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競馬・ダメ予想家のダメダメ理論コミュの皐月賞【1】/結論

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■前哨戦を検証する

主要ステップレースを、直近の古馬下級条件との時計比較から振り返ってみよう。
言うまでもなく、同じクラスであってもレースによって時計レベルは大きく異なる。
基準となる比較レースのレベルが一定でない以上、ここでの時計比較はあくまで目安程度のものだということを、最初に断っておきたい。


▼スプリングS

[全体ラップ比較]
12.4−11.4−12.0−12.4−12.1−12.1−12.1−11.7−12.2 スプリングS
12.8−12.2−12.6−12.5−12.3−12.2−11.9−11.7−12.1 鎌ヶ谷特別

[前後半3F]
35.8 → 36.0 1.48.4 スプリングS
37.6 → 35.7 1.50.3 鎌ヶ谷特別

今年のスプリングSで刻まれた前半3ハロン通過35.8秒は、同日の鎌ヶ谷特別(古馬1000万下)より1.8秒速い。
中盤3ハロンも、鎌ヶ谷特別の37.0秒に対して、スプリングSは36.6秒をマーク。
それでいて、ラスト3ハロンはわずか0.3秒劣っただけの36.0秒でフィニッシュした。
全体で1.9秒勝る時計をマークしたということは、つまり前半3ハロンで生じた1.8秒差をさらに0.1秒広げたことになる。
なかなかの時計レベルだったと言えよう。

逃げたシベリアンタイガーを含めた先行4頭が、後続を3馬身ほど離して引っ張る縦長の展開。
勝ったロサギガンティアは、若干出遅れ気味にインの後方を追走。
前半はアジアエクスプレスの直後にいたが、中盤からじわじわと加速しながら前を捉えに動き、直線早め先頭から後続を突き放す完勝。

2着アジアエクスプレスは、相手をベルキャニオン1頭と定めていたのか、ロサギガンティアが動いたときもすぐには追いかけず。
ふた呼吸ほど置いてから動いたが、結局その仕掛け遅れが致命的となり、ロサギガンティアを捕まえることはできなかった。

1着 1.48.4 (35.3) ロサギガンティア
2着 1.48.6 (35.1) アジアエクスプレス
3着 1.48.6 (35.0) クラリティシチー

ところで、勝ったロサギガンティアの自身上がりは35.3秒。これはメンバー中4位の速さである。
2着馬アジアエクスプレスが35.1秒で2位、3着馬クラリティシチーの35.0秒が上がり最速であった。
レース映像をご覧になった方は、この序列に違和感を覚えたはずだ。
なぜなら、直線でクラリティシチーはアジアエクスプレスの2馬身ほど前におり、ゴール前で差されているからである。

前にいた馬が後ろの馬より速い上がりをマークしていたのなら、普通は差されるはずがない。
しかし、クラリティシチーは差された。これは一体どういうことなのか。

クラリティシチーがアジアエクスプレスより前の位置にいたのは3角付近からであり、向こう正面ではわずかにアジアエクスプレスの後ろにいた。
3コーナーに入ったあたりで、クラリティシチーは大外をぶん回して急加速している。
残り3ハロン地点に入ってすぐに急加速していながら、上がり3ハロンの走破時計がメンバー最速だったということは、それだけ長くスピードを持続させていたということだろう。

4角におけるロサギガンティアやアジアエクスプレスとの位置関係を見れば、どれだけの距離ロスだったかは一目瞭然。
クラリティシチーは1コーナーでも4〜5頭の外側を走っており、全体を通して他馬より長い距離を走らされたことは明白だ。

じわじわと加速するよりも、急激にペースを上げるほうがスタミナの消耗は激しい。
この一点だけでも、クラリティシチーはロサギガンティアより苦しい競馬を強いられていた。
それに加えて、終始外を回らされるロス。
致命的とも言える二重の不利がありながら、このハイレベルな一戦でスムーズな競馬が出来た勝ち馬から0.2秒差、じっくり脚を溜めたアジアエクスプレスにも最後まで食い下がった内容は秀逸と言えよう。


▼弥生賞

[全体ラップ比較]
12.4−11.0−12.2−12.8−12.8−11.9−11.9−12.3−11.9−12.2 弥生賞
12.6−10.8−12.2−12.6−12.6−12.4−12.4−11.8−11.6−12.1 古馬500万下

