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Uber Marx(マルクスについて)コミュのプロレタリア独裁国家のスターリニスト国家への変質を防ぐ方法

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労働者国家の官僚独裁国家への変質を防ぐ方法

イタリア・ファシズムの支持者・ロベルト・ミヘルスは、労働者国家は、必ず、官僚独裁国家に変質すると唱えた。

しかし、マルクス「フランスの内乱」、レーニン「国家と革命」は、そうならない方法を明示していた。

それが、コミューン4原則である。

1.軍務だけを職業とする職業軍人を中核とする「職業軍」の廃止


2.警察の業務だけを職業とする「職業警察」の廃止


3.すべての官吏の直接選挙制 

すべての官吏のリコールを、出来るだけ簡単なものにすること


4.すべての官吏の報酬を熟練労働者なみにすること。

職業警察、職業軍が、あれば、必ず、金持ち、特権官僚の道具となって、人民を弾圧する。

それは、世界史が示す通りである。

古代ローマ民主主義共和国においては、職業警察も、職業軍も、存在しなかった。

?職業軍の廃止

普段は、農業に従事している小農民(ローマ市民)による、「市民軍」=「民兵隊」だけが、唯一のローマの軍隊であった。

この民兵隊が、市民の生命、財産、ローマの秩序を守っていた。

警察など、存在しなかった。

しかし、ローマが広大な植民地を獲得すると、奴隷制大農園(ラティフンディウム)が広がり、そこで生産される安価な農産物が、ローマに流入し、市民軍の主体である小農民は没落し、土地を失い、失業者となった。

市民軍(民兵隊)は消滅した。


その失業者を雇用して、軍務だけを職業とする職業軍人だけから構成される「職業軍」を作ったのがカエサル、ポンペイウス、クラッススたちであった。

カエサルは、職業軍によって、独裁者になった。カエサルが、共和主義者に暗殺された後、初代ローマ帝国皇帝となったのが、カエサルの養子オクタビアヌスである。

職業軍が出来れば、すなわち、民兵隊が消滅すれば、民主主義も共和制も崩壊し、帝国が出現するのである。

小農民による市民軍を守り、ローマの民主主義と共和制を守ろうとして暗殺されたグラックス兄弟が、現在のアメリカを見れば「こんなものは共和国でも、民主主義国家でもない、帝国だ」と言うであろう。

プロレタリア独裁国家=労働者国家においては、職業軍は廃止される。

そんなものがあれば、スターリンのような独裁者が、人民を支配するための道具となるであろう。

労働者国家の軍隊は、軍務以外の職業に就いている労働者の中から作られる。

また、ミサイルなどハイテク兵器を扱う高度な軍事技術者も、労働者の選挙で選ばれる。

ソビエト(労働者評議会)の中の「20人くらいの労働者から構成される小委員会」の選挙によって、労働者の中から、労働者軍=赤軍の兵士が選挙される。

赤軍内部においては、上官は、すべて、部下の選挙で選ばれる。

赤軍兵士、赤軍の司令官、隊長などのリコールは、出来るだけ、簡単に出来るようにする。

日本では、市長のリコールの制度があっても、実際のリコールは極度に困難である。

しかし、ソビエト国家においては、兵士、軍の幹部、すべての官吏、役職の者が、選出した組織のメンバーの3%の不信任票だけで、解任されるようにしなければならない。


1万人の工場の工場長は、30人が、不信任の票を投じただけで解任されるのである。

ソビエト赤軍の兵士の、ほとんどは、職業軍人ではなく、軍服を着た農民、労働者に過ぎなかったが、ロシアの革命政権を打倒するために侵略してきた、イギリス軍、フランス軍、アメリカ軍、日本軍を撃破した。


?警察の廃止


警察は廃止され、ソビエトによる、自由な民主的な選挙で選出された労働者委員会が秩序を維持する。

もちろん、労働者委員は、全員、武装する。

警察は、歴史上、軍隊よりも、忠実な支配階級の奴隷であった。

警察などという権力の犬は、地球上から、永久に抹殺されるであろう。

アメリカ西部のフロンティアにおいては、警察は存在しなかった。

好評だった「大草原の小さな家」に出てくる町には、1人の保安官も居ない。

住民の生命、財産は、町の、すべての男が銃を持って、民兵隊を組織して守っていたのである。

アメリカ人は、日本人ほど、警察を信用していない。

だから、アメリカの憲法には、「すべての人民が銃を持つ権利」が明記されているのである。

労働者国家は、こうしたアメリカ民主主義の精神をも批判的に継承する。

?すべての官吏の直接選挙制

リコールを出来るだけ、簡単にできるようにすること。

裁判官、検事、警察廃止後に、人民の安全を守る労働者委員会のメンバー、県庁、市役所、区役所の係長、課長、部長、工場の班長、職長、作業長、課長、部長、工場長、学校の校長、教育委員、病院の院長、すべての役職に就く者は、労働者の、無記名秘密投票による自由で民主的な直接選挙で選出される。

