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ホフマン英語会コミュの『賢者の贈り』(訳付き改訂版)

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皆様お久しぶりです。管理人のjimiです。長らくこのコミュを放置しておりました事を深くお詫び申し上げます。

先日,ジム・キャリー主演の『クリスマスキャロル』を観て,何か忘れかけていたものを思い出しました。

そこで,今回はこの時期ならではの名作,『賢者の贈り物』を数回に分けて意訳付きでお送り致します。


わたくしは賢者ではありませんが(笑)ウッシッシ,ささやかな贈り物としてどうぞお読み下さい。クリスマス

コメント(10)

《第一回》

The year is 1905.

We are on the street of New York, with its tall buildings,expensive stores, and important people.

時は1905年,高層ビルや高級店が並び,富裕層が行き交うニューヨーク。

But what do we know about the little people? Who lives behind that door?Who works in that small,dark office?

さて、貧しい人達はどうしているのでしょうか?

あのドアの向こう側には誰が住んでいるのでしょうか?

あの小さな暗いオフィスで働いているのは誰でしょうか?

Let's open a door and watch two young couple on a cold day in December.The appartment is small.It has only two rooms. There are no pictures or photos. We can't see any special things on the table.


But it is a happy home.

さぁ、窓を開いて,12月の寒いある日の若い夫婦を見てみましょう。

夫婦の住むアパートは小さく,二部屋しかありません。

絵画もなければ,写真も飾ってありません。

テーブルの上にもこれといったものがありません。

でも,それは幸せなアパートなのです。





《第二回》

Mr.and Mrs.James (Jim)Dillingham Young live here. It is their first home- at $8 a weeK.
Jim works six daysa week for 20$.

このアパートに住むのはジェームス・D・ヤング夫妻。

家賃週8ドルのこの家は彼等にとって初めてのものでした。

夫ジムの稼ぎは週20ドル

Every evening he walks slowly home.His days are long and his feet are heavy.

But then he opens the door of the appartment.

毎晩ゆっくりと歩きながら帰宅する夫ジム。

かれの1日は長く(=1日の労働時間が長い),足は重い。

しかし、家に着くとアパートのドアを(笑顔で)開けるのです。




《第三回》

There is Mrs.Youngーhis Della!

She is the light in his dark days.She has food on the table for him、and she looks at him with her beatiful brown eyes. Jim always smiles. He is a happy man in his apartment with Della、and she is happy、too.

ジムの良き妻,デラ!

ジムの暗い日中を明るくしてくれるデラ。

彼女はジムの為にテーブルの上に食べ物を並べ,食事中のジムを美しいブラウン色の目で夫を見つめると,ジムはいつも笑顔でいられるのでした。
ジムはデラと一緒にいられる時は幸せで,デラも夫ジムと一緒にいる時は幸せに感じました。

This afternoon we can see Della in the apartment. Jim is at work.
Della puts her money on the table.She has $1.87、and tommorow is Chrismas.

今日の午後,デラは外出もせずに家にいるようです。
ジムは仕事で外出中。1ドル87セントをテーブルの上に置き,何やら考え込んでいるデラ。

そうです,明日はクリスマスなのです。

《第四回》

“How can I buy a special Christmas gift with $1.87?

What am I going to do?”she thinks.

Della walks across her kitchen.

“What can I buy for Jim?”

『1ドル87セントで一体どんなクリスマスプレゼントが買えるのかしら?どうしたらいいの?』

キッチンを何度も行き来するデラ。

『(こんな少額で)ジムの為に何が買ってあげられるというのかしら?』

Della looks at the window. She can see her unhappy face in it.She looks at her long,beautiful hair.

ふと窓を見るデラ。

そこには彼女の悲しい顔がありました。

そして長い,美しい髪も。

Jim always says
“I'd like to see your hair every morning in the sun.At work I think about your hair”

ジムはよくこう言っていました。

『毎朝太陽の光に照らされた君の髪を見るのが好きなんだ。仕事の間も君の髪のことを考えているだよ』
《第五回》

Mr.and Mrs.James Young have two special things:Della's hair and Jim's gold watch.