[前後半3F]
35.6 → 36.4 2.01.4 弥生賞
35.6 → 35.5 2.01.1 古馬500万下

今年の弥生賞で刻まれた前半3ハロン通過35.6秒は、同日の古馬500万下と同じラップ。
中盤4ハロンで0.6秒の時計差(弥生賞49.4秒、古馬500万下50.0秒)が生じたとはいえ、上がりで0.9秒劣ったのは物足りない。
ただし、ラスト5ハロンに集約された持続ラップは、一定の評価に値しよう。

前半3ハロン通過35.6秒、その後の4〜5ハロン目も12.8−12.8と流れが落ち着き、1000メートル通過は61.2秒。
ここまでは、例年の弥生賞らしいゆったりとしたペースで流れていたが、実はこの緩い流れがレースを動かすことになった。
最初に動きがあったのは、時計が55秒を計時した900メートルを通過するあたりだ。

ちょうど中団の外を追走していた1番人気のトゥザワールドが、スローになったと見るや、徐々にポジションを上げていったのである。
それに呼応するように、トゥザワールドを後方からマークしていたワンアンドオンリーもじわっと加速。
圧倒的な1番人気と上位人気の1頭が動いたことによって、馬群全体がこぞって前との距離を詰めていき、それによって先頭集団もペースアップを余儀なくされた。
つまり、先行していた馬たちは自分の意思によって加速したのではなく、後ろから突かれる形で無理やりペースを上げたわけだ。

しかし、この急加速の要因となったトゥザワールドとワンアンドオンリーの2頭は、全体のペースが速くなった途端に再びポジションを下げている。
早く行けよと前を急かしておきながら、自分たちはここでひと呼吸置いて、ちゃっかり脚を温存しているのだ。

トゥザワールドが再び動くのは、残り3ハロンを過ぎた3コーナー付近。
強引なペースアップによって激しくスタミナを消耗した先行勢は、ギアを上げなくてはいけない残り3ハロン地点で、逆に11.9→12.3秒と失速。
ペースが落ちたこの機を逃さず、悠々と大外から余力たっぷりに上がってきたのがトゥザワールドだ。

残り3ハロンで12.3秒まで失速したラップが、残り2ハロンで再び11.9秒まで盛り返したのは、トップスピードに乗ったトゥザワールドが直線入り口で先頭に立ったからである。
しかしながら、そんなトゥザワールドもラスト1ハロンは12.2秒までスピードが落ちた。
4角で大外を回す距離ロスがあったとはいえ、先行勢が最もきつかった6〜7ハロン目の11.9−11.9秒には付き合わず、前との距離を詰めたのもペースが落ちた残り3ハロン。
これだけ効率のいい競馬をしていたトゥザワールドが、ラスト1ハロンで古馬500万下にも劣る12.2秒まで失速した点は見逃せない。

破竹の4連勝で重賞制覇を果たした馬だけに、安易な軽視は禁物だということは理解しているが、この弥生賞だけを見る限りでは、そこまで強い馬という印象はない。
しかし、クセのある中山で効率のいい競馬が出来る器用さこそ、皐月賞で最も必要な資質であり、それはそのまま本番でも大きなアドバンテージとなるだろう。

このレースで目を引いたのは、4角で前が塞がりワンテンポ追撃が遅れたにも関わらず、ラスト1ハロンだけでトゥザワールドにハナ差まで迫った2着馬だが・・・。
ワンアンドオンリーは、コーナーでの加速が上手くないのか、あるいはエンジンのかかりが遅いのか、ラスト1ハロンでようやくギアが上がり切るタイプ。
そういう意味では、中山よりも直線の長い府中のほうが合いそうなイメージを抱くが、同じようなことを言われていたゴールドシップの例もある。
『最大目標はあくまでダービー』と公言する橋口師の思惑とは裏腹に、案外とここで勝ってしまう可能性もありそうだ。


▼毎日杯

[全体ラップ]
12.6−11.3−11.5−12.0−12.3−12.0−11.9−10.7−12.4 毎日杯
12.7−11.5−12.0−12.3−12.2−11.7−10.9−12.1−…… 古馬1000万下(8F)

