何とかナルナル?!プリキュア５コミュの『フレッシュプリキュア！』総括その２

＜新プリキュア、キュアパッション登場！＞
『フレッシュ！』での一番のポイントと言えば、やはり後半から登場した『キュアパッション（東せつなちゃん）』の登場である！これはプリキュアの妖精「ピックルン」が「４匹いる」とタルトが言った時点で、すでに「今回のプリキュアは４人いる」と始めから決まっていたものであったことがわかる。今でこそ「ラビリンスのイースだった」というのは確信犯であったといえるが、トリティーのミユキさんか？と話題になっていた。
『gogo！』の「ミルキーローズ」もやや登場まで引っ張った感はあったが、そのルックスも正体も謎のまま、シリーズ後半で『新プリキュア』が登場するという展開も、『フレッシュ！』が初であった。敵側を裏切って味方に付くという、いわゆる『デビルマン・パターン（笑）』だった訳であるが、イース時から策を巡らし、ラブちゃんの人を簡単に信用してしまう人の良さを軽蔑さえしていた彼女が、どの様な心の変化で味方に付くのか注目された。
イースは結果的には、ラブちゃんの天真爛漫さを嫌悪しながら、実はそれを欲していたという本音を告白する。ラブちゃんの「せつなは私達の友達だ！」という強い想いと、「自分の全てを賭けて、ラビリンスを止めさせる」という行動が、イースの心を動かしたのであった。しかしそれまでに多くの任務の失敗により、彼女はメビウスの命令で命を絶たれてしまったのである！
だがこの時、４匹目の妖精『アカルン』とシフォンの力により、イースは「４人目のプリキュア」『キュアパッション』、人間『東せつな』として生まれ変るのであった！『キュアパッション』登場から、彼女が一人彷徨って、ラブちゃんファミリーに自分の居場所見出すまでのエピソードは、プリキュアシリーズの中でも屈指の名作である。実はパッション登場までは、かなり惰性で『フレッシュ！』を見ていたのであった。彼女の登場で、イキナリ再び『プリキュア愛』が燃え上がることになったのである（笑）！

