何とかナルナル?!プリキュア５コミュの映画オールスターズDX3感想＜その３＞

＜『ハートキャッチプリキュア！』から『スイートプリキュア♪』への引継ぎ＞
『DX１』では、『ヒュージョン』相手に苦戦する『フレッシュ！』のメンバーを、歴代プリキュアたちが集結して助けに来た。『DX２』では、『レインボージュエル』を取り戻す為に、歴代のプリキュア達は襲い来る歴代幹部達を食い止め、『ハートキャッチ！』のブロッサムとマリンを『レインボージュエル』の元に導いた。

「プリキュア５gogo！」から「フレッシュプリキュア！」へ
まだ行方不明のシフォンを気遣うキュアピーチ。しかし、「みんな同じ空の下にいる」、プリキュア５たちの言葉に、「うん！そうだね！」同調する。コレは始めにのぞみちゃん（キュアドリーム）が言った言葉である。ラブちゃんは、のぞみちゃんの言葉に同調出来る世界観を持っていたのである。

「フレッシュプリキュア！」から「ハートキャッチプリキュア！」へ
歴代幹部たちの登場から、つぼみちゃん（キュアブロッサム）とえりかちゃん（キュアマリン）は、何度もピンチを「フレッシュ！」のチームに助けられる。さらに奪われた『レインボージュエル』を取り戻すまでの道のりでも、「プリキュア５」、「MaxHeart」、「SplashStar」の先輩達に助けられる。

「私達…助けられてばかり。だから、私も頑張りたいんです！みんなと力を合わせたいんです！頑張りたいんです！」
『史上最弱のプリキュア』と当時は言われていた、キュアブロッサム（つぼみちゃん）。最も『戦うハート』を持っていなかった彼女は、もはや勝敗の決した絶望的な危機から、奇跡の大反撃を始める。

「ハートキャッチプリキュア！」から「スイートプリキュア♪」へ
『赤系』の「プリキュアリーダース」の中に入っても、ブロッサム（つぼみちゃん）は他のメンバーをグイグイ引っ張って行くタイプではない。ファッションショーや『赤系』の時に、「さあ、一緒にがんばりましょう！」とメロディ（響ちゃん）に『手を差し伸べる』のが、彼女の役割。
また『プリズムフラワー』が奪われてしまった時点で、「まだです！」と精神的な粘りを見せた。他のリーダースは、各ユニット内の『行動力の要』であるが、つぼみちゃんは『気遣いと粘り』という、やや違った性格を持つリーダーである。
「そんなこと言っちゃって、あなた達もなっちゃうんでしょ（笑）？」「行こう！リズム！みんなが待ってる！」新メンバーでオドオドするリズム（奏ちゃん）に、真っ先に声を掛けて来たのはマリン（えりかちゃん）。

元々歴代のプリキュアの中でも屈指の才能を持っていると思われる、響ちゃんと奏ちゃん。「ハートキャッチ！」のつぼみちゃんから受け継ぐものというのも、あまり思い当たらない。彼女達に足りないのは『気力だけ』。つまり『どれだけ本気になれるか』だけなのである。『戦うハート』さえも、彼女たちは既に持っているのである。
『サーロインの砂漠の迷路とムシバーンのオーブンの世界』に放り込まれてしまった際、リズムをはぐれてしまったこともあり、メロディ（響ちゃん）は、「もうダメ…こんなの絶対ムリ！」と弱音を吐いてしまう。しかし、
「大丈夫！どうしたらここから抜け出せるのかは、まだ判らないけど…」（キュアドリーム）
「でも、前進あるのみ！」（キュアブラック）
「立ち止まってちゃ、何も始まらない！」（キュアピーチ）
「私たちは、いつだってそうして来たんだから！」（キュアブルーム）
「さあ、一緒に出口を見つけて、みんなのところへ行きましょう！」（キュアブロッサム）
『プリキュアリーダース』の言葉に奮い立つ。

