競馬・ダメ予想家のダメダメ理論コミュの中山牝馬Ｓ【３】／結論

ダイワスカーレット、アストンマーチャン、ローブデコルテ、スリープレスナイト、クィーンスプマンテ、ピンクカメオ、エイジアンウインズ・・・

数多くのＧ１馬を輩出した現６歳世代を牽引してきたウオッカも引退し、このレースを最後にザレマとレインダンスもターフを去ります。
ひとつの時代が、また幕を下ろすんですね。
寂しい気持ちもありますが、これまでたくさんの思い出を頂いた感謝を込めて、明るく元気に彼女たちの最後の勇姿を見届けましょう！



■土曜日の芝レース

61.9 → 12.2−11.7−11.9　３歳未勝利／芝2000

外枠からハナに立ったコスモラピュタ、ナゲットスマイル、ジョウノヒーローら先頭集団は、１角でも外を回す不利なくスムーズにコーナーリング。
前半３ハロン通過35.3秒から、中盤で13.5−13.1−13.1までペースを落としたが、そのわりに馬群は縦長に伸びたため、後方待機勢にはかなり厳しい競馬となった。
２角通過時は中団より後ろに位置していたネオサクセスだが、向こう正面から一気にマクって４角で先頭集団を捕捉。
内ラチ沿いの経済コースを通ったコスモラピュタと直線叩き合ったが、４角８番手から追い込んできたフェイルノートにゴール前で差し切られた。
道中のペースと位置関係を考えれば、テンから先行していたコスモラピュタ（３着）やナゲットスマイル（４着）がもっと粘ってもおかしくない展開だったが、最後追撃に屈したのは数字以上にタフな馬場だったからであろうか。


62.3 → 11.7−11.5−12.3　館山特別／芝2000

前半３ハロン通過35.7秒、５ハロン通過62.3秒は、前述の３歳未勝利に劣るラップ。
ハナを叩いたミッキーミラクル、２番手追走のコスモオースティンは、ともに１角で外を回される不利なし。
前述の未勝利戦とは違い、こちらは馬群が一団のままであったが、残り800メートル地点から先頭の２頭が後続を引き離しにかかった。
前半がかなり緩かったとは言え、後半５ハロンは12.3−11.9−11.7−11.5−12.3の持続ラップが最後まで続いていたので、先頭２騎はかなり息の長い脚を使っていたことになる。
逃げて３着に粘ったミッキーミラクルは、単純にドスローを楽に逃げ切ったわけではなく、仕掛けをワンテンポ遅らせて猛追した１、２着馬に差し切られたことで評価を下げる必要はまったくない。
残り800メートル地点でミッキーミラクルに突き放されたまま、結局最後まで捕まえられなかった好位勢のフェニコーン、ダイワオージー、ナイトフッドは、後ろからも差されてしまった点を考えると、このレースに限っては力不足の感があったか。


59.5 → 12.3−11.9−11.9　アネモネＳ／芝1600

勝ちタイム１分35秒６は、良馬場の当該レースでは標準的な時計。
アサヒライジングの06年が、前半３ハロン35.9秒、５ハロン59.5秒から勝ちタイム１分35秒１だったので、今年の３ハロン35.3秒、５ハロン59.5秒はほぼ同じラップだったことになる。
勝ちタイムでアサヒライジングに0.5秒劣ったわけだが、アサヒライジングは２着以下に0.3秒差をつけて圧勝していた。
それを思えば、まずまず標準的な例年通りのアネモネレベルだったということか。
しかしながら、前半３ハロン35.3秒は前述の未勝利戦と同じラップであり、マイル戦にしては緩い入りだった。
内を通った先行馬が粘ったのも頷けるが、道中のラップは12.3秒より緩んでおらず、それほど目立った中弛みだったわけでもない。


これらのレースから、トラックバイアスを読もうと思うが、いかんせん緩い流れのレースが多かったので判断に迷う。
たとえ流れが早くなっても、さすがに外を回したら差し損ねそうではあるが・・・



■結論

02年１着　ダイヤモンドビコー……【１.１.０.１】　若鮎賞１着
02年２着　ティコティコタック……【０.０.１.０】　３歳未勝利３着
04年１着　オースミコスモ…………【０.０.０.１】　ＮＳＴオープン５着
04年２着　ハッピーパス……………【０.１.１.１】　フィリーズ２着
05年３着　チアフルスマイル………【２.０.２.２】　山城Ｓ（準ＯＰ）１着
06年２着　ディアデラノビア………【０.０.０.１】　フィリーズ４着
06年３着　ヤマニンアラバスタ……【１.１.１.２】　２歳500万下３着
07年１着　マイネサマンサ…………【１.０.１.１】　オーロＣ３着、洛陽Ｓ（準ＯＰ）１着
09年１着　キストゥヘヴン…………【０.１.０.１】　京王杯ＳＣ２着
09年２着　ピンクカメオ……………【１.１.０.２】　くるみ賞１着

