何とかナルナル?!プリキュア５コミュのFpri第１話『もぎたてフレッシュ！キュアピーチ誕生！』☆☆☆☆

＜あらすじ＞
『災い訪れし時、プリキュアの森で祈れば　光の戦士現われん』
プリキュアの森を目指して歩く独りの老人。森に奉られた神社で祈りを捧げると、中から４つの光が飛び出し、傍でタマタマ眠っていた赤ちゃん妖精の『シフォン』の周りを回ると、何処かへと飛び去ってしまった?!
放課後の帰り道、『桃園ラブ』ちゃんは、とうとう泣き出して歩道橋の会談で座り込んでしまった。友達のミキとブッキーが理由を尋ねてみると、なんと「彼氏にフラれてしまった～！」って?!でも話しを聞いてみると、どうも同級生のゆみちゃんの好きだった先輩が、転校してしまうことになり、ラブちゃんはそれまでに告白する様にとゆみちゃんにけし掛けたのであった。「でも、どうして私の事のそんなに熱心にしてくれるの？」とゆみちゃんが聞くと、「ゆみちゃんの笑顔が見たいからだよ！」とラブちゃん。
『幸せゲットだよ！』は、ラブちゃんの口グセ？
ラブちゃんの後押しもあって、ゆみちゃんは告白するものの、その場で先輩に「他に好きな子がいる」と言われて断わられてしまった！ガッカリするゆみちゃん。しかし傍にいたラブちゃんは、更に食い下がって「ゆみちゃんはとってもいい子なんで、絶対付き合って！」と、男の先輩が痛がる程の怪力で（笑）つかみ掛かった！慌ててそれを止めたゆみちゃんに、連れて行かれてその場は終わったものの、気持ちが治まらないラブちゃんは、気持ちが高ぶってとうとう泣き出してしまった…という訳である。
「ラブらしい」と思った、ミキとブッキー。「いつも人の世話焼いて、人の為に泣いたり…。」付き合いの長い二人は、ラブちゃんの事が良く判っていた。…そしてケロリと泣き止む事も（笑）？「アー、いっぱい泣いタァー！お腹空いタァー！」と、笑い出すラブちゃん（笑）。いつものお気に入りの『クローバータウン・ストリート』のドーナッツスタンドへ行こうと、二人を誘う。でもミキは、彼氏とデート、ブッキーはお買い物と、今日は都合が合わない様子。仕方がないので、独りでドーナッツを食べに行こうとしたラブちゃんは、いつもと違う道を行ったせいか、森の中で迷ってしまった?!
何故か帰り道も判らなくなったラブちゃんは、目に入った館へ行って道を聞くことにした。ドアの鍵が開いていて屋敷の中を覗いたラブちゃんは、何故か若い占い師の女の子に「占ってあげる」と、部屋に招かれてしまった。「…貴方には今日、素晴らしい幸せが訪れます。」とその占い師の女の子に言われて、上機嫌で帰るラブちゃん。道もチャンと元の所に戻って来た。見ると、前からゆみちゃんとさっきの先輩が、二人一緒に歩いて来る？ラブちゃんに気付いて駆け寄った来たゆみちゃん。聞けば、実はその先輩も由美ちゃんの事が好きで、先ほどは照れてしまって自分の気持ちが言えなかったのだとか。後でその事を聞いて、二人は転校後も付き合う事になったのだという。後押しがなかったら、自分の想いがかなう事はなかったと、ゆみちゃんから感謝されるラブちゃん。
『幸せゲットだよ！』と、ラブちゃん。
『クローバータウン・ストリート』に戻って来た。ここでも、ラブちゃんは人気者。街のお馴染みの人達が、ラブちゃんに声を掛けて来る。家に帰ると、お母さんが夕ご飯の支度をしていた。思わずテーブルにあったオカズをつまみ食いしようとしたら、「家に帰ったら、手を洗って、うがいをしなさい！」と、お母さんに見つかって怒られてしまう（笑）。「でも、後でいいものあげるわよ♪」と、お母さんが見せたものは、なんとラブちゃんの大好きなダンスユニット『トリニティー』のライブチケット！大喜びするラブちゃん。「今日訪れる幸せ」ってコレの事？憧れの『トリニティー』のリーダー、ミユキさんと会える！ウキウキして、ライブの日を待つラブちゃん。
そして念願のライブの日！『トリニティー』のミユキさんのダンスに、心が引き込まれるラブちゃん。「私も、あんな風にダンスしてみたい！」と夢みるのだった。だがそこに、『メビウス』の『イース』と名乗る黒装束の女の子が現われ、謎の呪文と共に飛び出した菱形の物体をライブ会場のスピーカーに投げつけると、なんとそれが大きな怪物になってしまった?!ライブ会場は大混乱!!ステージ上で倒れてしまったミユキさんに、怪物が襲い掛かろうとしている?!ミユキさんを守ろうとして、ラブちゃんは思わず、その怪物に…?!!!

