有馬記念―――
負けたレースのみならず、的中したレースですら記憶からすぐ消えてしまう私にも、生涯忘れられないであろうレースはいくつかあります。
2008年の有馬記念は、その中でも特別なレース。
このレースをきっかけに、mixiで知り合った競馬仲間との距離が一気に縮まり、また新たな仲間とも知り合うことができました。
いろいろな意味で、私にとって大きな節目となるレースだったことは間違いないでしょう。
気付けば、あれからもう６年。
その間、いくつものレースを見てきましたが、あのときの有馬記念を超えるレースは未だにありません。
自分の予想力も、競馬に対する情熱も、2008年の有馬記念をピークに、年々下降しているように感じています。
それでもなお、私がこうして毎週競馬と向き合い続けているのは、心のどこかで６年前のあの瞬間と同じ感動に再び出会えると信じているからでしょうか。
今年の有馬記念が、その再会の瞬間であることを願いつつ・・・
2014年の中央競馬ラストウィークを存分に楽しみましょう！
と、ここまで書いておいてアレなんですが、絶対に出走できると思っていた私の狙い馬が、まさかの除外対象。
木曜日までに回避馬が出なければアウト。
こればかりは、私がいくら足掻いてもどうにもなりません。
今はただ、静かに時を待つのみですね・・・
■結論
私が初めて馬券を買ったのは、1995年の宝塚記念。
たまたま買った競馬エイトの本紙予想に丸乗りしたのが、ダンツシアトルとタイキブリザードの馬連である。
何も知らない私が、この一点に賭けた５０００円は、数分後７９０００円になり、私は一瞬で競馬とこの２頭の虜になった。
しかし、勝ったダンツシアトルは、この宝塚記念を最後に引退。
素人にとって、こういう馬券をとったときに輝いて見えるのは、やはり勝った馬であり、２着馬はあくまで脇役にすぎない。
このときの私も、タイキブリザードにそれほど強い思い入れはなく、ダンツシアトルがいないから、仕方なくタイキブリザードを追いかけていた程度だった。
私がこの馬に魅了されたのは、この年の有馬記念である。
宝塚記念２着の後、休養を挟んで始動した当時1800メートルの富士Ｓで２着、さらにジャパンカップを逃げて４着。
着順こそ安定しているが、前走のジャパンカップで直線失速していることから、有馬記念は明らかに距離が長いと言われていた。
しかし、ジャパンカップの映像をリアルタイムで見ていた私には、どうしてもそうは思えず、むしろ逆に相当粘り強かったのではないかと感じていた。
その直感を信じたのと、追いかけている馬だからという、いかにも素人らしい理由で、この年の有馬記念はタイキブリザードから４頭に流した馬連４点を購入。
魔術師・田原騎手にエスコートされたマヤノトップガンを捕らえることはできなかったが、サクラチトセオー、ナリタブライアン、ヒシアマゾンといったＧ１馬の追撃を見事に振り切って２着を確保。馬券は的中した。
限られたカテゴリーの中で、高いパフォーマンスを発揮するＧ１馬は数多くいる。
しかし、距離や展開を問わず、常に安定して好走できる馬は少ない。
1600メートルの安田記念でも、2500メートルの有馬記念でも、しっかり馬券になるタイキブリザードこそ、３冠馬にも負けない競走馬ではないか。
私はそう確信しながら、この無冠の帝王にすっかり魅せられていた。
競馬人生で初めて好きになった馬ということで、タイキブリザードは私に強烈な影響を与えている。
安定感はあれど、勝ち切れないタイキブリザードを愛したことが、単勝派ではなく複勝派となったターニングポイントだったのかもしれない（笑）
おそらく、今でもどこかでタイキブリザードのような馬を探しているのだろう。
近い記憶では、ダイワメジャーがこれに近い存在だった。
マイルＧ１を制するスピードを持ちながら、有馬記念でも２年連続で馬券になる持久力。
加えて、デビュー当時にダートを使われていたことや、海外でも３着に健闘した点など、まさにタイキブリザードそのものであった。
バランスオブゲームも、そんな競走馬の１頭だ。
1400メートルの新潟２歳Ｓ、2200メートルのセントライト記念を制し、さらに菊花賞でも５着に健闘したあたりから、追いかけ始めた馬。
タイキブリザードやダイワメジャーほどの安定性はなかったが、この馬はいくら走っても人気にならない穴馬の魅力があった。
安田記念で僅差の３着、宝塚記念でも人気薄ながら３着に激走。
