DJ浮世神鬼 Play in Da HouseコミュのKeep ya head up / 2PAC

[Verse.1]
俺の名付け子のイライジャと娘のカリンにこの曲を捧げる

俺の肌がブラックベリーより黒いという連中もいれば
ブラックベリージュースより甘くて優しいという連中もいる
いいかい、
俺はその果肉よりもっとダークで、
その根よりもっとディープな男なんだぜ

生活保護を受けてるシスター達にメッセージを送るよ
「誰ひとり君たちに目を留めなくても、この2PACがちゃんと気遣ってやる」ってな
世間の風は君たちにさぞかし冷たいだろうな
外に出りゃ、路上にたむろしてるブラザー達にからかわれるんだ
けど、頼むから泣くのを止めて涙を拭いてくれ、決して負けちゃだめだ
君にひどいことをした奴を許すのはいいけど、
何をされたかは忘れたらダメだぜ、毅然としてな
あいつが君に「お前なんて価値のない女だ」と言っても、
そんな言葉を鵜呑みにしちゃいけない
あいつが君を愛する気になってくれないなら
とっととあいつの元を去ればいい
シスター、君にあいつは必要ないのさ
遊び半分でこんなことを言ってるんじゃない、
ただ俺が可哀相なシスター達をどんな風に思ってるか言いたいだけ

俺が我慢ならないのは、ブラザー連中が女を孕ませておいて、
後は知らん顔で若くして母親になった彼女を捨ててしまうことさ

俺たちは誰だって女性から生まれてきて、女性から名前を授かり
女性から勇気をもらったんだぜ

なのに、同胞の女性から何もかも奪って、
同胞の女性をレイプするのはなぜなんだい？
俺たちはシスターを恨んでるのか？

今こそ彼女たちのために命を懸けようぜ
同胞の女性たちを癒してあげなきゃ、
彼女たちに対して誠実にならなきゃな
そうしなけりゃ、赤ん坊だけがどんどん増えてしまうのさ
そして大人になった時、無責任に子供を生んだ自分を恨むようになっちまう
子供は一人じゃ作れないだろ、
だから男には女に対して「いつどこで子供を作れ」なんて言える権利はないのさ
根性の座った男なら、目を覚ますはずだぜ
女たち、もうそんな男どもにはうんざりしてるんだろ
だけど、どんなことがあっても毅然としていてくれ



[chorus]
毅然としていなよ、そのうちいいことがあるさ
そのうち楽しい日々が訪れるから
頭を上げろよ、そのうちいいことがあるさ
そのうち楽しい日々が訪れるからさ


[Verse.2]
マーヴィン・ゲイが歌ってたことを今でも覚えてる
ブラックとして生きていくってことを教えられた気がしたよ
すると、ゲットー暮らしもそんなに大変じゃないって思えてきた
俺たちはラクじゃなかったけど、それなりに暮らしてきたんだ
時には夜間外出禁止令に逆らって悪さもしでかしたけどな
地元の仲間と一緒に街をうろついてハッパ吸ったりしてさ
そんな時、母ちゃんが俺のために一生懸命になってくれてたことに気づいたんだ
彼女は「俺をちゃんと育てるためなら、命を捨てたって惜しくない」と思ってたんだ
なのに俺ときたら、夢物語ばかりを口にしてた
いっぱしのラッパーになってスポットライトを浴びてやるんだって
１セントの金を元手に稼いでみせるってな
でもそんな暮らしのままじゃマトモでいられるはずないだろ、
家賃も払わなきゃいけねぇしな
このままじゃ、しまいには物乞いになるしかない
仲間を見つけようとしても、どいつもこいつも自暴自棄な生活を送ってるんだ
昨夜はダチの一人が家族を残らず失ってしまった
こんな狂気の世界を生き抜くためには
しっかりした男にならなきゃな...

いつまで経ってもこの雨は止みそうにない
だからびしょ濡れにならないように、俺は毅然としてるんだ
お偉方は戦争にはどんどん金を注ぎ込むくせに、
貧しい人々にはビタ一文も出さないのさ
若い連中が夢も希望も持ってないってのは悲しすぎるぜ
未来に希望を持てないってのが今の現実だもんな
どうして俺たちはこんなに気が触れちまってるのかって、連中は不思議に思うだろうな

俺の弟がクラック・ベイビー(※母体にいる時に母親が吸ったクラックのせいで未熟児または中毒になって生まれてきた子供)なのは母ちゃんのせいさ

俺たちがゲットー暮らしを脱出できないのは、社会の構造のせいなんだ
こんな生活にうんざりするだろうけど、毅然とした態度だけは忘れるなよ

[chorus]

[Verse.3]
女たちは女手ひとつで子供を育てるのさ、さぞかし大変だろうな
誰も手を貸してくれないって思ってるだろ
子供の父親はどこかへ蒸発しちまって、未婚の母は孤独感に襲われるのさ
俺の子供たちだけはそんな目にあわずに済んで神様に感謝してるぜ
他の誰も面倒を見てくれなくても、あいつらにはこの俺がついてるからな
俺たちはきっとこの問題を解決できる、そうさ
一度くじけても、そこから這い上がって強い人間になれよ
子供が実の父親に愛されてないってことに気づくのは悲劇だからな

女手ひとつで子供を育ててきた君には文句を言う相手もいなくて、
ただ落ち込むだけ
日々の暮らしでやることが多すぎるから感情なんてとっくに捨てたって、
表向き強がってるだけだろ
誰も見てない所では止めどなく涙がこぼれてくるはずさ
君は「今週は何とかマトモな暮らしにありつけますように」って祈るような気持ちでいるんだ
もしも君の望みどおりに物事が進まなくても、俺を責めるなよ
こんな世の中になってしまったのは俺のせいじゃない
俺の息子はどんどん成長していって、
その肩に責任がのしかかることに怯えているのさ
一方じゃ金持ちのガキどもがベンツを乗り回してるってのにな
俺は何とかして仲間たちを立ち直らせたいんだ
どんな暮らしをしていても、
決して諦めない俺をバカな奴だって思うかもしれないけど
なぁ、どんな時も毅然とした態度だけは忘れずにいようぜ