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京浜運河を見つめるコミュの埋め立ての変遷

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東京湾の干拓事業は古くは江戸時代から行われており,京浜運河は明治時代から昭和期までの埋め立て造成により開墾されたとされる.

京浜運河の開墾に関わった工事として,
隅田川口改良第2期工事,隅田川口改良第3期工事,目黒川改修工事,東京港修築事業計画,京浜運河開削工事および埋立時造成事業計画,東京港改訂港湾計画
が挙げられる(抜けているものもあるかも……).

東京国際空港の埋立は京浜運河には直接は関与しないが,京浜運河内の潮流および流入河川からの水流への変化を与えるものと思われる.

既に京浜運河は完成された水路であり,今後その範囲が拡がることはないと思われるが,大震災による液状化現象や,地球温暖化の進行に伴う潮位の上昇(2100年には約50cm潮位が上昇するという試算がある)といった影響を受けることが懸念される.


特に,埋め立て前に海苔業の盛んだった大田区の木船濠がある運河の一角では,水脈「みお」と呼ばれる水路があり,埋立地前にそこが海であったことを物語っている.

実際に,こういう話は他の地域でもよくあることなのかもしれないが,伝承する機会や場がなく,埋もれて行ってしまっているように感じられる.



埋立地は垂直護岸のコンクリートで水辺と人間活動の場は繋がりを持つことなく分断化されてきている傾向にあるが,緑道公園や野鳥公園など親水機能を持たせる場も増えており,2007年4月には人工海浜を造成し,大森ふるさとの浜辺公園としてオープンした.

東京都では運河の垂直護岸を見直し,全て傾斜護岸にする案も出ているという噂を聞いたが,個人的にはそれはそれでどうだろう?と首をかしげる内容でもある.



<引用文献>
遠藤 毅.2004.東京臨海部における埋立ての歴史.地学雑誌.113(4):534-538.

遠藤 毅.2004.東京都臨海部における埋立地造成の歴史.地学雑誌.113(6):785-801.

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