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動かない托図書館コミュのQMAネタ3本立て【おたり001】

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開館記念初投稿。

【ネタ】
QMA
【内容】
以前、みくしの日記で書いた、QMAフィギュメイトで遊んだときの
妄想SS。

「やすみじかん。」
ユリとアロエの姉妹(スール)の日常のひとこまを描いたSS。

「いちじょうのほり。」
体操服クララと、アロエのけなげな?物語。

「すわっぴんぐ。〜ユリ編〜」
ユリとアロエの姉妹がお戯れになるSS。
ちょっちフェチ要素あり。閲覧別に注意しない。

コメント(4)

〜やすみじかん。〜

ユリ
「アロエお姉様ー。なにを読んでらっしゃるんですか?」

アロエ
「あ、ユリ。んっとね、"じゅうはっしりゃく"っていうほんだよ」

ユリ
「…また、難しそうなタイトルですね…」

アロエ
「ちゅうごくの、こだいからモンゴルていこくまえまでを
かいたしょうせつだよ。すっごくおもしろいんだから」

ユリ
「相変わらず、お姉様は中国史がお好きですねぇ」

アロエ
「うん!わたし、ちゅうかだーいすき!!」

ユリ
「ご本を読むのもいいですが、次は毎週始めの恒例儀式
"皓祓(こうふつ)"ですよ。もう、みんな大聖堂に移動してますが」

アロエ
「えっ?そうだっけ??あわわ、いそがなくちゃ!」

ユリ
「さ、いっしょに行きましょう」

アロエ
「うん!ね、ユリ。てぇつないでって!」

ユリ
「ええ。喜んで」

※皓祓(こうふつ)
マジックアカデミーが毎週始めの午前最後の時間割でおこなう
全校行事。校長と教師陣によって聖なる力の集積結界を
大聖堂に構築し、そこに全校生徒を集めて聖なる力を浴びさせ、
瘴気(クイズ)を除祓する。聖なる力は、その根源である太陽が
南天に近い時間にもっとも強く世界に働くため、この時間におこなう。
南天の太陽は白く見えるので、こういう名称がつけられている。

〜糸冬〜
〜いちじょうの ほり。〜

=アカデミー 大体育館 14:45pm=

ぐぁらがったーん

アロエ
「あいたたぁ…」

クララ
「あらら…また、失敗しちゃいましたねえ」

(いそいそと、跳び箱を戻す)

アロエ
「もう、なんかいしっぱいしたか、おぼえてないよぅ。
ぐすん…やっぱり、わたし、できないよ…もう、やだぁ…」

(跳び箱に背を預けて座り込む)

クララ
「あきらめちゃいけませんよ、アロエちゃん」

アロエ
「ガルーダせんせいは、とびばことべるまで
かえっちゃだめだっていったけど…むりだよぅ」

「クララちゃんは、いいなあ。おべんきょうもできるし、
とびばこだってちゃんととべるし…」

クララ
「そんなことないですよ。実は私も、ちょっと前までは
跳び箱、飛べなかったんです。もともと私、体育得意じゃないし…」

アロエ
「え?それじゃあ、どうやってとべるようになったの?」

クララ
「ただ、ひたすら練習しました。ちょうど、今のアロエちゃんみたいに」

アロエ
「…」

クララ
「それこそ私も、何度転んだり、跳び箱にぶつかったりしたかなんて
覚えてないくらいに失敗ばかりしました」


「でもね、ある時突然、飛べたんです。自分でもどうやって
飛んだかまったく記憶になかったんですよ」

アロエ
「…」

クララ
「嬉しかったです…自分の力で、本当に飛べたんですから」

アロエ
「…すごいね…がんばったんだね…」

クララ
「正直に言うと、もう止めちゃおう、飛べなくたっていい、って
何度も何度も思ったんです。でも、そのたびにこの杖を見て、
自分を励ましました」

(どこに隠していたのか、背中から白い杖を取り出す)

アロエ
「なに?それ…」

クララ
「昔、とある偉大な賢者様からいただいたんです。
その方に、貴女みたいな賢者になりたいって言ったら、
"これをあげるから、精進してグレートなハイジンになりなさい"って。
私、それ以来、辛いことがあると、その方との約束を思い出して
がんばってこれたんです。跳び箱のときも、しかり」

アロエ
「ぐれぇと…はいじん??」

クララ
「ねえ、アロエちゃん。アロエちゃんは、アカデミーの
校庭に流れている小さな溝って、飛び越せる?」

アロエ
「…?それくらい、できるよ。
わたしのいっぽでもまたげるんだもん」

クララ
「じゃあ、大丈夫。絶対に、この跳び箱も飛べますよ」

アロエ
「…??よく、わからないよぅ」

クララ
「"小さな川を越えられないものに、大きな川を越えることが
できようか"って、ことわざがあるんです。
私も、小さな川しか越えられなかったけど、今はなんとか
大きな川も越えられるようになりました。だから…
アロエちゃんもめげずに続けていれば、いつか、きっと」

アロエ
「…」

(すっくと立ち上がる)

アロエ
「てやーっ!」

とてとてとてとて

どんぐぁらがたーん

アロエ
「くっ!も、もういっか〜い」

クララ
「そうそう…その意気ですよ!」

(急いで跳び箱を戻す)

