川崎1600（Jpn１）
12月19日 20:10発走
■過去の傾向
[全体ラップ]
13年 12.4−11.0−12.1−13.6−12.3−12.6−13.8−12.6
14年 13.2−10.9−12.7−14.2−12.2−13.2−14.7−14.2
15年 12.5−11.7−12.8−13.9−12.1−12.9−13.9−13.3
16年 12.6−11.4−12.2−13.6−12.2−12.9−14.3−13.6
17年 12.5−11.4−12.5−13.9−11.8−12.7−13.9−12.9
[前後半３Ｆ]
13年 35.5 → 39.0 1.40.4 稍重【−1.6】
14年 36.8 → 42.1 1.45.3 稍重【＋1.9】
15年 37.0 → 40.1 1.43.1 稍重【＋0.2】
16年 36.2 → 40.8 1.42.8 不良【＋1.3】
17年 36.4 → 39.5 1.41.6 良 【＋0.3】
川崎1600メートルは、４コーナーポケットからのスタート。
最初のコーナーまで約500メートルもの猶予があるため、外枠からでも先行してインへ切り込むことが可能である。
ただし、過去５年で刻まれたテン２ハロンの平均ラップは23.8秒。
参考までに、今年の平和賞（船橋1600・重）の２ハロン通過が24.3秒、ハイセイコー記念（大井1600・稍重）が24.8秒なので、並の２歳馬が追走できる時計でない。
スピードの絶対値に優る中央馬がペースを握るとなれば、例年通り締まった流れになることは間違いないだろう。
川崎競馬場は南関東で最もコーナーがきつく、コーナーをマクってポジションを上げていくことが困難。
したがって、序盤でのポジションが極めて重要となってくるわけだが、最も高速ラップが刻まれるテン２ハロンで無理やり脚を使えば、最後の直線で息切れしてしまう。
まだ精神的に幼い２歳馬だけに、序盤での強引な加速は折り合いを欠く要因にもなる。
[通過順]
13年 １着 03-03-02-02 ２着 01-01-01-01 ３着 05-04-04-04 【13頭】
14年 １着 05-06-04-03 ２着 03-03-03-03 ３着 02-02-01-02 【14頭】
15年 １着 05-05-05-03 ２着 08-10-07-08 ３着 01-01-01-01 【11頭】
16年 １着 04-03-04-03 ２着 02-02-02-02 ３着 01-01-01-01 【14頭】
17年 １着 11-10-08-05 ２着 08-08-09-09 ３着 06-04-04-03 【13頭】
過去５年で逃げ馬は２、４、３、３、８着と、今ひとつの成績。
一昨年のローズジュレップ、15年のアンサンブルライフなど、果敢にハナを主張した地方馬が、そのまま粘って馬券に絡むケースが多いようだ。
過去５年の勝ち馬のうち、実に４頭が３角５番手以内の馬であり、昨年のような差し馬のワンツーは極めて稀。
ここはセオリー通り、序盤から前へ行ける馬を中心視するのが賢明か。
■結論
昨年、このレースを制したルヴァンスレーヴは、一年の時を経て古馬の一線級をまとめて撃破。
平成最後の若き砂の王者として、新たなる時代の扉を自ら切り拓いた。
昨年のルヴァンスレーヴほど抜けた存在はいないが、今年も見応えのありそうなメンバーが揃ったのではないか。
中山９ハロンの新馬戦をぶっちぎりで勝利し、秋のプラタナス賞（東京ダ1600）でもきっちり差し切ったガルヴィハーラ。
３連勝で兵庫ジュニアグランプリ（園田1400）を圧勝したデルマルーヴル。
東京ダート1600メートル２連勝から臨戦してくるメイクハッピー、もちの木賞（京都ダ1800）で先行策から後続をちぎり捨てたノーヴァレンダなど、中央のダート最強クラスがエントリー。
対する地方勢も、北海道２歳優駿（門別1800）を叩き合いの末に制したウィルターフェル、その２着馬イグナシオドーロ。
門別のスプリント戦３連勝で駒を進めてきたエムオータイショウ、さらには平和賞（船橋1600）を逃げ切ったヒカリオーソなど多士済々。
いずれも、今年の中央勢なら勝算ありと、万全の仕上がりで臨んでくるに違いない。
本命は、ミューチャリー。
[全体ラップ]
5.6−10.9−12.3−13.6−12.4−13.1−13.7−12.0 1.33.6 鎌倉記念
