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クラシックマジック研究コミュの復帰「ハーマンパスについて」

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[クラシックマジック研究] トピック
2005年12月19日
15:05
?ハーマン・パスについて
??BJ
Ryuseiさん、ハーマン・パスについて質問ですが、米国の本のつづりではHerrmann Passとなっています。しかし、カーフマンなどは、ホフジンサーにクレジットしています。荒木一郎氏による「テクニカルなカードマジック講座」では、アレキサンダー・ハーマンとクレジットされています。A・Herrmannと綴るわけですから、これも正しいような気がするのですが、このあたりの事情についてお話しいただけませんか。

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2005年12月20日 1: RYUSEI
4:58 びっくりしました。こんなご質問を受けてしまうとは!
  正直よく分かりません。
  まず、ハーマンパスは別名ターンノーバーパスと呼ばれています。最初に記されたのはヒリヤードの『グレーターマジック』であり、あるいはヒューガードとブラウエの『エキスパートカードテクニック』だと思います。
  もちろんスペルはHerrmann PASSであり、創作者の名前をとっている事は明白です。そしてジョンハーマンでない事も確かです。
  ところが、これがアレキサンダーであるのかどうかは不明なのです。Hermannというマジシャンが何人かいるのです。
  アレキサンダーはエジプシャンホールなどで活躍していたマジシャンでどちらかと言えばステージを得意にしていました。カードマジックは得意だったのでしょうか。よく分かりません。フランス出身の方ですので可能性はありますが…。
  ホフジンサーである可能性も否定出来ません。じつは二人とも同世代なんです。
  いずれにせよ、古典としてスタンダードテクニックにカテゴライズされるようです。
  自分としてはルポールのインビジブルパスとして覚えていました。
  やっと荒木氏の『テクニカルなカードマジック講座』を発見し、マーカテンドー師のハーマンパスを見ましたが、ご本人はインビジブルパスと述べ、本の巻末ではテンドー師のターンノーバーパスと明記されています。
  そういった事情の方が謎です。
2005年12月21日 2: BJ
6:22 RYUSEIさんのご記憶違いと思うので、書いておきます。
   
  まず、RYUSEIさんの言われる、「ル・ポールの解説しているインビジブル・パス」は、正式名が「インビジブル・ターノーバー・パス」です。
  正規の「インビジブル・パス」は、Frederick Braue(フレデリック・ブロウ)によって1946年に、タイトル名「Invisible Pass」で冊子が発行され、写真入りで解説されています。
   
  そこに描かれているインビジブル・パスは、マーカさんの演じられているものとは違います。左手の返し方が違うんです。
   
  インビジブル・ターノーパー・パスを解説しているPaul LePaulの「The Card Magic」が発行されたのは、ポール自身の前書きによると1949年以後です。つまり、Braueの冊子の方が先に発行されています。
   
  ターノーバー・パスと名付けられたパス・テクニックには、マーカさんの演じられているものと現象が似たものが沢山あります。しかし、どれも「インビジブル・パス」の名ではありません。たとえば、J.Merlinのターノーバーバス、Dr.Daleyのターノーバー・パスなどです。
   
  また、R.Wakemanは、彼のビデオの中で「Paul LePaul's Turnover Pass」とタイトルして演じています。
   
  これらは実際のテクニックを見ると、どれも似たようです。しかも、マーカさんのパスと同じようなものです。マーカ・テンドーさんの演じてるものは、ポールのテクニックを含む上記のどれかのターノーバー・パスであってBraueの解説している「インビジブル・パス」ではありません。
   
  したがって、マーカ・テンドーさんが映像の中で言われている「インビジブル・パス」は間違いで、荒木氏の書かれている「ターノーバー・パス」が正しいかと思われます。これで謎が解けるでしようか。
2006年1月5日 3: RYUSEI
22:05 何を隠そう私自身が、インビジブルパスという名でそのパス自体を教えて頂いたのはマーカテンドー師からです。
  かといってテンドー師が間違いというわけではありません。
  かつての日本では大変情報が少なく、技法の名前が必ずしも統一されていたわけではありません。力書房で刊行されていた高木重朗氏の『見えないパス』などが定着し、それがインビジブルパスと言われた可能性があります。
  荒木一郎氏の『テクニカルなカードマジック講座』のパスの項目を読んでみてもインビジブルパスはヒューガードとブロウの作品となりながらも、ターンノーバーパスを発展させたものとされ、『ルポールのカードマジック』で解説されている、となっています。
  しかし、実際にはインビジブルターンノーバーパスとなっているのです。
  つまり現在、日本においてはハーマンパス、ターンノーバーパス、インビジブルパス、インビジブルターンノーバーパスに対する明確な違いをはっきりと文献に表記される事はなかったという事ではないでしょうか。
  現在、クラシックパスやカバーパスなどの有用性のためあまり使われなくなったターンノーバーパスですが、今後、それにふさわしいマジックを演じる為に必要となれば、もっと研究が深まってくるのではないでしょうか。
  さて、このテンドーさんが行っていたターンノーバーパスをマニヤは『マーカテンドーパス』と呼んでいた事があります。考案者がよく分からず、演じている人の名前がタイトルに付く場合があります。
  例えば、日本では『テンカイノット』と呼ばれているシルクの結び解けは実際は石田天海氏の考案ではありませんでした。また『ダンテのロープ切り』と呼ばれている手順もダンテの考案ではありませんでした。
  また、これらの二つのマジックに関しては日本だけで呼ばれているものでした。
  『アレキサンダーノット』と呼ばれるロープマジックをご存知でしょうか。私はてっきりアレキサンダーハーマンの考案だとばっかり思っていたら、どうも違ったようです。かのアレキサンダー大王のロープのエピソードをセリフに取り入れていた外人のセリフを日本人が勘違いして、そう呼ぶようになったようです。
  このハーマンパスも19世紀の事です。もしかするとハーマン自身が考案したのではなく、得意にしていたパスだったのかも知れません。あるいは後年の人々がハーマンにあやかった可能性もあるのではないでしょうか。
2006年1月6日 4: Rouis
5:20 ちなみにRichard KaufmanのDVD、"ON THE PASS"では
  "Jack Marlin's Harrmann Turnover Pass"となってますね。
  (Franchdropのサンプル動画しか見ていないので、何とも言えませんが)
   
  ということは、Kaufman自身も混同しているのか、
  もしくはRYUSEIさんのいう「伝承説」が起きていた可能性もありますね。
2006年1月7日 5: RYUSEI
1:46 そうですか。カウフマンの『オンザパス』、ビデオで持ってるはずなので探してみます。大変だああ。
  それにしてもカウフマンの評価は欧米ではどうなんでしょうか。松田さんの本を読む限りは『?』が付きますが…。
  もしそうだとするならばカウフマン自身も混同している可能性がありますね。
2006年1月13日 6: RYUSEI
7:50 カウフマンの『オンザパス』を見ました。
   
