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競馬・ダメ予想家のダメダメ理論コミュの中山大障害【1】/結論

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2009年まで8000万だった障害G1の1着賞金が、2010年から年々500万ずつ下げられ、昨年ついに6500万となってしまった。
言うまでもなく、馬券の売り上げが右肩下がりに落ちていることが原因である。
平地とはまったく異なるアプローチが要求され、また落馬によるリスクも高い障害レースは、確かに積極的には勝負しにくいレースだ。

障害レースを敬遠する風潮は、競馬ファンだけでなく騎手たちの間でも広がっており、登録馬の頭数に対して騎乗するジョッキーが足らず、やむなく出走を取り消すという事態が後を絶たない。
障害レースで勝利しても、平地の騎乗依頼には繋がらないし、落馬負傷のリスクも高い上に、賞金も安いとなれば、身一つで生活費を稼いでいる騎手が背を向けてしまうのも当然だろう。

ちなみに、今年のジャパンカップをエピファネイアで制したクリストフ・スミヨン騎手は、世界中の平地G1で活躍するトップジョッキーでありながら、2010年にフランスの障害G1に騎乗して見事勝利している。
これだけの影響力を持った騎手が騎乗してくれれば、日本でも障害レースの価値が少しは高まるのかもしれないが、現状では厳しいと言わざるを得ない。

競馬ファンからも、騎手からも見放された今の状況が続けば、間違いなく近い将来、障害レースそのものが廃止されてしまうだろう。
日本における障害レースは、平地で通用しなくなった競走馬の受け皿としての役割が大きく、障害レースに救われている馬主は少なくない。
つまり、障害レースがなくなってしまうと、巡り巡って平地の競走馬にも少なからず影響を及ぼすことになるのだ。

もともと中山大障害は、日本ダービーに匹敵する競走を中山競馬場でも開催するため、イギリスのグランドナショナルにならって創設されたレースである。
そのため、創設当初は日本ダービーと同格、国内最高クラスの賞金額を誇っていた。
競馬の発祥が、より強い軍馬の育成にあるとすれば、4キロメートルにも及ぶ走破距離の間に、数々の過酷な障害を乗り越えていく中山大障害こそ、競馬の基本理念を今なお受け継ぐ唯一のレースではあるまいか。

かく言う私も、数年前に親しいマイミクさんから、障害レースの存在意義と面白さを聞かされるまで、障害レースの馬券はほとんど買ったことがなかった。
障害レースの現状を知ってからは、仕事や金欠で馬券を購入できないときを除いて、1000円ずつ1番人気の複勝を買うようにしている。
なぜかと言えば、ほとんどの場合で100円ばかり色がついて戻ってきてくれるので、そのお金でまた障害レースを買うことができるからだ。
ギャンブルとしてはまったく無意味なのだが、私の1000円が障害レースの売上金に加算されることが重要なのである(笑)

だからと言って、善意の募金活動をしているわけではなく、私なりにきちんとした(?)打算もある。
今年はこれまでに、オープンクラス以上の障害レースが39鞍行われたが、単勝1番人気の成績は【16.6.8.9】。
勝率41.0%、連対率56.4%、複勝率76.9%という高アベレージを誇り、複勝回収率も103%とプラス収支を計上した。

今年の9月以降に行われた、オープンクラス以上の平場芝レース55鞍における、1番人気馬の成績は【12.14.9.20】。
勝率21.8%、連対率47.2%、複勝率63.6%、複勝回収率も87.4%と、障害レースに比べて明らかに劣っている。
落馬のリスクが常に伴う障害レースだが、1番人気の信頼性に関しては平地よりも障害レースのほうが安定しているのだ。

もちろん、障害レースは純粋に競技としても見応え十分。
特に、大土塁や大生垣などの三大障害と、高低差4メートルを超える坂路を備えた中山の障害コースは迫力満点である。
途中で左回りになったり、ダートコースを横断したりと、目まぐるしく状況が変化していくところも、障害レースの面白さだ。

だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、普段障害レースを買わないという方も、年に2回行われる障害G1ぐらいは、馬券を握りしめて観戦してみてはいかがでしょうか。
平地レースでは味わえないようなスリルを思い切り堪能できると思います。
まずは手始めに、過去の中山大障害の映像をお楽しみ下さい。きっと馬券が買いたくなりますよ(笑)


