競馬・ダメ予想家のダメダメ理論コミュのフジノウェーブ記念【１】／結論

大井1400（Ｓ３）
3月8日　16:15発走

[全体ラップ]
14年　13.0－11.5－11.9－12.0－12.5－11.8－12.4
15年　12.8－11.1－11.3－11.7－12.6－12.1－13.0
16年　12.7－11.1－11.5－12.4－13.1－12.0－12.7

[前後半３Ｆ]
14年　36.4 → 36.7　1.25.1　良
15年　35.2 → 37.7　1.24.6　重
16年　35.3 → 37.8　1.25.5　重

大井1400メートルは、２コーナー付近にあるポケットからのスタート。
ファーストコーナーまでの距離が短く、外枠を引いた馬は少しでも距離ロスを少なくしようと、早めにインへ切り込んでくるため、必然的に先行争いは激しくなる。
逆にテンで置いていかれてしまう馬は、熾烈なポジション争いを避け、じっくりと後方で脚を溜める競馬に徹するので、馬群は縦長になりやすいようだ。

向こう正面に入っても極端にペースが緩むことはなく、４ハロン通過までは速めのラップが持続的に刻まれている。
３コーナーに入ってようやく12秒台後半のラップが挟まるが、４コーナーに差しかかるラスト２ハロンで再び12.0秒近くまで加速。
直線の激しい攻防を経て、ラスト１ハロンは12秒台後半～13秒近くまで落ち込むのが例年の傾向だ。

[通過順]
14年　１着 02-02-01　２着 04-06-05　３着 06-05-04　【15頭】
15年　１着 03-03-01　２着 09-09-09　３着 02-01-01　【15頭】
16年　１着 03-01-01　２着 13-12-08　３着 11-13-13　【16頭】

最後の直線が386メートルある外回りコースとはいえ、直線だけで後方から突き抜けるのは至難の業。
前傾ラップのタフな質感になるとはいえ、このレースで勝ち負けするには、４コーナーまでに先頭集団を捉えていなくてはならない。
過去３年の勝ち馬すべて、先行策から４角先頭で押し切った事実が、それを証明していると言えよう。

ただし、２着以下に関しては中団以降で待機していた馬も少なくない。
昨年８番人気３着のコウギョウダグラス、一昨年６番人気２着サトノデートナなど、人気薄で馬券に絡んでいるのはむしろ差し追い込み馬。
一昨年１番人気３着のリアライズリンクス、14年２番人気５着のガンマーバーストなど、人気を背負った先行馬の凡走のほうが目立っている。

前日夜の段階で、１番人気は単勝オッズ1.4倍のソルテ。
２番人気がケイアイレオーネで4.1倍、３番人気に11.5倍のコンドルダンスが続く。
昨年の覇者であり、マイル以下の交流重賞で中央馬を相手に善戦し続けるソルテが、圧倒的な１番人気に支持されるのは仕方ない。
絶対能力、舞台適性、安定感、鞍上、すべてにおいて頭一つ抜けた存在だ。しかし、２番人気以下はどうか。

ケイアイレオーネは、1800メートル以上の中距離戦を中心に使われており、マイル以下の勝利は２歳時の兵庫ジュニアＧＰまで遡る。
1400メートルの速い流れにどこまで対応できるか未知数だし、そもそもこの馬は中距離戦でもそれほど高い時計指数をマークしているわけではない。
タイムズアローも同様で、マイル以下の成績と指数に一抹の不安がよぎる。

過去３回のフジノウェーブ記念で刻まれた1200メートル通過は、１分12秒７、１分11秒６、１分12秒８。
６ハロン戦の勝ちタイムに限りなく近い時計をマークしており、高いスプリント性能が要求されるレースであることは明白。
1400メートルに高い適性を持ちながら、人気の盲点となっている馬に狙いを定めたい。

本命は、サトノタイガー。

地方のダート1400メートル戦は、【０.２.０.３】で数字だけ見ると今ひとつだが、着外３回は４着、４着、５着で一度も掲示板を外したことがない。
昨年のＪＢＣスプリント（川崎1400）では、ソルテに0.3秒先着。さきたま杯（浦和1400）では、ホワイトフーガにアタマ先着、ドリームバレンチノからわずか0.1秒差。
間違いなくこの馬の適距離は1400メートル。昨年の当該レースも３着馬とはクビ差の接戦を演じており、展開次第でいつ馬券圏内に飛び込んできてもおかしくない馬である。
今年で９歳になるが、まだまだ衰えた様子はなく、今回のメンバーが相手なら十分勝ち負けできるはずだ。
浦和・小久保厩舎の渾身の仕上げに期待しよう。

◎サトノタイガー