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Clumsy Love (短編集)コミュの実験的な作品(後日手直しします)

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iphoneで配信しながら書いている超アドリブ作品です。
最終的にどうなるかなんて、誰にも分かりません。


登場人物

 主人公 ……水無瀬 瞳(みなせ ひとみ)
 ヒロイン……岡野 ナナミ(おかの ななみ)

【タイトル未定】

 クラスでも浮いた存在。
 そんな言葉が自分に向けられるとは、思ってもいなかった。
 まだ進学してから2ヶ月ちょっと。
 憶えの悪い私の中で、やっとクラスメイトの顔と名前が一致し、その中でも気の合う子も数人できたというのに。
 ちょっとした一言が原因で、自分の立場がもろくも崩れ去ってしまったのだ。

「水無瀬さん。ちょっと、いいかしら?」
 休み時間にするこもとなく机に突っ伏していた私に声がかけられた。
 当然、聞き覚えはあるのだが、誰だったか特定できない。
 席が前の間宮さん? それとも、斜め前の橘さん?
「水無月さん、本当に寝てるの?」
「……起きてる……かな?」
 自分でも、なにか答えなければ……と思って出た言葉が、これ。
「そう……みたいね」
 そんな間抜けな返事をした私の頭に、ちょっと笑いのこもった声がふりかかる。
 馬鹿にされても仕方ないと思いつつ、顔を少しだけ上げ、ちらりと様子を覗う。
 誰だか判るヒントが欲しかったのが本音。
 薄目で確認できたのは、白く細い指先だけだったが、それで声の主の正体が判ってしまった。
「なぁに、岡野さん」
「あ、名前……覚えてくれたんだ」
 そう言われると、どう答えていいものか迷う。
「……で、何か用?」
「えっとね。委員会についてなんだけど」
 委員会と言われて、何も頭に浮かばない。
「岡野さんのいう委員会って?」
「あ。水無瀬さんの委員会」
「……私の?」
「ほら。水無瀬さんって、文化祭実行委員でしょ」
「そう、ね」
 望んでなったわけではなく、それだけが残された選択肢だったからそこに納まった。
 1人1つ何かの委員会に入れ……というのがおかしいと思う。
「それでね、水無瀬さんは月曜日に休んだでしょ? そのとき、文化祭実行委員が集められたの」
「へぇー」初耳。
「……で?」
「わたしが出たの」
「…………はい?」
「だからね、わたしが出たの。文化祭実行委員会に」
「岡野さんが?」
「えぇ。水無瀬さんの代わりに」

***

 岡野さんの話は微妙に長引いて、始業のチャイムが鳴っても終わらなかった。
 仕方なく、その続きはお昼休みまで持ち越すことに。
 席に戻っていく彼女の後ろ姿を見ながら、自分の受け答えがいけなかったのかと考える。
 いちいち質問をしなければ良かったのか。
 それとも、代理で出席してくれたことにお礼をいって、こちらが話を進めるべきだったか?
 どちらにしても、岡野さんの要領を得ない話し方に付き合ったせいで――
 自分の考えが良くない方へ向かっているのに気づき、大きく息を吸って気持ちを落ち着ける。
 他人のせいにするな。
 それを口にしてしまった結果が、現在の環境を生み出したのだ。
 同じ失敗をしないためにも。
 これ以上、現状を悪化させないためにも。
 ……私は、もう少し慎重に行動すべき。
 そして、いまは――
「水無瀬さん。授業始まってますよ」
「……はい」
 教壇の先生に視線を向けるべき時間だった。

***

「水無瀬さん。お昼は?」
「……今日はお弁当だけど」
「わたしも」
 彼女が手にする包みは、かわいらしいキャラクターが描かれたモノ。
 それに比べて、私のは……色気も素っ気もない無地の布。
 別に包みで中身がどうなるわけでもないので、気にもしてなかったのだが。
 こうして並べられてしまうと、ちょっと恥ずかしい。
「それでね、さっきの話の続きなんだけど……食べながらでもいい?」
「う、うん」
 間宮さんの机を借りた岡野さんが、私の向かいに陣取る。
「えっと……ここで?」
「ダメだった?」
「……ダメじゃないけど……」
 最近の私は、教室ではなく中庭で昼食をとることが多かった。
「もしかして、飲み物? それなら、わたし買ってこようか?」
「いいの! お茶があるから」
 思わず大きな声を出してしまい、周囲から注目される。
 私はそんな視線から逃れるように、机を見つめて時間が過ぎるのを待つ。
「水無瀬さん?」
「……ごめんね」
「なにが?」
「その……なんていうか……」
 自分でも何を謝ったのか、うまく説明できない。
「とにかく、お昼にしない? わたし、このあと委員会に出ないといけないから」
「委員会?」
「うん。わたしクラス委員で、40分には図書室へ行かないといけないの」
「……あ、そうだったんだ」
 だったら私になんて構わず、さっさとお弁当を食べて行けばいいのに。
「それで、文化祭実行委員会でね、クラスの出し物についてアンケートを……」
「……アンケート」
「あくまで、どんなモノを望んでいるのか……意識調査をしてくださいって話でね」
「そうなの。それで、いつまでに?」
「来週の月曜までに……だったかな? 詳しくは、このプリントを見て」
 差し出されたコピー紙には、これまで彼女が話してくれたことがみんな書かれている。
「ねぇ、岡野さん」
「ん?」
「初めから、このプリント……渡せば済む話だったんじゃないの?」

***









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