1994年 ローズムーン

道中は最後方に置いていかれたローズムーン。
致命的とも言える位置から、どういう競馬で突き抜けてきたのか。




1998年 ビクトリーアップ

1番人気は前年の覇者にして、春の大障害(現在の中山GJ)も制したノーザンレインボー。
しかし、後続を置き去りにして圧勝したのは、3番人気のビクトリーアップであった。




2007年 メルシーエイタイム

2年連続2着のメルシーエイタイムが、悲願のジャンプG1制覇。
彼はこの後も08年、09年と2着に好走し、5年連続で連対を確保した歴史的名ジャンパーである。





■過去の傾向

[中山障害実績]
11年1人気1着 マジェスティバイオ…【0.1.0.0】 イルミJS2着
11年3人気2着 ディアマジェスティ…【1.0.0.0】 イルミJS1着
11年4人気3着 ドングラシアス………【0.0.0.1】
12年3人気1着 マーベラスカイザー…【0.0.0.0】
12年2人気2着 バアゼルリバー………【0.1.0.0】 中山GJ2着
12年1人気3着 マジェスティバイオ…【4.1.0.0】 中山GJ1着、中山大障害1着
13年5人気1着 アポロマーベリック…【1.0.1.0】 障害未勝利1着
13年8人気2着 ハッピーティア………【1.0.1.0】 イルミJS3着
13年2人気3着 メイショウブシドウ…【1.0.0.0】 イルミJS1着

過去3年の3着以内馬9頭中、中山障害コースで馬券になったことがあったのは7頭。
そのうち、オープン特別以上のレースで好走歴を持っていたのは、実に6頭である。
国内でも群を抜いて過酷な障害コースなので、中山での実績はきわめて重要なポイントだ。
中山障害を一度も走ったことがなかったマーベラスカイザーは、全障害成績【2.1.2.0】で複勝率パーフェクト。
09年の中山大障害で大敗していたドングラシアスは、阪神障害【1.3.2.3】で、着外3回のうち4着が2回と、阪神障害コースで安定した成績を残していた。

[障害距離実績]
11年1人気1着 マジェスティバイオ……イルミJS2着
11年3人気2着 ディアマジェスティ……イルミJS1着
11年4人気3着 ドングラシアス…………三木ホース3着
12年3人気1着 マーベラスカイザー……京都ハイJ3着
12年2人気2着 バアゼルリバー…………中山グラJ2着
12年1人気3着 マジェスティバイオ……中山グラJ1着
13年5人気1着 アポロマーベリック……3500メートル以上の経験なし
13年8人気2着 ハッピーティア…………イルミJS3着
13年2人気3着 メイショウブシドウ……イルミJS1着

過去3年の3着以内馬9頭中、3500メートル以上の障害レースで馬券になったことがあったのは8頭。
そのほとんどが中山障害コースでの実績であり、例外となるドングラシアスとマーベラスカイザーは、ともに3900メートル以上の障害レースで好走歴を持っていた。
4100メートルという長丁場で行われるだけに、限りなく本番に近い距離を経験し、なおかつ結果を残していることが好走条件となる。

[上位馬の人気と馬齢]
09年 1着 1人気(7歳) 2着 2人気(7歳) 3着 7人気(5歳)
10年 1着 10人気(5歳) 2着 4人気(6歳) 3着 5人気(7歳)
11年 1着 1人気(4歳) 2着 3人気(5歳) 3着 4人気(7歳)
12年 1着 3人気(4歳) 2着 2人気(6歳) 3着 1人気(5歳)
13年 1着 5人気(4歳) 2着 8人気(5歳) 3着 2人気(4歳)

09年にワンツーを決めた7歳馬だが、このときの2頭は3年連続で1、2着を争い続けたキングジョイとメルシーエイタイム。
ともに怪物級の障害馬だったことを考えれば、例外中の例外として度外視しても差し支えないだろう。
基本的には平地同様、4〜5歳馬の活躍が目立つレースで、高齢馬はよほど高い能力を持っていないと好走は難しい。
4歳馬が3連勝中だが、今年は4歳馬のエントリーなし。
5歳馬も3頭しかおらず、例年よりも平均年齢が高いメンバー構成となった。
3頭しかいない5歳馬が上位を独占するか、あるいは久々に高齢馬が突き抜けるのか、そのあたりも楽しみな一戦である。



■結論

本命は、ケイアイドウソジン。


主戦の江田勇亮騎手は、未だG1未勝利。
ここで悲願のタイトルを・・・と思っていたら、何とケガで戦線離脱しているため騎乗できず。
今回は山本康志騎手に乗り替わりとなり、江田勇亮騎手とのコンビによるG1制覇は、来年の中山GJまでお預けとなってしまった。

