ﾍﾟｺﾘ 
■ラップ傾向
[全体ラップ]
08年
13.3−12.1−11.4−12.2−
12.1−12.2−11.8−12.8−
12.6−12.5−12.7−12.3−
11.8−11.3−11.5−12.5
09年
13.3−11.7−11.4−12.2−
11.6−11.9−11.9−13.0−
13.0−12.7−12.7−12.2−
11.7−11.8−11.3−12.0
10年
13.3−11.9−12.0−11.5−
12.0−11.6−12.2−13.8−
13.5−12.8−12.6−12.5−
11.8−11.3−11.4−11.5
11年
13.2−11.7−12.9−13.0−
13.4−12.5−12.9−12.6−
13.9−12.6−12.0−12.2−
11.7−11.4−12.1−12.5
12年
13.0−11.6−11.3−11.7−
12.4−11.9−11.9−12.7−
12.7−12.7−12.1−11.9−
11.4−11.7−12.3−12.5
京都芝3200メートルは、スタート直後で上り坂を駆け上がり、すぐ下り坂に差しかかるコース。
この１周目の下り坂で加速しすぎると、そのまま暴走してしまう危険があるため、騎手はここでまず何よりも折り合いに専念する。
したがって、テンの１ハロン目は毎年13秒台のゆったりとした立ち上がりとなるが、そこから１コーナー付近までの約６ハロン間は、12.0秒前後の比較的早い持続ラップが刻まれる傾向。
向こう正面に差しかかったあたりでペースは落ち着き、12秒台後半〜13秒台のスローゾーンが約４ハロンほど続く。
そして、ラスト５ハロンから再びペースが早くなり、そこからゴールまでのロングスパート合戦にもつれ込むのが、春天の定番パターンだ。
Ａ：１ハロン→13秒台
Ｂ：６ハロン→12.0秒前後
Ｃ：４ハロン→スローゾーン
Ｄ：５ハロン→最速ゾーン
春天の基本的なラップ構成は、およそ上記Ａ〜Ｄの４ブロックで分類できよう。
まずスタート直後の１ハロン目が13秒台、その次に12.0秒前後の持続ラップが約６ハロン続き、その後のスローゾーンが約４ハロン、そしてラスト５ハロンが11秒前半〜12.0秒の最速ゾーン。
この４つのラップブロックが、春天の展開を考察するための基本パーツとなる。
そのときの流れによって、各ブロックの長さ（ハロン数）は変わってくるが、春天というレースの全体像を掴むにはこの分割法が最も有効なはずだ。
[前半５Ｆ、後半５Ｆ推移、後半５Ｆ]
08年 61.1 → 12.3−11.8−11.3−11.5−12.5（59.4）
09年 60.2 → 12.2−11.7−11.8−11.3−12.0（59.0）
10年 60.7 → 12.5−11.8−11.3−11.4−11.5（58.5）
11年 64.2 → 12.2−11.7−11.4−12.1−12.5（59.9）
12年 60.0 → 11.9−11.4−11.7−12.3−12.5（59.8）
上記４分割のうち、ラスト５ハロンに当たるＤブロックに着目してみよう。
稍重だった11年を含めて、過去５回のラスト５ハロンは11秒台〜12.5秒までの速いラップで推移し、後半５ハロンはすべて60秒を切っている。
前半５ハロンの平均ラップは61.2秒だが、64.2秒という異例の超スローペースとなった11年を除けば60.5秒。
つまり、中距離戦に匹敵するラップで前半５ハロンを折り返し、なおかつラスト５ハロンも59秒台でフィニッシュしなくてはならない過酷なレースなのだ。
[前後半５Ｆ]
08年 61.1 → 59.4 2.00.5 良
09年 60.2 → 59.0 1.59.2 良
10年 60.7 → 58.5 1.59.2 良
11年 64.2 → 59.9 2.04.1 稍
12年 60.0 → 59.8 1.59.8 良
ちなみに、前後半５ハロンを抜粋した2000メートルの走破時計は、だいたい１分59秒台〜２分00秒台。
例外的なスローとなった11年を除けば、中距離戦に匹敵する時計で前後半５ハロンを走っていることになる。
いかに中盤のスローゾーンで息が入るとは言え、完全に静止して休憩しているわけではなく、遅いながらも走っていることは事実。
3200メートルという長丁場でありながら、序盤と終盤で中距離戦並の持続ラップが要求されるという、まさに頂上決戦に相応しいレースと言えよう。
■ゴールドシップ
出足が遅く先行できない脚質に加えて、鞍上のゴーサインにも瞬時に反応できないズブさを持つゴールドシップ。
そんな弱点だらけの彼を支える強さの秘密。それは言うまでもなく驚異的な持続力だ。
例えば、菊花賞でゴールドシップが動いたのは、時計が２分ジャストを示したあたり。
菊花賞の2000メートル通過ラップが２分02秒１なので、ラスト５ハロン手前からスパートをかけたことになる。
外から上がって４コーナーではすでに先頭、そのまま後続の追撃をゴールまで振り切って完勝した。
