何とかナルナル?!プリキュア５コミュの【スタプリ⑤】香久矢まどか＝キュアセレーネ

【スタプリ⑤】香久矢まどか＝キュアセレーネ

「月の女神」を意味する、セレーネ。「太陽＆ひまわり」を意味するソレイユである、天宮えれなちゃんの対となる香久矢まどかちゃん。笑顔でみんなを明るい気持ちにさせるえれなちゃんに対して、まどかちゃんは陰で実務をこなしてみんなを支える存在だ。個人的には、ルックスが某アイドルアニメのキャラに似ていたトコロが大きなマイナスポイントだった。性格は、全然違っていたけれど。
生徒会長もし、成績優秀、ピアノも弓道もトップレベルの文武両道な完璧お嬢さん。でも本人は、ジブンの融通の利かない頭の固さを、ある意味悩んでいた様な気がする。ソレは全てのコトにおいて「完璧にこなさなければならない」というモチベーションで行っている為で、彼女自身が「楽しむ」というコトを忘れてしまっていたコトが原因にあったのではないだろうか。そしてソレは、えれなちゃんに対しての「月」としての存在としてのコンプレックスでもあったのかも知れない。

学業、ピアノ、弓道、そして家庭環境。どれもみんなに尊敬はされるが、親しまれる存在とはなれない。弓道にしても、その世界を理解している者にしか彼女の本当のスゴさは判らないのである。同級生にも理解されない、高いレベルでの修練の世界。しかしそれに理解を示したのは、意外や対となる能力を持ったえれなちゃんだったのである。えれなちゃんは天性の運動能力とセンス、社交性と、まどかちゃんが持ち合わせていない高い能力を身に付けている子だ。
「月」として「太陽」を見つめるまどかちゃんには、常にみんなに親しまれるえれなちゃんが羨ましかったのではないだろうか。しかしえれなちゃんの、特に社交面は、彼女のツライ幼少期の苦悩から身についたモノであるコトを、まどかちゃんも知るコトになる。えれなちゃんも、生まれ付いての天才ではない。お互いを知った時、それぞれが支えあえる存在として絆を深めていくコトになるのである。

第５話『ヒミツの変身！お嬢様さまはキュアセレーネ！』
父の英才教育の中、まどかちゃんはフワやララ、ノットレイダー、そしてプリキュアと、一気に多くのお父さんには言えない「ヒミツ」を抱えるコトになる。ソレは「香久矢家として」ではなく、「まどかちゃん自身の意志」の芽生えでもあった。

＜父親へのヒミツ＞
特に父親という存在は、娘に対して「こういう子でいて欲しい」と自分の理想を押し付ける傾向がある様な気がする。「娘や一家のため」とか言いつつ、一種の擬似恋愛や「男の独占欲」が作用しているのかもしれない。息子が結婚して独立するのを見守る母親より、娘が結婚して家を出て行くのを見守る父親の方が、心的にダメージを負っているのではないだろうか。
でも子供は、親の意向に逆らって「ヒミツ」を持って行くモノ。他人というモノは、どうやっても全てを理解するコトは出来ない。身近なヒトになる程「ヒミツ」を持たれるのは不安なコトではあるが、反道徳的なモノでない限りは「ヒミツ」を持たせてあげる勇気も必要なのかもしれない。

第９話『友情のリング！スタードーナツ☆』
プリキュアのコトなど色々考えて、まどかちゃんは授業中も上の空。お父さんに知られまいと意識すれなする程、普段の何気ないトコロにまでミスが出始めてしまう。ソコに放課後車で帰ろうとしていたまどかちゃんを、ひかるちゃんは「ちょっと付き合って」と商店街へ連れ出すのだった。一緒にお買い物したり、自転車に乗ったりして遊ぶ。ひょっとしてまどかちゃんって、この歳まで自転車に乗ったコトなかった？
えれなちゃんとも合流し、池の畔でドーナツを食べる。まどかちゃんは、ひかるちゃんやえれなちゃんを「ヒトの為にガンバっている」と褒め、「私は、ジブンのコトさえ完璧に出来ない」と悩みを吐露する。するとえれなちゃんは、「私たちに頼っていいんだよ」と言うのだった。まどかちゃんは、初めて親友を得たのである。みんなで初めて食べたドーナツの味…よもやこのまどかちゃんの感動が、１５話の大見得につながるとは（笑）?!

第１２話『さよならララ!?映画監督は宇宙人☆』
まどかちゃんが、かぐや姫に♪台本のト書きまで、丸暗記してしまうまどかちゃん（笑）。

第１５話『お宝争奪！宇宙怪盗参上☆』
ゼニー星でのオークション、まどかちゃんはスタードーナツを使ってハッタリをかますシーンが逸材！彼女の能力に、「交渉術」も追加された瞬間である（笑）。オークションの時、スターカラーペンを奪われノットリガーが現れた時など、窮地に陥った時にまどかちゃんの真価が発揮された。戦闘中にも関わらず、ペンを奪って逃走するブルーキャットを追って逃さなかった。ラスト、マオちゃんに裏切られたプルンスが、ドーナツのヤケ食いをするのに付き合うのもいいトコロ☆