アロエ
「いっくよ〜!」


1時間後、クララが見守る中で、アロエはみごと
跳び箱をかるがると飛び越えた。

ガルーダ
「へっ…手間ぁかけさせやがって。
もともとデキるやつのくせに、ちょっとした努力を
惜しむところが玉に瑕ってやつだぁな。
ま、クララを残しておいて正解だったかな?
さて、アロエ…今学期の体育の成績は、"3"っと…」


〜糸冬〜
〜すわっぴんぐ。ユリ編〜

=マジックアカデミー女子寮 とある一室 20:25pm=

すっかり夜が降り、静かな闇に包まれたマジックアカデミー。
日中の激しい喧噪もすでに過去のものとなり、ここ、
女生徒たちが暮らす寮も、おだやかなしじまが漂っていた。

とある一室で、テーブルに片肘で頬杖をついている少女―
ユリもまた、夕食を終えたあとの自由時間を何をするでもなく
ゆっくりと費やしていた。

「…あとはお風呂かぁ。いつ入ろうかな?
ぶっちゃけめんどいんだけどなあ」

なんとはなしに、ひとりごちてみる。

そのとき。

「…あ」

彼女の視界に映ったものは、無造作に脱ぎ捨てられた一着の
体操着上下と、丸めるように放り出されていた一対の
クリーム色のニーソックスであった。

(アロエお姉様ってば…あんなとこに脱ぎ散らかして…
ああ、そういえばさっき、お風呂入るって出て行ったっけ)

ユリは、彼女の"姉"―厳密には血の繋がった姉妹ではないし、
しかも相手はユリよりも年下―である、アロエのことを
思い出した。

「んもう」

やる方なし、といった調子で腰を上げたユリは、
アロエが脱ぎ散らかしていった服その他を回収し始めた。

「…」

手にした体操服の上着が、しっとりと湿り気を帯びていた。
今日は初夏らしい陽気で、やや暑かった。加えて、
アロエは活発な女の子である。体育の授業がなくとも、
存分に動き回っていたであろうことは容易に想像がつく。

同じく、体操着の下―小さなブルマ―と、ニーソックスも、
ひんやりとしめっぽい感じがした。

「…」

ユリは、口をへの字に結んだまま、しばし、それらの
品々を掴んだまま立ち尽くしていた。

本来、それらは、一日の間に酷使された「汚れ物」である。
さっさと、アカデミー所定の洗濯物置き場に置いてくれば
いいものであるはずだ。

が、しかし。彼女―ユリにとっては、事情が違った。
ただの「汚れ物」ではない。彼女が、もっとも敬愛する"姉"
―アロエが、身にまとった代物なのだ。

(アロエお姉様が…これを)

普段からどちらかと言うと感情が先行しやすいたちの
ユリであるが、こと、自身の"姉"であるアロエに関わることと
なると、それはもう押しとどめようがなかった。

もはや、ユリはためらわなかった。
身も心も叫んだ―ただ忠実に、己の欲するところを行え―と。

→続く
〜すわっぴんぐ。ユリ編〜の続き

どれほどの時間がかかっていたのか、
恐らくユリ本人はまったく分かっていなかったと思われる。

ただ、自身がまとっていた格闘学科の制服を脱ぎ捨て、
代わりに、今の今まで手にしていた"姉"の着衣を身につけた。

服を着替える―いつもなら手順どおり簡単に済むはずの
一連の動作が、やけにもどかしく感じたのは、ユリとしては
不可解半分、納得半分といったところであったろう。

はっと、我に返ると。

「…あっ!」

ようやく、さまざまな情報が己の五体に伝わってきた。

自分が今、"姉"であるアロエの体操服と、ニーソックスを
身に着けていること。

また、それらがなんとなく、ひんやりしっとりしているということ。

そして、何にも増して強烈に感じるのは、それらが当然のごとく、
自分には小さすぎるサイズだということ。

体操服の上着は、胸のところでぱつんぱつんに張っているし、
丈が短くなって、へそ周りが丸見えである。
これでは、普段着ている格闘学科の制服と変わらない。

ブルマも、明らかに腰まで届いておらず、彼女自身の
純白のパンツがはみ出しかけている上、食い込みがきつくて
着心地が悪いとか言う以前に痛みすら発生しそうである。

ニーソックスも、ご多分にもれずサイズが小さいため、
アロエが穿いているときにはちゃんと腿まで届いているそれは、
ユリが穿くと膝小僧に届くかどうかという具合になっていた。

(ああ…アロエお姉様が、大好きな…お姉様が身に着けた、
体操服を、ブルマを、ニーソックスを…着けちゃった)

もっぱら、物理的には不快感ばかりが募っていたが、
しかしユリの精神状態は一瞬、天国への階段を歩んでいた。

が、すぐに現実に立ち返る。

「…!あ、あたしったら、ななな、なんてコトをッ!!」

もう一度、逆の手順で着替えればよいものを、何を思ったか、
ユリはそのままの格好であたふたと自室―アロエと同室である―
を飛び出し、寮内のいずこかへと姿を消した。

後には、床の上に散乱した、ユリ自身が脱ぎ捨てた
格闘学科の制服が無言で残るのみであった。

しばらくして―

「ひふみ、ひふみ、ひふみ、ひふみ、ひひふー♪
ユリ、たっだいまー!いいおふろだったよ」

ユリの"姉"であるアロエが、入浴を済ませて戻ってきた、が。

「…あれ?ユリ??おてあらいかな…」

アロエの視界には、愛すべき"妹"の抜け殻だけが、
やけにまざまざと映っていた―


〜糸冬〜

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