エンジンのかかりが遅いゆえに、ギリギリまで脚を溜めるのではなく、誰よりも早く仕掛けてロングスパートの持久戦に持ち込むのがゴールドシップの勝ちパターン。
05年有馬記念のディープインパクト、09年エリザベス女王杯のブエナビスタ、そして昨年の天皇賞で大敗したオルフェーヴルのように、強い追い込み馬が負けるとき、最も多いのは先行馬に押し切られて差し損ねるケースだが、４コーナーで早々と先頭に立つゴールドシップにとっては無縁の憂事だ。
先行馬がセーフティリードを保って出し抜く策も通用しないとなれば、もはやゴールドシップに隙などないのだろうか。
[ラスト５Ｆ推移と通過順]
12.0−11.6−11.7−11.6−12.5 【12-11-08-06】 0.4先１着 神戸新聞杯
12.5−12.2−11.9−11.8−12.4 【17-17-04-02】 0.3先１着 菊花賞
11.9−12.1−12.1−11.9−12.0 【16-15-14-10】 0.2先１着 有馬記念
12.1−12.2−12.1−12.3−13.0 【07-07-04-03】 0.3先１着 阪神大賞典
ゴールドシップの近４走を振り返ってみよう。
有馬記念以外の３レースは、ラスト１ハロン手前ですでにゴールドシップは先頭に立っていた。
つまり、ラスト１ハロンはゴールドシップ自身が刻んだラップということになるのだが、ここで注目したいのはラスト１ハロンの落ち込み方だ。
神戸新聞杯が11.6→12.5秒で0.9秒、菊花賞が11.8→12.4秒で0.6秒、阪神大賞典が12.3→13.0秒で0.7秒の落差。
直線で早々と先頭に立ち、あとはどれだけ粘れるかという持久力勝負。これはもう紛れもなく先行馬の競馬である。
前半は最後方でのんびりと脚を休め、ラスト５ハロンだけで先行馬と同じ競馬に持ち込んでしまうのだから、この馬を追い込み馬とは思わないほうが賢明だろう。
先行してセーフティリードをとっても４角で潰されてしまうし、この馬のロングスパートを後ろから差すのも至難。
まったくもってお手上げ状態なわけだが、一つだけ勝機があるとすれば、ゴールドシップの真逆の競馬だ。
最後方にいながら先行馬の競馬をするのがゴールドシップなら、前の位置で差し馬の競馬ができる馬こそゴールドシップの天敵なのではないか。
■結論
[枠順別成績]
１枠【３.０.１.15】 勝率 15.8％ 連対率 15.8％ 複勝率 21.1％
２枠【０.１.２.16】 勝率 0.0％ 連対率 5.3％ 複勝率 15.8％
３枠【２.０.０.18】 勝率 10.0％ 連対率 10.0％ 複勝率 10.0％
４枠【１.０.１.18】 勝率 5.0％ 連対率 5.0％ 複勝率 10.0％
５枠【１.１.０.18】 勝率 5.0％ 連対率 10.0％ 複勝率 10.0％
６枠【２.１.４.13】 勝率 10.0％ 連対率 15.0％ 複勝率 35.0％
７枠【０.２.１.24】 勝率 0.0％ 連対率 7.4％ 複勝率 11.1％
８枠【１.５.１.21】 勝率 3.6％ 連対率 21.4％ 複勝率 25.0％
過去10年の枠順別成績を比較してみた。
勝率トップは３頭の勝ち馬を輩出した１枠。
コーナーを何度も回る長距離戦だけに、すんなり経済コースを通れる内枠のアドバンテージはやはり大きいようだが、だからと言って単純に内枠有利というわけではない。
連対率に目を向ければ、今度は逆に大外の８枠が21.4％でトップ。複勝率においても８枠は１枠のそれを上回っている。
過去のレースを振り返ってみると、８枠から馬券圏内に好走した馬の大半が、序盤から先行して早めにインへ潜り込んでいたことに気付く。
８枠はあまりに致命的すぎるがゆえ、出来るだけ早い段階で内へ切り込んでおかなくてはならない。
必然的に思い切りのいい騎乗が要求されるわけだが、それが逆に外枠のビハインドを相殺し、連対率21.4％という高アベレージを実現しているのだろう。
序盤から先行できる脚と騎手の決断力さえあれば、８枠は１枠を凌駕する可能性を秘めているのだ。
強い追い込み馬が負けるとき、どんなケースが考えられるだろうか。
最も多いのは、昨年の天皇賞や09年のエリザベス女王杯のように、先行馬がセーフティリードを保ったまま押し切ってしまい、追撃が届かないパターンだろう。
ただし、これはギリギリまで脚を溜めて爆発させる瞬発力タイプの追い込み馬が陥りやすいケースであり、早めに仕掛けて先行勢を射程圏内に捉えるゴールドシップにこの奇策は通用しない。
もう一つの負けパターンとしては、昨年の皐月賞でゴールドシップがワールドエースを出し抜いたような、内外における実走距離の差によって差し損ねるパターンだ。
１番人気に支持されるような追い込み馬は、当然のことながら他馬からのマークが厳しくなるため、どうしても勝負どころで外を回さざるを得なくなってしまう。
今回、ゴールドシップが脚元をすくわれるとすれば後者のほうだろうが、それでもこれだけでは足りない。