有馬記念には一度も出走しなかったが、日経賞２着の実績とグランプリ３着の底力を考慮すれば、馬券になる可能性は決して低くはなかったであろう。
こうして振り返ってみると、私がタイキブリザードと重ねて好きになる馬というのは、関東馬が圧倒的に多い気がする。
また、私が有馬記念で◎を打って馬券を当てた馬も、タイキブリザードをはじめ、ダイワメジャーやエアシェイディなど、大半が関東馬だった。
関東の人間だからというわけではないが、西高東低と言われて久しい競馬界において、関東馬が大舞台で活躍すると素直に嬉しい。
フルゲート16頭が出走する今年の有馬記念。
しかし、そのゲートを潜れる関東馬は、フェノーメノただ１頭のみ。
関東人にとっては、あまりにも寂しい暮れのグランプリとなってしまった。
私が狙っていた馬は、フェイムゲームである。
兄バランスオブゲームが走れなかった有馬記念に、弟が出走するというだけで、私にとっては◎を打つ十分な理由だ。
祖母のベルベットサッシュは、ステイゴールドの母ゴールデンサッシュの姉であり、サッカーボーイの妹。
さらに、父が有馬記念でディープインパクトを破ったハーツクライとなれば、血統に疎い私でもここでこそ買いたくなる。
ダイヤモンドＳ、アルゼンチン共和国杯と、今年は府中の重賞を２勝。
その間にオールカマー６着があることで、この馬の適性が中山より府中向きだと思われることは必定。
しかし、３歳時に京成杯を勝利し、今年のＡＪＣＣでも３着に好走しているように、冬の中山はすこぶる合う。
実際、12月と１月の中山芝成績は【２.０.１.１】で、唯一の着外は故障明けのディセンバーＳである。
新馬戦８着→未勝利５着→未勝利１着→京成杯１着と、デビュー３戦目でようやく勝ち上がるや、返す刀で重賞を制したあたり、この馬は完全に使われながら調子を上げる叩き良化型。
休養明けのディセンバーＳを含め、２戦目となった今年のＡＪＣＣも、良化途上だったことを考慮すれば評価できるパフォーマンスだろう。
事実、３戦目のダイヤモンドＳでは快勝している。
秋は、始動戦のオールカマーこそ６着だったものの、叩き２戦目のアルゼンチン共和国杯でいきなり勝利し、これまで以上に調子を上げてきていた。
叩き３戦目、得意とする厳寒期の中山芝・・・。陣営が有馬記念に照準を合わせていたのは間違いない。
激走する要素が目白押しだったにも関わらず、まさかの除外は痛恨の誤算だ。
今日が、有馬記念の枠順公開抽選会。
どの陣営も順調に追い切りを終え、もはやフェイムゲームが出走に漕ぎ着けることは不可能。
出走できない馬のことを、これ以上とやかく言っても始まらない。
頭を切り替えて、出走できる馬から本命馬を選ぶしかないだろう。
フェイムゲームが出走できなかったとき、狙おうと思っていた本命第一候補は、秋の天皇賞で本命にしたサトノノブレスである。
勝ち馬以外の上位馬が、すべて同じような上がりをマークしていた天皇賞は、直線での位置取りが勝敗を決したレース。
サトノノブレスも、２〜４着馬の近くを追走していたが、ラスト３ハロン11.4−11.3−11.9で抜け出してくるだけのスピードがなかった。
もう少し上がりがかかる馬場、あるいは展開なら、上位馬に割って入ることも可能か。
ジャパンカップで◎を打った、フェノーメノはどうか。
終わってみれば、『今年は田辺騎手に始まり、田辺騎手で終わった年だったなぁ』という結末も悪くない。
あるいは、春のヴィクトリアマイルで単複を買ったヴィルシーナ？
狙い定めていた馬が出走できなくなったからには、逆にその状況を利用して、発走ギリギリまで自由奔放に悩んでみたい。
■結論
本命は、デニムアンドルビー。
休養明け叩き２戦目だった前走のジャパンカップ。
前年２着の実績もあって、穴党がこぞって重い印を打った。
私もご他聞にもれず、デニムアンドルビーから馬券を買っていた一人だ。
しかし、まったく見せ場なく凡走。
今回は初の中山ということもあり、どの新聞を見てもまったく印がついていない。
そもそも、この馬は本当に府中が得意なのだろうか？
昨年のジャパンカップこそ、ジェンティルドンナとタイム差なしの２着に激走したが、オークスは0.5秒差３着、ヴィクトリアマイルは0.4秒差７着。
フローラＳにしても、弱メン相手に強引な競馬で何とか辛勝した程度の内容だ。
この馬の場合、東京よりも阪神でのパフォーマンスに目を見張る。
[13年ローズＳ]
12.3−10.9−11.4−11.7−11.9−11.9−11.9−12.5−13.2