5.8−10.9−12.5−13.7−12.1−13.2−13.7−12.9 1.34.8 道志川特別（Ａ２）
6.0−10.8−12.1−13.6−12.5−13.4−13.7−13.5 1.35.6 極楽寺特別（Ｂ３）
前走の鎌倉記念でマークした、勝ちタイム１分33秒６はレースレコード。
直前に行われた、古馬Ｂ３クラスの極楽寺特別、さらに古馬Ａ２クラスの道志川特別を遥かに凌駕する時計だ。
注目したいのはレースラップである。
いずれも道中で刻まれたラップに大差はなく、ペースもほとんど同じなのだが、決定的に違ったのがラスト１ハロンであった。
鎌倉記念と道志川特別は、勝ちタイムが1.2秒差、ラスト１ハロンのラップ差が0.9秒。
鎌倉記念と極楽寺特別は、勝ちタイムが2.0秒差、ラスト１ハロンのラップ差が1.5秒。
つまり、ラスト１ハロンの落ち込み方が、そのまま勝ちタイムの時計差に影響していたわけだ。
道志川特別も極楽寺特別も、ラスト１ハロンが13.0秒近くまで失速しているのに対し、鎌倉記念は12.0秒とまったくスピードが落ちていない。
ミューチャリーは、好位から直線早め先頭に並んでいたので、ラスト１ハロンのレースラップ12.0秒はミューチャリー自身が刻んだラップである。
直線半ばでムチが一発入るや、一瞬でリンゾウチャネルを突き放し、最後の100メートルは持ったまま。
つまり、古馬のＡ２クラスがムチ連打で追いまくっても12.9秒まで失速してしまったラスト１ハロンを、余力たっぷりに12.0秒で駆け抜けたのだ。
仮に、ゴール後の100メートルを7.0秒（１ハロン14.0秒ペース）で走ったとしても、１マイルの走破タイムは１分40秒６。
2013年にハッピースプリントがマークした１分40秒４からわずか0.2秒差。例年の全日本２歳優駿を勝利できる計算となる。
鎌倉記念から間隔が開いてしまった点と、いささか人気になりすぎてしまった点だけは気になるが・・・
地方総大将として、外国人ジョッキーが手綱をとる中央の強豪に一矢報いてほしいものだ。
◎ミューチャリー
12月19日 20:10発走
■過去の傾向
[全体ラップ]
13年 12.4−11.0−12.1−13.6−12.3−12.6−13.8−12.6
14年 13.2−10.9−12.7−14.2−12.2−13.2−14.7−14.2
15年 12.5−11.7−12.8−13.9−12.1−12.9−13.9−13.3
16年 12.6−11.4−12.2−13.6−12.2−12.9−14.3−13.6
17年 12.5−11.4−12.5−13.9−11.8−12.7−13.9−12.9
[前後半３Ｆ]
13年 35.5 → 39.0 1.40.4 稍重【−1.6】
14年 36.8 → 42.1 1.45.3 稍重【＋1.9】
15年 37.0 → 40.1 1.43.1 稍重【＋0.2】
16年 36.2 → 40.8 1.42.8 不良【＋1.3】
17年 36.4 → 39.5 1.41.6 良 【＋0.3】
川崎1600メートルは、４コーナーポケットからのスタート。
最初のコーナーまで約500メートルもの猶予があるため、外枠からでも先行してインへ切り込むことが可能である。
ただし、過去５年で刻まれたテン２ハロンの平均ラップは23.8秒。
参考までに、今年の平和賞（船橋1600・重）の２ハロン通過が24.3秒、ハイセイコー記念（大井1600・稍重）が24.8秒なので、並の２歳馬が追走できる時計でない。
スピードの絶対値に優る中央馬がペースを握るとなれば、例年通り締まった流れになることは間違いないだろう。
川崎競馬場は南関東で最もコーナーがきつく、コーナーをマクってポジションを上げていくことが困難。
したがって、序盤でのポジションが極めて重要となってくるわけだが、最も高速ラップが刻まれるテン２ハロンで無理やり脚を使えば、最後の直線で息切れしてしまう。
まだ精神的に幼い２歳馬だけに、序盤での強引な加速は折り合いを欠く要因にもなる。
[通過順]
13年 １着 03-03-02-02 ２着 01-01-01-01 ３着 05-04-04-04 【13頭】
14年 １着 05-06-04-03 ２着 03-03-03-03 ３着 02-02-01-02 【14頭】
