Howard RumseyのLighthouse All-Starsは、1950年年代にロサンゼルスのハーモサビーチに有ったジャズクラブ「ライトハウス」を舞台に活躍したグループ名。
演奏は並だがマネージメント能力が高かったベーシストのハワード・ラムゼイがリーダーとなって、有名なウエストコーストのスタープレーヤー達を次々と同グループに参加させました。
ここにご紹介のアルバムは"In the solo spotlight!"と題された一枚。
ウエストコーストのスタープレーヤーを集めたセッションで、一曲づつ各プレーヤーにスポットを当てています。
参加メンバー中Conte Candoli(tp), Frank Rosolino(tb), Bud Shank(as), Bob Cooper & Richie Kamuca(ts), Claude Williamson(p)などにスポットが当てられており、Richie は”That's Rich"という曲でご機嫌にスイングしています。
リッチーのテナーのバックは、ピアノレスのギタートリオ。
Mundell Lowe(g), Monte Budwig(b), Nick cirello(ds)とライナーに書かれていますが、ベースはモンティ・バドウイッグ、ドラムスはニック・セロリのスペル間違いかと。
何しろマイナーレーベルなので、ライナーもいかにもタイプライターで打ちっぱなしですといった楽しい作りになっています。
I concentrate on youにスタートする選曲は、If I love again, Some other spring, Fly down to Rio などご機嫌な8曲。
!tis autumnでは何とリッチー、唄っています。
リッチーのテナーの他にEd Leddy(tp), Jerry Coker(ts), Pepper Adams(bs)の4管をフロントラインに据えて、Johnny Marabuto(p), Dean Reilly(b), そしてMel Lewis(ds)のリズム隊。
"in a mellowtone"以下全7曲の演奏は、いずれも知的な香りが。
それもそのはずでアレンジャーには演奏にも参加しており音楽大学の教授でもあるジェリー・コーカーをはじめ、ペッパー・アダムス、ジョニー・マラブト、そして更にレニー・ニーハウスとビル・パーキンスの名前も。
音色の系列が同じカミューカとコーカーの、テナーの聞き比べも楽しめるアルバム。
同じ西海岸物でもロスより北のサンフランのレコード会社企画だけに?より知的なプレーに聞こえます。
最初の3曲、”Our Delight" ”Summertime" ”Poinciana"はShelly Mann & His menの演奏でJoe Gordon(tp)とRichie(ts)の2管がフロント。
そうモブレー様ご推薦のブラックホークと同じメンバーなのですが、こちらはブラックホークではなくロスのライトハウスでのライブ盤です。
残りの2曲、4曲目と5曲目の”It could happen to you"と”Bass blues"のメンバーはRichie Kamuca(ts)、Victor Feldman(p), Scott LaFaro(b), Stan Levey(ds)といういわばリッチーカミュカカルテットのセッションで、1958年のこちらもライトハウスでのライブパフォーマンス。
リッチーがシェリーマンのグループに参加する直前の録音と思われますが、ここではリッチーの司会の声も入っています。
A面のメンバーは Zoot Sims, Al Cohn、 Richie Kamuca(ts), Dave Fishberg(p), Tommy Potter(b), Mel Lewis(ds)で、1965年10月にニューヨークで録音されています。
演奏曲はTickle ToeとOn The Alamoの2曲のみですが、各10分を超える演奏で三人のテナーが個性を出して熱演を聞かせてくれます。
メンバーはAl Cohn, Bill Perkins, Richie Kamuca(ts), Hank Jones(p), Barry Galbraith(g), John Beal(b), Chuck Flores(ds)となっておりセッションによってはガルブレイスが他のギタープレイヤーと交代しています。
ちなみにイプセンのディスコグラフィーによると、メンバーは
Richie Kamuca(ts), vince Guaraldi(p), Monty Budwig(b), Joe Morello(ds)となっています。
演奏曲目は
Gal in Calico
Ginza
It's yu or no one
It had to be you
Lost April
Moonlight becomes you
The night has a thousand eyes
One man's famine
以上の8曲となっています。
ここでは2つのグループのユニットが録音されていますが、ハードバップ志向のグループで迫力のあるリッチーのテナーの快演が光ります。
このメンバーは
Blue Mitchell(tp), Richie Kamuca(ts), Art Hillery(p), John Guerin(ds)そしてもちろんベースはRay Brownです。
演奏曲は
Blues for Eddie Lee.
a Time for Love.
Surry witgh the Fringe on top.
の3曲とSurry with the Fringe on topのrepriseバージョンを加えた計4曲。
ドラマーのJake Hannaがリーダーのアルバムですが、ピアノはこちらもホワイトベーシーのNat Pierce。
ベースがMonty Budwigというリズム隊にBill Berry(tp)とRichie Kamuca(ts)が豪快にスイング。
曲によってはMary Ann McCallのヴォーカルも、聴けます。
くつろぎの中に、最高のスイング感。
後期のリッチーを、代表するアルバムなのかもしれません。
ここで演奏されているのは
Doggin' Around
Robin's Nest
Stompin' at Savoy
Handful of stars
It's sand man
That Old Feeling
Just a Sittin' and a Rockin'
wrap your troubles in dreams
I got it bad and that ain't good
Castle Rock
の10曲です。
名アレンジャーであるManny AlbamがMCAに残した、"The Jazz Greats of Our Time"。
このアルバムにはVol.1とVol,2がありますが、1957年にニューヨークで録音されたVol.1のメンバーはG.Mulliganが参加してはいるものの主に東海岸のメンバーが中心でArt Farmer, Bob Brookmeyer, Phil Woods, Zoot Sims, Al Cohn等が参加していますが、同年8月にロスで作られたVol.2は西海岸志向でウエストコーストのスター達がズラリ。
サックスセクションを見ても、Herb Geller(as), Richie Kamucak, Bill Holman, Med Flory(ts), そしてCharlie Marianoがバリトンサックス。
左は1956年11月にベツレヘムに吹き込まれた"Grand Stan".
Conte Candoli(tp), Frank Rosolino(tb), Richie Kamuca(ts)の3管を支えるのはSonny Clark(p), Leroy Vinneger(b), そしてスタンのドラムス。
Yesterdays.
Angel eyes.
Who do I love you.
Grand Stan.
Hit That Thing.
Blues at Sunrise.
A Gal in Calico.
Tiny's Tune
の8曲で、リッチーもはつらつとしたテナーを聴かせています。