The watch was a gift from Jim's father,and Jim always has it with him.

夫婦には大切にしているものが二つありました。

デラの髪とジムの金の懐中時計です。

それはジムが父親から貰ったものでいつも持ち歩いていました。


Sometimes Della says,“Excuse me,Mr.Young. What time is it?”

Then Jim smiles and takes the gold watch from his coat.He opens the watch and looks at it with love. Then he tells Della the time.

時々,デラは尋ねました。

『ねぇ,あなた,今何時かしら?』

するとジムは笑顔でコートから金の懐中時計を取り出し,じっと時計を見つめた後に,デラに時間を知らせてあげたのでした。


But now Della is thinking about her hair.

Quickly she puts her thin,black coat and old hat. She goes into the street.She runs to Mrs.Sofronie's store on First Street.The old woman buys hair.


デラは自分の髪で何か出来ないか考えました。

すると突然彼女は薄い黒いコートと古びた帽子をまとい,五番通りにあるソフロニーさんの店に急ぎました。

彼女の店では髪を買い取ってくれるのです。

《解説》
昔,若い女性の髪は筆などに使う為に売買が行われていました。しかしデラにとって大切な髪。この決断にはかなりの勇気が必要だった事でしょう。
《第六回》

“Can you buy my hair?”

Mrs.Sofronie smiles. “I can give you $20 for it.”

“OK,but,please take it quickly”


『私の髪を買って下さいますか?』

『ええ,20ドルで買いますよ』ソフロニーさんが笑顔でそう答えると,デラは言いました。

『有難うございます。どうか早く切って下さい!』


She sits down and Mrs.Sofronie starts to work.

彼女は座り,ソフロニーさんは髪を切り始めました。


Della doesn't look at her hair on the floor.

At three o'clock she takes the $20from Mrs.Sofronie and puts on her hat.

デラは下に落ちた髪を見ませんでした。

午後3時。彼女は約束の20ドルを受け取り,帽子をかぶりました。

She runs quickly to Fourth Street and looks in every store.She finds her gift for Jim:a beautiful gold chain for Jim'watch.

デラは四番通りに駆け出し,あらゆる店をくまなく見て回りました。

そしてようやく見つけたのです。


ジムに贈るプレゼントを。

それはジムの金の懐中時計に付ける美しい金の鎖でした。

《第七回》

Della runs home and finishes the Christmas food.

デラは家に急ぎ,クリスマスの食事の準備を終えました。

She is happy because she has the gift chain for Jim's watch.

彼女は後悔していません。

ジムの懐中時計に付ける金の鎖を買えたのですから。

Then she see her
hair in the window.


“Is Jim going to love me with shorter hair?”Della thinks.

“But I did it for him. I wanted a gift for him”

ふと彼女は窓に映った自分の髪を見てこう思いました。

『ジムは髪の短くなった私のことを愛してくれるかしら?』

『きっと気に入ってくれるはずだわ。だってジムの為にしたことですもの。彼に贈るプレゼントが欲しかったんですもの。』

At seven o'clock, Della hears Jim at the door. He is never late.
Della has a gift for him in her hand.The door opens and Jim walks into the kitchen.

午後7時。いつも通りの時間にジムが帰ってきました。

ジムは一度たりとも遅れたことがありません。

デラはジムに渡すプレゼントを握りしめていました。

するとドアが開き,ジムは妻の待つキッチンに入って来ました。

He looks thin,and he is cold in his old coat and shoes. Then he sees Della's hair.

He isn't angry,but he is quiet.

ジムは痩せこけた様子で,寒そうです。

古いコートと靴では厳しい(ニューヨークの冬の)寒さはしのげないのです。

そしてその時です。ジムは短くなったデラの髪を見ました。

怒った様子はありません。しかし,ジムは黙ったまま何も言いませんでした。
《第八回》

“Jim,talk to me. I'm going to have long hair again one day.But this evening I have a special gift for you.
Let's be happy.It's Christmas tommorrow”Della says.