アメリカ映画「JFK」を見ると、アメリカでは、裁判官も、検事も、住民の選挙で選ばれる事が分かる。

しかも、判決を下すのは、一般人民の中から「輪番制」で出てきた陪審員である。

アメリカでは、形式だけは、民主主義的裁判制度が取られている。

しかし、現実に、検事、裁判官に当選する者は、資本家から金をもらっている金持ちであり、陪審員には、職業の無い無知、無能な者が多く、簡単に検事に、だまされている。

職業のある者は、忙しいので、陪審員の順番が、回ってきても、陪審員の役目を辞退する。

労働者国家では、労働者に真に信頼される者が、あらゆる官吏になる。

日本では、政府から任命された者が、裁判官、検事になり、両者はグルである。

最高裁判事に「X」を付ける制度があったとしても、何の意味もない。

あれを、「○」を付けてもらえない判事は、全員、不信任とするという制度にすれば、少しは、おもしろい事になるだろう。

中央政府の議決組織である全日本ソビエト会議の代議員も、民主的な選挙で選ばれる。

ブルジョワジーの全財産は没収され、大企業も国有化され、企業は、ソビエトの支配下にある以上、現在の日本のように、議席を買うことは不可能である。

ソビエトによって、執行機関=人民委員会が選出され、その執行機関は、すべての労働者の直接選挙によって信任されなければならない。

アメリカの大統領選挙は、間接選挙だから、大金持ちの候補者しか、決選投票に残ることが出来ない。

レーニンは、人民委員会議長、トロツキーは、外務人民委員、軍事人民委員を務めた。

日本では、閣僚のことを大臣と呼ぶ。

大臣とは、国民の代表として、国民に責任を負う者ではない。

天皇の臣下として、天皇に対して責任を負い、天皇のために人民を支配する者である。

日本は、形式的にも、国民主権の国でもなければ、人民主権の国でもない。

形式的にのみ、人民主権のアメリカでは、国防相は、国防大臣ではなく、「セクレタリー・オブ・ディフェンス」、司法相は「セクレタリー・オブ・ジャスティス」である。

中国の最高権力者・総書記も「ジェネラル・セクレタリー」であり、ソ連の書記長も「ジェネラル・セクレタリー」であった。

ソ連の外相、国防相は、正式には、外務人民委員、軍事人民委員であった。

形式的にでも、人民主権の「タテマエ」を取るアメリカ、中国、ソ連では、大臣という言葉を、絶対に使用しない。

いかに、日本人が、民主主義を理解していにかが、明瞭である。

官吏のリコールを、出来るだけ容易にすることも重要である。

あらゆる官吏は、選出母体の人員の3%の不信任票で解任される。

指導者が特権的官僚になることを防ぐためである。


?すげての官吏、政治指導者の報酬を熟練労働者なみにすること。


日本の国会議員は、莫大な報酬を国から得ている。

労働者国家とは、指導者になっても、労働者なみの収入しか得られない国である。

スターリン支配下で、官僚の収入は、労働者の30倍以上に引き上げられた。

こうした、マルクス、レーニンの構想は、ロシアが後進国で、権利意識の強い労働者が少なかったこと、人口の80%が文盲の農民で、労働者が少数だったこと、反革命軍、イギリス、フランス、日本、アメリカの干渉軍との熾烈な戦争、反革命組織のテロ、などの悪条件によって、実現が困難な状況に置かれた。


権利意識が高く、ソビエト民主主義の担い手となるはずであった革命的労働者の多くは、赤軍の指導者、赤軍を統制するための政治委員(コミッサール)、反革命勢力のテロ(レーニンもテロによって重傷を負った)を根絶するための組織である「チェーカ」(国家非常委員会、後に、KGBと改称)のメンバーになった。