降りしきる雨の中、前半３ハロン通過34.6秒、５ハロン通過58.2秒のハイペースを刻んだ昨年のローズＳ。
スタートで出遅れ、馬群から３〜４馬身離れた最後方を追走する羽目になったデニムアンドルビー。
鞍上の浜中騎手が手綱をしごいて仕掛けていったのは、レースラップが51秒を計時したあたりだった。
前半４ハロンを通過してから4.7秒後なので、デニムアンドルビーはラスト５ハロン地点に限りなく近い場所からスパートをかけ、そのままゴールまで加速し続けていたことになる。
つまり、この馬は溜めないと切れる脚が使えないのではなく、11秒台前半が連発するような超高速ラップを一瞬しか刻めないタイプということではないだろうか。
だとすれば、その脚は直線の長い東京よりも、むしろ中山でこそ活きよう。
注目したいのは、向こう正面から前を走る馬を次々と抜き去り、３〜４角で大外を回りながら位置取りを上げていった点だ。
阪神外回りと中山内回りではカーブの構造が異なるため、短絡的に両者を同列には計れないが、コーナーリングの最中に加速できるということは、中山では大きな利点である。
それ以前に、あれだけ含水した重い馬場でもスピードを持続できるのなら、パンパンの良馬場でしか切れ味が発揮できないわけではない。
今年はドバイ遠征も含めて、宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンカップと、牡馬の一線級と戦い続けた過酷な一年であった。
振り返ってみれば、昨年２着に激走したジャパンカップも、ローズＳ→秋華賞→エリザベス女王杯とＧ１連戦後に中１週というタイトなローテーションで挑んだ一戦。
厳しい環境になればなるほど、期待値が上がる真性Ｍ女だとすれば、牡馬混合３戦目となる今回こそ、デニムアンドルビーの本領が発揮されるタイミングではないか。
女王はＳと相場が決まっているが、いかなる艱難辛苦にも耐え忍ぶ古風な女デニムアンドルビーが、一流馬たちを大外一気に撫で斬りするシーンを期待しながら、今年の中央競馬を締め括りたいと思う。
買える要素がまったくないのが、私にとっては最大の買い要素。
気楽な気持ちで夢を買う。それが私の有馬記念。
皆さんの夢は何ですか？
負けたレースのみならず、的中したレースですら記憶からすぐ消えてしまう私にも、生涯忘れられないであろうレースはいくつかあります。
2008年の有馬記念は、その中でも特別なレース。
このレースをきっかけに、mixiで知り合った競馬仲間との距離が一気に縮まり、また新たな仲間とも知り合うことができました。
いろいろな意味で、私にとって大きな節目となるレースだったことは間違いないでしょう。
気付けば、あれからもう６年。
その間、いくつものレースを見てきましたが、あのときの有馬記念を超えるレースは未だにありません。
自分の予想力も、競馬に対する情熱も、2008年の有馬記念をピークに、年々下降しているように感じています。
それでもなお、私がこうして毎週競馬と向き合い続けているのは、心のどこかで６年前のあの瞬間と同じ感動に再び出会えると信じているからでしょうか。
今年の有馬記念が、その再会の瞬間であることを願いつつ・・・
2014年の中央競馬ラストウィークを存分に楽しみましょう！
と、ここまで書いておいてアレなんですが、絶対に出走できると思っていた私の狙い馬が、まさかの除外対象。
木曜日までに回避馬が出なければアウト。
こればかりは、私がいくら足掻いてもどうにもなりません。
今はただ、静かに時を待つのみですね・・・
■結論
私が初めて馬券を買ったのは、1995年の宝塚記念。
たまたま買った競馬エイトの本紙予想に丸乗りしたのが、ダンツシアトルとタイキブリザードの馬連である。
何も知らない私が、この一点に賭けた５０００円は、数分後７９０００円になり、私は一瞬で競馬とこの２頭の虜になった。
しかし、勝ったダンツシアトルは、この宝塚記念を最後に引退。
素人にとって、こういう馬券をとったときに輝いて見えるのは、やはり勝った馬であり、２着馬はあくまで脇役にすぎない。
このときの私も、タイキブリザードにそれほど強い思い入れはなく、ダンツシアトルがいないから、仕方なくタイキブリザードを追いかけていた程度だった。
私がこの馬に魅了されたのは、この年の有馬記念である。
宝塚記念２着の後、休養を挟んで始動した当時1800メートルの富士Ｓで２着、さらにジャパンカップを逃げて４着。