『キュアパッション』の登場は、プリキュアシリーズの中でもまた別の新しいアプローチを行なっている。プリキュアシリーズのテーマの主軸になっているのは、『女の子同士の友情』である。『ふたプリ』『SplashStar』、そして今の『ハートキャッチ！』も、『親友』という友情の結び付きを描いている。『MaxHeart』『５＆gogo！』『フレッシュ！』は、より多くの『友達』の友情を描いているのである。
プリキュアシリーズは、『悪vs正義』という『ヒーローもの』の基本的な構図を用いながら、プリキュアという縁で出会った女の子達の『友情』が深まって行く過程を描いているのである。毎回シリーズの最終回には、その心の結び付きが頂点となり、彼女たちはそのそれぞれの限界を乗り越えて『奇跡を起こす』！プリキュアシリーズにおける『悪との戦い』というのは、『みんなで協力して障害を乗り越える』象徴なのである。
毎シリーズの『ヒーローもの』でいうところの『怪獣』に当たる「コワイナー」とか「ナケワメーケー」とかのデザインが、何故か抽象的で特に凝ったものになっていないのは、彼らは他の作品の『怪獣』という役割を果たしているというよりは、「あくまでプリキュア達が立ち向かう障害」の具現化である為である。怪獣の様に巨大なのは、『個人では太刀打ち出来そうにない大きな障害』を表現しているからである。
毎回彼女たちは、誤解やケンカ、挫折などを繰り返し、苦しみも喜びも共に分かち合って、その絆を深めて行く。『ふたプリ』だったか、お互いが気まずくなってほのかちゃんと話しが出来なくなった渚ちゃんに、友達の志穂ちゃんが『本当の友達じゃない』と言ったことがあった。心の行き違いや誤解、疑いを乗り越えても、お互いの友情をつなげて行けるのか？毎回プリキュア達は、この試練に遭い、それを乗り越えて来たのである。
で、この『友情』というテーマに対して、『フレッシュ！』では新しい投げ掛けを行なったのである。それは、『友達を叱る（友達の生き方を正す）』ということである。今まで「プリキュアに選ばれる」女の子は、基本的に『心が優しい女の子』であった。今回の後にパッションとなるイースは、敵側であるラビリンスの刺客であり、総統メビウスの命令とはいえ、本人もラブちゃん達の仲間同士の友情を乱すような策略をしたりする、『悪意のある』子だった。
『友達が実は悪いヤツだった』、それを知った時、『友達としてどうするのか』？この選択と行動によって、本人の『友情が試される』のである。友達が信じている事や、性格的な趣向など、本人の生き方の根底を成す事に対して、『それは間違っている』と言うことは、かなり勇気のいることである。通常では、その子との付き合いもなくなってしまう可能性もあることだろう。
ましてラブちゃんの場合は、イースは敵方のラビリンスの人間であり、イースにしてみればその行動は正しいのである。それを変えさせて「ラビリンスをやめさせる」なんて、あまりにも有り得なくって無謀な事である（笑）。でもラブちゃんの側に立ってみれば、「仲間になって欲しい」「悪いことをやめて欲しい」「今でも友達だと思っている」、『あなたをこんなに愛している』という想いを、イースにぶつけることは間違っているのだろうか?!
「他人の人生に干渉してはいけない」とは、人付き合いを続けて行くには基本的な事と言えるかも知れない。だがそれを乗り越えてまで『想いを伝える』ということが、『本当の友情（愛情）』言えるのではないだろうか？当然その干渉によって、友達が『人生を変えられてしまう』かもしれない。良い結果にならなかったこともあるであろう。当然そこに、本来は『責任』が生じる。
「友達として、リスクを分かち合う」、覚悟がいることなのである。ラブちゃんは、「私の全てを賭けて！」と言ってイースに立ち向かって行った。イースはラビリンスの幹部であり、本来はベリー＆パインの３人で対抗しなければならない程の強敵なのである。それをたった独りで闘っていたキュアピーチ（ラブちゃん）は、正しく『命を賭けていた』のであった！
それまではタッチが軽く、センスはいいモノの、今一つパンチに欠ける『フレッシュ！』に対して、僕は冷めた感じで観ていたのである。しかしこのエピソードから、ラブちゃんの意気に感動し、僕の中ではようやく『プリキュアリーダーズ』仲間入りを果たしたのであった（笑）！キュアパッションとして転生後のせっちゃんの様変わりも、ラブちゃんの想いに応えたものでもあると言えるのではないだろうか。