＜感想＞
『フレッシュ！プリキュア』のビジュアルがＨＰで公開され、主役の『キュアピーチ』を始めて見た時、僕は若い子に人気があるという読者出身モデルの『ツバサちゃん』を思い浮かべた。他の子も、今までの歴代プリキュア達と比べて『女の子受け』するルックスになっている様に感じたのである。それまでのプリキュア達は、もっと瞳がクリクリしていて、表情なども『男の子受け』も狙っている部分があった。悪い表現をすると、『コビを売っている』と言ってもいいかもしれない。僕の印象だと、先の『ツバサちゃん』という子は「あまり興味のない」部類に入るタイプである。特に『艶』を感じないのである。僕の認識する『エレガント』というカテゴリーにも属さない。
『男の子好みの女の子』と『女の子好みの女の子』というのは、違うものである。男の子と女の子が評価する『カワイイ！』というのも、それぞれポイントにズレがあるのもである。『フォーマル』『エレガント』『セクシー』などを好む男性に対して、本来女性は『ナチュラル』なメイクや着こなしを好む。髪もキレイにまとめるよりはソバージュとか。『エスニック』なコーディナイトや、インテリアだとか。『男性社会』が求める『鋳型』に縛られず、もっと「リラックスしたい」と想っているというか。『ツバサちゃん』などは、女の子達のもう少し日常から「ハジケてみたい」という憧れが現われているのだろうか？
さらに注目すべき点は、『フレッシュ！』の３人は『等身のバランスが違う』ということである。どこかのブログで読んだ事があるのだが、どうも『プリキュアシリーズ』は、ヨーロッパなどに輸出されているらしい。それまでの『おジャ魔女どれみシリーズ』などは、典型的な『日本社会』が舞台な感じであったが、『プリキュア５』の『サンクルミエール学園』の、日本で言うと『短大・四年大学』を思わせる『講堂』の様な中学校教室の作りだとか、『食堂』とは呼べない感じのシャレな中庭のカフェテラス風のスペースとか、高い時計台のある町並みとか、それらも『輸出先』の世界観を考慮しての変更なのではないかと思われるのである。
日本産のアニメーションは、今や海外では人気もあり評価もされているのであるが、特に問題の一つとしてよく言われるのが『キャラクターが幼い』ということである。他国の子供達というのはもっと早熟で、例えばアトムなんかも『３，４歳の幼児』に見えるそうである。それまでの『プリキュアシリーズ』の子達は『中学生』の設定なのだが、海外の人が見ると『小学生』に見えるだろう。今回はそれらを考慮しての、『等身バランス』の変更だったのではないかと思われる。しかし『日本人』の僕らから見ると、彼女達は『高校生』に見える（笑）。１話を見たライフスタイルの感じも、『高校生』のものである。
第１話を見た感じでは、画面作りでも変更があった様に見られる。『プリキュア５シリーズ』と比較すると、日本の『少女漫画的な（笑）』演出が排除されている。例えば「ココとのぞみが出会う」と、「ソコに光が差して風が吹く」とか、「キラキラ光が飛び交ったり、お花が咲く」とか（笑）。これらの表現は、『日本産コミック』に慣れた我々には『ああドラマの演出ネ（笑）』と認識出来ても、そういう下地のない人達から観ると『何故このような背景が唐突に現われたのか』理解できないであろう。この様に、出来るだけ『日本コミック的想像演出（笑）』を省いて、映像と動きだけで物語を表現しようと試みているのではないかと予想される。極端に言えば、『ディズニー』や『カートゥーンネット』みたいな感じである。３人（後に４人になるみたいだが）のキャラクターの性格付けも、それまでのものより明確に別けられたものになっているみたいである。
シリーズ６作目にして、何が『フレッシュ！』なのかという感じであるが（笑）、これは先にあげている海外輸出を意識した『路線（ターゲット）変更』と、ストーリー面で行くと『原点回帰』にあるのではないかと、個人的には見た。主人公『桃園ラブ』ちゃんの口グセ（キャッチフレーズ笑）は、『しあわせ、ゲットだよ！』である。この『ポケモン』みたいなのは（笑）ともかくとして、このキャラクターのモチベーションは、『おジャ魔女どれみ』の『春風どれみ』ちゃんに近い！