着順こそ安定しているが、前走のジャパンカップで直線失速していることから、有馬記念は明らかに距離が長いと言われていた。
しかし、ジャパンカップの映像をリアルタイムで見ていた私には、どうしてもそうは思えず、むしろ逆に相当粘り強かったのではないかと感じていた。
その直感を信じたのと、追いかけている馬だからという、いかにも素人らしい理由で、この年の有馬記念はタイキブリザードから４頭に流した馬連４点を購入。
魔術師・田原騎手にエスコートされたマヤノトップガンを捕らえることはできなかったが、サクラチトセオー、ナリタブライアン、ヒシアマゾンといったＧ１馬の追撃を見事に振り切って２着を確保。馬券は的中した。
限られたカテゴリーの中で、高いパフォーマンスを発揮するＧ１馬は数多くいる。
しかし、距離や展開を問わず、常に安定して好走できる馬は少ない。
1600メートルの安田記念でも、2500メートルの有馬記念でも、しっかり馬券になるタイキブリザードこそ、３冠馬にも負けない競走馬ではないか。
私はそう確信しながら、この無冠の帝王にすっかり魅せられていた。
競馬人生で初めて好きになった馬ということで、タイキブリザードは私に強烈な影響を与えている。
安定感はあれど、勝ち切れないタイキブリザードを愛したことが、単勝派ではなく複勝派となったターニングポイントだったのかもしれない（笑）
おそらく、今でもどこかでタイキブリザードのような馬を探しているのだろう。
近い記憶では、ダイワメジャーがこれに近い存在だった。
マイルＧ１を制するスピードを持ちながら、有馬記念でも２年連続で馬券になる持久力。
加えて、デビュー当時にダートを使われていたことや、海外でも３着に健闘した点など、まさにタイキブリザードそのものであった。
バランスオブゲームも、そんな競走馬の１頭だ。
1400メートルの新潟２歳Ｓ、2200メートルのセントライト記念を制し、さらに菊花賞でも５着に健闘したあたりから、追いかけ始めた馬。
タイキブリザードやダイワメジャーほどの安定性はなかったが、この馬はいくら走っても人気にならない穴馬の魅力があった。
安田記念で僅差の３着、宝塚記念でも人気薄ながら３着に激走。
有馬記念には一度も出走しなかったが、日経賞２着の実績とグランプリ３着の底力を考慮すれば、馬券になる可能性は決して低くはなかったであろう。
こうして振り返ってみると、私がタイキブリザードと重ねて好きになる馬というのは、関東馬が圧倒的に多い気がする。
また、私が有馬記念で◎を打って馬券を当てた馬も、タイキブリザードをはじめ、ダイワメジャーやエアシェイディなど、大半が関東馬だった。
関東の人間だからというわけではないが、西高東低と言われて久しい競馬界において、関東馬が大舞台で活躍すると素直に嬉しい。
フルゲート16頭が出走する今年の有馬記念。
しかし、そのゲートを潜れる関東馬は、フェノーメノただ１頭のみ。
関東人にとっては、あまりにも寂しい暮れのグランプリとなってしまった。
私が狙っていた馬は、フェイムゲームである。
兄バランスオブゲームが走れなかった有馬記念に、弟が出走するというだけで、私にとっては◎を打つ十分な理由だ。
祖母のベルベットサッシュは、ステイゴールドの母ゴールデンサッシュの姉であり、サッカーボーイの妹。
さらに、父が有馬記念でディープインパクトを破ったハーツクライとなれば、血統に疎い私でもここでこそ買いたくなる。
ダイヤモンドＳ、アルゼンチン共和国杯と、今年は府中の重賞を２勝。
その間にオールカマー６着があることで、この馬の適性が中山より府中向きだと思われることは必定。
しかし、３歳時に京成杯を勝利し、今年のＡＪＣＣでも３着に好走しているように、冬の中山はすこぶる合う。
実際、12月と１月の中山芝成績は【２.０.１.１】で、唯一の着外は故障明けのディセンバーＳである。
新馬戦８着→未勝利５着→未勝利１着→京成杯１着と、デビュー３戦目でようやく勝ち上がるや、返す刀で重賞を制したあたり、この馬は完全に使われながら調子を上げる叩き良化型。
休養明けのディセンバーＳを含め、２戦目となった今年のＡＪＣＣも、良化途上だったことを考慮すれば評価できるパフォーマンスだろう。
事実、３戦目のダイヤモンドＳでは快勝している。
秋は、始動戦のオールカマーこそ６着だったものの、叩き２戦目のアルゼンチン共和国杯でいきなり勝利し、これまで以上に調子を上げてきていた。