  1. Hermann Pass (Stanyon's Description)
  最も古い記述だそうで100年以上前だそうです。19世紀の書物に載っているやり方だそうで原案はやはり、かの「アレキサンダーハーマン」だとカウフマン本人が述べています。
   
  2. The Herrmann Pass (Roterberg's Description)
  1897年のロターバーグの著述からだそうです。
   
  3. Jack Merlin's Herrman Turnover Pass
  1927年の発表。このバリエーションをルポールがその後に発表。デイリー博士のやり方も同様。
   
  4. Dr.Jacob Daley's Improved Herrmann Pass
  スターズオブマジックにて彼自身のエースの手順に用いていたとの事。
   
  5. The Double-Lift Shift
  チャックスミスのアイディアでダブルリフトをする事によってハーマンパスを分かりにくくするものです。
   
  6. Steve Draun's Midnight Shift
  カラーチェンジに使っています。
   
  このビデオでは上記のように6種類のハーマンパスが解説されていました。
  しかし、カウフマン自身はホフジンサーについては全く述べていません。もしかするとハーマンパスについての著述があるのでしょうか。
  残念ながら自分はカウフマンのカードの本を持っておりませんのでどなたかご存知の方はいらっしゃらないでしょうか。
2006年1月15日 7: BJ
5:44 >RYUSEIさん
   Frederick Braueのインビジブル・パスが、どこかに行ってしまいましたね。Braueのinvisible Passのやり方をRYUSEIさんはご存知ですか。テンドーさんのものとは、まったく違いますよ。他にも、これを発展させたバリエーションのマニュスクリプトも出版されています。確か、そこでもBraueのものをinveisible Passとしてかかげ、その発展させたものを解説しています。今、手元にないので(自分の倉庫の中です)、なんなら調べておきますが。
  とにかく、invisible Passはinvisible Passとして存在しているので、知識がないからといって勝手に存在しないように書くのはどうかと思います。まさか、invisible Passだからinvisibleでもいいいう訳ではないんでしょう。
  また、カーフマンが、ハーマン・パスについてホフジンサーのものと記述しているのは、Genii誌のホフジンサー特集号の中です。
2006年1月15日 8: BJ
6:10 追記
  >RYUSEIさん
  >>荒木一郎氏の『テクニカルなカードマジック講座』のパスの項目を読んでみてもインビジブルパスはヒューガードとブロウの作品となりながらも、ターンノーバーパスを発展させたものとされ、『ルポールのカードマジック』で解説されている、となっています。
  しかし、実際にはインビジブルターンノーバーパスとなっているのです
   
  Frederick Braueは、1946年にマニュスクリプトを発表しているにもかかわらず、その後、1954年にInvisible Turnovoer Passの名で、いわゆるル・ポールのターノーバー・パスを「Expert Card Technique」の中で解説していますね。ですから、invisible PassからTurnover Passという順も考えられますね。ただし、僕自身は、ターノーバー・パスより、インビジブル・パスの方が優れているとは思いますが。もちろん、使うとなれば前後の手順にもよることですが。
   
  >>つまり現在、日本においてはハーマンパス、ターンノーバーパス、インビジブルパス、インビジブルターンノーバーパスに対する明確な違いをはっきりと文献に表記される事はなかったという事ではないでしょうか。
   
  日本人が発表したものではないのですから、間違いが分かったら正確に記述すべきであって、日本の文献に表記されないから適当(マーカさんは間違っていないという言い方など)でいいというのは乱暴ではないでしょうか。invisible Passを発表したBraueは、泣くでしょうね。彼が発表したことだけは、はっきりしてるんですから。それとも、そのことを否定される根拠をRYUSEIさんは、お持ちなんですか。あれば教えて下さい。
2006年1月16日 9: RYUSEI
17:18 BJさんへ
  書き込みありがとうございます。
  まず、インビジブルパスですが、これを否定しているわけではありません。
  実際に『THE ENCYCLOPEDIA OF MAGIC AND MAGICIANS』にも記載されている事で、おっしゃる通りヒューガードとブラウエ(ブロウが正しいのでしょうか?)の作品とクレジットされています。
  ただ、このトピックの本題はハーマンパスがアレキサンダーハーマンなのか、それとカウフマンの言うホフジンサーが元であるか、という事だったと思います。
  また、それと同時に荒木一郎氏の本についても言及していた事と思います。
  そこで初めて自分は、氏の本を読み、ハーマンパスの項目を見た次第です。
  ハーマンパスもインビジブルパスもターンノーバーパスもCDで解説となっていますが、それらしい事を行っているのは、テンドーさんだけでした。
  そこで、どういった違いがあり、どういった経緯でそういう表示のされ方がなされたのかを不思議に思った次第です。
   
  現在の日本では必ずしも技法名が統一されているわけではありません。アメリカにおいてもハーマンパスといいながらも同時にターンノーバーパスという言い方をします。
  気がつけば、日本では違う言い方をする場合もあります。
  あるいは単に省略し、その名称が日本で定着する場合もあります。
  マーカテンドーさんがインビジブルターンノーバーパスをインビジブルパスと述べている事に対してフォローをしたつもりです。
  決してインビジブルパスの存在やBJさんを否定しているわけではありません。
  と同時に、ハーマンパスもアレキサンダーハーマンが考案したとは限らない、という事を示唆したつもりです。
  プロマジシャンにとって技法とは使えるか使えないか、が重要であり、創作する才能とはまた別の才能を必要とします。
  ハーマン自身は演技者であって、はたしてこの技法を考案したのかどうかは疑問です。
  むしろ数々のカード技術やマジックを考案している創作者の一面を持つホフジンサーの方が可能性が高いのではないか、と推測している次第です。
  この事を説明したく、ちょうどテンドーさんの話を用いたわけです。決して話を横道にそらしたわけではありません。
   
  また、現代のクロースアップの歴史においてパスが再確認されたのは、デレックディングルがリフルパスを用いだし、リチャードカウフマンがビデオ『オンザパス』を発表してから世界的に認めらた事と思います。
  このビデオは1989年のクレジットになっています。
  一流の研究家として名高いカウフマンの事です。その後もパスに関しての研究を行ったのではないでしょうか。
  おそらくそのホフジンサー特集は、このビデオ以降の出版物と思われます。
   
  日本では普通のパスに関しての研究が進み、プロマジシャンでも進化形であるカバーパスなどを常日頃から行っている人もいます。
  しかし、このハーマンパスに関しては実際に常にレパートリーに取り入れているのはマーカテンドーさんくらいしか、思いつきません。
  師の場合は、アンビシャスカードの手順において表向きのデックを広げて確かに真ん中にあるサインさせたカードを確認し、ファンを閉じてからデック全体をひっくり返す、という必然性があります。
  BJさんはどういった場合にこのハーマンパスを用いて、またどういった事で興味を持ったのでしょうか。
  今後、このハーマンパスを研究する際には可能な限り、どういう違いがあり、どういった場合に用いられるかを書き込んで頂けないでしょうか。
2006年1月17日 10: Magus
5:42 横から失礼します。
  まず、龍生さんは、現状における技法名の誤用やその経緯に
  ついて「こうではあるまいか?」と推測、分析しているだけ
  であり、決してそれを良しとしているわけではないでしょう。
   
