商品詳細 1924年製 MARTIN OOO-45 が入荷致しました。マーティン社に残るOOO-45の最も古い記録は、1906年に製作された1本まで遡ります。34年までに12フレットジョイントモデルが142本、1934年から42年の間に14フレットジョイントモデルは123本製作されました。中断されていたOOO-45の製作が復活したのは1970年のこと。今現在はカスタムオーダーとなっており、入手困難な最高級モデルとして知られております。 本ギターは1924年に46本製作されたうちの貴重な名品で、滅多にお目にかかれないトリプルオーによるオリジナルの45モデルです。ダブルオーやシングルーオーサイズによる小箱のスタイル45は時折ヴィンテージ市場において見かけることもございますが、本器は流通の極めて稀な価値あるギターと言えるでしょう。表板にアディロンダック・スプルース、側裏板にはブラジリアン・ローズウッドと、共に今現在では入手困難とも言える柾目の最高級材が使用されております。当時は職人たちが丸太からのこぎりで材を切っていたため、サウンドホールから覗いて見るとのこぎりの痕がよく確認出来ることも特筆すべき点と言えるでしょう。その他四角い穴のスロテッドヘッドに上品に美しく輝くトーチインレイなど、飾りすぎずにまとめた美しいデザインセンスと相俟って、小振りでありながら凛として主張する外観美は秀逸。表板のトリムにはアバロン貝、側裏板のトリムにはパールが使い分けられており、この年代ならではのエレガントな雰囲気が随所に醸し出しております。またアイボロイドのバインディングも現在のモデルより細い仕様になっており、裏板センターに入る寄木細工も当時は人の手によってとても細かく作られております。勿論こちらも息をのむ美しい仕上がりとなっております。その見事な材料と素晴らしい職人技からなる素晴らしいサウンドは、およそ100年という長い歳月の経過が絶妙に相俟って、きらびやかにして心地よい上品なものに仕上がっております。エクストラライトゲージですが物足りなさは全く感じず、そのリバーブ感には思わずため息がでてしまうほど。このギターの良さが最大限に出ていると言えるでしょう。ロングサスティーンと粒立ち良く膨らむ出音は心の琴線に触れること必至で、オリジナルの45のサウンドと外観美を余すことなく体感できる鳴りの良い個体で、究極のヴィンテージサウンドの魅力を存分にご堪能して頂けることでしょう。 フレット及びサドルの高さにも余裕があり、ネック・コンディションは良好です。表板ブリッジ下とピックガード裏に一箇所、左側板にクラック補修跡が有り、それぞれ割れ留め補強がなされております。それに伴いボディーにはリフィニッシュが施されております。その他サウンドホールのロゼッタにリペア痕があり、指板のバインディングは交換されております。オリジナル・フレット、チューナー、フィンガーボード。汎用ハードケースが付属致します。ブリッジ及びブリッジピンは交換されておりますが、ブリッジプレートはオリジナル。その他ピックガードはのちの年代に取り付けられており、裏板には切り離して修理した跡が見られます。当店工房にてネックリセット済み。 息をのむサウンドと他にはない輝きが同居した究極のオリジナル45。入手困難なおすすめの名器です。
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