叩き３戦目、得意とする厳寒期の中山芝・・・。陣営が有馬記念に照準を合わせていたのは間違いない。
激走する要素が目白押しだったにも関わらず、まさかの除外は痛恨の誤算だ。
今日が、有馬記念の枠順公開抽選会。
どの陣営も順調に追い切りを終え、もはやフェイムゲームが出走に漕ぎ着けることは不可能。
出走できない馬のことを、これ以上とやかく言っても始まらない。
頭を切り替えて、出走できる馬から本命馬を選ぶしかないだろう。
フェイムゲームが出走できなかったとき、狙おうと思っていた本命第一候補は、秋の天皇賞で本命にしたサトノノブレスである。
勝ち馬以外の上位馬が、すべて同じような上がりをマークしていた天皇賞は、直線での位置取りが勝敗を決したレース。
サトノノブレスも、２〜４着馬の近くを追走していたが、ラスト３ハロン11.4−11.3−11.9で抜け出してくるだけのスピードがなかった。
もう少し上がりがかかる馬場、あるいは展開なら、上位馬に割って入ることも可能か。
ジャパンカップで◎を打った、フェノーメノはどうか。
終わってみれば、『今年は田辺騎手に始まり、田辺騎手で終わった年だったなぁ』という結末も悪くない。
あるいは、春のヴィクトリアマイルで単複を買ったヴィルシーナ？
狙い定めていた馬が出走できなくなったからには、逆にその状況を利用して、発走ギリギリまで自由奔放に悩んでみたい。
■結論
本命は、デニムアンドルビー。
休養明け叩き２戦目だった前走のジャパンカップ。
前年２着の実績もあって、穴党がこぞって重い印を打った。
私もご他聞にもれず、デニムアンドルビーから馬券を買っていた一人だ。
しかし、まったく見せ場なく凡走。
今回は初の中山ということもあり、どの新聞を見てもまったく印がついていない。
そもそも、この馬は本当に府中が得意なのだろうか？
昨年のジャパンカップこそ、ジェンティルドンナとタイム差なしの２着に激走したが、オークスは0.5秒差３着、ヴィクトリアマイルは0.4秒差７着。
フローラＳにしても、弱メン相手に強引な競馬で何とか辛勝した程度の内容だ。
この馬の場合、東京よりも阪神でのパフォーマンスに目を見張る。
[13年ローズＳ]
12.3−10.9−11.4−11.7−11.9−11.9−11.9−12.5−13.2
降りしきる雨の中、前半３ハロン通過34.6秒、５ハロン通過58.2秒のハイペースを刻んだ昨年のローズＳ。
スタートで出遅れ、馬群から３〜４馬身離れた最後方を追走する羽目になったデニムアンドルビー。
鞍上の浜中騎手が手綱をしごいて仕掛けていったのは、レースラップが51秒を計時したあたりだった。
前半４ハロンを通過してから4.7秒後なので、デニムアンドルビーはラスト５ハロン地点に限りなく近い場所からスパートをかけ、そのままゴールまで加速し続けていたことになる。
つまり、この馬は溜めないと切れる脚が使えないのではなく、11秒台前半が連発するような超高速ラップを一瞬しか刻めないタイプということではないだろうか。
だとすれば、その脚は直線の長い東京よりも、むしろ中山でこそ活きよう。
注目したいのは、向こう正面から前を走る馬を次々と抜き去り、３〜４角で大外を回りながら位置取りを上げていった点だ。
阪神外回りと中山内回りではカーブの構造が異なるため、短絡的に両者を同列には計れないが、コーナーリングの最中に加速できるということは、中山では大きな利点である。
それ以前に、あれだけ含水した重い馬場でもスピードを持続できるのなら、パンパンの良馬場でしか切れ味が発揮できないわけではない。
今年はドバイ遠征も含めて、宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンカップと、牡馬の一線級と戦い続けた過酷な一年であった。
振り返ってみれば、昨年２着に激走したジャパンカップも、ローズＳ→秋華賞→エリザベス女王杯とＧ１連戦後に中１週というタイトなローテーションで挑んだ一戦。
厳しい環境になればなるほど、期待値が上がる真性Ｍ女だとすれば、牡馬混合３戦目となる今回こそ、デニムアンドルビーの本領が発揮されるタイミングではないか。
女王はＳと相場が決まっているが、いかなる艱難辛苦にも耐え忍ぶ古風な女デニムアンドルビーが、一流馬たちを大外一気に撫で斬りするシーンを期待しながら、今年の中央競馬を締め括りたいと思う。
買える要素がまったくないのが、私にとっては最大の買い要素。
気楽な気持ちで夢を買う。それが私の有馬記念。