“《黙っているジムに対して》ジム,心配ないわ。私の髪なんかいつかまた直ぐに伸びるわよ。

そんなことよりあなたの為に特別なプレゼントを買ってきたの。

ねぇ,楽しみましょうよ。だって明日はクリスマスなんですから。”


“But…”Jim says.“Where is your beautiful hair?”

“でも…君の美しいあの髪はどうしたんだい?”


“At Mrs.Sofronie's store. She has my hair now,and I have a gift for you.And I love you”Della says.

“ソフロニーさんのお店よ。買って頂いたの。

そのお金であなたにプレゼントを買ったの。

ねぇ愛してるわ。”


Jim doesn't answer. He looks at Della. Then he says,“Della,I loved you with long hair andI love you with short hair.And I have a special gift for you,too.”


何も言わずにデラを見つめるジム。

暫くしてようやく言いました。

“デラ,髪の長かった君も好きだったし,今の君も好きだよ。実は,僕も君にプレゼントを買って来たんだ。”


《コメント》
さぁ、ストーリーはいよいよ佳境に入りました。大好きなジムの為に髪を売ったデラ。それに対して驚きを隠せないジム。そんな様子を見て必死に気を使う彼女がまた愛らしいですね。ジムの渡したいクリスマスプレゼントとは一体!?

《第九回》

Della opens the gift quickly,and she finds two expensive combs for her long,brown hair.

ジムからの贈り物を急いで開けるデラ。

中には彼女の長いブラウン色の髪にかざす高価な髪飾りが入っていました。


Della knows these combs because she see them every day in a store window on Fifth Street.


デラはこの髪飾りを知っていました。

何故なら,五番通りの店に飾ってあったのを毎日見ていたのです。


She loves them,but now she has no hair for them!

デラはとても気に入りましたが,今となってはそれをかざす髪がないのです!


“Jim,they're beautiful,and in six months I can put them in my hair”,says Della.“But wait! I have a gift for you”

“ジム,綺麗な髪飾りね!半年も経てば髪に飾れるわ!

ねぇ,ちょっと待って!あなたにもプレゼントがあるのよ!”


Jim opens his gift slowly,and he looks at it.

“Jim,do you like it? I looked in every store.
Give me your watch.Let's put it on your watch,”says Della.

ゆっくりと贈り物を開け,中を見るジム。

“ジム,気に入ってくれた?

お店を全部見て回ったのよ!

懐中時計を出して!早く鎖をつけましょう!”



《コメント》
次回はいよいよ最終回です。わーい(嬉しい顔)
《最終回》

But Jim doesn't give Della his watch.He sits and smiles.

ジムはなぜかデラに懐中時計を渡そうとしません。

彼は腰掛け笑顔でこう言いました。

“Della,let't put our gifts away for a year”he says.

“I don't have my watch.


I went to that store near my office.


They buy watches there.

You can see my watch in their window now,and you have the combs.”


“デラ、僕達のプレゼントは一年このままにしておこう。

もう僕の時計はないんだ。

オフィス近くのあの店に行ってね。

時計を買い取ってくれるあのお店だよ。

僕の時計は今そこに置いてあるんだよ。

だから君にこの髪飾りを買ってあげられたんだ。”


《解説》
このお話は次のようなナレーションで締めくくっています。

What do we have here?

The story oftwo people.

They don't have a lot of money,but a lot of love.


And they are going to have a happy Christmas because they understand about special gifts.


私達はこの若い夫婦のお話から何が学べるでしょうか?

彼らにはお金が余りありません。


でも溢れんばかりの愛があります。

この夫婦の今年のクリスマスは幸せなものになるでしょう。



何故なら,お互い何が一番大切な『贈り物』か分かったのですから。

クリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマスクリスマス


以上で『賢者の贈り物』は全て終了です。最後まで読んで頂いた方々に心から感謝致します。

Thank you very much!I wish you all Very Merry Christmas!サンタ

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