ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

東アジア歴史文化研究会コミュの西郷隆盛の人間像 エピソード1

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
西郷さんは、京都清水寺成就院の住職であった僧・月照さんに自殺することを諌められます。月照さんは、将軍継嗣問題や斉彬の上京計画に、薩摩藩と朝廷との橋渡し役を務め、西郷とも既知の間柄でした。

そのとき、月照さんは西郷に対し、こう言ったそうです。

「西郷はん、このまま斉彬公の後を追って死んだとして、天上の斉彬公が「吉之助よくやった」とお褒めになると思われますか。いや、必ず斉彬公は烈火の如くお怒りになるでありましょう。吉之助、なぜわしの志を継いで働こうとはしなかったのだ、と。」

月照さんのこの一言は、西郷さんの生涯を変える大きな一言であったと思います。

そして、その後、冷たい鹿児島錦江湾の海に身を投じた西郷さんと月照さんでしたが、月照さんは絶命、西郷さんだけは奇跡的に助かりました。

一人だけ生き残った西郷さんは、苦しみに苦しみました。共に身投げした相手が死に自分だけが生き恥をさらし、武士として、そして一人の人間として、これほどの恥辱はなかったことでしょう。西郷さんは自殺未遂から一ヶ月後に書いた手紙の中に

「私事土中の死骨にて、忍ぶべからざる儀を忍び罷り在り候。(私は今や土中の死骨で、忍ぶべからざる恥を忍んでいる身の上です)」とあります。

一度死んだ人間、「土中の死骨」とわが身を表現しています。死を覚悟した人間には怖いものはありません。そこから第二の西郷さんが再びうまれたのかもしれません。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

東アジア歴史文化研究会 更新情報

東アジア歴史文化研究会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。