皆さんの夢は何ですか？
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コメント(23)
>>[005]
サンデーレーシングの構想としては、ＪＣをジェンティルドンナに勝たせて有終の美を飾り、有馬記念はフェノーメノかフェイムゲームの会員さんに盛り上がってもらおう、という筋書きだったのではないでしょうか。
だから、フェイムゲームも有馬記念を目標とする調整をしていましたが、ＪＣでジェンティルがまさかの馬券圏外に敗退したことで、賞金だけでなく馬券も当てさせてもらえなかったクラブ会員の皆様はひどくご立腹。
とても引退するような空気ではなくなってしまいました。
そこへ、有馬記念の報奨金の話が出てきたので、ジェンティルの会員様にはこれで納得してもらおうと、今回とりあえず出走だけしてきたのでしょう。
割りを食ったのは、当初のシナリオ通りなら出走できていたはずのフェイムゲーム陣営ですね。
以上、私の勝手な妄想でした（笑）
先週の中山大障害も、ディープインパクト産駒が勝ったんでしたっけ？
今の中山はディープインパクトが走るんですかね。
サンデーレーシングの構想としては、ＪＣをジェンティルドンナに勝たせて有終の美を飾り、有馬記念はフェノーメノかフェイムゲームの会員さんに盛り上がってもらおう、という筋書きだったのではないでしょうか。
だから、フェイムゲームも有馬記念を目標とする調整をしていましたが、ＪＣでジェンティルがまさかの馬券圏外に敗退したことで、賞金だけでなく馬券も当てさせてもらえなかったクラブ会員の皆様はひどくご立腹。
とても引退するような空気ではなくなってしまいました。
そこへ、有馬記念の報奨金の話が出てきたので、ジェンティルの会員様にはこれで納得してもらおうと、今回とりあえず出走だけしてきたのでしょう。
割りを食ったのは、当初のシナリオ通りなら出走できていたはずのフェイムゲーム陣営ですね。
以上、私の勝手な妄想でした（笑）
先週の中山大障害も、ディープインパクト産駒が勝ったんでしたっけ？
今の中山はディープインパクトが走るんですかね。
>>[10]
残念ながら、今回の出走馬に私がお世話になった馬（馬券が当たった馬）はいませんでした（笑）
あ、１頭いたかな？
投資に消えた馬は何頭か出走しているので、リベンジの意味も込めて、その馬たちのボックスでも買ってみるのも面白いかもしれませんね。
[全体ラップ]
09年 6.8−11.0−11.2−11.3−11.9−12.3−12.6−12.3−12.5−12.1−12.0−11.7−12.3
10年 6.9−11.4−12.0−12.3−12.7−13.4−13.5−12.3−11.5−12.0−11.7−11.1−11.8
11年 6.8−12.0−12.4−12.1−13.1−14.4−14.3−13.0−12.0−11.9−11.4−11.3−11.3
12年 7.0−11.3−11.6−12.0−12.2−12.7−12.6−12.5−11.9−12.1−12.1−11.9−12.0
13年 6.9−11.1−12.3−11.6−12.4−12.8−12.4−12.0−11.8−12.3−12.6−11.8−12.3
[前後半５Ｆ]
09年 58.6 → 60.5 2.30.0 良
10年 62.0 → 58.1 2.32.6 良
11年 63.8 → 57.9 2.36.0 良
12年 60.5 → 60.0 2.31.9 良
13年 60.8 → 60.8 2.32.3 良
過去５年の有馬記念で、前後半５ハロンが前傾ラップを描いたのは09年のみ。
その09年にしても、後半５ハロンは60秒台で走破していました。
11年に至っては、前半５ハロン通過63.8秒、中盤も13.1−14.4−14.3−13.0の超中だるみラップ。
かつては、ラスト１ハロンが12秒台後半まで落ち込むタフなレースでしたが、近年はそうでもないようです。
11年ほどではないにせよ、ヴィルシーナが前半スローで逃げるなら、馬群は比較的ダンゴ状態。
向こう正面でたまらなくなったエピファネイアや、それに呼応する上位人気馬たちが一気に動き、馬群全体が早めのロングスパートに巻き込まれるような展開でしょうか。
そういうレースのとき、最終的に浮上するのは、勝負どころで仕掛けをワンテンポ遅らせた馬ですな。
残念ながら、今回の出走馬に私がお世話になった馬（馬券が当たった馬）はいませんでした（笑）