[8ハロン抜粋]
12.6−11.3−11.5−12.0−12.0−11.9−10.7−12.4 1.34.4 毎日杯
12.7−11.5−12.0−12.3−12.2−11.7−10.9−12.1 1.35.4 古馬1000万下(8F)

本来なら、翌日に同距離で行われた四国新聞杯(古馬1000万下)を比較レースにするべきなのだが、土曜夜から降った雨の影響で馬場状態が大きく変化してしまい、厳密な時計比較ができなくなってしまった。
仕方がないので、今回は毎日杯より1ハロン距離が短いレースではあるが、同日直後に行われた芝8ハロンの古馬1000万条件を比較レースとしたい。
毎日杯の中盤で刻まれた12.3秒を削り、前後半4ハロンの計8ハロンを抜粋した全体ラップが上記下段である。

毎日杯の前半3ハロン通過が35.4秒だったのに対して、古馬1000万条件は36.2秒。
さらに、その後の4〜5ハロン目でも0.5秒の時計差が生じたので、残り3ハロンの時点で毎日杯は古馬1000万条件より1.3秒速い時計を刻んでいたことになる。
これだけ前半の負荷が大きかったにも関わらず、ラスト3ハロンもほとんど遜色ないラップでフィニッシュし、8ハロン(前後半4ハロン)の走破時計で古馬1000万クラスを1.0秒上回った。
少々強引な時計比較ではあるが、1ハロン余計に長く走っていながら、古馬1000万クラスを凌駕した今年の毎日杯は、スプリングSに匹敵する時計レベルだったと言えよう。

先団4頭が競り合うように引っ張り、後続もそれほどバラけることなく推移。
後方4頭は離されたが、他の10頭は比較的かたまった状態で、馬群はそれほど縦長にはならなかった。
一見すると、スローペースのような隊列だったが、刻まれたラップは決して緩くない。

勝ったマイネルフロストは、好発から一度は先行集団にとりつくが、徐々に位置を下げて中団のインへ。
2着馬エイシンブルズアイも、内枠からスムーズにインへ切り込み、序盤の先行争いを避けて好位におさまった。
この2頭は内ラチ沿いの経済コースを通っており、直線でも馬場の内側から抜け出している。

それに対して、大外枠を引いたステファノスは終始外。
3〜4角でも、マイネルフロストやエイシンブルズアイより5馬身ほど外側を回らされた。
中団から大外を回して直線入り口ではすでに先頭に立つ勢いだったが、そのときのラップが11.9−10.7秒の急加速。
いくら何でも強引すぎる仕掛けだったが、距離ロスなく立ち回った1、2着馬とタイム差なしの3着に踏ん張った点は高く評価できよう。

コーナーでの加速も問題なく、急加速ラップからの持続力も申し分なし。
ゴール前の坂でも失速しない根性も兼ね備え、渋った馬場も苦にしない。
あとは、1ハロンの距離延長と輸送をクリアできれば、雨が落ち始めた中山で伏兵ステファノスが激走する可能性も大いにありそうだ。



■結論

唯一先着を許したのは桜花賞馬ハープスター、連対率100%で重賞2勝を果たしたイスラボニータ。
4連勝でトライアルを制覇し、一気に主役の座まで駆け上がってきたトゥザワールド。
敗れたとはいえ、休養明けの前哨戦でも2歳王者の意地を見せつけたアジアエクスプレス。
無傷の3連勝でクラシック一冠目に王手をかけるトーセンスターダム。
スプリングS完勝で優勝候補の一角に名乗りをあげたロサギガンティアと、その勝ち馬を目の覚めるような末脚で強襲したワンアンドオンリー。
その他、伏兵陣も多士済々の顔ぶれが揃った。

能力、適性ともに序列を決めがたく、まさにどの馬が勝ってもおかしくない近年稀に見る大混戦模様。
展開一つにしても、どの馬がペースを握るのかさえ分からず、おまけに金曜日の降雨で馬場もどう変化するか分からない状況だ。
こういうときは、いかなる条件下でも最大限のパフォーマンスを発揮できる安定感が重要になってくる。

本命は、クラリティシチー。

いちょうSでは、イスラボニータから0.2秒差。
東京スポーツ杯では、プレイアンドリアルから0.2秒差、ワンアンドオンリーに0.2秒先着。
そして、前走のスプリングSでは、ロサギガンティアから0.2秒差、アジアエクスプレスとタイム差なし。
これまで、中距離トップクラスの近くには、常にクラリティシチーがいた。

