【スイプリ】映画『スイートプリキュア♪とりもどせ！心をつなぐ奇跡のメロディ♪』
公開日：2011年10月29日
放映館：東映系
ある日、南野奏ちゃんが窓の音に気づいて覗いてみると、不振なオジさんがこちらを見て笑っていた（笑）?!
ソレは調辺アコちゃんのお父さんのメフィストで、ソレまではノイズに操られてスイートプリキュアたちの敵の幹部になっていたヒトだった。今はその呪いも解けて、メイジャーランドの王様に戻っていた。お父さんが元に戻ったので、キュアミューズであるアコちゃんは使命を終えてメイジャーランドに帰るコトになった。しかしメイジャーランドにいるお母さんで女王様のアフロディテさまと連絡が取れず、不信な鳥の刻印が浮かび上がるのだった。
何かの危機を感じた北条響ちゃんたちは、メフィストたちと共にメイジャーランドに向かうのだった。
公開日：2011年10月29日
放映館：東映系
ある日、南野奏ちゃんが窓の音に気づいて覗いてみると、不振なオジさんがこちらを見て笑っていた（笑）?!
ソレは調辺アコちゃんのお父さんのメフィストで、ソレまではノイズに操られてスイートプリキュアたちの敵の幹部になっていたヒトだった。今はその呪いも解けて、メイジャーランドの王様に戻っていた。お父さんが元に戻ったので、キュアミューズであるアコちゃんは使命を終えてメイジャーランドに帰るコトになった。しかしメイジャーランドにいるお母さんで女王様のアフロディテさまと連絡が取れず、不信な鳥の刻印が浮かび上がるのだった。
何かの危機を感じた北条響ちゃんたちは、メフィストたちと共にメイジャーランドに向かうのだった。
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コメント(11)
メフィストが人間界に来たのは、娘のアコちゃんを迎えに来るのと世話になっていた奏太くんにお礼を言う為だった。ちゃんと人間界のスーツを着て礼をつくして来たつもりなのに、早朝に窓から侵入するとか、常識なさ過ぎ（笑）。恐らく、メイジャーランドでも非常識なコトなのでは？
個人的には、初めて映画館で観た時の印象はあまりよくなかった。プリキュアのスタッフに王族や富裕層へのコンプレックスがあるのか、とにかく王様や王子様、富裕層の息子などは「お坊ちゃまでで役に立たない」みたいな描写がされがちである（女王様はしっかりしているが）。最近の「デパプリ」とかには「ブラック・ペッパー」とか助けになる戦士が現れているが、それまでの王様・王子様とかはそろいもそろって「役立たず」だった（笑）。
個人的には、初めて映画館で観た時の印象はあまりよくなかった。プリキュアのスタッフに王族や富裕層へのコンプレックスがあるのか、とにかく王様や王子様、富裕層の息子などは「お坊ちゃまでで役に立たない」みたいな描写がされがちである（女王様はしっかりしているが）。最近の「デパプリ」とかには「ブラック・ペッパー」とか助けになる戦士が現れているが、それまでの王様・王子様とかはそろいもそろって「役立たず」だった（笑）。
メフィストは、確かに前半はノイズの支配を受けて敵の幹部だった。敵をあまり「悪のイメージ」で強調しない為にも、メフィストはトリオ・ザ・マイナーと共にどちらかというとギャグメーカーであった。ソレを引き継いでか、元に戻ったメフィストもかなりオッチョコチョイのトラブルメーカーになっていた。まぁメフィストが王様の格好をせずにスーツ姿で現れたのは、本人が立ち直って王として活動出来る状態になっていないコトを示していて、セオリーを踏まず窓から現れたのは冒頭に観客の興味を引く演出だったのだろう。
細かいトコロではあるが、アコちゃんが急にメイジャーランドに帰るコトになったのを聞いてからの奏太くんの反応も。「ずいぶん急なんだな」と文句を言い、「帰れてウレシイ」と言うアコちゃんの返事を聞いて怒り出すのである。「オレと別れるのが辛くないのか」と、怒っているのだ。「判ってくれない」という怒り方って、「甘えん坊な怒り方」で自分本位な反応ではないか。「寂しくなるな」とか、「よかったな」とか言いながら泣いてしまうとか、その方がずっとアコちゃんに誠意が伝わりやすい。奏太くんは、無意識にアコちゃんに甘えているのだ。