初めてどれみちゃんが『魔女』になることを目指して『魔女見習い』になったのは、『好きな男の子に出会って告白する勇気が欲しい』のと、『世界一幸せな美少女（笑）になりたい』為であった。結果的にどれみちゃん達は、同世代の女の子が体験する事よりも遥かに多くの苦労をして（笑）、「しあわせが何なのか」をつかんで行くのであった。この様に、ある意味シリーズを重ねる毎に複雑化していった設定やストーリーをシンプルにして、もう一度「しあわせは何か」から突き詰めていこうとしているのではないかと思われる。
更にいうと、僕は実は『プリキュアはもう闘わないのではないか？』と予想していた（笑）！その原因には、僕も大好きな『プリキュア・ドリームライブ』の登場がある。これは歴代のプリキュア達が、バーコードの付いたカードを読み取り口にスラッシュすると、画面に登場して『ダンスする』ゲームである。登場するキャラクター、マイク、衣装、曲、ステージなどがセレクト出来て、『リズム押し』などのゲームで得点を競うのである。それまでのこの手の『カードゲーム』というのは『男の子向け』のもので、この『ドリームライブ』などはその『女の子版』といえるのものなのである。
おそらくその先駆けとなったのは、『アイドルマスター（しかしこれは、女の子向けに流行ったとはいえないが笑）』なのだろう。後同じ様なスタイルで、『キラりんレボリューション』などが出されている。個人的には、友達同士でやっても『潰し合い』になる男の子向きの『バトルもの』よりは、マイクや衣装などの着せ替えの面白さもあるし、遥かに楽しいし、『後味の悪さ』なども全くなくってお勧めである。でも、基本男の子は『着せ替え』なんて楽しまないか（笑）。しかし、このゲームを中心に、『バトルもの』が『男の子向け』というものに対して、『女の子向け』のターゲットが確定した感じがある。
『ダンス』と『ファッション』である！『ファッション』に関しては、バンダイから『ビューティーマガジンチョコレート』とか、アパレルの『ボディー』や『ハンガー・ラック』を使った『コーデイネート遊び』ものや、『アクセサリー作成』ものなどで、最近良いものが出てきている。『フレッシュ！』のメンバーも、当然３月には『ドリームライブ』に参戦してくるものと思われるが、それを機にアクションのシーンを『ダンスにしてしまう』のではないか、と考えていたのである。
『キレない子供を育てよう』などの方針で作品作りに取り組んでいる、『おジャ魔女シリーズ』からのスタッフ達としては、「女の子が相手を殴り蹴飛ばす」などの描写は不本意であるはず。『ドリームライブ』の登場を機に、『ダンスに変える』というのも「有り得るのではないか」と考えたのである。先にあげた様に、基本女の子は『バトルもの』というものに興味がない。だからコレを機に『格闘シーン』をなくしてしまったとしても、『クレームが出る』可能性は低い。更に『女の子受け』路線に変更するのであれば、なおの事である。非常に冒険ではあるが、彼らスタッフなら「やりかねない」と期待したが…さすがにそれはなかった様である（笑）。
まだ更に変更点があった。それは『キュアピーチ』変身後の、ラブちゃんの『性格の変化』である。敵である『イース（こっちの方が男の子に人気がありそう笑）』ちゃんが、「お前は何者だ?!」と聞くと、「プリキュア・レジェンド…キュアピーチ！」と名乗る。その時のカッコ良さ！これは『歴代バトルヒロイン（笑）』の元祖、『初代TV版キューティーハニー』お姉さまから受け継がれた、『カッコいいヒロイン』のモノである!!ある番組での海外での日本産アニメーションの評価について、『ルパン三世カリオストロの城』のキャラクターで行くと人気なのが『峰不二子』ちゃんである。