あ、１頭いたかな？
投資に消えた馬は何頭か出走しているので、リベンジの意味も込めて、その馬たちのボックスでも買ってみるのも面白いかもしれませんね。
[全体ラップ]
09年 6.8−11.0−11.2−11.3−11.9−12.3−12.6−12.3−12.5−12.1−12.0−11.7−12.3
10年 6.9−11.4−12.0−12.3−12.7−13.4−13.5−12.3−11.5−12.0−11.7−11.1−11.8
11年 6.8−12.0−12.4−12.1−13.1−14.4−14.3−13.0−12.0−11.9−11.4−11.3−11.3
12年 7.0−11.3−11.6−12.0−12.2−12.7−12.6−12.5−11.9−12.1−12.1−11.9−12.0
13年 6.9−11.1−12.3−11.6−12.4−12.8−12.4−12.0−11.8−12.3−12.6−11.8−12.3
[前後半５Ｆ]
09年 58.6 → 60.5 2.30.0 良
10年 62.0 → 58.1 2.32.6 良
11年 63.8 → 57.9 2.36.0 良
12年 60.5 → 60.0 2.31.9 良
13年 60.8 → 60.8 2.32.3 良
過去５年の有馬記念で、前後半５ハロンが前傾ラップを描いたのは09年のみ。
その09年にしても、後半５ハロンは60秒台で走破していました。
11年に至っては、前半５ハロン通過63.8秒、中盤も13.1−14.4−14.3−13.0の超中だるみラップ。
かつては、ラスト１ハロンが12秒台後半まで落ち込むタフなレースでしたが、近年はそうでもないようです。
11年ほどではないにせよ、ヴィルシーナが前半スローで逃げるなら、馬群は比較的ダンゴ状態。
向こう正面でたまらなくなったエピファネイアや、それに呼応する上位人気馬たちが一気に動き、馬群全体が早めのロングスパートに巻き込まれるような展開でしょうか。
そういうレースのとき、最終的に浮上するのは、勝負どころで仕掛けをワンテンポ遅らせた馬ですな。
■2014年有馬記念／回顧
[全体ラップ]
7.0−11.8−12.3−12.6−12.5−13.6−13.2−13.0−12.3−12.4−11.5−11.2−11.9
好位で先行していた勝ち馬が、ラスト３ハロンを11.5−11.2−11.9でフィニッシュする決着。
まるで、昨年のジャパンカップのようなラップ構成。
もう私の知っている有馬記念は、過去のものとなってしまいました。
いや、昨年のジャパンカップのような展開なら、デニムアンドルビーも飛んでこなければいけなかった。
飛べなかったのは、やはりこの馬は中山より府中のほうが合うということでしょう。
つまり、私の見立てが甘かったということ。
ラップだけを見ると、エピファネイアは13.6−13.0と急激に緩んだところで、逃げ馬を捕まえに行っても良かったようにも思ってしまいますが、一度折り合った馬をレース中で仕掛けるのはかなり勇気が要ることだと、かつて田原成貴氏や小島太氏がテレビ番組でおっしゃってました。
ましてや１番人気を争うほどの支持率、さらに前走外国人ジョッキーで圧倒的なパフォーマンスを見せたあとの乗り替わり。
残り８ハロンも残っている段階で動けというのは無理があるでしょうね。
３歳馬に関しては、菊花賞→ＪＣ→有馬記念のローテーションはやはり過酷。
過去この臨戦過程で、ザッツザプレンティ、デルタブルース、メイショウサムソン、ドリームパスポートなど、名だたる名馬が馬券圏外に沈みました。
逆に、菊花賞から直行で有馬記念に挑んできた場合は、かなりの高確率で馬券になっています。
菊花賞から中１週のＪＣで３着、さらに１ヵ月後の有馬記念を完勝したシンボリルドルフの偉大さを、改めて痛感しますな。
[全体ラップ]
7.0−11.8−12.3−12.6−12.5−13.6−13.2−13.0−12.3−12.4−11.5−11.2−11.9
好位で先行していた勝ち馬が、ラスト３ハロンを11.5−11.2−11.9でフィニッシュする決着。
まるで、昨年のジャパンカップのようなラップ構成。
もう私の知っている有馬記念は、過去のものとなってしまいました。
いや、昨年のジャパンカップのような展開なら、デニムアンドルビーも飛んでこなければいけなかった。