あの芦毛の怪物を負かすには、すべての局面で優位に立たねばならないだろう。
すなわち、前半は先行して位置取りのアドバンテージをとり、終盤は内外のポジショニングで実走距離を稼ぐ。
そして、最後に追い出しのタイミングを遅らせ、ゴールドシップが失速するラスト１ハロンで鋭く突き抜ける。
この３つの有利が奇跡的に重なれば、今回のメンバーでもゴールドシップを負かすことは可能だ。
問題は追い出しのタイミング。
長距離戦において、切れ脚に乏しい先行馬が仕掛けをギリギリまで我慢する必要性があるとすれば、それは距離に不安を抱えている場合だ。
長距離適性とスタミナに自信がある先行馬は、とにかく出来るだけセーフティリードをとっておきたいため、仕掛けを遅らせるどころか逆に早い段階からガンガン仕掛けていくが、それはゴールドシップが最も得意とするロングスパート合戦に付き合っていることに他ならない。
逆説的に言えば、最も距離に不安を抱えている馬こそ、実は打倒ゴールドシップの最右翼なのだ。
本命は、トウカイパラダイス。
[12年金鯱賞]
12.9−11.1−13.0−12.7−11.9−11.8−11.8−11.7−11.5−12.0
[金鯱賞出走馬のその後]
金鯱賞１着 → 有馬記念２着 オーシャンブルー
金鯱賞３着 → ダイヤモ１着 アドマイヤラクティ
金鯱賞４着 → 日経新春３着 トウカイパラダイス
金鯱賞８着 → ＡＪＣＣ１着 ダノンバラード
昨年暮れに行われた金鯱賞は、序盤こそ前半３ハロン通過37.0秒、４ハロン通過49.7秒の超スローだったが、５ハロン目以降のラスト６ハロンは11秒台が連発する持続ラップ。
このレースを制したオーシャンブルーが有馬記念２着、アドマイヤラクティがダイヤモンドＳ制覇、ダノンバラードがＡＪＣＣを勝利するなど、出走馬が軒並み距離延長で結果を出している点は注目に値しよう。
前半は折り合いが試され、後半でスピードの持続力が要求されたラップ構成を思えば、10ハロンながら長距離戦で不可欠な要素を多分に含んだレースだったのかもしれない。
[12年金鯱賞上位馬]
１着 2.00.4 【08-08-07-07】 オーシャンブルー
２着 2.00.5 【05-05-07-07】 ダイワマッジョーレ
３着 2.00.6 【08-09-10-10】 アドマイヤラクティ
４着 2.00.6 【05-05-04-04】 トウカイパラダイス
トウカイパラダイスは、その金鯱賞を先行して0.2秒差の４着。
通過順だけを見ると、いかにも上位２頭に差されたようなイメージを抱くが、実は違う。
４コーナーの時点では、オーシャンブルーやダイワマッジョーレよりも前にいたトウカイパラダイスだが、直線を向いてから前が詰まって追い出せず。
外へ持ち出してようやく前が開いたときには、すでにオーシャンブルーとダイワマッジョーレは内から抜け出し、トウカイパラダイスより前の位置にいた。
つまり、トウカイパラダイスは前が壁になったことによって、仕掛けをひと呼吸ズラされたわけだ。
本来は切れ味よりも持続力が身上の馬。いったんブレーキをかけるよりも、一定のスピードを維持できたほうが好結果を得られたであろう。
直線では先に前へ出た上位２頭を捉えることができず、道中後方で脚を溜めていたアドマイヤラクティにも差されてしまったが、それでもゴール前は再び伸びて着差を詰めてきており、決してバテていたわけではない。
どうも柴山騎手は、先行馬に乗っているときも勝負どころでいったん後続を引きつけてから仕掛けているように感じる。
少なくともトウカイパラダイスに乗っているときはそういう騎乗が多いようで、日経新春杯のときも４コーナーでいったん位置取りが下がっているし、中日新聞杯でも直線を向くまで手綱は持ったままだった。
10ハロン戦では、その溜めがこの馬の持続力を殺してしまう結果となったが、ゴールドシップが他馬をロングスパート合戦に巻き込む今回は、仕掛けをワンテンポ遅らせるこの２段階加速が奏功するはずだ。
血統に疎い私でも、長距離Ｇ�気妊粥璽襯疋▲螢紂璽觧唆陲鯀世θ鷯鐚韻禄淑�理解しているし、距離がもたないことも先刻承知。
しかし、逆に考えれば距離がもたない馬だからこそ他の馬とは違う工夫を施す必要があり、それが時に好結果をもたらすこともあるだろう。
極めて薄い可能性ではあるが、砂で持続力の化け物を何頭も輩出したゴールドアリュールの血が、芝の長距離戦でも爆発することに期待したい。
私は、強い馬が当たり前のように勝つシーンより、常識が破られる瞬間を見たいのだ。
◎トウカイパラダイス
[全体ラップ]
08年
13.3−12.1−11.4−12.2−
12.1−12.2−11.8−12.8−
12.6−12.5−12.7−12.3−
11.8−11.3−11.5−12.5
09年
13.3−11.7−11.4−12.2−
11.6−11.9−11.9−13.0−
13.0−12.7−12.7−12.2−