この馬の最大のセールスポイントは、コーナーリングでの加速と、その後のスピードの持続力だ。
これまでに中山芝は2戦しているが、ともに僅差の3着で勝ち切れていない。
道中は中団より後方で待機し、3角からグングン加速して直線早め先頭、そのままゴールまで粘るのがこの馬の中山でのパターン。

スプリングSもホープフルSも、外枠を引いたことで1角から4角まで大外を回らされ、致命的な距離ロスを余儀なくされた。
今回はインの経済コースを通れる内枠。スプリングSの着差を覆せる下地は整ったかに思えるが・・・
3番手の絶好位につけながら、直線内ラチ沿いから馬群を捌けずに追い出しのタイミングが大きく遅れたセントポーリア賞の内容が気にかかる。
もしかすると、この馬にとってはゴチャつく内を突くよりも、多少の距離ロスは覚悟で大外を回したほうがいいのかもしれない。

土曜日の芝レースは、内を通った先行馬の前残りが目立っていた。
明日の皐月賞も、インの奪い合いは熾烈を極めるだろう。
他馬がそこを目指すのなら、あえて外を回すのも一興。そのへんは鞍上に任せるしかない。

対抗は、ステファノス。

前走の毎日杯は、スプリングSと同格の時計レベル。
3角を外からマクって早め先頭の競馬で3着は、クラリティシチーの前走に似た内容だ。
中山実績がない分だけこちらの評価をわずかに下げたが、皐月賞で要求されるコーナーでの加速と持続力は本命馬に引けをとらない。
時計がかかるタフな馬場でのパフォーマンスは、むしろステファノスのほうが上。
馬券はまだ決めていないが、絶望的な金欠状態につき、いつもの単複ではなく、この2頭からのワイドや3連複で高配当を狙ってみたい。


◎クラリティシチー
○ステファノス


コメント(7)

リッキー、リチャード、リヴェール
『 リ 』と『 ー 』と小っちゃい字・・・
つまり、リティシチー!

・・・・・あると思います。

つい先日まではバンドワゴンと思っていたのですが。
>>[1]

なるほど!
今年のG1戦線には、そんなサインが隠されていたんですね。
一応、クラリティシチーの複勝は押さえておきましょうか。

久しぶりに、レース映像を繰り返し見ながら、前哨戦のことを調べてみたのですが、もう私にはさっぱり分かりません(笑)
同じく、クラリティシチーから人気どころで、
いってみます。
ノブ屋さん、お久しぶりです!

G!�気�ら復活しました。

◎11ロサギガンティア
○ 1ワンアンドオンリー
▲14.18
△2,3,8,17

3連単◎○から
3連複○▲から
ワイド1▲から

>>[3]

馬券をどうしようか迷いましたが・・・
結局、クラリティからイスラボニータとロサギガンティアへワイド1000円。
そして、ステファノスからイスラボニータとロサギガンティアへワイド1000円。
そして、クラリティとステファノスのワイド1000円の、合計5000円を買いました。
直線でイスラボニータが抜け出し、後方からステファノスがじわじわと上がってきたときはドキドキしましたが、0.1秒及びませんでしたね。
>>[4]

お久しぶりです!
私も今年に入って休業していましたが、G1開幕と同時に復帰しました(笑)
ワンアンドオンリーは、他馬よりも早く仕掛けながら、ラスト1ハロンで猛然と追い込んできましたね。
やはり、この馬はゴールドシップに似ています。
エンジンのかかりは遅いが、一度ギアがトップに入れば、どこまでも失速しない脚を使う。
今日はステファノスで少し夢を見ました。
ボニータの力上位は見え見えだったので一頭軸にして、ノリ、トゥザ、シチーの三頭からのフォーメーション流しで三連複を当てましたが、素質だけで走ってるユルユルのディープが惨敗してるので距離延長、パンパン良馬場の府中ならダービーが楽しみでしょうがありません!(笑)
馬場が悪かったら、知りません。

オッズは分かりませんが、今年のダービーは皐月賞組の惨敗したディープが巻き返して波乱ですよ。自信度?AAAです(笑)

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