文芸の里コミュの　☆　父なる神は聖霊　☆

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　その人の内に神の霊が内住しているのに、それに気づいていない人は苦しい。
　私はその人の苦しみを負わされて、その人と同じように苦しんでいる。当人は気づいていなくても、とにかく負わされてしまうのだ。
　それはそれは悲惨な苦しみだ。しかしその人が人間を越えて導く霊の存在に目覚め、新たな方向に踏み出すまでは、たとえ本人は知らなくても、私はその人に肉薄して呻き、のた打ち回るばかりの悩み苦しみを負わされてしまう。
　最近になって自分の眠れない原因の焦点が絞られてきた。床について眠ろうとすると、上の人たちの悩みが襲ってくる。
　そうなると布団を被ってなどいられなくなり、布団を撥ねのけて起き出し、インターネットを開くなどして、あちらこちらを探り歩く。目的があるわけではなく、文章や写真や画像を探り回って、頭を疲れさせるだけ。
　床に就く間際に眠り薬を服用しているので、頭が疲れて眠気が催してくるのを待っている。そうしているうちに、ネットの字や画像が霞み出し、ふっと机に額をぶつけたりして、目が醒める。午前三時過ぎになっている。これでようやく眠りに就けそうだ。
　12時に眠剤を服用して床に就いても、このありさまだ。夜が怖い。限りなく夜が怖い。私がいくら当人たちのことを思って、また神の霊に聴いて、苦闘しているのに、彼等からの慰めや励ましというのは極少に過ぎない。ここでいう神の霊とは俗に言われている精霊のことではない。三位一体の父なる神の霊、すなわち聖霊のことである。その聖霊が、最も求めているのは、
「イエス・キリストの父なる神さま、吾を救い給え」
という祈りなのである。
　聖霊は全能の神である。むかし、私がまだ向学心に燃えて神を求めていた頃、神はメカニズムにもタッチできるのか、と素朴な疑問を投げかけてみた。すると十秒を経ずして、隣を走って来た自転車のチェーンが外れ、カタカタ異様な音を発して、自転車は止まった。聖霊は何にでも関われるという意味だった。

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