  ほとんどの日本人は、「正解」が何であるかを知る知らぬを
  問わず、「暗黙の了解」で使用しております。
  これらの現状に対し、あたかもその責任を追求するかのごとく
  龍生さん「個人」に詰め寄るのはお門違いです。
   
  さらに言うと、
  >「それとも、そのことを否定される根拠をRYUSEIさんは、
  >お持ちなんですか。あれば教えて下さい。」
  相手がまだ行っても居ない回答を先回りするような言い方は、
  通常日本語においては「大変感じの悪いもの」である事を
  覚えておいてください。
  さもないと、私のような第三者にまで、このようなトゲのある
  レスをもらう事になります。
   
  事実、このトピックの流れを見ると、
  当初「どう思われますか?」と質問、意見を聞くような体裁を
  取りつつも、実際には「何かを聞きたい」という意図は無い
  のではないか?という印象が拭えません。貴方は、
   
  質問をし答えさせておいて、それは違うと訂正しているのです。
   
  ご自身でご存知の事は、わざわざ人に聞くまでもないでしょう。
   
  一般論について何かを語りたいのであれば、サイトでも
  立ち上げて自主的に語れば済む事です。
2006年1月17日 11: BJ
17:28 >Magusさん
  龍生さんが回答するべきことを答える貴方は誰ですか。龍生さんのマネージャーさんですか。マジックは出来るんですか。マジックをより掘り下げて研究しようとすることに興味があるんですか。
   
  >>さもないと、私のような第三者にまで、このようなトゲのある
  レスをもらう事になります。
   
  これは脅しですか。
  龍生さんへの質問は龍生さんが答えるべきですし、龍生さんは、すでに回答をお持ちだと思います。何も貴方が回答しなくてもいいんです。もし、貴方が代理で回答すれば、龍生さんにも失礼にあたるのではないですか。龍生さんの代理で回答をしたいのなら、龍生さんに直接メールをされて、こういうレスを付けても良いかと確認を取られたらどうですか。
  いずれにしろ、マジックのコミュにマジック以外のことだけでレスをつけるのをやめませんか。
  クラシック研究と銘打っているサイトで、人の言い方だけをなじるのはどうなのでしょう。僕は、マジックに関する話をしているのです。
  貴方のようなマジックに関連しない下らないレスを付ける事により、コミュが違う方向に行ってしまいます。
  結果は、管理人でもある龍生さんにも多大な迷惑をかけることになるのでは。
  配慮が足りないくせに、いかにも配慮をしているような偽善的・攻撃的レスは、もう、うんざりです。
  龍生さんは、怒っているとは思いません。龍生さんは、貴方が考えているより、ずっと大人ですし、言い方よりもマジックに対する探求心や愛情が深い人だと僕は理解しています。
  貴方が単に無思慮で、つまらない喧嘩を売っているだけです。
  マジックに対して真摯に取組んでいるコミュを乱して申し訳ないと、龍生さんに謝罪すべきですね。
   
  >RYUSEIさん
  >>BJさんはどういった場合にこのハーマンパスを用いて、またどういった事で興味を持ったのでしょうか。
   
  クラシック・マジック研究という言葉に興味を持ち、それを管理する龍生さんのことが知りたかったこと。
  何か、研究出来る題材をと考えていた矢先、Herrmann pass はアレキサンダー・ハーマンの考案ではなく、HofzinserだとKaufmanが唱えたこと、これにはびっくりし、ぜひ、そのへんの事情を聞いてみたいと思った次第です。
   
  >RYUSEIさん
  >>今後、このハーマンパスを研究する際には可能な限り、どういう違いがあり、どういった場合に用いられるかを書き込んで頂けないでしょうか。
   
  Herrmann pass
  ターノーバー・パスなどの原形ですが、これはtwo handed passとも言われ、右手に持つ上側パケットと左手に持つ下側パケットを合わせるときに、左手のパケットを反転させながら、その上に右手パケットを乗せ、どうじに右手のバケットも半回転させて、あたかもデック全体を単に反転させたように見せてバスする方法。
  書くのは難しいですね、Greater Magicにおける記述をもとにしました。
  two handed passの言い方については、Roy Waltonは、彼のマニュスクリプトの中で、Herrmann passをtwo-handed Turnover Passとしています。
  ただし、これはHerrmann passではなくTurnover Passのことを言っているのかもしれません。分かりにくいのは、彼がバリエーションであるTriggerの解説の中でIf you can already do the two-handed Turnover Passと記述しているだけだからです。つまり、そのパスについては言及していません。
   
  Invisible Pass
  前述しましたように、Frederick Braueのマニュスクリプトが1946年に発行されています。明らかにHerrmann passのバリエーションです。右手と左手の動作は、あまり変りません。
  左手のバケットを右手のパケットの陰で返してから、右手のパケットを返すのですが、このタイミングでゆっくりやっても客からパスしたことが見えません。つまり、次に解説するターノーバー・パスとの大きな違いは、左手を反転させないことです。
  バリエーションも発表されていますし、後述のターノーバー・パスと違って左手を返さない事でナチュラル感があります。僕は、こちらを愛用しています。
   
  Turnover Pass
  Herrmann passを発展させたものですが、やはりF.BraueによってInvisible Turnover Pass としてExpert Card Techniqueの中で解説されています。図と解説がわかりにくく、Le Paulのものとほぼ同じように見えます。
  ちなみに、龍生さんは、On The Passの中で行われるTurnover Passのそれぞれの明確な違いは分かりますか。出来たら教えていただきたいのですが。
  Turnover Passの前2者との大きな違いは、両パケットを反転させる時に、左手を返して、そのおかげで客からパスを見えなくするという巧妙なところです。
  したがって、マーカさんの行われているのは、このTurnover Pass、あるいはそのバリエーションであって、Invisible Passではありません。
  発案者は、Le Paulの本に解説はされてますが、F.Braueかどちらかは、僕には分かりません。
   
  以上。Turnover Passパスのバリエーションは、invisibleと名が付けられても、invisible passとはならず、Turnover Passの名が必ずあります。
  また、invisible passのバリエーションは、invisible passとして解説されています。よって、この3者は、それぞれ別のものとして話されるべきと思います。
   