同作だと、『クラリス・ド・カリオストロ』も日本では人気なのだが、海外では『幼い』という評価になる。『ロリ系』や『天然系』の女の子が受けているのは、日本ぐらいなのである。しかしこれが国内でも女性から見ると、おそらく『カッコいい系』の女の子の方が人気があるはずなのではないかと思うのである。『プリキュア５』の『夢原のぞみ』ちゃんなども、当時始めて『キュアドリーム』に変身した時は、相手の巨大な『コワイナー』に恐れて逃げ回った程であった。しかし今回の『ラブちゃん』は、『別人格』が憑依したみたいに変わり、迫る『ナケワメーケー』に対しても臆することなく立ち向かい、回し蹴り一閃で吹き飛ばしたりしている。歴代のプリキュア達よりも、基本能力が高くなっているのかも知れない。
これは僕にとっては、大いに『待ってましたヨォー（涙）！』と叫びたいほどの出来事である！とにかく我初恋の『初代TV版キューティーハニー』お姉さま登場以来、何回も『キューティーハニー』もリメイク版の新作が製作されたが、その度にハニーちゃんの性格設定が『天然系』などに変更されていて、期待していた僕を何度も泣かせたのであった（笑）。僕は基本、『ヒーローはカッコ良く！』派なので、簡単に負けたり、ナヨナヨ泣き言いったりするヒーローは大キライなのである。これは、『海外路線』に変更した意外な『プラスポイント』と言えるだろうか（笑）。
後アニソンの方であるが、OPは何か原曲が長いのか、編集されてて曲がブツ切れな感じがしてイマイチイメージがつかめない。しかしＥＤは、Ｒ＆Ｂチックで『ドリームライブ』からバージョンアップした様なＣＧによるダンスシーンも入れて、今までのなかで最も『イケてる』映像になっていたのではないか。願わくばこの『新路線』が、世界中の女の子の人気を得て『大ブレイク』して欲しい！とりあえずこの１年、静かに見守って行きたい。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 02月04日 05:31

さらに気付いた所を追加（笑）！
○ 『イース』ちゃんの、両手拳の腹を合わせて前後に「クイックイッ」とズラしての『魔法ポーズ』は、流行るかも（『イース』コスをしたがる子も多そうだし、このポーズも笑）？
○ 『キュアピーチ』は、『ナケワメーケー』相手に『脇固め』をしている?!（いや、『体落し』か?!）
○ 絵の感じが『GAINAX』っぽくないか？キャラも色使いも『トップをねらえ２！』を思い出したのだが。今の日本産アニメの主流の技法なのだろうか？
○ 『ナケワメーケー』が、『メカっぽい』。次回のは『ミサイル』とか撃っている?!『兵器を倒す』というコンセプトならいいが、単にそれまでの『日本産アニメのり』とか、『日本産アニメのお家芸（笑）』みたいにリクエストされていれたとかだと、少し心配。

気になったので、それ迄の主なスタッフさんなどを公式ＨＰなどで調べてみた。あまり作家とか声優さんとかで作品を追い掛けたりしない達なので、それまでのコメントでも裏づけがないものもあったりするかもしれない。その辺はお許しいただきたい。まず『フレッシュ！プリキュア』のスタッフは、やはり今回でプロデューサー、ディレクタ－、キャラクターデザインなど、『総入れ替え』になっている。『絵作りが違う』というのは、そういう面からも来ている。キャラデザの香川　久氏は、『セラムン』や『どれみ』に関わっていた人らしい。
ちなみに『おジャ魔女どれみシリーズ』のメインスタッフは、『明日のナージャ』までしか、この時間のシリーズには関わっていない様である。よって、『キレない子を育てよう』という方針は、今の『プリキュアシリーズ』まで受け継がれているものなのかは不明である。ただビジュアル的にも、『プリキュアシリーズ』は『攻撃的ではないもの』、『視聴者にストレスを与えないビジュアルと色使い』は心掛けていると推察出来る。後少し目が行ったのが、『色彩設定』なるスタッフが新しく配置されている点。
『ディズニー』や『カートゥーンネット』などの様に、海外のアニメーションは、日本産のアニメ－ションよりその色使いはカラフルでキレイである。そこら辺を配慮したものなのだろうか？後気になっているのが、最後の『兵器っぽい敵』と、『軽いノリになるのではないか？』という点である。まぁ僕は始めに色々考えてしまうタイプなので、もう少し見守ってから答えを出す事にしたい。

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