『プロイズムフラワー』が『ブラックホール』手に落ち、プリキュアにも変身出来なくなってしまった。ただ一度、『プリイズムフラワー』の力を借りれば、彼女たちはプリキュアに変身する事は出来る。しかしそれによって、『プリズムフラワー』は消滅してしまい、ココ達妖精はそれぞれの世界に引き戻されて、二度と彼女達との交流は絶たれてしまうのであった。
「別れてしまうのはイヤ！」とお互い抱き合って、別れを惜しむみんな。そうする間にも、『プリズムフラワー』は『ブラックホール』の手によって取り込まれようとしている！
「もうダメ…こんなの絶対…」
また響きちゃんの口からその言葉が出た時、彼女はプリキュア達の言葉を思い出す。
「立ち止まっていちゃあ、何も始まらないんでしょ?!真っ直ぐ前進あるのみだって、さっきみんなが言っていたじゃない!!」
奏ちゃんも、『魔女の船の墓場とフリーズン＆フローズンの氷の世界』でのみんなの言葉を思い出す。
「そうだった…気持ちがつながっていれば、離れていてもいつも一緒！みんながさっき、そう教えてくれた。」

『進まなきゃあ!!』

先の危機で先輩プリキュア達から学んだことを、別れを惜しんでいる彼女達に差し出すことで、再びプリキュア達の気力を呼び起こす役を、響ちゃんと奏ちゃんは果たしたのであった。それ迄の引継ぎとは違い、『スイート』の二人はこの時点で『オールスターズの要』になっていたのであった。

コメント(2)

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[1] mixiユーザー 09月19日 22:14

＜プリキュアの戦い＝それは『生きる行為そのもの』＞
『ＤＸ３』の中では、それ迄のプリキュア達の敵だった『ドツクゾーン（MaxHeart）』、『ダークホール（SplashStar）』、『ナイトメア（プリキュア５）』、『エターナル（５gogo！）』、『ラビリンス（フレッシュ！）』、『砂漠の使徒（ハートキャッチ！）、『闇の世界の魔女（MaxHeart）』、『フリーズン＆フローズン（MaxHeart）』、『サーロイン（SplashStar）』、『シャドウ（プリキュア５）』、『ムシバーン（５gogo！）』、『トイマジン（フレッシュ！）』、『サラマンダー男爵（ハートキャッチ！）』、『フュージョン（ＤＸ１）』、『ボトム（DX２）』までもが、全て『ブラックホール』から生み出されたもの達ということが明らかになった。
まるで『仮面ライダー』の敵が全部『大首領』だった…みたいな展開の様であるが（笑）、『プリキュア』の場合は少し違う。ライダーとショッカーなどの関係は『正義と悪』であるが、プリキュアとブラックホールの関係は、『生と滅び』なのである。星や生物、生まれ来る物体に対して、『生命そのものの死』や、物体を侵食し変質させて解体したり、「光」に対して「闇」などが存在する。
その『負の存在』として究極の象徴として、『ブラックホール』は描かれているのである。一般的に言われている『ブラックホール』というのは、『星という生命』の終焉の姿であり、周囲の物質、光さえも吸収してしまう超重力の存在、『宇宙の負』とも言われているものである。ただこの天文学的にいわれる『ブラックホール』と、『DX３』で出現した『ブラックホール』が同一のものであるとは、何処にも明確にはされていない。
個人的には、『負の象徴』として、『ブラックホールと呼ばれている怪物』であって、天文学で言われる『ブラックホール』とは、同一の存在ではないと解釈している。『ナイトメア』などのプリキュア達の敵組織は、物語の構成上『悪いこと』もしているが、究極は生命や光などを奪う『滅びの存在』なのである。生命の存在である我々人間の立場からは、それは『絶望』とも言える。それに対して『プリキュア』は、『希望の象徴』として『生を促す』存在などである。
『プリキュア・シリーズ』の先輩的存在として、『美少女戦士セーラームーン・シリーズ』がある。セーラームーンも戦士なのであるが、特に主役である月野うさぎちゃんは、毎回の戦闘にも逃げ回るがけでほとんど参加をしていない（笑）。最後にモンスター化した敵を『浄化している』だけなのである。戦闘シーンでもセーラー戦士は、各々の必殺技を使うのみで、「殴る・蹴る」などの戦闘行為はほとんで行なっていない。
『女の子が暴力をふるう』という描写を避けている、というのもあると思われる。対して『プリキュア』たちは、積極的に自分の肉体を駆使して『相手と闘う』。これはある意味社会進出などが顕著になり、「アクティブに生きる女性像」などの傾向を考慮したものとも思われるが、僕は『積極的に闘い、事態を切り開く生き方』の象徴なのではないかと解釈している。
『生きる』ということは、「身体の生命活動に委ねる」という様な「受動的なもの」ではなく、時に戦い、負の流れにも抗って事態を切り開いて行く「能動的なもの」でなかればならない。『夢を、希望を持つ事、（身に降りかかる困難に対して）闘う事』、「光の戦士」『プリキュア』は、その「積極的に生きる」行為をドラマチックに表現した存在なのである。