  >>BJさんはどういった場合にこのハーマンパスを用いて
   
  色々な場合が想定されますね。とにかくデックを返すという時に使うわけですから、たとえば、デックのトップとボトムにジョーカー置いておき、中央に差し込まれた客のカードを、そのジョーカーでサンドイッチする現象です。
  これはJ.Sankyのようにクラシックパスを使って瞬時にサンドイッチにする方法も良いですが、一旦、デックを軽く返してフェイスを見せ、ジョーカーがいつの間にか消えたことを示し(このときInvisible Passを使います)、元に戻すとトップにあったはずのジョーカーも消えている。
  デックをスプレッドするとジョーカーに挟まれた客のカードがある・・という現象。
  とにかく、使い勝手はきりなくあると思いますが、いずれにしろ、そのときにTurnover Passを使うと左手を返している分だけ不自然になるので、使いにくいんです。左手を動かさないInvisible Pass あるいは、そのバリエーションを推奨する理由です。
   
  ということですが、この項を起こした「Herrmann passの原案者は誰なのか」は相変わらず、謎のままですね。
   
  マーカさんについてですが、
  インビジブル・パスとインビジブル・ターノーバー・パスは違うもので、現在では、むしろインビジブルをターノーバーから取り外して、単にターノーバー・パスと言われることが多いという事実。
  また、ターノーバーの方を外してしまうと、違うテクニックになることをマーカさんにご教示していただけませんか。
  さもないと、日本人でマジックを始める人たちが、間違って覚えて行くことになり、それは恥ずかしいことでもあり、僕のように研究した人間が多数決の結果、葬られる事にもつながります。よろしくお願いします。
2006年1月17日 12: 凛子
17:49 パスにも色々あるんですね(*⌒▽⌒*)
  勉強になります。
2006年1月17日 13: Magus
20:23 まず最初にお断りしておきます。
  私自身、貴方が展開しているマジックにおける自説を否定する
  つもりはありませんし、先日のリセット件など、
  むしろ賛同する立場にあったと申し上げておきましょう。
  あくまで「物言い」を改めるべきだと言っているだけです。
   
   
   >龍生さんが回答するべきことを答える貴方は誰ですか。
   >龍生さんのマネージャーさんですか。
   
  一友人です。
  状況を「察し」た上で、私の意思で書き込んでいます。
  また、「龍生さんが回答するべきこと」には言及した
  覚えがありません。
   
   
   >マジックは出来るんですか。マジックをより掘り下げて
   >研究しようとすることに興味があるんですか。
   
  やれやれですね(笑)
  もちろん、人並み程度には嗜みますとも。
  (それがどのような関係が?)
  このような事が議論される事はもちろん賛成ですが、
  「ここで論じられているトピック」にはほとんど興味は
  ありません。
  目下の興味は、友人の心の健康状態というところでしょうか。
   
   
   >龍生さんへの質問は龍生さんが答えるべきですし、
   >龍生さんは、すでに回答をお持ちだと思います。
   >何も貴方が回答しなくてもいいんです。
   >もし、貴方が代理で回答すれば、龍生さんにも失礼に
   >あたるのではないですか。
   >龍生さんの代理で回答をしたいのなら、龍生さんに
   >直接メールをされて、
   >こういうレスを付けても良いかと確認を取られたら
   >どうですか。
   
  私は、彼の気持ちを代弁したわけではありません。
  したがって、ご本人にわざわざ確認する必要はないでしょう。
  むしろ、確認してしまう事によって、私の発言の責任が
  彼にも波及してしまいます。
  私の発言の全責任は、私個人にあると理解して頂いて結構です。
   
   
   >いずれにしろ、マジックのコミュにマジック以外のことだけで
   >レスをつけるのをやめませんか。
   >クラシック研究と銘打っているサイトで、人の言い方だけを
   >なじるのはどうなのでしょう。
   >僕は、マジックに関する話をしているのです。
   
  私だってやめたいですよ。
  なぜ頑にご自分の物言いを改めようとなさらないのでしょう。
  手品というのは外部からの「印象」がすべてです。
  物理的な仕掛けしかり、技術による物理的・客観的な
  視覚効果しかり。
  また、演技者の「人となり」「態度」「人柄」すべてが
  重要なものです。
  BJさんも、印象の大切さを軽視する立場にはないはずです。
   
   
   >貴方のようなマジックに関連しない下らないレスを
   >付ける事により、
   >コミュが違う方向に行ってしまいます。
   >結果は、管理人でもある龍生さんにも多大な迷惑をかける
   >ことになるのでは。
   
   >マジックに対して真摯に取組んでいるコミュを乱して
   >申し訳ないと、龍生さんに謝罪すべきですね。
   
  ご冗談でしょう。
  彼の感じている迷惑はソコにはない、と考えたからこその
  書き込みです。
  繰り返しますが、コミュの方向を乱さぬためにも、
  文章を送信前に吟味すべきです。
   
   
   >僕のように研究した人間が多数決の結果、葬られる事にも
   >つながります。
   
  誰一人として、貴方の持論を多数決で葬ろうとなど
  していません。
  貴方の態度への攻撃と、(意図的)に混同して
  被害者面なさらぬように。
   
   
   >龍生さんは、怒っているとは思いません。龍生さんは、
   >貴方が考えているより、
   >ずっと大人ですし、言い方よりもマジックに対する探求心や
   >愛情が深い人だと僕は理解しています。
   
   >貴方が単に無思慮で、つまらない喧嘩を売っているだけです。
   
  言われるまでもない。
  彼の人となりは私なりに理解しているつもりです。
  だからこそ、横をから口を出したのです。
  どうか「思慮」してください。
  喧嘩を売り歩いているのは貴方の方です。
  貴方は、その「彼の大人な態度」に寄りかかり、
  胡座をかいているだけです。
    1つのお題に関して徹底的に白黒付ける事自体は結構な事です。
     
    言葉尻をとらえて議論の本題から離れるのは、
    「議論」という場においては卑怯な事だと私も思いますよ。
    (私は、そういう事もちゃんと分かってるんですよ。)
    ですが、ちょっと書き方、言い方を改善すれば解決するものを、
    貴方の反省しない態度は、我が侭そのものです。
     
    貴方だって、私の書き込みの「言い方」に
    おおいに憤慨しておられるのを否定できないでしょう?
    貴方が怒りを感じるのは当然の事です。 そういう物なのです。
    相手の感じる「不愉快」に気づいてください。
    まさか、我慢するのは相手だけで構わないなどとは
    仰りますまい?
     