02年以降、３着以内に好走した馬で芝1400メートルの出走歴があったのは上記10頭。
そのうち８頭が、芝1400メートルの複勝率５割をキープしていた。
例外の２頭も、オースミコスモは古馬オープンのＮＳＴオープンでハッピーパスとタイム差なしだったし、ディアデラノビアもラインクラフトやエアメサイアらハイレベルメンバーを相手にしたフィリーズレビューで0.1秒差なら、それなりの適性を示していたと言えよう。

以前、このコミュでも書いたかもしれないが、私は独自の距離適性論を持っている。
それは例えば、芝1400巧者は１ハロン長いマイルよりも、２ハロン延びる1800メートルのほうがパフォーマンスを発揮しやすのではないか、というもの。
中盤の中弛みラップや、スパートの長さなどが１ハロン差よりも２ハロン差あったほうが近くなるとする仮説を根拠としているが、未だ確証は掴めていない。
まぁ、現段階では大航海時代以前における地動説のような話なので、軽く聞き流して頂いて結構だ。

しかしながら、中山牝馬Ｓで好走した馬たちに上記のような実績があったことは事実。
ならば、今回は私の距離適性論を試す意味でも、芝1400メートル実績というアプローチから予想を組み立ててみたいと思う。
今回の出走馬で、芝1400メートルの出走歴があるのは以下の８頭。

チェレブリタ……………【２.１.１.４】　３歳500万下１着
ウエスタンビーナス……【１.０.０.１】　２歳未勝利１着
レインダンス……………【０.０.０.１】　阪神牝馬６着
レジネッタ………………【０.０.１.１】　フィリーズ３着
マイネレーツェル………【１.０.０.２】　フィリーズ１着
リビアーモ………………【２.０.０.０】　鷹巣山特別（1000万下）１着
アルコセニョーラ………【１.０.０.２】　２歳未勝利
ザレマ……………………【０.１.０.２】　阪神牝馬２着

複勝率５割をキープできていない馬もいるが、オースミコスモやディアデラノビアの例もあるように、オープンクラスで実績のあった馬を割り引く必要はない。
ここで重視したいのは、やはり【１】や【２】でさんざん述べた上がりの速さだ。
上記８頭のうち、マイル以上の直線が長いコースで、上がり33秒台をマークしたことがあるのは、レインダンス、マイネレーツェル、リビアーモ、アルコセニョーラ、ザレマの５頭。


本命は、マイネレーツェル。


芝マイル【０.０.０.４】、芝2000【０.０.１.６】とまったく振るわないのに対して、芝1400と芝1800で重賞勝ち。
この馬の極端な距離成績は、私の距離適性論から決して無視できない１頭だ。
芝1800メートルからさらに２ハロン延びた08年のエリザベス女王杯では、上位３頭には離されたものの、レインダンス、ムードインディゴ、レジネッタらを抑えて４着に踏ん張っている。
マーベラス師匠がおっしゃったように、もしかすると1800メートル型の質感が最も合うのかもしれない。

ショウナンラノビア
34.1−57.6　0.2先１着　卯月Ｓ
34.7−58.6　1.4差３着　ヴィクトリアマイル
34.8−58.9　0.7差４着　エプソムＣ

ブライティアパルス
34.9−58.7　0.4先１着　摂津特別
34.8−58.4　0.0先１着　初音Ｓ

59.0 → 12.2−11.7−12.3　0.0先１着　ローズＳ
59.3 → 11.5−12.0−11.7　0.7差４着　エリザベス女王杯
59.1 → 11.9−11.9−12.2　0.2差３着　愛知杯

今回はウエスタンビーナスがハナに立つだろうが、先行集団を形成するショウナンラノビアもブライティアパルスも、前半５ハロンを58秒台で通過するタイプの先行馬。
近４年の平均ラップ60.5秒より若干早い、59秒台前半で折り返すようなラップが刻まれれば、マイネレーツェルでも届く！

逆にニシノブルームーンは、前半５ハロンが59秒台まで早くなったらコケる危険性があるため、この展開を前提にするなら軽視したい。
また、チェレブリタは08年愛知杯でマイネレーツェルに先着しているが、当時５キロあった斤量差が今回１キロ差まで縮まるため、やはり過信は禁物だろう。

ただし、マイネレーツェルの馬体重次第では見送る場合もあるので、ご了承下さい。
今回は久々に書いたなぁ・・・何か学者になった気分ですわ（笑）


◎マイネレーツェル
○リビアーモ


とにかく、今回は配当金とかは一切どうでもいい。オッズも関係なし。
私が独学で弾き出した数ある理論のうちの一つ、『ノブ屋距離適性論』をこの馬に託そう。