[2] mixiユーザー 09月19日 22:16

＜プリキュアとの絆＞
『魔女の船の墓場とフリーズン＆フローズンの氷の世界』送られてしまった、キュアホワイトたち。キュアブラックなどのリーダー、自分たちの心の拠り所でもあるパートナーと引き離されてしまった彼女たちは、始めは「いつもと勝手が違う闘い」に苦戦する。しかし『離れていても心はつながっている！』と、それぞれのパートナーとの『絆をイメージする』ことで、「戦う気力を取り戻す」。
実際にも彼女達がプリキュアであることは「一時的なこと」であり、それぞれのパートナー達とも離れ離れになる『長い人生』が待っている。しかし例えその時が来たとしても、『プリキュア』として共に過ごしたそれぞれの『友との日々の記憶と存在』が、その後の彼女達（妖精も入れれば彼ら？）の生活の支えになってくれることであろう。
『DX３』では、それぞれのプリキュア同士での仲間との別れと、妖精たちとの別れと二つの別れ、そしてそれでも『生き続ける絆』をテーマにしている。しかし実はもう一つ、『別れのテーマ』が存在している。それは、視聴者である我々と、『プリキュア達との別れ』である。

『DX３』ぼ公開に先んじて発売された、『プリキュアぴあ』の関係者のインタビューを読むと、『プリキュアオールスターズ』の映画としての物語性や、制作環境・事情などにより、どうも『今回がラスト』という印象が強い。今回プリキュア世界の総元締め的な『ブラックホール』などが出現したのも、今後事情が許す限りＴＶシリーズの方は継続されるのであろうが、とりあえず『プリキュアオールスターズ』としてのシリーズには幕を引くことになった様である。
個人的には、前々シリーズの『おジャ魔女どれみシリーズ』から、「ニチアサキッズ８：３０」のアニメ作品には、心の支えになってもらって大変お世話になった（笑）。プリキュアとしても前シリーズの『ハートキャッチ！』の辺りから、やや思い入れが薄れてきた感も否定出来ない。プリキュアが『戦隊シリーズ』みたいに延々と作り続けられるのも、希望はしていない（汗）。
「全シリーズ通じて作品を把握しているスタッフがいない」とか、「これ以上は、各登場人物への物語の振り分けが出来ない」なの、作り手側にも『プリキュアオーススターズ』へのこだわりが感じられる。ウルトラ・ライダー・戦隊ものみたいに「とりあえず出ている」みたいなオールスター編を作り続けるのは、本意ではないということであろう。その想いは、善しとしたい。
個人的には、親戚の女の子が『プリキュア好き』ということで、思いつきで描いた『MaxHeart』『SplashSar』『５gogo！』のプリキュアと妖精達を描いた『プリキュア全員集合！』のぬりえ用イラストの後に実願した、『プリキュアオールスターズ』。先のウルトラ・ライダー・戦隊もの、果てはマジンガー兄弟、オールガンダム、スーパーロボット大戦、アメリカンヒーローの共演ものなど、ヒーローの共演ユニット・軍団はあっても、『プリキュアオールスターズ』ほど華やかでビューティフルなスーパーユニットは存在しない!！
僕はこの奇跡の『ＤX３部作』の実現を感謝し、生涯彼女達との絆を感じて生きていくことでしょう（笑）♪個人的には、彼女達にはもっと大きなステージを用意して、大活躍してもらうお話を描く予定ですが（笑）。

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