11.7−11.8−11.3−12.0
10年
13.3−11.9−12.0−11.5−
12.0−11.6−12.2−13.8−
13.5−12.8−12.6−12.5−
11.8−11.3−11.4−11.5
11年
13.2−11.7−12.9−13.0−
13.4−12.5−12.9−12.6−
13.9−12.6−12.0−12.2−
11.7−11.4−12.1−12.5
12年
13.0−11.6−11.3−11.7−
12.4−11.9−11.9−12.7−
12.7−12.7−12.1−11.9−
11.4−11.7−12.3−12.5
京都芝3200メートルは、スタート直後で上り坂を駆け上がり、すぐ下り坂に差しかかるコース。
この１周目の下り坂で加速しすぎると、そのまま暴走してしまう危険があるため、騎手はここでまず何よりも折り合いに専念する。
したがって、テンの１ハロン目は毎年13秒台のゆったりとした立ち上がりとなるが、そこから１コーナー付近までの約６ハロン間は、12.0秒前後の比較的早い持続ラップが刻まれる傾向。
向こう正面に差しかかったあたりでペースは落ち着き、12秒台後半〜13秒台のスローゾーンが約４ハロンほど続く。
そして、ラスト５ハロンから再びペースが早くなり、そこからゴールまでのロングスパート合戦にもつれ込むのが、春天の定番パターンだ。
Ａ：１ハロン→13秒台
Ｂ：６ハロン→12.0秒前後
Ｃ：４ハロン→スローゾーン
Ｄ：５ハロン→最速ゾーン
春天の基本的なラップ構成は、およそ上記Ａ〜Ｄの４ブロックで分類できよう。
まずスタート直後の１ハロン目が13秒台、その次に12.0秒前後の持続ラップが約６ハロン続き、その後のスローゾーンが約４ハロン、そしてラスト５ハロンが11秒前半〜12.0秒の最速ゾーン。
この４つのラップブロックが、春天の展開を考察するための基本パーツとなる。
そのときの流れによって、各ブロックの長さ（ハロン数）は変わってくるが、春天というレースの全体像を掴むにはこの分割法が最も有効なはずだ。
[前半５Ｆ、後半５Ｆ推移、後半５Ｆ]
08年 61.1 → 12.3−11.8−11.3−11.5−12.5（59.4）
09年 60.2 → 12.2−11.7−11.8−11.3−12.0（59.0）
10年 60.7 → 12.5−11.8−11.3−11.4−11.5（58.5）
11年 64.2 → 12.2−11.7−11.4−12.1−12.5（59.9）
12年 60.0 → 11.9−11.4−11.7−12.3−12.5（59.8）
上記４分割のうち、ラスト５ハロンに当たるＤブロックに着目してみよう。
稍重だった11年を含めて、過去５回のラスト５ハロンは11秒台〜12.5秒までの速いラップで推移し、後半５ハロンはすべて60秒を切っている。
前半５ハロンの平均ラップは61.2秒だが、64.2秒という異例の超スローペースとなった11年を除けば60.5秒。
つまり、中距離戦に匹敵するラップで前半５ハロンを折り返し、なおかつラスト５ハロンも59秒台でフィニッシュしなくてはならない過酷なレースなのだ。
[前後半５Ｆ]
08年 61.1 → 59.4 2.00.5 良
09年 60.2 → 59.0 1.59.2 良
10年 60.7 → 58.5 1.59.2 良
11年 64.2 → 59.9 2.04.1 稍
12年 60.0 → 59.8 1.59.8 良
ちなみに、前後半５ハロンを抜粋した2000メートルの走破時計は、だいたい１分59秒台〜２分00秒台。
例外的なスローとなった11年を除けば、中距離戦に匹敵する時計で前後半５ハロンを走っていることになる。
いかに中盤のスローゾーンで息が入るとは言え、完全に静止して休憩しているわけではなく、遅いながらも走っていることは事実。
3200メートルという長丁場でありながら、序盤と終盤で中距離戦並の持続ラップが要求されるという、まさに頂上決戦に相応しいレースと言えよう。
■ゴールドシップ
出足が遅く先行できない脚質に加えて、鞍上のゴーサインにも瞬時に反応できないズブさを持つゴールドシップ。
そんな弱点だらけの彼を支える強さの秘密。それは言うまでもなく驚異的な持続力だ。
例えば、菊花賞でゴールドシップが動いたのは、時計が２分ジャストを示したあたり。
菊花賞の2000メートル通過ラップが２分02秒１なので、ラスト５ハロン手前からスパートをかけたことになる。
外から上がって４コーナーではすでに先頭、そのまま後続の追撃をゴールまで振り切って完勝した。
エンジンのかかりが遅いゆえに、ギリギリまで脚を溜めるのではなく、誰よりも早く仕掛けてロングスパートの持久戦に持ち込むのがゴールドシップの勝ちパターン。
05年有馬記念のディープインパクト、09年エリザベス女王杯のブエナビスタ、そして昨年の天皇賞で大敗したオルフェーヴルのように、強い追い込み馬が負けるとき、最も多いのは先行馬に押し切られて差し損ねるケースだが、４コーナーで早々と先頭に立つゴールドシップにとっては無縁の憂事だ。