    今後の書き込みにおいてもう少し配慮する、
    とお約束して頂けるならば、私も喜んで謝罪しましょう。
    どうしてもご納得頂けないというのであれば、
    やむを得ませんが。
2006年1月18日 14: RYUSEI
0:17 話が横道にそれている部分がありますので、そうしたお話はこちらにお願いいたします。
   
  http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=3978868&comm_id=236730
2006年1月18日 15: Magus
1:03 龍生さん、かえって騒がせてしまったようで大変恐縮です。
  この場はもう引かせて頂く事に致します。
  コミュニティの皆様にも、いきなりしゃしゃり出て来た上に、
  大変お見苦しい所をお見せしてしまいました。
  お詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
  それでは、失礼致します。
2006年1月18日 16: RYUSEI
17:32 カウフマンの『オンザパス』においてのハーマンパスのそれぞれの特徴です。
   
  1、ハーマンパス(スタニヨン式)
  まず、左手のひらを開き(同時に右手の影で秘密の動作をする)、右手のデックを左手に渡しながら、右手のひらを開きます(同時に左手の甲を上にしながらパスをする)。
   
  2、ハーマンパス(ロターバーグ式)
  まさにイメージするターンノーバーパスです。カウフマン自身もターンノーバーパスと述べています。
  身体の右半身を観客側に向けて、デックを横向きにひっくり返す(同時にパス)。あとは縦にデックをひっくり返す。
  左手がほとんど動かないのが良いところでしょう。
   
  3、ハーマン・ターノーバーパス(ジャックマリーン)
  カウフマン曰く、ブラウエやルポールのパスはこれのバリエーションである、との事。
  両手がデックをそろえた時にパス、同時に左手の甲が上にになるよう手を返す。右手がほとんど動かないのが特徴です。
  また、お互い(演者と観客)に顔を向け合わせた状態で行えます。
   
  4、デイリー博士のインプロブド・ハーマンパス
  上記のジャックマリーン式の発展系で、パスを行うところまでは一緒です。ちょうど左手の甲が上になった時、右手でフェイスアップ状態のデックをつまみ、左手のひらを開きます。フェイスアップのまま左手に置き、再び、デックを右手でつまみ、縦にひっくり返す。
   
  5、ダブルリフトシフト
  ハーマンパスを用いますが、別物にしか見えません。ハーマンパスをカバーパスの原理を用いて分かりにくくしたもの、といえば良いのでしょうか。アンビシャスカードなどに用いると良い、とカウフマンは述べています。
   
  6、ミッドナイトシフト(スティーブドロー)
  これはコントロール方法ではなく、たいへんビジュアルなカラーチェンジです。
  身体の右半身を観客側に向け、デックは左手に表向きに保持します。2のハーマンパスを行いますが、デックを返すのではなく、表向きのまま、左手の親指が弧を描くように手前に返します。右手はほとんど動きません。
2006年1月18日 17: BJ
18:27 分かりました。
  ビデオが見れない状態なので、以前、見た時に、さほどの差を感じなかった記憶があり、お聞きしました。さすがに、細かいところまで良く、観察されていますね。
  DVDを頼んで、これを教材に再確認してみようとおもいます。
  ありがとうございました。
  ところで、Harrmann Passの考案者ですが、文献にあたってみていますが、どうやら、Alexander Harrmannではない感じですね。
  彼は、弟のCarl Harrmannと兄弟でロシア、フランスを中心に舞台で活躍し、やがてアメリカに渡った人なので、クロースアップとはあまり縁が無い気がしますし。荒木一郎氏の「テクニカルなカードマジック講座」では、Alexander Harrmannにクレジットされていますが。いかがでしょう。
2006年1月18日 18: ★yasuko★
19:20 BJさん、荒木一郎会長に確認しました。
  以下、回答です^^
  まず、Alexander Harrmannではないそうです。出版した直後に分かったそうです。荒木会長が、いとも簡単に答えられたので・・・評判が良く、次々に重版されているにもかかわらず校正しなかったわけを聞きました。
  「面倒くさかったからね」・・・だそうです^^;
  本当は、誰なんですか、と聞きましたら、「あれは、Hofzinserの大親友にCompars Harrmannというのが居て、それが作ったんだ」との答えでした。Hofzinserが作って、Harrmannの名をつけたのでは、と聞くと、「デディケイトのことか? それはマジックの場合はあり得ないよ」とおっしゃっていました。
  ですので、この項を起こした最初の質問の答えが出た事になりますね、どうですか?
2006年1月19日 19: RYUSEI
0:37 やはり、最初の推測通り、芸風から考えてもアレキサンダー・ハーマンでなかったわけですね。当時何人かのハーマンがいた為に最も有名な彼の事になってしまったのでしょう。
  カウフマンもその事に気がつき、やはり訂正したのでしょう。
  ただ、ホフジンサーにしてもハーマンにしても原著は英語ではないはずです。カウフマン自身も調べるのが大変だったんじゃないでしょうか。もし荒木会長の話が正解だとするとまたしてもカウフマンは勘違いしている可能性がありますね。
  とにかく、ハーマンパスが進化して19世紀末にターンノーバーパスとなった。1930年代に入ってターンノーバーパスの研究が進み、インビジブルパスやインビジブルターンノーバーパスが生まれた、と考えてよろしいのでしょうか。
  カウフマンのビデオを見る限り、ハーマンパスはサロンやステージ向きの技法のような気がします。ターンノーバーパスはむしろクロースアップ用に感じます。
2006年1月19日 20: BJ
17:25 >>Yasukoさん
  ありがとうございました。わざわざ荒木一郎会長に直接聞いていただけるとは思いもしませんでした。
  Compers Harrmannは、Hofzinserが最も敬愛しているマジシャンですし、DoblerやC.Harrmannとは、お互いに強く影響しあっていると知っていましたが、そこが抜けていました。
  考えれば、お説の通りと思えます。
  今年、Magic Christianが、Ottokar FischerによるHofzinserの幻の大著、全三巻を英訳して発売すると聞いています。
  最初の巻だけは、S. H. Sharpeによって既に英訳編集され、その後、Karl Fulvesによって再発売されたので、それは所持していました。
  しかし、カードマジックの父と言われるJ.N.Hofzinserの全貌が伺えるのは楽しみです。この中にも、HarrmannやHarrmann Passに触れる項があると思います。
   
  それにしても、荒木会長の言われる「面倒くさかったから」というのは何故ですか。間違いと分かったら、直ぐに訂正して発表するべきだと思いますが。しかも、重版を重ねられているのですから、機会はあるはずです。
2006年1月20日 21: RYUSEI
3:49 またまた、本題からずれている部分があります。
  新たにトピックを作りましたのでご意見は下記にお願いいたします。
  http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4027148&comm_id=236730
2006年1月21日 22: ★yasuko★
22:22 BJさんへ
  次の版で改訂するそうですよ(^O^)v
2006年1月23日 23: RYUSEI
1:11 BJさんの意見を元にハーマンパスについて 荒木氏の『テクニカル〜』を参考にまとめると、
   
  1、『テクニカル〜』27ページにおいてハーマンパス/ターンオーバーパスとなっているが、この二つは違うものである。あくまでハーマンパスの発展系がターンオーバーパスである。
   
