インタビューの終段で、話題がコルトレーンとなり…“後期コルトレーンはフリークトーンを吹かなかったですよね…”と私が喋っておりますが、“速く吹いたがフリークトーンを吹きたかったわけではない”としたい。もちろんコルトレーンはフリークトーンを吹いている。楽器を<吹く=霊息=閾>ということをのり越えたかったかのように……その最も激しい奏法例はImpulse!盤Live at the Village Vanguard AgainのMy Favorite Thingsで聴くことが出来る。ファラオ・サンダースが長いソロを取っている後ろで、ファラオを煽るコルトレーンのバスクラは激しいフリークトーンだ。(ここでのバスクラとフリュートはエリック・ドルフィーの母から形見としてコルトレーンが譲り受けたもの)厳しい録音状態だが、是非アナログLPでお聴きただきたい。 コルトレーンの話は“最後はインドだけではなくブラジル音楽にも興味を持っていました…”で、終わる。