競馬・ダメ予想家のダメダメ理論コミュの北海優駿【１】／結論

門別2000（Ｈ１）
6月19日　20:40発走

■結論

いよいよ、ダービーシリーズ2019も最終戦。
トリを務めるのは、門別競馬場で行われる北海優駿である。

一冠目の北斗盃。
好発からハナを叩いた、サウスヴィグラス産駒のスティールティアラ。
それを追いかけて並走したジョウランの２頭が、後続を離して引っ張る展開。
前の２頭から５馬身ほど切れた４番手にリンゾウチャネル、その直後にシベリアンプラウドが追走する隊列となった。

３コーナー手前から、ジョウランが少しずつギアを上げて加速すると、スティールティアラはズルズルと後退。
代わって、好位にいたリンゾウチャネルがポジションを上げていき、シベリアンプラウドもそれに合わせて仕掛ける。
直線入り口でリンゾウチャネルが先頭を捉えたが、ジョウランも渋太く食い下がり、直線は２頭の叩き合い。
残り200メートルで、リンゾウチャネルが一気に突き放し、逃げ粘ったジョウランが２着を確保、離れた３番手から猛追してきたシベリアンプラウドが３着で入線した。

リンゾウチャネルの強さが際立ったレースではあるが、逃げて２着のジョウランも、中央の500万クラスを勝っただけあって、さすがの粘り腰である。
今回の焦点は、1600メートルから2000メートルに距離が延び、内回りコースから外回りコースに変わることで、北斗盃の着順が入れ替わるかどうか、に尽きるだろう。

本命は、シベリアンプラウド。

門別競馬場の内回りコースは、直線部分が294メートル、最後の直線は218メートルしかない。
これは浦和競馬場とほとんど同じサイズであり、当然ながら勝ちパターンも浦和のそれに近くなる。
浦和競馬場は、残り３ハロン地点が３コーナー手前にあるので、向こう正面から動かないと勝ち負けは難しい。

北斗盃のレースリプレイを振り返ると、インベタを走っていたリンゾウチャネルは３コーナー手前で加速し、前を捉えに動いた。
リンゾウチャネルをマークをしていたシベリアンプラウドは、その動きを確認してから仕掛け、３～４コーナーは外を回して前に接近。
仕掛けたタイミング、さらに３～４コーナーでの内外の距離差によって、リンゾウチャネルとシベリアンプラウドには約５馬身ほどの開きが生じている。

これではいくら速い末脚を使っても、突き抜けるのは物理的に不可能。
しかしながら、距離が400メートル延びる北海優駿を見据えた試走だったとすれば、序盤から道中で控えられたのは収穫だったし、折り合い面での不安もない。

前走の牡牛座特別（門別1200）では、外枠から先行集団を内に見る形で５番手追走。
３～４コーナーでも持ったまま外々を少しずつ進出し、直線を向いて仕掛けられるや一気に突き抜けた。

デビュー戦（門別1200）も、出負け気味に先頭集団から離れた好位を追走、無理なく追って最終コーナーでは外々を回る競馬。
早めに抜け出したディーエスプロットが押し切りをはかるところへ、直線猛追して突き抜けている。

いずれも1200メートル戦ではあったが、先行押し切りではなく好位差しで連勝した点は好感。
決してエンジンのかかりが速いタイプではなく、そういう意味では直線の長い外回りコースのほうが能力を発揮しやすいのかもしれない。

ジョウランは、今回もスピードの違いでハナへ行くとは思うが、折り合い面のことを考えると速いペースで引っ張るよりは、出来るだけスローに落としたいだろう。
前回よりも流れが落ち着くのであれば、シベリアンプラウドにとっても前を捕まえやすい展開になりそうだ。

ただ一つ気になるのは、内枠を引いたこと。
過去３走、すべて道中は砂を被らない外めを回っており、今回インで脚を溜めるとなると、初めて本格的に砂を被る競馬を体験することになる。
それによって、走る気を喪失してしまわないかどうか・・・。
砂を被ってもひるまなければ、今度こそ３～４コーナーで経済コースを通って進出し、長くなった直線で得意の末脚を爆発されることができるはずだ。

◎シベリアンプラウド
〇リンゾウチャネル