しかし、若駒の活躍が目立つ中山大障害に対して、中山GJはなぜか高齢馬が気を吐くレース。
11歳で2着したケイティタイガーをはじめ、7→8歳で連覇を果たしたゴーカイ、10〜12歳時に3連覇の偉業を達成したカラジ、9歳で勝利したスプリングゲントなど、老兵の激走を数え上げたら枚挙に暇がない。
今年8歳のケイアイドウソジンは、おそらく今回よりも来春の中山GJのほうが狙い目だろう。

だが・・・
障害へ転向するや、すぐさま頭角を現わし、3連勝で重賞制覇を成し遂げたセンス。
さらに、3000→3300→3900メートルと、距離を延ばすごとに着差を0.2秒、0.3秒、0.6秒と広げていったあたり、タフなレースであればあるほど真価を発揮するタイプであることは間違いない。
現王者のアポロマーベリックは強敵だが、来年の中山GJを見据えたうえで、高齢馬の新王者誕生に期待したい。

アポロマーベリックの前々走、東京HJは度外視が妥当。
この馬は、もともと東京があまり得意ではなく、これまで5回走って一度しか馬券になっていない。
それに対し、中山は5走して4勝、3着1回とほぼ完璧な成績である。
中山で急激にパフォーマンスを上げてくる馬だけに、近走の不安定さだけで軽視されるのなら、むしろ積極的に買うべきだろう。


◎ケイアイドウソジン
○アポロマーベリック



コメント(7)

障害G1といえば、不良馬場の申し子、高野容輔騎乗のメルシーモンサンや、ゴーカイの悲願のG1勝ちをはばんだ弟(最低人気)のユウフヨウホウのレースが好きです。2頭とも実は生涯成績が2勝。障害未勝利とG1だけ。まさしく「ここだけ激走」の2頭です。
競馬にはドラマがある、とよくいいますが、その2頭をいつも障害では思い出します。

あとは、柴田大知の男泣きのマイネルネオスですかね。一生懸命頑張っていれば誰かが見ててくれる。諦めなければ報われる時が来る。それを教えてくれました。
ペリエとかミルコも乗ってますよね。日本もユタカが乗れば盛り上がるのに。熊ちゃんや大知はエラい!
>>[001]

色とりどりの勝負服が馬上で揺れ、振りかざされるムチ一発一発に、様々な人の思いが託される。
かつては、平地G1でもそういうドラマがたくさんありましたが、社台一強の時代になってからは、心が奮えるようなレースがあまり見られなくなったような気がします。
そんな中にあって、障害レースだけは社台の独走を許さない聖域。
それだけに、昔のような夢あふれるドラマも多いですよね。
一度は騎手を辞めることも考えたという柴田大知騎手が、堪えていた涙をこぼしながら『続けていて良かったです』と小さく言った姿に、私も競馬を続けていく勇気を頂きました。
いつか私も、100万馬券を的中させて男泣きしたいものです。
>>[002]

やっぱり、西欧はグランドナショナルの存在が大きいんですかね?
G3なのに国内で一番人気があり、売り上げも最高。
7000メートル超の距離を、40頭が入り乱れて競走するんだから、そりゃ見応えありますわな。
日本にも中山という立派なハコがあるのに、騎手不足でフルゲートが埋まらないのは本当にもったいない。

数年前、貴方に障害レースの話を聞かされなければ、おそらく今でも私はそんなことすら思いもしなかったでしょう。
危うく、競馬の面白さを半分以上、知らずに過ごしてしまうところでした。
ケイアイ道祖神の単勝10倍ですね。

中山大障害の思い出は2007年のメルシーエイタイムが勝ってレース。近所のパルコの電気屋さんのテレビで見てました。
他のお客さんがたくさんいる中で、『そのまま!それでいい!』と叫んでしまったことです。
>>[006]

家電店でも思わず叫んでしまう気持ち、よく分かります(笑)
障害レースは、平地レースでは味わえないスリルがありますからね。

メルシーエイタイムはいい障害馬でした。
一年間のローテーションは、平地ダート→中山GJ→休養→平地ダート→中山大障害→休養の繰り返し。
いつも堅実で本当に馬主孝行な馬だったと思います。
今年の大障害、いよいよ始まりますねー。

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