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100人村「スイミー作戦」コミュのフィリピンのごみの山って…?

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通称「スモーキーマウンテン」。
分かりやすい説明があったので、URLを記しておきます。
ご参照のほどを。
http://www.loobinc.com/smokeymt/smokeymt.html
このNGOがやってるについてプロジェクトも書いてあります。

コメント(2)

僕が行ったトンド地区のスモーキーマウンテンについて。

1945年、マニラ市のトンド地区にゴミが捨てられ始めました(※フィリピンではゴミの焼却処理が認められていません)。これは第二次世界大戦で、日米の戦禍を被ったマニラの瓦礫を捨てるためです。
すなわち、スモーキーマウンテンの発端は日本と無関係ではありません。
 
このスモーキーマウンテンの近くに少しずつ人が住み始め、彼らの多くが換金できるゴミを集める「スカベンジャー」という仕事で生計を立てました(この「スカベンジンジャー」は差別的な意味を含むため、私たちは「ガベッジピッカー」「リサイクリスト」などを用いるようにしています)。

1992年、ラモス大統領(当時)が、国内最大のスモーキーマウンテンを閉鎖しました。それがフィリピンの不名誉のシンボルだったからです。SMの住民は22ヶ所の仮設住宅に移動させられました。ですが、仮設住宅での生活は簡単なものではありませんでした。なぜなら建物あたりで、たった1つのトイレしか無く、非常に混みあっていたからです。

1995年、トンド地区にあったスモーキーマウンテンも閉鎖されました。ここでも近くに住むガベッジピッカーは立ち退きさせられました。彼らは家を取り壊され、トンド地区では仕事が出来なくなり、他のスモーキーマウンテン(パヤタス)に移住することを余儀なくされました。

2000年7月に、大きなゴミ集積所が以前のスモーキーマウンテンから、高速道路の反対側に形成されました。人々は、その周辺に住み始めました。ですが、政府からは立ち退きを要求され、警察・私設警備員からも嫌がらせや圧迫を受けました。

2001年、人々は政府からの立ち退き、警察からの嫌がらせや圧迫を防ぐために、ガベッジピッカーを中心メンバーとした住民組織を設立し、共同して対抗しました(現在、私がボランティアしているNGOが支援しているのはこの住民組織SSDNです)。人々の努力により、立ち退きや嫌がらせから住民は身を守ることができました。そして、スモーキーマウンテンに住む世帯数は増えていきました。

しかし、彼らは今もなお、立ち退きの恐怖からは逃れることができていません。この地区に開発計画があるからです。
この開発計画には、日本からのODAで港を作ることも含まれています。

2007年、住民組織SSDNが政府と交渉した結果、2年間は立ち退きをさせない約束を取り付けましたが、その2年後にどうなるのかはわかりません。
続いて、日本とスモーキーマウンテンの関係について。

スモーキーマウンテンが生まれた経緯、そして現在の立ち退きに日本が関わっていることは既に書きました。


付け加えて、日比政府間で、日本から有害なゴミをフィリピンに送る協定が結ばれようとしていることも書いておきます。

既に日比政府(小泉首相とグロリア大統領)は同意しているのですが、比国会は同意していません。
これにはNGOの活動、国民の意見が反映されているようです。

フィリピン側としては、ゴミの輸入を受け入れる代わりに、ODAの増額、投資の増加、労働者の受け入れを求めることができるメリットがあるからだそうです。
なお、フィリピンへの日本からのゴミ輸出は既にあったという話も聞いています。


また、ゴミ山での生活をしている人の多くは農村から出てきた人です(親の世代も含め)。
なぜ農村から都市に流入せざるを得なかったのか。

これは日本を始めとする先進国の生活や多国籍企業の活動が関わっています。

これを書くとさすがに長くなるので、割愛しますが貧困を生み出す構造は、私たちのライフスタイルと無縁ではありません。
(少し日記に書きました↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=542784404&owner_id=2848437)


自分の生活と思わぬところでスモーキーマウンテンはつながっています。
と、まぁ口で言うのは簡単なんですが、感覚としてはわかりにくいことだと思いますがあせあせ

僕の場合、現地でゴミを拾いながら、自分の食べてるファーストフード店の袋を裂いて、換金できるプラスチックを探しているときにすごくそれを感じました。
そして、向こうで出来た新しい友人たちが、そういう他人のゴミを毎日かきわけて生活していることを目の当たりにして考えさせられました。


トピ違いかも、という気がしなくもないですが、
「フィリピンのゴミ山」と私達の生活の関係に、少しだけ思いを馳せていただければ嬉しく思います。

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