何とかナルナル?!プリキュア５コミュの【プリキュア】NHK歴史秘話プリキュアヒストリア

放映日：BSプレミアム２０１９年８月１０日（土）１８：３０～１８：５９
　　　　Eテレ２０１９年８月９：３０～９：５９

NHK『全プリキュア大投票』のPRとして、ガンダム、マクロスに続き「プリキュアシリーズ」が「歴史秘話ヒストリア」の登場！司会の渡邊あゆみさんが、和装で「闇のチカラのしもべたちよ！とっととおウチに帰りなさい！」とポーズをとったのはビックリ（笑）！司会者いわく、プリキュアは「アニメの歴史を書き換えた作品」なのだという。毎年登場人物などを変更して１６年続いたアニメシリーズは、始めてだという（特撮だと、戦隊、ライダーがあるが）。
プリキュアは、「女の子向けアニメ」では初の、「格闘アクション」を持ち込んだ作品なのだそう。「普通の女の子が、妖精のチカラを借りて魔法のチカラを手に入れる」というコトで、「ひみつのアッコちゃん（１９６９年）」に始まり、「魔女っ子メグちゃん（１９７４年）」、「魔法の天使クリーミーマミ（１９８３年）」、魔法戦士として「美少女戦士セーラームーン（１９９２年）」をあげている（「ふたりはプリキュア」は、２００４年放映）。
若干追加修正すると、魔女が主人公になった初のドラマは、「奥さまは魔女（米題Bewiched1964年）」、日本発の「魔法少女アニメ」は、「魔法使いサリー（原作：横山光輝１９６６年）」。「普通の女の子が妖精から魔法のチカラを与えられ～」というなら、「ひみつのアッコちゃん」が最初だ。しかし「魔女っ子メグちゃん」は違って、メグちゃんは元々女王候補として人間界にやって来た魔女で、この設定には当てはまらない。ココでツッコミを入れていたヒトも多いだろう。
この辺りを観ても、ヒストリア制作者側の取材が浅い気がする。個人的に余談を書くと、キホン武器には頼らず「格闘アクション」で戦っていた代表格は「仮面ライダー」で、Blackから「宇宙刑事」のスタッフが制作し出してからスポンサーの都合もあってか、特に平成シリーズからは剣や銃を使う様になった。「女の子がアクションする」の始めは、ボク最愛の「キューティーハニー（１９３７年）」である。どれも「東映」が制作している。

ヒストリアでは、プリキュアを３つのテーマにしぼって考察している。
１．「女の子だって暴れたい」
２．「笑顔が見たいから」
３．「みんな違ってみんないい」
である。順番にそれらについて、コメントしていきたい。

コメント(6)

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[1] mixiユーザー 08月29日 10:43

１．「女の子だって暴れたい」
確かに、日本のいわゆる「女の子向けアニメ」で「格闘戦」を始めたのは「ふたりはプリキュア」だろう。米だと、「パワーパフガールズ（１９９８年）」だろうか。先駆けとしては「美少女戦士セーラームーン」があるが、キホンセーラー戦士たちはそれぞれの必殺技を中心に戦闘を組み立てていた。現在のプリキュアもそうなりつつあり、「キラキラプリキュアアラモード」では、ホイップクリームやチョコレートなどで戦うなど、「女の子向け」ならではのアクションだったが、コレは不評だった様だ（ボクは大スキだ♪）。女性でもトレーニングにボクシングを取り入れたり、格闘技やプロレスがスキなヒトもいる。「女性はおしとやかに」と言われていた時代ではもうなく、暴力というよりは、「チカラ強く世間に立ち向かい生き抜いていく」イメージと、個人的には捉えている。プリキュアにはアクションをする上で３つの「暗黙のルール」があるという。
「顔面は殴らない」
「手に防具をつけている」
「激しく動いても、スカートの中は見えない」
の３つである。確か米のアニメでも、「顔と腹を殴らない」と規制があった…パワパフは全然殴ってたな（笑）。手の甲のハートは、防具だったのか（笑）。でもあの場所にプロテクターがあっても、相手を殴った時のクッションにはならないと思うが。裏拳で殴るとかしない限り。プリキュアさんがやってるのは、一度も見たコトはない（笑）。本当に拳を保護するなら、アルティメット・ファイトなどで使われているオープンフィンガーのグローブにしないと。まぁ暴力的な印象を少しでも和らげる為なんでしょうが。
「スカートが見えない」は一貫している。キホンセクシャルに見える（特に男性に）描写は避けていた。一時期は夏で海に行っても、「水着を着ない」し、肌の露出もかなり控え目にしていた。ただ肌の露出って、例えばヌードなどにしても同性の女性から見ても「美しい」と感じるモノで、肌見せしていてもソレは別に「男性にセックスアピールをしている」モノではなく、本人自身の着こなしのスタイルだったりする側面もあるのである。その点も考慮してか、最近のプリキュアは肌見せもする様になって来た。

[2] mixiユーザー 08月29日 10:46

２．「笑顔が見たいから」
プリキュアはキホン、出会った妖精さんが悪の使者たちから侵略などを受けて困っているのを助ける為に戦っている。結果的にそれが、カノジョたちのいる「人間界」も守るコトになっている。実はコレは、「相手を助ける」という意味では、もう「魔法使いサリー」から一貫しているテーマなのである。魔法などのチカラで、困っているヒトを助ける。アクションものでヒーローもののテリトリーにも入っていいプリキュアが「魔法少女モノ」扱いになっているのは、この点が大きいのではないか。
アクションヒーロー的な世界観ながら、実はプリキュアは日常生活での人間関係のドラマの描写も深い。カノジョたちが中学生前後の年齢というコトもあってか、学園などでの仲間との関係もよく描かれている。おそらく戦隊やライダーよりも、ドラマの比重が高いはずだ。場合によっては、その相手の悩みや苦しみ自体がモンスターになって襲って来て、プリキュアはソレを撃退してそのヒト自身の悩みも解決してしまったりするのである。