ソビエト民主主義は、形骸化した。

ソビエト政権は、赤軍と国家非常委員会を従えた共産党の独裁となった。

そこで、レーニンは、徐々に、マルクス、レーニンが構想した「コミューン4原則」を回復しようとしたが、病に倒れ、あまりにも早く死亡した。

レーニンは、世界で、最も自由で、民主主義的な国家を作ろうとしていた。

レーニンの遺書には、「独裁者となろうとしているスターリンを追放せよ」と書かれていた。

ロシア革命の、レーニンに次ぐNo2の指導者であったトロツキーが、レーニンの遺言を実行し、スターリンを追放すべきであった。

しかし、トロツキーは、当時、文学の研究に没頭し、スターリンと闘おうとしなかった。

トロツキーの文学研究は、世界でも一流のもので、現在、「岩波文庫」から「文学と革命」として出ているが、トロツキーは、まず、自分が、文学研究者ではなく、政治指導者だという事を自覚すべきだったのである。

しかも、トロツキーは、元来、一匹狼で、組織を作ることが出来ない人間であった。

ボリシェビキ(共産党)にも、革命の直前に入党したにすぎない。

スターリンの方が、はるかに、強固な人脈を、ソビエト共産党の中に作り上げていた。

スターリンには、コミューン4原則を実現する意図は無かった。

スターリンによれば、プロレタリアートの独裁とは、共産党の独裁であり、共産党の独裁とは、スターリンの独裁であった。

トロツキーは、国外に追放され、すべてのロシア革命の指導者は、スターリンによって処刑された。

ソビエトは、完全に形骸化した。

共産党の変質も進行した。革命前の革命党に、出世や金が目当てで入党する者は居ない。


しかし、革命後の共産党には、出世目当ての者が、大量に入党した。

彼等、出世と金だけが目当てのソビエト共産党員が、スターリンの支持基盤となった。

追放されたトロツキーは、ソビエト民主主義、複数政党制の復活を呼びかけ、第二の革命によって、スターリンを打倒せよと呼びかけた。




コメント(2)

>「共産主義社会には、国家が無いので「共産主義国家」という用語が誤りである。」
※ではそれはどのような状態ですか。マルクスの文献に即して具体的に教えていただければ幸いです。

>「すべての官吏のリコールを、出来るだけ簡単なものにすること」
※その方法は具体的にはどのようなものですか。3%の不信任で解任がリコールが可能になるということであるとするなら、97%以上の信任がなければいけない。そのような社会は構築可能なのでしょうか。その論拠をマルクスに即して教えていただければ幸いです。もちろんレーニンでも結構ですけど、文献を教えていただければ幸甚です。



※コミューン4原則について教えてください。

>1.軍務だけを職業とする職業軍人を中核とする「職業軍」の廃止
>2.警察の業務だけを職業とする「職業警察」の廃止
>3.すべての官吏の直接選挙制 
>すべての官吏のリコールを、出来るだけ簡単なものにすること
>4.すべての官吏の報酬を熟練労働者なみにすること。

※これらの4原則を達成するのは民主主義的手続きに則って行うことは可能でしょうか。
現在の日本はさまざまな問題があるにせよ、民主主義的な手続きをとっています。それに対するT先生のご批判はあると思われますが、少なくとも選挙に勝って一定の勢力を確保する以外に方法はないと思われます。
これらの原則を現実のものとするためには民主主義的方法のみで可能でしょうか。また不可能であるとするならばどのような“具体的行動”が必要であると思われるでしょうか。実践者としての先生のご高見を伺いたいと思います。
「マックス・ヴェーバー」コミュで以下のような議論がされていますが、スミレさんはこれには反論はされないのでしょうか。あるいはすでに反論をしているのでしょうか。これを放置してあるということはここでの書き込み事実を認めたということでしょうか。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=24852917&comm_id=83633


「だいたい18歳女子大生を名乗ってここに書き込みに来たりしていること自体が喜劇的現象だと思いますが。虚構の人格を演じることをせずに、正々堂々と名乗り出て議論されてはいかがですか?それにしても3パーセントの不信任票で解任って、それでまともに制度が成立するのか。97パーセントの信任票が無視される事態、というのもずいぶんと恐ろしい事態のような気がします。あるいは98パーセントの信任票の存在。そういう現象が見られるのは所詮独裁国家だけだと思いますがね。」

「あのですね、彼は別に18歳だか19歳でもなんでもない。50歳近い男性です。そういうやり方で議論に参加してくること自体が問題です。
カール・マルクスコミュニティで一度退会処分になる前の彼の暴走ぶりが残っています。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19586905&comm_id=9227
普通に彼の投稿分を読んでもプロフィールとの整合性を確認することをほとんど不可能だと思いますが。」

※上記コメントが事実と相違するのであれば、反論するのが正しいと思いますが、現在まで沈黙を保っているのはどのような理由によるものでしょうか。

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