＜プリキュアアクション！（フレッシュ！編）＞
それまでのプリキュアシリーズの変身スタイルは、大方バレエの衣装をベースにしていると思われる。『フレッシュ！』のは特に共通していて、近いもので言うと「フレンチカンカン」の衣装に似ている。どちらも「踊る為の衣装」であり、プリキュアの様に戦闘で動き回るには都合のいいものになっている。ブラック＆ブルームは、（男性用の）ダンス衣装のアレンジかもしれない。
バレエにせよ、カンカンにせよ、パレオやペチコートなどフリルやギャザーを使った薄地を重ねて、スカートにボリュームを持たせている。本来カンカンの衣装は「脚を見せる」ことが狙いなので、スカートの丈はもっと長く、その隠れた所から脚線美がパッと蹴り上げられて見える所がポイントなのであるが、プリキュアの場合はそれではフットワークが悪くなってしまうので、スカート丈がかなりカットされている。
『キューティーハニー』にせよ、『プリキュア』にせよ、『闘う女の子』なのであるから、そのスタイル、アクションにも『華が必要』であるというのが、僕の言い分である。単純にパンチやキックなどを繰出しているだけでは、男の子のヒーローと代わりがなくなってしまう。ハッキリ言って、それだけであれば男の子がやった方がカッコいいのである。
衣装の方も同じで、例えばサトエリちゃんがやった『映画版キューティーハニー』みたいな、「戦闘服だからプロテクター」というスタイルは反対である。そんな保護が必要だったら、始めから『平成ライダー』みたいに『強化服』にしてしまえばいいのだ。でもそれでは、折角の『闘う女の子』の値打ちがない（笑）。
大体何１０メートルの上空から地面に叩きつけられても、深い傷一つ負わないプリキュアたちに、薄いプロテクターのパットが装備された所で何の意味があるのだろうか（笑）？しかし単に格闘戦におけるアクションでも、プリキュア達は他の作品と比べてもかなりいい動きをしている。
『映画版フレッシュプリキュア！』で、キュアピーチ（ラブちゃん）は、ブルース・リーを連想させるおもちゃの国の人形と、香港映画的なアクションを見せていたし、『オールスターズＤＸ２』でのキュアパッション（せつなちゃん）は、相手のムカーディアの繰り出す打撃を、紙一重で見切ってかわし、反撃を加えるなど、特にクローズアップしている訳でもないのであるが、かなりスゴイ事をしていたのであった。
でもそこは「女の子のアクション」なので、出来たらもう少し華があってもいい気がする。僕が大好きなのは、『初代ＴＶ版キューティーハニー』で、ミスティーハニーがマイクを持って歌いながら、パンサークローの戦闘員を倒して行くシーン。さすがにプリキュアで同じ事は出来ないが、もう少し踊る様に相手を倒すとか（笑）。
「力比べ」みたいなのをやるのではなく、『オールスターズＤＸ』でキュアホワイトがやった様に、ザケンナーのパンチを合気道の要領で逆手にとって投げ飛ばすとか、「技で見せる」みたいな所が欲しい。それとは別に、本当はもっとすごい身体能力があるのだから、もっと有り得ないアクションがあってもいい様な気もする。
キュアブルームがキュアイーグレットと片手をつないで、ブルームが振り回してイーグレットが大車輪キックを出すとか（笑）！ピーチ＆パッション、パイン＆ベリーに分かれて、パッションはピーチを、ベリーはパインをバレーのレシーブの要領で上空に打ち上げ、さらに上空でクロスした所でパインがピーチをトスで打ち上げ、大大大ジャンプを見せるとか（笑）！