メイジャーランドの城でのシーンも物足りない。最後はアフロディテとの心中を謀り面目を取り戻すが、ソレまでももう少し「男の強さ」を見せれたのではないかと思うのである。アコちゃんが結界に閉じ込められた時も、もう少し結界に触れたらビリビリ来るのを歯を食いしばって耐えてみたり、延々殴る蹴るを息があがってヘタり込むまで繰り返すとか、アコちゃんのスキなメロディを思いつくまで、ハウリングの触手に引っ張られるのを耐えながらずっと歌うとか。
細かいトコロではあるが、アコちゃんが急にメイジャーランドに帰るコトになったのを聞いてからの奏太くんの反応も。「ずいぶん急なんだな」と文句を言い、「帰れてウレシイ」と言うアコちゃんの返事を聞いて怒り出すのである。「オレと別れるのが辛くないのか」と、怒っているのだ。「判ってくれない」という怒り方って、「甘えん坊な怒り方」で自分本位な反応ではないか。「寂しくなるな」とか、「よかったな」とか言いながら泣いてしまうとか、その方がずっとアコちゃんに誠意が伝わりやすい。奏太くんは、無意識にアコちゃんに甘えているのだ。
メイジャーランドの城でのシーンも物足りない。最後はアフロディテとの心中を謀り面目を取り戻すが、ソレまでももう少し「男の強さ」を見せれたのではないかと思うのである。アコちゃんが結界に閉じ込められた時も、もう少し結界に触れたらビリビリ来るのを歯を食いしばって耐えてみたり、延々殴る蹴るを息があがってヘタり込むまで繰り返すとか、アコちゃんのスキなメロディを思いつくまで、ハウリングの触手に引っ張られるのを耐えながらずっと歌うとか。
メフィストはメイジャーランドの王様であり、魔響の森へ怪物退治に国を代表して出掛ける程の戦士だったはず。おそらくメイジャーランドでは、最強の戦士だったのではないだろうか。雰囲気的に肝心なトコロは、アフロディテさまが治めているのであろうが（笑）。仮に少々頭が悪かったとしても、アフロディテさまやアコちゃんが慕う理由があったはずで、ソレが「戦士としてのチカラ」だったとすれば、その片鱗を感じさせないと「ただの無能な男」になってしまうのではないだろうか。
小言続きで申し訳ないが、もうそろそろ王族とかの認識を修正して欲しいのである。王族、日本の皇族にしても批判もあるだろうが、もし脚本家やクリエイターのヒトたちが国を代表して他国の要人を持て成す場合、何が欠けていて何が必要なのか、何万もの聴衆を前にその人々の心を捉えるスピーチが出来るのかなど、考察してみればソレ用に教育と経験が必要である事は理解出来るはずである。彼らは、「搾取だけする無能な人々」ではないのである。彼らの行いが、国家間のバランスを保っているのである。コレを企業だけに任せていれば、即に潰し合いの経済戦争になってしまうだろう。
小言続きで申し訳ないが、もうそろそろ王族とかの認識を修正して欲しいのである。王族、日本の皇族にしても批判もあるだろうが、もし脚本家やクリエイターのヒトたちが国を代表して他国の要人を持て成す場合、何が欠けていて何が必要なのか、何万もの聴衆を前にその人々の心を捉えるスピーチが出来るのかなど、考察してみればソレ用に教育と経験が必要である事は理解出来るはずである。彼らは、「搾取だけする無能な人々」ではないのである。彼らの行いが、国家間のバランスを保っているのである。コレを企業だけに任せていれば、即に潰し合いの経済戦争になってしまうだろう。
プリキュアのメインターゲットは３〜５歳となっているが、実際にはその親御さんや１０代・２０代の子も観ているワケで、過酷なのは承知の上でも出来るだけウソのない社会の描写をして欲しいのである。王族・皇族には彼らなりのチカラと知恵と能力が、農民には農民のチカラと知恵と能力があるのである。普段の生活で娘である女の子が見るお父さんは、大体が仕事から離れてリラックスしている状態のはず。しかし職場に行って作業をし、若い部下などにも指示を出して働いているお父さんの姿を見れば、評価も変わって来るはずである。
