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東アジア歴史文化研究会コミュの『日本人が知ってはならない歴史』?

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『日本人が知ってはならない歴史』?

8.日露戦争直接の原因

 日露戦争の直接の原因は、ロシアの満洲・朝鮮への侵略である。日本はロシアの攻勢の終末点が日本にあることを知り、朝鮮が完全にロシア支配に落ち、満州のロシア軍の戦備完整(「完整」という日本軍の用語を用いる)の直前に日本は開戦を決定した。文字通り国の存亡を賭けた一戦である。敗北したら、日本は滅びるしかないことを国民は自覚していた。このとき、大韓帝国も清国も日本の味方ではなかった。日本の頼みは英米の後援である。ロシアには清国の他に、仏独の後援があった。
 ところで、満州はなぜロシアの支配下になったのか。それは露清密約の結果である。1896年(日清戦争終結の翌年)、ロシアの新皇帝ニコライ二世の戴冠式に出席した李鴻章は、大歓迎を受けるとともにウィッテから迫られ、攻守同盟を密約した。
主な内容は次の通りである
一、日本に対して、露清の相互援助
二、満洲でのロシアの鉄道敷設権の承認
三、鉄道の軍事利用権の承認
四、露清銀行の設立
五、東清(支)鉄道株式会社の設立
六、同社の土地と収入は無税、社有地内の絶対的な行政権
 これは三国干渉の代価であるが、ドイツは山東半島の租借と膠州湾の九十九年の租借権、フランスは広州湾(広東)の租借地権(九十九年)を獲得した。対抗してイギリスは威海衛を租借地とした。
 これは清国の以夷制夷の術策が完全に裏目に出た結果であったが、日本は露清密約の存在について、1922年のワシントン会議で中華民国が暴露するまでは知らないでいた。
 これが満洲事変の要因のひとつとなるのだが、清国の半植民地化は自ら招いた結果と言うしかない。
 別の観点から言えば、朝鮮半島の独立をめぐる日本との対立に端を発して、日清戦争に敗北するや三国干渉を導入して、ついには清国は独立国の実質を失うはめに陥ってしまうのである。そして、朝鮮はロシアの支配下におかれることになり、日露戦争を呼び込むことになるのだが、これらの経過を見るに東アジアの風雲は朝鮮半島の動向に左右されることを百年後の今日も教えている。
 言葉を継ぐが、朝鮮半島の動向は日本には死活的である。大陸の勢力が朝鮮半島を制圧したら、この勢力は日本には直接の脅威となることは、元寇の例を引くまでもなく日本人には防衛本能的な常識であった(ある)。だから、十年前には国の運命を賭して日清戦争を戦ったのである。しかし、日本のこの常識はこの時期から痴れ始めていた。
 清国がもし朝鮮の独立を認め、朝鮮の開化と近代化を認めていたなら、日清戦争はなかった。歴史に「たら」「イフ」はないが「大陸・半島・島国」のこの原理は、今日でも生きている。朝鮮半島をソ連が支配しようとしたとたんに、朝鮮戦争が起こった。マッカーサーをはじめアメリカ人は、日本が日清戦争以来、大陸で何を相手に頑張っていたのかを初めて理解したのである。
 ロシアが朝鮮を支配しなかったなら、日露戦争はなかった。朝鮮の地理的位置は、日本のわき腹を突く形に造形されている。大勢力が朝鮮半島を支配すれば、日本は守り切れないのである。古くは高句麗・唐・新羅の昔から、この「原理」に変わりはない。元の大帝国が朝鮮半島を支配下におくや、日本との関係は一気に緊迫し、破局を迎えた。北條時宗たちの開戦決意は、日本の「常識」的な決断であったのである。
 幕末の黒船ショックは、契機はアメリカによるものであったが、日本が本当に恐れたのは、「赤蝦夷(オロシア)」の南下であった。橋本左内・吉田松陰・西郷隆盛も、脅威の本体はオロシアと見ていた。西郷隆盛の「征韓論」は朝鮮を敵視したものではない。ロシアへの危機意識の発現が「征韓論」である。
日露戦辛勝の余波
 戦況は海陸とも日本が優勢のうちに推移していった。日露両軍ともに近代戦を本格的に初めて体験した。機関銃、鉄条網、鉄筋コンクリートの要塞・陣地は両国の将兵の血を貪欲に欲した。悲惨な血戦を、しかも劣勢な兵力差をはねかえす日本軍将兵の勇戦敢闘を、国民は永遠に記憶しておく義務がある。・・・・
 日本勝利のニュースはアジアでは大きな興奮の渦を巻き起こし、ネルーもボースも眠れなかったと記している。同盟国のイギリスでもだが、白人世界ではロシア敗北は不機嫌な雰囲気で受け止められた。ロシア海軍消滅の報は、愉快なニュースではなかったのであり、これが二十世紀初頭の世界の精神状況だったのである。
 日本人は気付いていないのが、ロシア海軍が消滅したら、太平洋において日本の連合艦隊に対抗できる艦隊は存在しなくなっていた、という風景である。
 アメリカは「オレンジ計画」の策定に着手している。「オレンジ計画」というのはアメリカの対日作戦計画のコードネームである。・・・
 毛沢東も孫文も、日露戦争の日本勝利に感激していた。そのとき同時にアメリカの対日作戦計画の策定がスタートしていた。インテリゼンスとはこうしたものだという常識を、我々日本人は知っていなければならない。・・・・
 現在の韓国人は、併合当時の韓国人を正しく理解していないのだ。ある意味では、先祖を粗略にしている、とさえ言える。今の韓国人は当時の韓国人が、なすこと・考えることなくして、ただ一方的に倭奴にやられたと考えたいようだ。繰返すが、それは先祖への侮辱である。これでは、まるで大韓帝国の国民はバカではないか。当然に事実はそんなものではない。
 日露の対決機運が高まるなかで、祖国の行く手に深く考えをめぐらせた愛国者は苦悩した。愛国者たちを、今の韓国人たちはそのように評価しないだけだ。これはどうした訳だろう。
 私はひとつには常軌を逸した反日教育の成果と考えるが、それだけではなく日韓の離反を国益とする複数国家(アメリカを含む)の工作の成果が大きいと判断している。
 これに日本のなかの反日的劣情日本人が加勢しているのであるから、事態はますます錯綜しているのである。

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