飛べなかったのは、やはりこの馬は中山より府中のほうが合うということでしょう。
つまり、私の見立てが甘かったということ。
ラップだけを見ると、エピファネイアは13.6−13.0と急激に緩んだところで、逃げ馬を捕まえに行っても良かったようにも思ってしまいますが、一度折り合った馬をレース中で仕掛けるのはかなり勇気が要ることだと、かつて田原成貴氏や小島太氏がテレビ番組でおっしゃってました。
ましてや１番人気を争うほどの支持率、さらに前走外国人ジョッキーで圧倒的なパフォーマンスを見せたあとの乗り替わり。
残り８ハロンも残っている段階で動けというのは無理があるでしょうね。
３歳馬に関しては、菊花賞→ＪＣ→有馬記念のローテーションはやはり過酷。
過去この臨戦過程で、ザッツザプレンティ、デルタブルース、メイショウサムソン、ドリームパスポートなど、名だたる名馬が馬券圏外に沈みました。
逆に、菊花賞から直行で有馬記念に挑んできた場合は、かなりの高確率で馬券になっています。
菊花賞から中１週のＪＣで３着、さらに１ヵ月後の有馬記念を完勝したシンボリルドルフの偉大さを、改めて痛感しますな。
>>[018]
序盤は少しラップが速くて、エピファネイアもヴィルシーナに並んでいくぐらいの勢いでしたが、中盤ペースが緩んでから控えましたね。
結果的にはチグハグな競馬になってしまいましたが、この変化を馬上で感じ取り、なおかつ行動に移すとなると、感性というか勝負勘も必要なのでしょうか。
有馬記念らしからぬ、いや中山らしくない上がり勝負の競馬。完全にジェンティルドンナの引退セレモニーでしたね（笑）
２番手を追走していたスタミナの化け物エピファネイアが、ドスローで逃げるヴィルシーナを早めに捕まえに行かなかったのは、変に折り合ってしまったからだと、私自身はそう納得することにしました。
実際のところは分からないんですけどね。
序盤は少しラップが速くて、エピファネイアもヴィルシーナに並んでいくぐらいの勢いでしたが、中盤ペースが緩んでから控えましたね。
結果的にはチグハグな競馬になってしまいましたが、この変化を馬上で感じ取り、なおかつ行動に移すとなると、感性というか勝負勘も必要なのでしょうか。
有馬記念らしからぬ、いや中山らしくない上がり勝負の競馬。完全にジェンティルドンナの引退セレモニーでしたね（笑）
２番手を追走していたスタミナの化け物エピファネイアが、ドスローで逃げるヴィルシーナを早めに捕まえに行かなかったのは、変に折り合ってしまったからだと、私自身はそう納得することにしました。
実際のところは分からないんですけどね。
>>[019]
枠順の影響はそれほどなかったように思いましたが、結果的に今年も外枠はしかるべき結果を出せませんでした。
やはり、『コーナーが多いレースは内枠から買う』というのは、競馬のセオリーなんでしょうか。
トゥザワールドは、血統的にも中山内回り適性的にも、今回が一番の狙いどころ。
しかし、ファンの皆さんはそれをよく知っていたようで、複勝は意外とつきませんでしたね。
おそらく、トゥザワールドは次走からまた人気になってしまうでしょうから、狙い時はまた来年の冬でしょうか。
私的には、フェイムゲームが年明けどのレースを使ってくるのかが気になります。
来年こそは、しっかり賞金を加算して、有馬記念のゲートを潜ってほしい。
そのときの鞍上が田中勝春騎手だったら、それだけで現地観戦する価値があります（笑）
そろそろ、宗像師にもＧ１を勝ってほしいですからねー。
枠順の影響はそれほどなかったように思いましたが、結果的に今年も外枠はしかるべき結果を出せませんでした。
やはり、『コーナーが多いレースは内枠から買う』というのは、競馬のセオリーなんでしょうか。
トゥザワールドは、血統的にも中山内回り適性的にも、今回が一番の狙いどころ。
しかし、ファンの皆さんはそれをよく知っていたようで、複勝は意外とつきませんでしたね。
おそらく、トゥザワールドは次走からまた人気になってしまうでしょうから、狙い時はまた来年の冬でしょうか。
私的には、フェイムゲームが年明けどのレースを使ってくるのかが気になります。
来年こそは、しっかり賞金を加算して、有馬記念のゲートを潜ってほしい。
そのときの鞍上が田中勝春騎手だったら、それだけで現地観戦する価値があります（笑）
そろそろ、宗像師にもＧ１を勝ってほしいですからねー。
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