  2、ハーマンパス(アレキサンダー・ハーマン)とクレジットされているが、これは間違いである。ホフジンサーの友人であるハーマンの可能性が高く、別人である。
   
  3、CDでヤコブ・ダレイの方法を解説(マーカ・テンドー)、となっているが、これは正解。
   
  次にインビジブル・パスについて
   
  4、インビジブル・パスは、ターンオーバーパスの発展系であり、インビジブルターンオーバーパス(ルポール)とは別のものである。
   
  5、日本では『ルポールのカードマジック』で解説されている、というのは間違いである。
   
  6、CDの中でテンドー師は「インビジブルパス、またはターンオーバーパス〜」と言っているが、インビジブルパスというのは間違いで、ヤコブダレイ式のターンオーバーパスが正しいので、単にターンオーバーパスで良い。
   
  追記、
  ・ルポールの『フラリッシュとパス』も原理的にはハーマンパスかと思われますが、そのカテゴリーに入れて良いのでしょうか。
  ・ターンノーバーパスはハーマンパスの発展系ですが、どういった細かい違いがあるのでしょうか。
2006年1月23日 24: BJ
18:02 >>・ルポールの『フラリッシュとパス』も原理的にはハーマンパスかと思われますが、そのカテゴリーに入れて良いのでしょうか。
   
  もちろん、ハーマン・パスのバリエーションに他なりません。ですが、単にバリエーションと言うのではなく、ハーマン・パス系のひとつとして区分けして、独立したテクニックとした方が良いと思います。
  たとえば、Gregoly Wilsonは、この方法をLe Paulのスプレッド・パスと呼んでいます。
  ここでスプレッド・パスの興味あるバリエーションとして、アウトジョグ・スプレッド・パスというのを同じくGregolyが最近の彼のDVDの中で解説してることを紹介します。これは相手のカードをアップジョグしたままスプレッド・パスを行うのですが、ミスディレクションが強烈に効いていて、有効な方法でしょう。
  このように、Harrmann Pass は現代でも華やかに息づいています。
   
  >>BJさんの意見を元にハーマンパスについて 荒木氏の『テクニカル〜』を参考にまとめると、
   
  この文章に続く書き込みに対しては、回答をひかえさせて戴きます。
  理由は、龍生さんからのメッセージを頂いたとき(荒木氏への暴言を削除せよとの事です)。あれは、質問であって無礼ではないと書きました。それによって荒木会長が怒るとは思えなかったからです。実際に、削除はしませんでした。
  しかし、上記の「まとめ」の問題に関しては、書き方が「テクニカルなカードマジック講座」の一部の校正をしてる形になります。自分のような素人がこうしたコミュで行って良いものとは思えません。
   
  また、Yasukoさんのレスにも見られるように、この件に関しては、我々より、荒木氏の方がはるかに知識は上で、すでに、こうした事以上のことをご存知なのではないかと思えるからです。レスにあるように、版が新しくなったときに改訂すると言われているのですから、それを待ちたいと思います。
   
  そこで、提案ですが、このトピックをここで終了するための締めを書き込んでいただき、龍生さんと僕との裏側の話しで行き着いた所の、Harrmaa Pass と Classic Pass をパスの双璧とする考え方を元に、新たにトピックを立てて戴ければと考えます。
2006年1月24日 25: RYUSEI
2:59 BJさんへ
  >回答をひかえさせて戴きます。
  との事ですが、ハーマンパスを定義づける上では、これで良いのか確認を願います。
  荒木氏に関しては決してそうした発言で怒る方ではありませんが、荒木さんを慕っている人間にとっては暴言だ、という事を説明し、直接貴殿にメッセージを送った次第です。
  言葉を変え、紳士的な表現にして頂く分にはかまいませんが、あのような表現方法では誤解を生じる原因になるので、そうした事を改めて頂くようお願いしたのです。
  本来、貴殿自身が話が脱線する事を批難していたはずです。
  私自身はこのトピックにおいてはあくまでもハーマンパスに限定してください、とお願いし、荒木氏について批判があれば、雑談のトピックか、新たにトピックを立ち上げて頂く事を要望したはずです。
   
  さて、議論とは本来、資料を公表しなければ議論が成り立ちません。現在のところ、我々がハーマンパスを議論出来る資料は残念ながら荒木氏の『テクニカル〜』しかありません。
  また、私自身がいずれ、荒木氏に質問をする上でも、前述の「まとめ」の項目の確認が必要になります。
  なぜならば、私自身がハーマンパスの専門家ではないからです。
   
  また、もうすでにBJさんを素人とは思っておりません。マジックの第一級の研究家として私を含め、第三者も認めているでしょう。こういう時こそ、きちんとしたお考えを発表して頂けないでしょうか。
2006年1月27日 26: RYUSEI
2:32 BJさんへ
  アードネスの本に載っている両手で行う『アードネスシフト』。
  これも動作からするとハーマンパスのような気がしますが、いかがでしょうか?
  また、スプレッドパスの変形であるセレクトされたカードをアウトジョグするバージョンは、ギャリーカーツ師も行っています。
  ボトムコントロールとして用いています。
  しかし、グレゴリーウィルソン氏の技法とは言っていなかったと思うので、また違うバージョンなんでしょうか?
2006年1月27日 27: BJ
20:20 Erdnase Shift (two hands)は、原理的には、Classic Passと双璧をなすと考えるHarrmann Passのジャンルに入るとは思いますが、時代的に行って、こちらの方が後であることと、Harrmann Passと決定的に違うのは、Two Handsでありながら、デックをいっさい回転させない方法になっています。
  つまり、これは、シャーリエ・カットのバリエーションであると言えるでしょう。また、右手の小指の動きが重要なのも、Harrmann Passとは、まったく違う考え方ですね。
  何よりも、Harrmann Passは、その時代にはすでに存在していたこと。それをS.W.Erdnaseは知らなかったと言えるので、別物とすべきでしょう。Vernonもこの技法については、あまり使わないと書いていますが、Harrmann Passにくらべ、まったく実用的ではありませんね。
   
  アウトジョグ、スプレッド、パスについては、Gregoly Wilsonのオリジナルではないので、他のマジシャンも使っていると思います。ただし、誰が考案したかは知りません。
   
  ついでに、書き込みますが、Table Magicで、アメリカの一般人に通用します。Close-Upは、あくまでもマジシャンの用語であり、一般の人にはむしろ通用しません。Gardnerの他に、FulvesもTable Magicの名で、日常品を使った一般向きのマジック本を出版しています。一般向けの本の場合、その方が適しています。
2006年1月28日 28: RYUSEI
7:14 BJさんへ
  なぜ、回答を求めたか、と言えば1が最も重要なのです。
  荒木氏の本だけでなく、欧米の本においてもハーマンパスとターンノーバーパスは同じものとされています。
  しかし、こうして一連のハーマンパスを考察するにあたりハーマンパスの定義が今までの定説とは違う、という事を示唆していると感じました。
  私自身が考える新たなハーマンパスの定義は、
  クラシックパスが上半分のパケットが上から下へと移行するに対して、ハーマンパスは下半分のパケットが下から上へと移行する、というものです。
  このように定義づけるとするならば、ターンノーバーパスはその動作をデックを持った手を反転する事によってカバーするパスと言えるのではないでしょうか。
  しかし、上記のようにアードネスシフトは反転させていないので別物である、という事は定義が当てはまりません。
  もともとのホフジンサーの時代のハーマンパスとはどういったものなのでしょうか?
  やっぱり、ハーマンパスとターンノーバーパスは同じものとして扱うべきなのでしょうか。
  その部分が自分はまだ理解出来ないのです。
   