15年 １着 05-05-05-03 ２着 08-10-07-08 ３着 01-01-01-01 【11頭】
16年 １着 04-03-04-03 ２着 02-02-02-02 ３着 01-01-01-01 【14頭】
17年 １着 11-10-08-05 ２着 08-08-09-09 ３着 06-04-04-03 【13頭】
過去５年で逃げ馬は２、４、３、３、８着と、今ひとつの成績。
一昨年のローズジュレップ、15年のアンサンブルライフなど、果敢にハナを主張した地方馬が、そのまま粘って馬券に絡むケースが多いようだ。
過去５年の勝ち馬のうち、実に４頭が３角５番手以内の馬であり、昨年のような差し馬のワンツーは極めて稀。
ここはセオリー通り、序盤から前へ行ける馬を中心視するのが賢明か。
■結論
昨年、このレースを制したルヴァンスレーヴは、一年の時を経て古馬の一線級をまとめて撃破。
平成最後の若き砂の王者として、新たなる時代の扉を自ら切り拓いた。
昨年のルヴァンスレーヴほど抜けた存在はいないが、今年も見応えのありそうなメンバーが揃ったのではないか。
中山９ハロンの新馬戦をぶっちぎりで勝利し、秋のプラタナス賞（東京ダ1600）でもきっちり差し切ったガルヴィハーラ。
３連勝で兵庫ジュニアグランプリ（園田1400）を圧勝したデルマルーヴル。
東京ダート1600メートル２連勝から臨戦してくるメイクハッピー、もちの木賞（京都ダ1800）で先行策から後続をちぎり捨てたノーヴァレンダなど、中央のダート最強クラスがエントリー。
対する地方勢も、北海道２歳優駿（門別1800）を叩き合いの末に制したウィルターフェル、その２着馬イグナシオドーロ。
門別のスプリント戦３連勝で駒を進めてきたエムオータイショウ、さらには平和賞（船橋1600）を逃げ切ったヒカリオーソなど多士済々。
いずれも、今年の中央勢なら勝算ありと、万全の仕上がりで臨んでくるに違いない。
本命は、ミューチャリー。
[全体ラップ]
5.6−10.9−12.3−13.6−12.4−13.1−13.7−12.0 1.33.6 鎌倉記念
5.8−10.9−12.5−13.7−12.1−13.2−13.7−12.9 1.34.8 道志川特別（Ａ２）
6.0−10.8−12.1−13.6−12.5−13.4−13.7−13.5 1.35.6 極楽寺特別（Ｂ３）
前走の鎌倉記念でマークした、勝ちタイム１分33秒６はレースレコード。
直前に行われた、古馬Ｂ３クラスの極楽寺特別、さらに古馬Ａ２クラスの道志川特別を遥かに凌駕する時計だ。
注目したいのはレースラップである。
いずれも道中で刻まれたラップに大差はなく、ペースもほとんど同じなのだが、決定的に違ったのがラスト１ハロンであった。
鎌倉記念と道志川特別は、勝ちタイムが1.2秒差、ラスト１ハロンのラップ差が0.9秒。
鎌倉記念と極楽寺特別は、勝ちタイムが2.0秒差、ラスト１ハロンのラップ差が1.5秒。
つまり、ラスト１ハロンの落ち込み方が、そのまま勝ちタイムの時計差に影響していたわけだ。
道志川特別も極楽寺特別も、ラスト１ハロンが13.0秒近くまで失速しているのに対し、鎌倉記念は12.0秒とまったくスピードが落ちていない。
ミューチャリーは、好位から直線早め先頭に並んでいたので、ラスト１ハロンのレースラップ12.0秒はミューチャリー自身が刻んだラップである。
直線半ばでムチが一発入るや、一瞬でリンゾウチャネルを突き放し、最後の100メートルは持ったまま。
つまり、古馬のＡ２クラスがムチ連打で追いまくっても12.9秒まで失速してしまったラスト１ハロンを、余力たっぷりに12.0秒で駆け抜けたのだ。
仮に、ゴール後の100メートルを7.0秒（１ハロン14.0秒ペース）で走ったとしても、１マイルの走破タイムは１分40秒６。
2013年にハッピースプリントがマークした１分40秒４からわずか0.2秒差。例年の全日本２歳優駿を勝利できる計算となる。
鎌倉記念から間隔が開いてしまった点と、いささか人気になりすぎてしまった点だけは気になるが・・・
地方総大将として、外国人ジョッキーが手綱をとる中央の強豪に一矢報いてほしいものだ。
◎ミューチャリー
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