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クラシックマジック研究コミュの『神仙戯術(しんせんげじゅつ)』(1696)Shinsen-gejyutsu

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『神仙戯術』(1696)

現存する日本でもっとも古い伝授本。京都の菱屋勘兵衛による刊行。
著者は明末清初の南宗画家であった陳眉光(本名、陳継儒)で、それを京都の医者である馬場信武が編集したもの。
中国書の翻訳と言われ、それ故に中国に起源があると考えられる。
収蔵される20種の内、奇術らしいものは10種に過ぎず、それ以外は生活上の知恵や科学遊びである。
山本慶一氏による考証により初版が元禄10年(1697)とされていた。
が、2005年に河合勝氏によって発見された初版本によって元禄9年(1696)という事が判明した。

南博・他編『めくらます』(1981 白水社)p87「日本の手品」平岩白風
『ザ・マジック 6号』(1990 東京堂出版)p40「日本の奇術文献2」山本慶一
『ワンツースリー 38号』(2003 日本奇術協会)p2「『伝授本』の手品考・其の十二」平岩白風
松山光伸著『実証・日本の手品史』(2010 東京堂出版)p374

コメント(3)

正徳5年(1715)刊行される。これは陳眉公の著で20種の奇術奇法を漢文で説き、それに和訳を付けたわが国最初のタネアカシ書。現存の物はこの年の刊記を持つが、その続編の『続神仙戯術』が元禄12年の刊記をもつので、正編の初版は考証によりそれを二年遡る元禄10年(1697)と推測される、とは山本慶一氏の談。
日本最古のマジック本 元禄9年「神仙戯術」 愛知江南短大 河合教授
2005/12/26 [読売新聞] 日本最古の奇術書「神仙戯術(しんせんげじゅつ)」の初版本(10.5×16.5cm)を、愛知江南短大の河合勝教授(60)が発見。奥付の記述からこれまで不明だった初版年が、元禄9年(1696年)であることが判明。同書は日本で最初の奇術の種明かし本とされ、中国・明時代の文人、陳眉公撰。ひょうたんの中にウナギやドジョウを入れ、塩とこしょうを混ぜた水を加えると苦しがってのたうち、ひょうたんがひとりでに動くように見える手品など、20種類の手品などが記され、和訳が添えられている。これまでは、国立劇場伝統芸能情報館(東京)に保管されている正徳5年(1715年)刊本しか知られていなかった。河合教授は東京古典会の入札目録で見つけ落札。奥付の刊記から、元禄12年(1699年)に発行された続編を編集した京都の学者、馬場信武の和訳であることも分かった。同書は2006年3月10-27日、東京都千代田区九段南の山脇ギャラリーで開かれる河合教授のコレクション展で展示される。

http://blogs.yahoo.co.jp/bibliothecarii/19704121.html
「この程大阪の某書店で享和発行の合類書籍目録大全を見せてもらっていると、神仙戯術とならんで続神戯術の書名が出てきた。これによって書目の調査以前に軽はずみな事を書いてはならぬと自覚した。目下は最も古い書目から見ているが、寛永以前には手品本は絶対ないことが判明した。」(近藤勝)

近藤勝『奇術文献ノート26号』(昭和26年)p12

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