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★健康美CLIPコミュの「混合溶媒に曝露した塗装工の慢性中毒性脳障害」 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=9684915&comm_id=228347

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これは,様々な有機溶媒に30年間以上曝露されてきた57歳の塗装工で認められた慢性毒性による脳障害の症状と所見である.
 患者は, 当初, 記銘力の低下,方向感覚喪失, いらいら感, 不眠症を訴え来院した. 現在, フラストレーションと鬱症の治療のために fluoxetine hydrochloride と lorazepam の投薬を受けている.
 患者は, 16歳より塗装工として働いており, しばしば換気の悪い状態, 例えば, 大型冷蔵庫の中の塗装に通気なしで2時間も従事し, 吐き気, めまい, 足のよろめきを感じたりしてきた. 57歳で退職するまでに曝露した物質には, 鉛, 酸化チタン, クレオソート, 混合溶媒としてアンモニア, 塩素漂白剤, 各種アルコール, メチルエチルケトン, メチルイソブチルケトン, ホルムアルデヒド, 四塩化炭素, 塩化メチレン, メチレングリコール, プロピレングリコール, ニトロエタン, シクロヘキサノン, アセトン, キシレン, トルエン, ベンゼン, 石油ナフサが含まれる. また, 仕事の終わりに皮膚についた塗料を取り除くために塗装工用ナフサ(別名 VM & P ナフサすなわちベンジンであり, C5−C11 の炭水化物を含む石油成分)を使用したという.
 患者の家族には, 痴呆症, 精神病や他の神経学的疾病はない. また, 患者は, 現在毎日1−1.5箱喫煙しているが, 20年間続けた毎日2,3杯の晩酌は, 発病の10年前に中止した. 患者と家族は, 患者が40歳代前半のころ記銘力低下や情動変化に気付いていたが, この症状は, 患者が57歳で仕事を辞め, もはや塗料や溶媒に曝されることがなくなるまで15年にわたって進行した.
有機溶媒への曝露の機会がなくなった後は, それ以上の進行が明らかではないものの持続性認識欠損症(Persistent cognitive deficits) が現われた.
 磁気共鳴イメージング (MRI) の検査では, 広い領域にわたり対称性の脳容積減少が示された. この塗装工の患者の MRI と神経心理学的所見は, 一般的な塗装工における慢性中毒性脳障害と一致し, アルツハイマー病, 多発性血管系閉塞性痴呆症及びアルコール性痴呆症のような他の痴呆症とは異なっていたが,脳波(EEG) 変化は, 混合溶媒に曝露された労働者のとも一致し,有機溶媒の慢性的曝露と関わる持続性神経障害の文献でも同様の所見が確認できた.
 この病態の予後は良くない. 患者は, その後の追跡調査でリハビリテーションの治療活動を中止していることが報告されている. 患者は治療が無意味だと感じフラストレーションに陥っており,抗不安薬や抗鬱薬の投与や, 禁酒とカフェイン摂取の削減が求められている.





Chronic Toxic Encephalopathy in a Painter Exposed to Mixed Solvents Feildman RG1,2, Ratner MH1, Ptakand T3
(Boston 大学医学部, 神経科, 1労働環境神経障害研究事業, 3放射線科;  Harvard 大学公衆衛生学部, Boston, MA, USA)


 Environmental Health Perspectives 107 : 417-422 (1999)
 Key Words : 大脳萎縮/痴呆/磁気共鳴イメージング (MRI)/神経心理学/溶媒/トルエン


http://www.jpha.or.jp/jpha/jphanews/anzen_news/28.html#4

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