ご指摘ありがとうございます。
私自身はスティーブン・ミンチの記述を元にしていました。松田本を確認したところ、はっきりと述べているのは、ホフマン教授の『モダンマジック』(1867)に記載されている話です。
To pass a marked Florin into the Centre of Two Oranges in Succession
ただこれに関してはどうもカードではなく、コイン(フロリン)や王冠のようなもののような感じがします。どうなんでしょう?
ちなみに通常フロリンと呼ばれるものは1849年からイギリスで使われ始めた銀貨のことです。2シリング銀貨とも呼ばれていたそうです。
ポンサンの本については、「カード・イン・レモンのトリックが初めて文献に現れるのは1853年のポンサンの本だそうですが…」と述べていることからも松田氏が確証を持って書いているわけではなさそうです。どうなんでしょう? ポンサンの本はフランスの本ですからこれが文献としては最初と考えた方が理にかなっている様な気がします。
カール・クロティエの方法は、通常のデュプリケートやダイレクトメソッドのいいところを生かし、欠点を補うような素晴らしいアイディアだと思います。
カール・クロティエを裏返したようなアイディアが、DVD「Done by misdirection」で解説されているマヌエル・ムエルテの方法です。どちらも、ほとんどパーフェクトな現象でありながら、ある瞬間にリスクが集中している点が興味深いです。