸出大手「浜屋」社長、小林茂)
 2011年7月、日本ではテレビ放送が地上波デジタルに完全移行する。これに伴って、ブラウン管テレビの大量廃棄が見込まれている。
 中国製に押され始めた日本の中古テレビが、世界各地で行き場を失い、“漂流”する日がくるのか。(敬称略) 

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