先行馬がセーフティリードを保って出し抜く策も通用しないとなれば、もはやゴールドシップに隙などないのだろうか。
[ラスト５Ｆ推移と通過順]
12.0−11.6−11.7−11.6−12.5 【12-11-08-06】 0.4先１着 神戸新聞杯
12.5−12.2−11.9−11.8−12.4 【17-17-04-02】 0.3先１着 菊花賞
11.9−12.1−12.1−11.9−12.0 【16-15-14-10】 0.2先１着 有馬記念
12.1−12.2−12.1−12.3−13.0 【07-07-04-03】 0.3先１着 阪神大賞典
ゴールドシップの近４走を振り返ってみよう。
有馬記念以外の３レースは、ラスト１ハロン手前ですでにゴールドシップは先頭に立っていた。
つまり、ラスト１ハロンはゴールドシップ自身が刻んだラップということになるのだが、ここで注目したいのはラスト１ハロンの落ち込み方だ。
神戸新聞杯が11.6→12.5秒で0.9秒、菊花賞が11.8→12.4秒で0.6秒、阪神大賞典が12.3→13.0秒で0.7秒の落差。
直線で早々と先頭に立ち、あとはどれだけ粘れるかという持久力勝負。これはもう紛れもなく先行馬の競馬である。
前半は最後方でのんびりと脚を休め、ラスト５ハロンだけで先行馬と同じ競馬に持ち込んでしまうのだから、この馬を追い込み馬とは思わないほうが賢明だろう。
先行してセーフティリードをとっても４角で潰されてしまうし、この馬のロングスパートを後ろから差すのも至難。
まったくもってお手上げ状態なわけだが、一つだけ勝機があるとすれば、ゴールドシップの真逆の競馬だ。
最後方にいながら先行馬の競馬をするのがゴールドシップなら、前の位置で差し馬の競馬ができる馬こそゴールドシップの天敵なのではないか。
■結論
[枠順別成績]
１枠【３.０.１.15】 勝率 15.8％ 連対率 15.8％ 複勝率 21.1％
２枠【０.１.２.16】 勝率 0.0％ 連対率 5.3％ 複勝率 15.8％
３枠【２.０.０.18】 勝率 10.0％ 連対率 10.0％ 複勝率 10.0％
４枠【１.０.１.18】 勝率 5.0％ 連対率 5.0％ 複勝率 10.0％
５枠【１.１.０.18】 勝率 5.0％ 連対率 10.0％ 複勝率 10.0％
６枠【２.１.４.13】 勝率 10.0％ 連対率 15.0％ 複勝率 35.0％
７枠【０.２.１.24】 勝率 0.0％ 連対率 7.4％ 複勝率 11.1％
８枠【１.５.１.21】 勝率 3.6％ 連対率 21.4％ 複勝率 25.0％
過去10年の枠順別成績を比較してみた。
勝率トップは３頭の勝ち馬を輩出した１枠。
コーナーを何度も回る長距離戦だけに、すんなり経済コースを通れる内枠のアドバンテージはやはり大きいようだが、だからと言って単純に内枠有利というわけではない。
連対率に目を向ければ、今度は逆に大外の８枠が21.4％でトップ。複勝率においても８枠は１枠のそれを上回っている。
過去のレースを振り返ってみると、８枠から馬券圏内に好走した馬の大半が、序盤から先行して早めにインへ潜り込んでいたことに気付く。
８枠はあまりに致命的すぎるがゆえ、出来るだけ早い段階で内へ切り込んでおかなくてはならない。
必然的に思い切りのいい騎乗が要求されるわけだが、それが逆に外枠のビハインドを相殺し、連対率21.4％という高アベレージを実現しているのだろう。
序盤から先行できる脚と騎手の決断力さえあれば、８枠は１枠を凌駕する可能性を秘めているのだ。
強い追い込み馬が負けるとき、どんなケースが考えられるだろうか。
最も多いのは、昨年の天皇賞や09年のエリザベス女王杯のように、先行馬がセーフティリードを保ったまま押し切ってしまい、追撃が届かないパターンだろう。
ただし、これはギリギリまで脚を溜めて爆発させる瞬発力タイプの追い込み馬が陥りやすいケースであり、早めに仕掛けて先行勢を射程圏内に捉えるゴールドシップにこの奇策は通用しない。
もう一つの負けパターンとしては、昨年の皐月賞でゴールドシップがワールドエースを出し抜いたような、内外における実走距離の差によって差し損ねるパターンだ。
１番人気に支持されるような追い込み馬は、当然のことながら他馬からのマークが厳しくなるため、どうしても勝負どころで外を回さざるを得なくなってしまう。
今回、ゴールドシップが脚元をすくわれるとすれば後者のほうだろうが、それでもこれだけでは足りない。
あの芦毛の怪物を負かすには、すべての局面で優位に立たねばならないだろう。
すなわち、前半は先行して位置取りのアドバンテージをとり、終盤は内外のポジショニングで実走距離を稼ぐ。
そして、最後に追い出しのタイミングを遅らせ、ゴールドシップが失速するラスト１ハロンで鋭く突き抜ける。
この３つの有利が奇跡的に重なれば、今回のメンバーでもゴールドシップを負かすことは可能だ。
