何とかナルナル?!プリキュア５コミュの【プリアラ②】『小さな天才キュアカスタード！』感想

『料理は科学です』とは、キュアカスタードこと有栖川ひまりちゃんの主張。キチンと分量を測れば、裏切らないと。しかし料理の本に載っているレシピなどは、家庭で出来るベーシックなモノであって、もしひまりちゃんたちがスイーツショップを開くのだとしたら、それ以上のモノが必要になってくるはず。お店独自の味を出そうとしたら、資料で示されているものを崩していかねばならない。さらにデコレーションや包装などは、「こうすればいい」という定義は存在しない。

幼少時にプリン、スイーツの魅力に取り付かれ、のめり込んでしまったひまりちゃん。その素晴らしさと、ジブンの情熱を知って欲しいひまりちゃんは、クラスのトモダチとの温度差で空回りし、孤立してしまう。大方の子達は、もっと身近な軽い話題でお互いの想いを共有し合いたいのである。でもプリンやスイーツの素晴らしさを知ってしまったひまりちゃんにとっては、クラスメートの他愛もない話題に魅力を感じなくなっていた。
これはいわゆる「オタクの始まり」である(笑)。ある分野に対して特化した情熱を持ってしまったが為に、その子にとっては他の日常的な話題などに対しての興味が薄くなり、クラスメートに理解・共有されないジブンの情熱は、内向きに高まり続けることになる。ボクの場合は「アニメオタク」ということになるだろう。当時は「オタクになったら親が泣く」とまで言われ、ガンダムとかも「お前、まだあんなの観てるのか」と同学年の男子にバカにされたりしたものだった。
ただ当時そう言ったヤツラが、ガンダムを観ても意味が判らなかったと思うが(笑)。今でこそ海外から火が点いて「クールジャパン」とかで市民権を得たカンジだが、当時はミンキーモモとかセーラームーンの美少女モノとか、ときめきメモリアルとかの恋愛ゲームとかするのも、随分部外者からは白い目で見られていたののだった。幸いアニメは宇宙戦艦ヤマトから始まったブームの中にあったので、その話題を共有出来る友人も何人もいたのであった。

ひまりちゃんの場合はスイーツなので、もう少ししたら共通の話題が持てる子に出会えるコトだろう。ネットも普及しているので、その気になれば今からでも見つかるはず。ただモンダイなのは、ひまりちゃんが幼少時にトラウマを持ってしまった為に、コミュニケーションをとるのが苦手になってしまったコトである。「スイーツの素晴らしさを知って欲しいだけ」で、「誰も聞いてくれるトモダチがいない」と嘆く。思うにそれは、「トモダチになると聞いてくれる」モノなのではないかと。
「スイーツはわかるが、ヒトのココロはわからない」とひまりちゃんは言う。それはジブンで予想してわかろうとしているのであって、本当の相手のコトは実際に接してみないと判らないモノなのである。「相手を知るコト」が、ひまりちゃんのテーマになるのではないだろうか。スイーツも、食べるヒトによって好みが違う。本当に喜んでもらおうと思ったら、手引書には書かれていない箇所を開発していくコトが必要になってくるだろう。
その点主人公の宇佐美いちかちゃんには、「キラっとひらめいた！」と言う様に相手を見て何かを生み出す発想を持っている。さすが主人公故に、メンバーの要になるチカラを持っているのである。ウデはイマイチなのかもね(笑)。

思ったんだけど、コレって毎回違うスイーツでやるのかな？まぁ手広くやったら５０種類近くはあるだろうけど。ガミーってのも、毎回違うヤツなんですかね？スイーツの数だけ出て来るの？スゴイ数だよね(笑)。
ＯＰに、『プリンセスプリキュア』みたいに前フリがつきましたね。教会の天井画みたいなカンジがイイネ♪