第１６話『目指せ優勝☆まどかの一矢！』
ライバルの那須ゆみかちゃんは、弓道一筋なカンジの子。勝手にまどかちゃんに対抗意識とコンプレックスを持っていて、傍目にもイキリ立っているのが丸判りだ。ある意味まどかちゃんは彼女にソレまでのジブンを重ね合わせていて、かつひかるちゃんたちとの友情を得たジブンに新しいチカラがついたコトを自覚出来たのではないだろうか。そしてそれまで孤高だったジブンに、同じ世界に来てくれる子が出来てウレシかったのかもしれない。

第２４話『ココロ溶かす！アイスノー星の演奏会』
ピアノ・コンテストでのコト。まどかは見事に優勝するが、入賞出来なかったのに楽しそうにしている参加者の女の子の様に。楽しい気分になるコトはなかった。結局ジブンが楽しくなくては、ヒトのココロは動かせないコトを知るまどかちゃん。ソレよりも今回のエピソードは、ゆきだるまのユキオと雪の妖精イルマの恋の方が、カワイクてよかった♪

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 03月06日 01:37

第４１話『月よ輝け☆まどかの一歩！』
卒業後の進路（ロンドンへの留学）で悩むまどかちゃん。ひかるちゃんたちと買い物に行った帰り、池の畔で「私は、ジブンでは輝けない月」と、えれなちゃんに悩みを吐露した。「一番ジブンが、笑顔になれる道へ進めばいい」と、えれなちゃんは言うのだった。ソコに、フワ強奪にガルオーガが現れる！

＜ガルオーガとセレーネ＞
スター（ひかる）には、カッパード。ソレイユ（えれな）には、テンジョウ。コスモ（ユニ）には、アイワーン。（ミルキーには、いない？）それぞれに敵対する強敵が存在し、それは彼女たちそれぞれに乗り越え解決しなければならないテーマでもあった。でもセレーネ（まどか）の敵が何故ガルオーガだったのかは、本編を観ただけでは明確でない気がする。ガルオーガはノットレイダーのNo.2で、４人の中でも最も強い相手だとも言える。
そのヒントがあるのは、この４１話のエピソードだ。父香久矢冬貴さんに、日本のエリート官僚となるべく英才教育をされて来たまどかちゃん。自身も生徒会長になるなど、将来的に日本のリーダーになるコトに抵抗はない印象だ。しかしソレは、ジブン自身が望んでいるコトなのだろうかと、このお話では悩む。結論から言ってしまうと、ガルオーガはまどかちゃんの父親、冬貴さんと権威の象徴なのではなかったのだろうかと。

ガルオーガは、「義理で動く」宇宙人である。ジブンの星を守れず敗れ去ったガルオーガを、ダークネストが救ったコトに対する恩義でノットレイダーに加担するが、後にソレはダークネストが仕組んだコトであったコトを知り、最後は反旗を翻した。「救ってもらったから、協力しなければならない」、「～しなければならない」に縛られているのである。「エリートの子は、エリートでなければならない」、まどかちゃんも、「～しなければならない」に縛られてしまっている子だったのだ。
「父・義理・権威」ソレらを背負って敵対するがルオーガは、本来は本編よりもっと強力で技術的にも対抗できない「大人の象徴」として、キュアセレーネ（まどか）に立ち塞がるはずだったのではないだろうか。後で見直してみると確かにガルオーガは強かったが、セレーネたちを敗北寸前に追い込むまでの過激な描写は避けられたみたいである。

このテーマには「義理か自分か」というモノであったが、ソレと同時に男と女の社会人としての価値観の違いも現れている。男は「義理と人情」がスキで、「大儀の為に死ぬ」コトに「男の美学」を感じてしまう方なのである。「会社の歯車の一つとして生きる」というのも、今は社会のマイナス面として言われがちであるが、コト「任務を遂行する・達成する」面においてコレは一番効率的で有効な手段なのである。男はそういう生き方に、ある意味「道（どう）を極める」というモノに価値を見出す。
対して女性は、やはり「愛を基準にして動く」。忠誠心も「自分が愛している」が故である。愛している・愛せる存在に対してしか、高いモチベーションでは動かない。男の価値観を押し付けるお父さんと、「一番笑顔（スキに）なれる道は進めばいい」と言ったえれなちゃん。実に男と女の違いを示した助言ではなかっただろうか。ただどの道に進むにしても自分独りのチカラでやるワケではないのだから、「道（進路）はジブンで決める」と宣言はしても、まどかちゃんならちゃんと、「よろしくお願い致します」とお父さんには言っていたと思う。

結果的に異星人のコトやプリキュアのコトは、冬貴さんには知られるコトはなかったと思うが、個人的にはお父さんが「よくやったな」とまどかちゃんを褒めてあげるシーンが見たかった気はする。

＜えれなとまどか＞
スタプリチームでは同い年というコトもあったが、天性と努力型の違いはあっても天才同士だったコトで、この二人は「よき理解者」としてお互いにうまく支え合っていた様に思う。それぞれが落ち込んでいる時、「どうしたの？（えれな）」「何かありましたか？（まどか）」と、傍に来て声を掛け合えるのがいいカンジだった♪

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