問題は追い出しのタイミング。
長距離戦において、切れ脚に乏しい先行馬が仕掛けをギリギリまで我慢する必要性があるとすれば、それは距離に不安を抱えている場合だ。
長距離適性とスタミナに自信がある先行馬は、とにかく出来るだけセーフティリードをとっておきたいため、仕掛けを遅らせるどころか逆に早い段階からガンガン仕掛けていくが、それはゴールドシップが最も得意とするロングスパート合戦に付き合っていることに他ならない。
逆説的に言えば、最も距離に不安を抱えている馬こそ、実は打倒ゴールドシップの最右翼なのだ。
本命は、トウカイパラダイス。
[12年金鯱賞]
12.9−11.1−13.0−12.7−11.9−11.8−11.8−11.7−11.5−12.0
[金鯱賞出走馬のその後]
金鯱賞１着 → 有馬記念２着 オーシャンブルー
金鯱賞３着 → ダイヤモ１着 アドマイヤラクティ
金鯱賞４着 → 日経新春３着 トウカイパラダイス
金鯱賞８着 → ＡＪＣＣ１着 ダノンバラード
昨年暮れに行われた金鯱賞は、序盤こそ前半３ハロン通過37.0秒、４ハロン通過49.7秒の超スローだったが、５ハロン目以降のラスト６ハロンは11秒台が連発する持続ラップ。
このレースを制したオーシャンブルーが有馬記念２着、アドマイヤラクティがダイヤモンドＳ制覇、ダノンバラードがＡＪＣＣを勝利するなど、出走馬が軒並み距離延長で結果を出している点は注目に値しよう。
前半は折り合いが試され、後半でスピードの持続力が要求されたラップ構成を思えば、10ハロンながら長距離戦で不可欠な要素を多分に含んだレースだったのかもしれない。
[12年金鯱賞上位馬]
１着 2.00.4 【08-08-07-07】 オーシャンブルー
２着 2.00.5 【05-05-07-07】 ダイワマッジョーレ
３着 2.00.6 【08-09-10-10】 アドマイヤラクティ
４着 2.00.6 【05-05-04-04】 トウカイパラダイス
トウカイパラダイスは、その金鯱賞を先行して0.2秒差の４着。
通過順だけを見ると、いかにも上位２頭に差されたようなイメージを抱くが、実は違う。
４コーナーの時点では、オーシャンブルーやダイワマッジョーレよりも前にいたトウカイパラダイスだが、直線を向いてから前が詰まって追い出せず。
外へ持ち出してようやく前が開いたときには、すでにオーシャンブルーとダイワマッジョーレは内から抜け出し、トウカイパラダイスより前の位置にいた。
つまり、トウカイパラダイスは前が壁になったことによって、仕掛けをひと呼吸ズラされたわけだ。
本来は切れ味よりも持続力が身上の馬。いったんブレーキをかけるよりも、一定のスピードを維持できたほうが好結果を得られたであろう。
直線では先に前へ出た上位２頭を捉えることができず、道中後方で脚を溜めていたアドマイヤラクティにも差されてしまったが、それでもゴール前は再び伸びて着差を詰めてきており、決してバテていたわけではない。
どうも柴山騎手は、先行馬に乗っているときも勝負どころでいったん後続を引きつけてから仕掛けているように感じる。
少なくともトウカイパラダイスに乗っているときはそういう騎乗が多いようで、日経新春杯のときも４コーナーでいったん位置取りが下がっているし、中日新聞杯でも直線を向くまで手綱は持ったままだった。
10ハロン戦では、その溜めがこの馬の持続力を殺してしまう結果となったが、ゴールドシップが他馬をロングスパート合戦に巻き込む今回は、仕掛けをワンテンポ遅らせるこの２段階加速が奏功するはずだ。
血統に疎い私でも、長距離Ｇ�気妊粥璽襯疋▲螢紂璽觧唆陲鯀世θ鷯鐚韻禄淑�理解しているし、距離がもたないことも先刻承知。
しかし、逆に考えれば距離がもたない馬だからこそ他の馬とは違う工夫を施す必要があり、それが時に好結果をもたらすこともあるだろう。
極めて薄い可能性ではあるが、砂で持続力の化け物を何頭も輩出したゴールドアリュールの血が、芝の長距離戦でも爆発することに期待したい。
私は、強い馬が当たり前のように勝つシーンより、常識が破られる瞬間を見たいのだ。
◎トウカイパラダイス
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コメント(48)
>>[008]
その番組多分見てます(笑)確かNHKのような記憶がありますが？
それはそうと、ディープインパクトが出遅れたんですよ。で、ゴールドシップもゲートが遅く後ろから多分３コーナー過ぎまくるんですよ。
あー、内田が動いた、行った行った、まくったまくった、というような展開になると予想できますと、侮れない馬というよりも騎手の考え方次第で実力以上に大きく浮上しそうな事になるでは？と思っているのが数名いるわけですね。