  もう一つ、テーブルマジックについてですが、欧米でもクロースアップマジックと云う言い方は決してポピュラーではない、というのは初めて知りました。
  この話題については、下記に続きを述べて頂けないでしょうか。
  http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=1530118&comm_id=236730
2006年1月29日 29: BJ
0:04 パスには大きな二つの流れがあるとしても良いと思いますが、二つしかなく、どちらかに帰属すると決めてしまうのは問題があるでしょう。
  たとえば、前にも書いた、Charlies Pass(日本では、チャーリアパスと呼ぶ人がほとんどですが、米国他の国では、シャーリエ・パスと呼びます)。
  ErdnaseがSingle Handed Shiftとしているものですが、これは、下から上ですから、龍生さんのくくり方によれば、Harrmann Passの分類になります。しかし、いささか乱暴な気がします。
  ですから、大きな二つの流れの中に、それぞれ区分けするに値する、あるいは、区分けした方が良いパスの技法がある、とするのが良いのではないでしょうか。
  ちなみに、スプレッドパスは、Erdnase本に紹介されていました。となると、これも、originは、Harrmann Passではないということになります。歴史的に見るのかメカニズムで区分けしていくのか、ですね。
2006年2月2日 30: RYUSEI
17:13 まずパスをどう区分けしていくか、ということですが、アードネス式に分けるとするならば、片手パスなども含めて大きく3つでしょうか。
  ただ、このトピックの本題としてはハーマンパスですので両手で行うパスに限定しても良いのではないでしょうか。
  両手で行うパスとして区分けするのならば、前述のように大きく2つに分けることが出来ますか?
   
  さて私は、アードネスの本の中でスプレッドパスを見つける事が出来ませんでした。どこらへんにあるのかご説明ください。
  アードネスの本にあるとすれば、スプレッドパスはルポールの作品ではない、ということでしょうか。
2006年2月2日 31: BJ
19:31 パスは、二つの流れと考えて良いでしょう。ただし、書き方には十分注意が必要と思いますが。
   
  Eardnaseの件は、申し訳ない。自分の勘違いです。
  Eardnase の著書ではなく、Royal Road to Card Magic でした。
  そこで、Spread Pass の解説がありますが、この本が出版されたのは、1949年で、Le Paul の本と同じ年です。ただし、正確にはLe Paul本の方が、やや後に出版されています。いずれにせよ、同じ年に出版されたということは、どちらかの本がどちらかを参考にしたとはなりません。
  以前から、Spread Pass は存在したという方が良いでしょう。
   
  それには、もう少しはっきりした根拠があります。
  Le Paul は自分の著書の中で、Spread Pass とは言わずに、Spread する Flourish によって Pass がカモフラージュされると書いています。
  そして、ここが重要ですが、the Flourish, although fairly well known among expert card men. としています。
  多分、龍生さんは、日本語訳のLe Paul本を読まれていると思いますが、そこには、正確な翻訳がされず、Flourishだけが、マジシャンの中で知られていような書き方を高木氏はしています。
  しかし、英語では、Spread Pass も含めてマジシャンの間では誰もが知っているとしています。
  つまり、Le Paul 自身が Spread Pass は自分のテクニックでは無いと言っているのです。
2006年2月3日 32: RYUSEI
14:11 なるほど、その作風から言ってもルポールはプロマジシャンであり、オリジナル作品を作るというよりは実践で改案を作っていくタイプに見受けられます。
  という事は、先のインビジブルターンノーバーパスにしても、もともとのブロウのインビジブルパスを改案したと考えても良いのでしょうか。
  高木先生で改めて思うことは、「カードマジック事典」においてパスを二種類に分けています。クラシックパスとターンノーバーパスです。やはり大きく分けて二種類と考えていたのでしょうか? また事典に記載されているのは誰の作品のターンノーバーパスなのでしょうか?
2006年2月6日 33: RYUSEI
13:37 BJさんへ
  ホフマン教授の「モダンマジック」においてパスの項目があります。その3番目の方法がハーマンパスに酷似していると思うのですが、いかがでしょう?

コメント(13)

皆さんへ。
私のミスで大変申し訳ないのですが、この「ハーマンパス」を最初から保存している方がいらしたら連絡いただけないでしょうか。
宜しくお願いいたします。
Tsuyoshi.さんへ
ありがとうございました。助かりました。
おかげ様で無事復帰できました。
たまたまハーマンパスのLOGだけ持っていたので良かったです^-^
僕が一番興味を持ってしまったトピでした。

それまでは正直ハーマンパスなんか実用性がないと思っていたくらい敬遠していた技法だったのですが、これをキッカケに、いろんな資料をひっくり返したりしてみました。

最初、例の本に付属しているCD-Rを引っ張り出して何回もマーカさんのターンノーバーパスを見て練習したものの、左手の返すタイミングが難しくちょっと挫折。そうこうしているうちに、上記のBJさんの11での書き込みの、

>  Invisible Pass
  前述しましたように、Frederick Braueのマニュスクリプトが1946年に発行されています。明らかにHerrmann passのバリエーションです。右手と左手の動作は、あまり変りません。
  左手のバケットを右手のパケットの陰で返してから、右手のパケットを返すのですが、このタイミングでゆっくりやっても客からパスしたことが見えません。つまり、次に解説するターノーバー・パスとの大きな違いは、左手を反転させないことです。
  バリエーションも発表されていますし、後述のターノーバー・パスと違って左手を返さない事でナチュラル感があります。僕は、こちらを愛用しています。

という書き込みを見つけたのです。
ふむふむ、そうだ左手を返さないパスもあるよな…。でも、文章を読んだだけで理解するのは難しい…^-^;
と思ったものの、「こんな感じかな?」とパスらしいものが出来るようになりました^-^

恥ずかしながら、コレです。
http://up2.viploader.net/mini/src/viploader12232.wmv.html
DLKey: pass
期間限定動画(そのうち期限で見れなくなりますw)

これを以前にBJさんとのメッセージのやり取りで見てもらったところ、「これは、ハーマン・パスです。ただし、インビジブル・パスに限りなく近いですね。」というコメントを貰いました。がしかし、まだその名称の差がよくわかっていません^-^;