お母さんも大概家では娘たちには「お母さんの顔」を作っていて、また人前に出てさらに学校などでの公式行事などになると、より公式な「大人の女性」としての顔になっているはずである。ほとんどの子供は、この時に自分たちの両親に尊敬の念を持つのではないだろうか。大人と子供の違いは、「一個人（家族の代表）として、社会に対していく」能力の有るなしと経験の違いもその一つである。そのメリハリをキッチリ描いて欲しいのである。
お母さんも大概家では娘たちには「お母さんの顔」を作っていて、また人前に出てさらに学校などでの公式行事などになると、より公式な「大人の女性」としての顔になっているはずである。ほとんどの子供は、この時に自分たちの両親に尊敬の念を持つのではないだろうか。大人と子供の違いは、「一個人（家族の代表）として、社会に対していく」能力の有るなしと経験の違いもその一つである。そのメリハリをキッチリ描いて欲しいのである。
ただ先にも書いたが、その後メフィストはハウリングの取り付いたアフロディテと、城の塔から飛び降り心中しようとして面目を保った。しかしハウリングが抜け出たとしても、その後地面に激突していたらどうするつもりだったのだろう（笑）？素早く落下していく二人を、追い掛けたメロディたちはカッコよかった♪この映画には、３本のテーマがあった様に思う。一つ目はノイズの洗脳から立ち直るメフィスト、二つ目はキュアミューズ（調辺アコ）が、新しい目的を持ってプリキュアとして人間界でノイズと対抗していくコト、三つ目はメフィストとアコちゃんとの親子の絆である。
年頃になった子供にとって、お母さんに対してはないが、何故かお父さんという存在が友だちに見られたりするのが恥ずかしかったりするのである。よっぽどのイケメンなお父さんだったら、別かもしれないが（笑）。思うにお父さんの方が接している社会が会社がほとんどで、子供たちの社会に接する機会が少ない分「そのギャップが目に付いてしまう」のが原因なのではないかと。アコちゃんにとってのメフィストもそういうお父さんで、ソレを強調する為の演出ではあったのだろう。
年頃になった子供にとって、お母さんに対してはないが、何故かお父さんという存在が友だちに見られたりするのが恥ずかしかったりするのである。よっぽどのイケメンなお父さんだったら、別かもしれないが（笑）。思うにお父さんの方が接している社会が会社がほとんどで、子供たちの社会に接する機会が少ない分「そのギャップが目に付いてしまう」のが原因なのではないかと。アコちゃんにとってのメフィストもそういうお父さんで、ソレを強調する為の演出ではあったのだろう。
後、王の間（？）でのアフロディテとアコちゃんとメフィストの対面も気になった。部屋中ハウリングのツタ（触手？）に囲まれていて王座に独り虚ろな目で座っていたら、普通「何かあったな」と思うだろう。でもアコちゃんは、「お母さんがメイジャーランドの音楽を奪ったなんて、ウソだよね？」と笑顔を作って声を掛けるのである。「母を信頼している」という描写なのだろうが、コレは普通アフロディテの安否をまず心配すべきで、「お母さん大丈夫？何か話して…」とか気遣うのではと思うのだが。恐らくコレは、作画と並行して先にアフレコがされたりしたのではないだろうかと。作画を観たら、セリフを変更しているではないだろうか。
後また細かいが、王座がアフロディテの座っているもの一脚しかなかったのも気になった。王座は他国の者や部下に対して「威厳を示す座」であり、普通は謁見の間にあるモノである。さらにアフロディテは女王様で、その横には王様のメフィストが座る王座があるはずである。親子と夫婦、家族との絆を描くのであれば、その辺に気を使ってもよかった様な気がする。
後また細かいが、王座がアフロディテの座っているもの一脚しかなかったのも気になった。王座は他国の者や部下に対して「威厳を示す座」であり、普通は謁見の間にあるモノである。さらにアフロディテは女王様で、その横には王様のメフィストが座る王座があるはずである。親子と夫婦、家族との絆を描くのであれば、その辺に気を使ってもよかった様な気がする。
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