戸崎がジャガーメイルなんで、前走戸崎が中山で逃げて勝ったサトノシュレンが逃げるのか？誰が乗るのか？によって逃げ馬が決まるんでは？柴山はロックドゥカンブの時と同じように控えて好位でしょうから、基本的に行けるなら行きたい和田とか北村とかが行くと思うけど、問題は逃げ馬と二番手の距離、二番手から次の馬群までの距離だと思っています。これ和田が二番手だと相当面白い展開になりそうですよ。ここ最近の長距離戦の和田の乗り方の映像洗うと分かります。
その番組多分見てます(笑)確かNHKのような記憶がありますが？
それはそうと、ディープインパクトが出遅れたんですよ。で、ゴールドシップもゲートが遅く後ろから多分３コーナー過ぎまくるんですよ。
あー、内田が動いた、行った行った、まくったまくった、というような展開になると予想できますと、侮れない馬というよりも騎手の考え方次第で実力以上に大きく浮上しそうな事になるでは？と思っているのが数名いるわけですね。
戸崎がジャガーメイルなんで、前走戸崎が中山で逃げて勝ったサトノシュレンが逃げるのか？誰が乗るのか？によって逃げ馬が決まるんでは？柴山はロックドゥカンブの時と同じように控えて好位でしょうから、基本的に行けるなら行きたい和田とか北村とかが行くと思うけど、問題は逃げ馬と二番手の距離、二番手から次の馬群までの距離だと思っています。これ和田が二番手だと相当面白い展開になりそうですよ。ここ最近の長距離戦の和田の乗り方の映像洗うと分かります。
>>[11]
前半は最後方でのんびりと休憩し、ラスト５ハロンだけで先行馬と同じ競馬に持ち込んでしまうのですから、もはやゴールドシップを追い込み馬とは思わないほうがいいでしょうね。
05年有馬記念のディープインパクト、09年エリザベス女王杯のブエナビスタ、そして昨年の天皇賞で大敗したオルフェーヴル・・・。
強い追い込み馬は、しばしば格下の先行馬に出し抜かれて差し損ねるものですが、４コーナーで早々と先頭に立つゴールドシップには関係なさそうです。
先行してセーフティリードをとっても４角で潰されてしまうし、この馬のロングスパートを後ろから差すのも難しい。
この馬に勝つには、やはりこの２つをかけ合わせないとダメでしょうね。
前半は最後方でのんびりと休憩し、ラスト５ハロンだけで先行馬と同じ競馬に持ち込んでしまうのですから、もはやゴールドシップを追い込み馬とは思わないほうがいいでしょうね。
05年有馬記念のディープインパクト、09年エリザベス女王杯のブエナビスタ、そして昨年の天皇賞で大敗したオルフェーヴル・・・。
強い追い込み馬は、しばしば格下の先行馬に出し抜かれて差し損ねるものですが、４コーナーで早々と先頭に立つゴールドシップには関係なさそうです。
先行してセーフティリードをとっても４角で潰されてしまうし、この馬のロングスパートを後ろから差すのも難しい。
この馬に勝つには、やはりこの２つをかけ合わせないとダメでしょうね。
>>[13]
私が初めて馬券を買ったのは、ライスシャワーが予後不良となった95年の宝塚記念です。
当時、牡馬の一線級を次々と撫で斬りにしていたのが、女傑ヒシアマゾンでした。
最初に出会った男勝りの牝馬がヒシアマゾンだったので、当時の競馬仲間と最強牝馬について論じ合ったときも、エアグルーヴよりヒシアマゾンを贔屓目に見てしまっていたんです。
だから、エアグルーヴは馬券でも敵役になることが多く（笑）、当時ライバルだったマーベラスサンデーやエルコンドルパサー、メジロドーベルを応援していました。
エアグルーヴは、現役時代の実績もさることながら、母になってからの活躍が素晴らしかったですね。
フォゲッタブルは、実際怖いですよ。
積極果敢な和田騎手にスイッチして、むしろこの馬の本領が発揮されるかもしれません。
母の後押しがあれば、直線を先頭で駆け抜けるのはこの馬かもしれませんね。
私が初めて馬券を買ったのは、ライスシャワーが予後不良となった95年の宝塚記念です。
当時、牡馬の一線級を次々と撫で斬りにしていたのが、女傑ヒシアマゾンでした。
最初に出会った男勝りの牝馬がヒシアマゾンだったので、当時の競馬仲間と最強牝馬について論じ合ったときも、エアグルーヴよりヒシアマゾンを贔屓目に見てしまっていたんです。
だから、エアグルーヴは馬券でも敵役になることが多く（笑）、当時ライバルだったマーベラスサンデーやエルコンドルパサー、メジロドーベルを応援していました。
エアグルーヴは、現役時代の実績もさることながら、母になってからの活躍が素晴らしかったですね。
フォゲッタブルは、実際怖いですよ。
積極果敢な和田騎手にスイッチして、むしろこの馬の本領が発揮されるかもしれません。
母の後押しがあれば、直線を先頭で駆け抜けるのはこの馬かもしれませんね。
こっそり言いますが、確かステイゴールドも二回ほどエアグルーヴに先着してますよね(笑)スペシャルウィークの秋天の二着とエアグルーヴ最後の有馬記念の三着。でも、スペシャルウィークやグラスワンダーやエルコンドルパサーやメジロブライトやマーベラスやバブルガムなどと名前を並べてはもらえないんだよなあ(笑)
それが愛すべきステイゴールド(笑)
