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sound cafe dzumiコミュの隔月刊「ジャズ批評」誌163号 6ページにわたりインタビュー掲載

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2011年9月20日発行号の「ジャズ批評」163号の125頁から6ページにわたりインタビュー記事が掲載。ご笑覧いただければ幸いです。
誌面タイトル『何故、ロックに夢中になれなかったのか?!』聞き手:松坂比呂子

インタビューを受けておきながら、言い訳めいた記載は逡巡するところですが、経緯など含め少しコメントしておきます。

2011年7月某日、発行者の松坂さんから久しぶりの電話。次号がロック特集であること、泉さんのご意見をお聞きしたい。記事が雑誌の載ることでCafé集客の助けになるのではないか…と。(ありがたい申し出ではあるが…)もちろん、ロックに積極的な意見を言えるとは思えないので当初はご遠慮した、 が ロックに夢中になれなかった話でいいと仰る。さらに依頼してきた松坂さん…思えば創刊間もない頃、今から43年前にお世話になった経緯もある。(1968年「ジャズ批評」第4号。雑誌メディアでは日本初のNew Jazz〈現在のFree Jazz〉特集号。まだ活版時代で、無理な組版をお願いしたり…編集作業やジャズ喫茶へ納品のお手伝いもした。)今や79歳になる女性編集者が45年間もジャズ雑誌を発行し続けておられる…それだけでも世界遺産級だ。…ということで、結局取材を受けることに。

当初インタビューのタイトルは『何故、ロックに夢中になれなかったのか?!を自問しています』です。“自問しています”の部分がカットされている。
本誌が<ジャズ・ロック特集>であることも、後で知った。
「ジャズ批評」誌に於ける<ロック特集>と<ジャズ・ロック特集>では趣が違う。

<内容>
63〜4年頃、高校生時代 後輩たちが騒いでいたビートルズを受容できなかったことから話し始め……学生時代は真っ黒なモダンジャズに夢中、ジャズ喫茶に入り浸りNew Jazzに開眼。70年代初期は欧州のFree Musicも続々到着、デレク・ベイリーのIncusやオランダのICPなど嬉々として聴いていた。しかし、ナリワイとして就いた会社では西友のBGMをオリジナル音源制作。毎日(仕事として)あらゆる邦洋ポップス、ロック、ソウルを聴いていた。仕事中に気になったミュージシャンとして、ブラジルのミルトン・ナシメントとジョニ・ミッチェルの伴奏で登場してきたジャコ・パストリアスを挙げた。あくまで30年前の話。誌面にはA&M盤「ミルトン」のジャケ写が掲載され、その写真に付帯した小文がついているが、そのコメントは私が記載したものではない。
サラリーマン時代、BGM制作に就いていたのは7年ほどで、その後は映像制作やセゾンのCI戦略企画担当へ社内移動となっている。

また話の中段で、音楽のもつ「刷り込み効果」をピエール・ブルデューのハビトゥスという概念に絡めて説明しようとしたが、短い時間では上手く喋れなかった。
もちろんハビトゥスという概念では捉えきれないな、ということを言いたかったわけですが。
人は多くの場合10代のころのメディア状況や育った環境によって〈何らかのサウンドやリズムが刷り込まれる〉。それが 個人差はあるものの、その人間の感受性の土台を形成し、基調を成してしまう……それは何故か?! 視覚からくる「映像」や「言葉(文字の黙読)」より、サウンドの無自覚的な刷り込み(記憶ではなく、棲みついてしまう。ソナワッテシマウ)が力強い…それは何故か?! そこに、わたしたち人間が動物であるという「野性」も想起させる。聴覚は 脳に直結する視覚と違い、鼓膜、小耳骨〜有毛細胞など繊細な諸器官(肉体)が退化せず残っていることにも関係しているのではないだろうか、視覚は脳〈思考や記憶が強い〉だが、聴覚は身体〈反射など、未解明が多い〉というのが持論。さらには「耳石」が残っていることも謎!! 
(Café経営してわかったことに、概念や美のフレームを先行させ、そこに〈合う・沿う〉ように聴いておられる方も多くみうけられる。もちろん、それがダメと言っているのではない。)

インタビューの核心……課題は身体の<内、外>、リズムにあるのではないか、間 タメ ズレ…奇数拍の謎。美の判断基準を豊かに…西洋美学に刷り込まれるだけではない、「和」を含めた諸文化を聴力すること!

インタビューの終段で、話題がコルトレーンとなり…“後期コルトレーンはフリークトーンを吹かなかったですよね…”と私が喋っておりますが、“速く吹いたがフリークトーンを吹きたかったわけではない”としたい。もちろんコルトレーンはフリークトーンを吹いている。楽器を<吹く=霊息=閾>ということをのり越えたかったかのように……その最も激しい奏法例はImpulse!盤Live at the Village Vanguard AgainのMy Favorite Thingsで聴くことが出来る。ファラオ・サンダースが長いソロを取っている後ろで、ファラオを煽るコルトレーンのバスクラは激しいフリークトーンだ。(ここでのバスクラとフリュートはエリック・ドルフィーの母から形見としてコルトレーンが譲り受けたもの)厳しい録音状態だが、是非アナログLPでお聴きただきたい。
コルトレーンの話は“最後はインドだけではなくブラジル音楽にも興味を持っていました…”で、終わる。

取材後、ブラジルという話の流れからヴィニシウス・ジ・モライスに捧げるマリア・ベターニャをおかけした。一曲目のピアノはマリア・ジョアン・ピリス! 緑濃い7月の井の頭公園を眺望しながら…インタビューアーの松坂さんもいたく気に入ってくれたようです。

我がカフェで10月1日ヴィニシウス特集を今福龍太氏でイベント開催予定。
http://www.dzumi.jp/info/2011/1001.html
また、生誕85年のジョン・コルトレーン・イベントは誕生日の9月23日と、10月16日は藤岡靖洋氏を講師に後期コルトレーン特集を2回開催予定。
http://www.dzumi.jp/info/2011/0923.html
最後に、取材にこられた松坂さんとの2ショット写真が掲載されなかったのが残念です。年齢を超えてお元気な松坂さんの姿は高齢化社会の励みになるのではないか、と思っています。 私ごときに気を遣って、取材にいらしてくれた松坂さんに感謝!
http://www.jazzhihyo.com/magazines.html

コメント(1)

しかるべき人がしかるべき人になさったインタビュー、ぜひ読ませていただきます。

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