でも、このトピックがあったおかげで僕はひとつこの技法を手に入れることができたように思えます。そういう意味でこのコミュニティに、またこのトピックに関わっていた方々に感謝感謝です^-^
Tsuyoshi.さんには目の前で見せてもらいましたが、まさに魔法でした。
Tsuyoshi.さんへ
まさに同じ結論です。それこそが私も行き着いたインビジブルパスです。
私自身も手順に取り入れています。
しかし、限りなく近い,という事は,まだ完全なインビジブルパスではない,という事ですよね。
何が違うのだろう?
そうそう、日本でも現在入手可能な文献がありました。
東京堂出版、荒木一郎『舶来カード奇術あ・ら・カルト』173ページです。
>ワイパーくん
ありがとうございます^-^

>RYUSEIさん
これは実践前に自分で確かめたく練習風景を録画したものです^-^;
最新版は録画する暇がなくてしていませぬが、これ以上に角度に気をつけるようにしています。今は現場でも結構使ってたりしますw

そうなんです。限りなく近いと言われてしまったのです。
僕自身もこれがインビジブルパスなんだろうと思って練習していたのですが、完全ではないようなんです。
その違いがわからないままメッセージが途切れてしまいました^-^;
インビジブルパスとターンノーバーパスの違いはLOGで明確になっているのですが、インビジブルパスとハーマンパスの違い、またインビジブルターンノーバーパスとの違いは? 謎が深まるばかりです。
うーん、他に誰かハーマンパスやインビジブルパスを手順に取り入れて使っている人はいないのだろうか…。

といいつつ、実はSh○n○○さんが実践で使っているのを見たことがあったりwww
伏せてもバレるな…^-^;
このハーマンパスを使う際に絶対必要なのは理由付けでしょう。
その作品において、ハーマンパスを使う必然性がない限りは、使うことができません。
どういった作品にこそ、ハーマンパスが適していると思われますか?
例えば、上記の荒木一郎『舶来カード〜』においては,ジョン・ハーマンの「赤と黒の倒錯」という作品において用いられています。
どの部分かと言いますと
まず、観客に一枚選んでもらい、両手の間でスプレッドしたデックの真ん中あたりに返してもらいます。(もちろんブレークし,保持)
つぎに裏向きのデックを表向きにするのです。(この時にインビジブルパスを使用)
選ばれたカードの色を当てる,と言って赤か黒かを決め、そのどちらかを全部抜き出します。
つまり、表向きでなければならないわけです。

整理しますと観客のカードを選び元に戻すところまでは,裏向きでなければならない。
しかし、黒か赤を抜き出す為には表向きにしなければならない。
だから,インビジブルパス、もしくはハーマンパスを使用する事が最も適している,という事です。
話が大分戻ってしまうようで恐縮ですが、、、

以前の書き込みで、RYUSEIさんは
「上から下」「下から上」というパスの分類を提示していますよね。
「上から下」はClassic Passの動きそのものですが、
「下から上」の分類にはSpread Passが当てはまる気がします。


では、Turn-over Passは?というと、個人的な感覚では
一種のHaff Passではないかと思いますが、どうでしょう?


つまり、Haff Passは下半分のパケットのみが単独で回転するわけですが、
Turn-over Passは上下のパケットがそれぞれで回転することにより
結果的に相対的な上下関係が入れ替わってしまう、ということです。

最近、Haff PassのCover Passである(と表現できると思います)
Asher Twistを熱心に練習していたので、ふとそう思ったのですが。。。

Asher Twistはパケットをスプレッドする動作がカバーになっていますが、
Turn-over Passは(上半分の)パケットをひっくり返す動作が
カバーになっているHaff Passであるというわけです。


先日、Tsuyoshi.さんがUPされた動画における方法も
このイメージに近い気がするんですが、どうでしょう?

僕は『ルポールのカードマジック』と『カードマジック辞典』でしか
Turn-over Passを知らなかったので、
左手を返すだけの動作(に見える)に右手を添えるのが不自然に感じられ、
全くといっていいほど使用していませんでした。

しかし、このTsuyoshi.さんの方法を見て、可能性を感じ
現在、似たような方法を講じているところです。


使う現象としては、表向きの4Aを表向きのファンの中に差し込み
(実際は4枚ともが隣り合うように差し込みますが、
錯覚を利用してバラバラに入れたように見せる)
ファンを閉じ、デックを裏返す動作でトップ2枚ボトム2枚になるようパス。

あとは、デックを投げ出す動作の時に、
指の摩擦でトップとボトムのカードを手の中に残す方法がありますよね?
それを両手間で素早く行うと、バラバラに差し込んだはずの4Aを
一瞬で両指先で抜き取った、、、ように見える、という
現象というよりは瞬間芸、フラリッシュに近いものを思いつきましたが。。。?
>>RYUSEIさん
そんな間髪いれずにRESして頂いてたのですネ。気付きませんでした^-^;

>東京堂出版、荒木一郎『舶来カード奇術あ・ら・カルト』
今からの出先で手に入るかもしれませんので、ありましたら入手してみます^-^

>どういった作品にこそ、ハーマンパスが適していると思われますか?
うーん。僕はその技法に最近興味を持ったばかりで、正直作品自体は何も知りません^-^;
でも、RYUSEIさんの仰る通り、理由付けがしっかりしていればいろんなところで使えるのではないかと思います。
一例として、僕はたまにアンビシャスカードにも使います。危険性もあるのかもしれませんが、カードをお客さん自身で中に差し込みたいと言ってきた場合などに、ブレイク取らずに完全に入れさせます。その後トップ数枚のカードを見せそこに無いことを示し、デックをフェイス側にひっくり返し手の中でスプレッドして「確かに真ん中辺りに入ってますよね?」とお客さんのカードを確実に確認してもらい、そのあとにパスをします。
こういった理由付けでは弱いでしょうか?^-^; お客さんのウケはかなり良いみたいですが…^-^;

また、ボトムのセットカードを見られたくないときに、たまたまお客さんが「今、一番下のカードは何!?」というツッコミがあったときに突発アドリブでパスをし、「このカードですが。」とお客さんの予想と違うカードを見せるようにしたこともあります^-^; この場合はパス後のブレイクと、そこから手順に戻すために再度パスを試みないといけないという辛いリスクを要しますが…^-^; しかし、あくまでアドリブです。

>>Rouisさん
はじめまして(お互い前から足跡は付けていましたが^-^)。

>しかし、このTsuyoshi.さんの方法を見て、可能性を感じ
>現在、似たような方法を講じているところです。
そう言って頂けると嬉しいですっ♪
そのお考えになった4Aも面白いですネ。さっそくやってみました。
自分で不思議でしたw

パスの分類(?)に関しては僕も同感です。ただ僕自身、ハーマンパスとは?(バリエーション含む)というのを理解できていないので、何とも言えないのが現状です^-^;

>>ワイパーくん
はいな。その本人が登場してくれるといいのだが…^-^;
(はい、誘ってますw)
Rouisさんへ
おお、ハーフパスですね。
もはや、このトピックは役割をおえたようです。
次回新たなトピックを作ります。
今度は、このハーマンパスだけではなく、クラシックパス、そしてハーマンパスなどパス全体を考察いたしましょう。

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