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近鉄バファローズの灯モバイルコミュの【名選手】vol20.酒井弘樹

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93年、プロ野球のドラフト会議は大きく改変した。
従来の1位2位選手の重複入札選手の抽選制を改め、大学生と社会人選手には事前に入団希望チームを公表させ、希望しない球団が指名出来ないような制度を導入した。

いわゆる「逆指名」制度導入により、事実上「即戦力の大物選手」獲得は自由競争となったのである。
この制度導入の初年度、各球団は「逆指名」選手を獲る事に躍起になっていた。
人気の無い球団にとっては「逆指名選手を獲れない」=「イメージダウン」だったようだ。
近鉄も例に漏れず、逆指名を取り付けようと必死。

酒井弘樹という大学生投手の逆指名に行く着く。
お世辞にも「目玉投手」とは言えない投手だった。

酒井は球団初の逆指名選手として即戦力の期待を背負うが、球は速いがコントロールが定まらず1年目、2年目はなかなか結果を残せない。結果が出始めたのは3年目。佐々木新監督は野茂英雄退団以降続く「エース不在」の状況を打破しようと酒井、品田操人ら発展途上の若手投手を積極的に先発で起用した。 品田はチャンスをつかみ損ねたが酒井は何とかシーズンを通してローテーションの座を守った。
シーズン15敗とリーグ最多暴投などはあったが堂々8勝をマークし、チーム最多の投球回数を投げ、防御率ランキング上位にも入った。
当時の得点力の下がっていた打撃陣を考えれば立派な成績だった。

待望のエース誕生かと思われたがその後は怪我との戦いであった。
元々小柄な体から豪快に投げ込み、下半身に負担のかかりやすい投げ方であった為、登板過多のツケが酒井の膝を直撃。97年はほぼシーズンを棒に振る。
戻ってきた98年はチーム事情から中継ぎ転向を命じられる。
しかし、これが好転。中継ぎとしてその速球が活きる。抑えの大塚晶文へつなぐ貴重なセットアッパーとして再び輝きを取り戻した。

だがまたも登板過多がたたり、怪我が再発。本来の調子を取り戻せないまま00年、湯舟敏郎・北川博敏らとの大型トレードで阪神へ移籍となり、1年限りで引退となった。

「何が何でも逆指名」という球界の流れから見合う力の無い選手を獲って失敗する球団が多い中、抜群の素材を見つけてきたスカウトの眼力は見事である。ただ故障によりその素材を完全に生かしきれなかったのは残念である。小さな体から全身を使って投げ出される豪速球は実に魅力的であった。

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