『５＆gogo！』では折角５人、６人とチームになったのであるが、基本お互いの闘い方はバラバラで、合体技も止めの『プリキュア５エクスプロージョン』や『プリキュア・レ一ボーローズ・エクスプロージョン』のみであった。『フレッシュ！』では、ピーチ（ラブちゃん）が一応リーダーとして、「二手に分かれて」など、戦略を練って「チームで闘う」というシーンが見られた。
その完成形と言えるのが、『ラッキークローバー・グランドフィナーレ』である！これはラブちゃん達が「プリキュアである」ことを、ミユキさんが知った時、新たに現われた幹部『ノーザ』と、『ナキサケ-ベー』に対抗する為に彼女がコーチ役としてプリキュア達を『特訓』した結果生まれた『合体技』であった。
始めは横芝電機の施設で、それぞれプリキュアの能力を測定、「パンチのピーチ」、「キックのベリー」、「持久力のパイン」、「スピードのパッション」とその特長を知り、それをさらに高めようとバラバラで特訓を始めるラブちゃんを除く３人達。その様子を見たミユキさんは、『特訓』を中止して再び４人で『ダンスレッスン』をすることを命令するのであった。
「個々の力ではなく、みんなのつながり（コンビネーション）」と知ったプリキュア達は、その後『クローバーボックス』の力も借りて、新必殺技『ラッキークローバー・グランドフィナーレ』を完成させるのであった！これはそれぞれのエネルギーのハートをフリスビーの様にパスをして、最終的にキュアピーチでハートが４つ揃うと『ラッキークローバー』が完成、これを投げて『ナキサケーベー』を封印する結界を作るのである。
このアクションは、正しく戦隊ものの元祖『ゴレンジャー』の『ゴレンジャーストーム』＆『ゴレンジャーハリケーン』の『女の子版』である（笑）！これは僕が『プリキュア５』の時に「やって欲しい！」と望んでいた技であった。本当はキュアルージュ（夏木りんちゃん）の『ファイアーストライク』をパスプレイしてやって欲しかったのであるが、それを女の子らしくややオシャレにやった感じである（笑）。
実は密かに『プリキュアオールスターズ』で、この『ファイアーストライク』のパスプレイをやってくれないかと期待している（笑）。オールスターズの中で『スポーツ万能』といえば、やっぱり『夏木りんちゃん（キュアルージュ）』である。次が、『美墨渚ちゃん（キュアブラック）』か、『日向咲ちゃん（キュアブルーム）』である。さらにいうと、『せっちゃん（キュアパッション）』、『水無月かれんちゃん（キュアアクア）』も『スポーツ万能』で、『美々くるみ（ミルキーローズ）』もそれぐらいの能力がありそうである。
折角のオールスターズであるのだから、映画でしか見れないコンビネーションもアリかと（笑）。ちなみに実現しなくっても、僕のライフワーク予定の『スーパー魔女ッ子大作戦』では、先の３人の『合体技』を出すつもりである（笑）。

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コメント(6)

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[1] mixiユーザー 05月06日 23:30

敵が味方（？）になる展開って初代から続いてる流れかなとふと思いました。

初代→キリヤくん（味方とまではいかないけども・・・）
SS→みちる＆かおる
５→ブンビーさん（ちょっと無理があるけど最終回で改心）
フレッシュ→せつなちゃんと西さんと南さん
ハートキャッチ→ダークプリキュア（であってほしい・・・何気に好きなんです（笑））

[2] mixiユーザー 05月07日 16:15

うん。プリキュア達はいい子だから、そいう展開によくなりますね。パッションの場合は、その中でももっと一歩踏み込んだものだったと思いますね。
キリヤ君やみちる＆かおるちゃんは、プリキュア達は『敵』と認められずに、「やめてくれ」と懇願。西＆南さんは、ベリー＆パッションが「説き伏せた」。プリキュア達の純粋さに心打たれて、彼らは味方になってくれたのだと思います。
ラブちゃんの場合はもっと強引で、「イース（せつな）を叩き伏せても、ラビリンスをやめさせる！」いう気迫に満ちていた、それぐらいの覚悟があったと思うんですね。その点が、特にフレッシュ!で取り上げた理由です。そう描かれていた訳ではないのですが、ラブちゃんはせっちゃんを『叱りに行った』んだと思ったんですよ（笑）。

[3] mixiユーザー 05月08日 09:51

最近２回ほど『ハートキャッチ!』はみれていないのですが、ダークプリキュアは、ヒョットしてタマに助けに来る謎の男の子（女の子?）との二重人格か、分裂してしまったのではないかと。だから羽が片っ方しかなくって。また一つに戻ると新プリキュアになるとか（笑）？

[4] mixiユーザー 05月08日 21:32

先週の回でかなりの伏線張ってましたよ。
キュアムーンライトとの因縁は深そうです。

ところで３人目のプリキュアのネタバレ情報がボチボチ出まわってますね～。
何気にみてしまいました・・・ちょっと意外な感じでした。

[5] mixiユーザー 05月08日 22:05

＞くどーさん
ん？知らないけど、生徒会長がキュアバターカップじゃないの（笑）？

[6] mixiユーザー 05月08日 22:16

流石っすね（笑）
でもキュアバターカップではなかったですわ。

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