それにしても、エアグルーヴの時代に比べて古馬の中長距離戦の層の薄さは悲しいモノですね。
トウカイトリック、マイネルキッツ、ジャガーメイルと年配の馬がいる事自体世代交代が無い嘆かわしい話なわけで。三世代くらいの菊花賞馬や有馬記念の勝ち馬が出てくるようでないと盛り上がりに欠けますね…。
それが愛すべきステイゴールド(笑)
それにしても、エアグルーヴの時代に比べて古馬の中長距離戦の層の薄さは悲しいモノですね。
トウカイトリック、マイネルキッツ、ジャガーメイルと年配の馬がいる事自体世代交代が無い嘆かわしい話なわけで。三世代くらいの菊花賞馬や有馬記念の勝ち馬が出てくるようでないと盛り上がりに欠けますね…。
>>[025]
ありがとうございます。役に立ちます。
イメージからなのか、ゴールドシップはあんな後ろからでは危ないみたいな論調もチラホラありますが、レースみる限り、最終コーナーではむしろ前にいるので、いわゆる「差し追い込み」ではない。
ゴールまで加速を上げ続けられる本物のステイヤーの差し切りか、ド根性のスタミナで先行出し抜けしか、ゴールドシップには勝てません。
ビッグゴールドで二着に来た和田がフォゲッタブルなんでかなり匂いますが、それでもゴールドシップには「常識的には」厳しいでしょう。しかもフォゲッタブルは売れるでしょうから実力的に馬券妙味ナシ（僕も心情馬券で買いますけど）
須貝師が「長距離戦だと逃げ馬が残るなど何があるか分からないので、ゴールドシップの違ったレースも見てみたい気はします」とコメントしてます。一方ウチパクは「色々言われますが、ゴールドシップですから」というようなコメントしてます(笑)
調教師は最後方追走を危惧してますが騎手はどこ吹く風ってなもんで「いつものゴールドシップで十分でしょ？」というコメント。
普通に考えたらゴールドシップ。でも武豊が「５頭立てなら勝ちようが無いけど、フルゲートなんで乗り方次第でチャンスもありそう。ディープの子供でワクワクしてます」みたいなコメント出してて、ちょっと不気味。各陣営、結構強気ですから(笑)
高倉なんか「自分の今年初勝利した馬で天皇賞に出る事になり、若者らしく一発を狙います」なんて玉砕覚悟で乗るようなコメント出してて不気味(笑)
ありがとうございます。役に立ちます。
イメージからなのか、ゴールドシップはあんな後ろからでは危ないみたいな論調もチラホラありますが、レースみる限り、最終コーナーではむしろ前にいるので、いわゆる「差し追い込み」ではない。
ゴールまで加速を上げ続けられる本物のステイヤーの差し切りか、ド根性のスタミナで先行出し抜けしか、ゴールドシップには勝てません。
ビッグゴールドで二着に来た和田がフォゲッタブルなんでかなり匂いますが、それでもゴールドシップには「常識的には」厳しいでしょう。しかもフォゲッタブルは売れるでしょうから実力的に馬券妙味ナシ（僕も心情馬券で買いますけど）
須貝師が「長距離戦だと逃げ馬が残るなど何があるか分からないので、ゴールドシップの違ったレースも見てみたい気はします」とコメントしてます。一方ウチパクは「色々言われますが、ゴールドシップですから」というようなコメントしてます(笑)
調教師は最後方追走を危惧してますが騎手はどこ吹く風ってなもんで「いつものゴールドシップで十分でしょ？」というコメント。
普通に考えたらゴールドシップ。でも武豊が「５頭立てなら勝ちようが無いけど、フルゲートなんで乗り方次第でチャンスもありそう。ディープの子供でワクワクしてます」みたいなコメント出してて、ちょっと不気味。各陣営、結構強気ですから(笑)
高倉なんか「自分の今年初勝利した馬で天皇賞に出る事になり、若者らしく一発を狙います」なんて玉砕覚悟で乗るようなコメント出してて不気味(笑)
普通なら福永の馬が勝つと決め撃ちしてて、ゴール手前で差せばイイやって思って後ろにいたけど、福永の馬が全然エンジンがかからずゴールドシップを我慢させ過ぎてゴールドシップのエンジンも我慢させすぎた分余計にかからず、エンジンがかかった時には負けてた(笑)とウチパクが笑いながら言ってました。ダービーは騎乗ミスだね、とウチパクは認めています(笑)
強いよ。ゴールドシップは。配当のためかフェノーメノが頭に来るような論調がチラホラありますが、むしろ僕はフェノーメノが「券外に飛んで」配当に貢献する可能性の方が、頭で来る可能性より遥かに大きいと思っています。
僕の予想が確かならば、ゴールドシップ頭でも三連単は万馬券(笑)フェノーメノは飛んでいます(笑)
強いよ。ゴールドシップは。配当のためかフェノーメノが頭に来るような論調がチラホラありますが、むしろ僕はフェノーメノが「券外に飛んで」配当に貢献する可能性の方が、頭で来る可能性より遥かに大きいと思っています。
僕の予想が確かならば、ゴールドシップ頭でも三連単は万馬券(笑)フェノーメノは飛んでいます(笑)
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