[3] mixiユーザー 08月29日 10:47

ガンダムなどでは、主人公が「何故戦うのか」と苦悩したりしているが、「プリキュアは揺るがない」とも言っている。コレの少し補正したいのであるが、例えば「月光仮面」などから受け継がれてきた来たヒーローたちは、「人類を守る」という点において「全く揺るぎがなかった」のである。ソレを覆して来たのはガンダムの富野由悠季監督で、「海のトリトン（１９７２年）」辺りから「勧善懲悪」の日本アニメの世界を進化させて行ったのだ。
「揺ぎない正義感」「ヒトを助ける」、コレらは若いヒトたちにとっては斬新で、ライダーやサリーちゃんから観て来た我々にとっては「先祖帰り」した様で、懐かしさと信頼と感動を生むモノなのである。後プリキュアが揺るがないのは、カノジョたちの必殺技は「悪を浄化するチカラ」であり、「敵を殺す技ではない」からである。破壊されたビルなども、戦闘後は「修復される」コトがお約束になっている（例外もあり）。よって「敵を殺める」コトに関して、カノジョたちが苦悩する必要はないのである。
ただ戦闘では日常で体験できないかなりの苦痛が伴い、生命に関してはプリキュア側はそうではなく、敵の攻撃などによって命を落としてしまうリスクを負っている。しかしそのコトを深く描いたりするコトは、ないと思われる。

[4] mixiユーザー 08月29日 10:50

３．「みんな違ってみんないい」
元々「ふたりはプリキュア」は、性格の違う二人がプリキュアというユニットを成立させる為に、時には衝突もしながらお互いを認め合って絆を深めていく物語でもあった。「プリキュア５」以降は構成人数が増えるが、カノジョたちもプリキュアというユニットでなければ、関わり合うコトはなかったであろう。しかしのぞみちゃんたちは、プリキュアとは関係ない日常においても、それぞれの夢や悩みなどにも寄り添ってお互いを支え合っていく。
「フレッシュプリキュア」は、桃園ラブちゃん、蒼井美希ちゃん、山吹祈里ちゃんらは幼馴染みであったが、４人目の東せつなちゃんは敵だったラビリンスの人間だった。「敵も救う」「敵ともトモダチになる」。「フレッシュ」以降は、その傾向がさらに強くなっていく。実際の日常でも、ケンカごとなどで対立をしても、決着がついて「ソレで終わり」にはならず、それぞれの立場のヒトたちと共に生き続けるコトになる。「Go！プリンセスプリキュア」のキュアフローラは、「絶望」を糧に生きているディスダークと「共に生きて行く」コトを選択した。

ヒストリアでは触れていなかったが、確か「映画プリキュアオールスターズNew Stage」からだったか、「女の子は誰でもプリキュアになれる」というテーマも追加された。「映画New Stage」において、坂上あゆみちゃんは知り合った未知の生物のクーちゃん（元はプリキュアの敵だった）を救いたい、ジブンの想いをクーちゃんに伝えたい一心でプリキュアに変身（キュアエコー）した。
同じ様な強い想いで、「魔法使いプリキュア」では妖精（ぬいぐるみ？）のモフルンもキュアモフルンになったし、「キラキラプリキュアアラモード」でも妖精キラリンがキュアパフフェに変身した。コレは本当にプリキュアになれるというコトではなく、「相手を救い・助ける存在、困難にも立ち向かって行ける存在になれる」コトの象徴と個人的には解釈している。そしていよいよ「HUGっとプリキュア」では、男性である若宮アンリくんがプリキュアになり、最終回ではプリキュアを応援するヒトたち全てがプリキュアに変身してしまったのであった（笑）。

[5] mixiユーザー 08月29日 10:51

これは「HUGっと」のテーマでもあった「何でも出来る・何でもなれる」にも沿ったモノで、「望めばプリキュアにもなれる」というコトでもあった。この作品から、「多様性」というテーマがピックアップされて行く様になる。コトの発端は同じく若宮アンリくんの「女装」からで、さらに彼がプリキュアになってしまったコトで、「女装」のコトも「男がプリキュアになっていいのか」なども、ファンの間でも議論が交わされ話題となった。
現在放映中の「スタートゥインクルプリキュア」に至っては、異性ドコロか宇宙人までプリキュアになり（羽衣ララ＝キュアミルキー、ユニ＝キュアコスモ）、舞台もロケットで宇宙に飛び出し色々な星の異星人たちと知り合っていく。もう本来は、価値観もモラルも習慣も全然違っているはずではあるが、「スタプリ」はソコまで極端ではなく、取り合わせがオーバーなだけでキホン的には「相手を認める」コトから入っている。
もう「国際社会」と言われて随分経つので、「多様性」というテーマは必然なのであるが（もしくは宇宙時代の異星人との出会いの為か笑）、個人的には何処まで受け入れられるかという点において明確な主張は出来ない。ただこの様なテーマに挑んでいるドラマは、国内では他に存在していないコトは確かである。

僅か３０分で、１６作品６０人以上いるプリキュアをどうやって紹介するのだろうと思っていたが、意外と判り易く、違った切り口でシンプルにまとめてくれたと関心している。NHKで「歴史秘話ヒストリア」で特集されたコト、「全プリキュア総選挙」を企画されたコトは、プリキュアの歴史に残る出来事である。「後のコドモたちの為に」と、誠実に作り続けたスタッフたちの働きが評価されたモノであると思いたい。