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水流と水神コミュの不動明王

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※このトピックでは水行場に由来する不動明王のみ扱っていきます

不動明王と水の結びつきは
不動明王を表わす梵字『カーンマン』(上図)に由来するものと思われる。

カーン=不動心=岩
 マン=柔軟心=水

不動明王の感得が行われる場が水流、滝、波、
それに岩のある場が多いことがそれを示唆している。
「明王」 は共通して、密教の根本仏である大日如来が化身して、
民衆を力づくでも仏教に帰依させようとする姿と言われる。
外見は肌が青黒く、剣を持ち、憤怒の表情をしているが、
それは悪魔を降伏するための姿で、
内実は慈悲に満ちた優しい仏として知られる。
不動明王の 像容は大日経典によって肥満体形で弁髪、
ドラビダ人(インド)の奴隷の身なりがモデルとされているが、
大日如来の奴僕としての姿だろうか。
右手には人の煩悩を断ち切る降魔の剣。
左手に人を救い上げるための羂索(けんじゃく)。
背後に燃えている炎はゾロアスター教に源流があると言われる。
この炎は毒をもつ動物を食べるとされる
ガルーダ(金翅鳥)の姿をしており迦楼羅炎(かるらえん)と呼ばれる。
多くの不動明王像の相は天地眼(右眼で天、左眼で地を睨む)であり、
牙上下出(右の牙を上方、左の牙を下方に向けて出す)である。
不動明王像は八大童子、三十六童子という眷属を従えている像もあるが、

http://mixi.jp/view_bbs.pl?page=2&comm_id=2078517&id=17539172
書き込み35

多くは不動明王像単独か、
矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子と(せいたかどうじ)を
脇侍とした三尊像形式で造立されている。

別称=
 大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)
 大聖大悲不動明王
 大聖摩訶威怒王
 聖無動尊大威怒王
 不動威怒明王
 大聖不動尊
 不動尊
 不動使者
 無動明王
 無動尊
 摩訶威怒王
親称=
 お不動さん

《目次》
石川県
●曽々木 岩屋=書き込み38
●中能登 不動滝=書き込み37
岩手県遠野市
●又一の滝=書き込み26
大阪府高槻市
●滝行場(出灰不動尊)=書き込み36
京都府京都市
●音羽の滝(音羽山 清水寺)=書き込み13
静岡県
●役行者洞窟 不動堂(賀茂郡)=書き込み10
東京都
●水行場跡(世田谷区 喜多見不動尊)=書き込み11/12
●利剣の滝(世田谷区 等々力不動尊)=書き込み20/21
●有喜閣(八王子市)=書き込み1 
●琵琶滝水行所(八王子市)=書き込み1
富山県中新川郡
●大岩不動明王=書き込み39
奈良県御所市
●祈りの滝=書き込み34/35
兵庫県宝塚市
●清荒神清澄寺 竜王滝=書き込み14
広島県広島市
●安芸区矢野町=書き込み16
福島県福島市
●不動湯温泉 不動堂=書き込み22

↓MAP
http://www.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&t=k&om=1&msa=0&msid=113844027188609943916.00000112e37126229dfb9&z=19

コメント(39)

●琵琶滝水行所
●有喜閣 
東京都八王子市高尾町 高尾山 自然研究路6号

4月末日の週末am9:30にはバイクで京王線高尾山口駅に到着。
4月末日の週末、目的地は薬王院だった。
高尾山には6つの登山路があるのだが、知らなかった。
そこしか入ってゆける感じがなかったので、
駅の南側脇を抜けて案内川の支流に沿う形で坂道を上がってゆくと
途中に住宅が少しと多数の石仏の並んだ塚があり、
それを過ぎると『自然研究路6号』という表示のある脇道の入口があり、
その少し先で道路は関係者以外立ち入り禁止の区域にぶつかった。
脇道の入口まで戻る。
そこには錫杖の形をした金属柱が建っており、
『高尾山琵琶瀧水行道場』と刻まれていた(写真左)。
自然研究路6号からは人がぽつぽつ下山してくる。
バイクでは入れないようなので、自然研究路入口脇に愛車を停めた。
ほかに車が一台停めてあった。
自然研究路6号は未舗装の山道ですぐに右手に沢が現れた。
左側は山だ。途中に山側に小さな祠がひとつ。
それを過ぎると沢に鉄の手すりの付いた橋があり、
対岸にコンクリート叩きの岩屋が見えた。
橋を渡って岩屋の中を覗くと地蔵菩薩が祀ってあった。
蝋燭が着き、線香が燃えていた。
橋の正面に『岩屋大師』という石柱が建っており、
その並びの地蔵菩薩と反対側の岩肌ををよく見てみると
高さ1.5mほどの自然の岩屋があった。
頭を屈めて中を覗くと多数の蝋燭が燃えている。
それは祭壇で、2基の空海石像が祀ってあった。
この岩屋で空海は寝泊まりして修行をしたらしい。
江ノ島の岩屋でも驚いたが、
こんなところでよく寝られるものだ。

対岸に戻り、さらに山道を辿るとやはり沢の対岸に堂が見えた。
それが有喜閣だった。
しっかりしたジュラルミンの欄干のある橋を渡ると、
同じ背の高いジュラルミン柵に囲まれた小さな寺院に出た。
塀をくぐると境内には紙垂の下がった長い縄が何本も架かっていて、
その先が神域であることがわかる。
中に屋根付の石製の焼香台があり、一番奥に滝があった。
水量はかなりある。それが琵琶滝だった(写真中)。
琵琶滝は幅1m落差10mだという。
名称の『琵琶』の由来は琵琶を弾いていた老人の消えた大岩に
現在の滝が現れたという伝承によるもの。
滝の左右に不動明王石像。
よく見ると焼香台の正面は大きな野外の祭壇になっており、
他にも不動明王、空海石像、石祠、石碑類が祀られていた。
それらは時代が過ぎたもので、背景の岩場と完全に同化していて、
少し離れた場所にあることもあって、
よく見ないと気が付かなかった。
ちょうど、一人の白装束の男性が滝に向かっていったが、
滝壷は神域の外からは見えないようになっていた。

有喜閣の中を覗くと大きな不動明王三尊像が祀られていた。
(写真右)
迦楼羅炎を含めると3m以上ある印象だった。
私は、ここで、水行をさせていただいております。
>とくしさん

書き込みありがとうございます。

琵琶滝は水量が多いですが、
滝行はどれくらいの時間するものなんですか?
人ぞれぞれだと思いますが、私は、大体30分くらいです。
>とくしさん

外を観ていたチャンネルを切り替えて
自分の中の深い場所に落ち着くには
やはりそれくらいかかるということですね。

先達の偉人たちのエピソードなどには
滝行で人事不省に陥って、
不動明王に救われたというエピソードがいくつかありますね。
> 謎の山伏さん


別称の追補、ありがとうございます。
●役行者洞窟 不動堂
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取

前回、到達したところで日没を迎えた稲取の役行者洞窟向かう。
前回は場所が分からなくて探し出すのに1時間近くかかってしまった。
目印になる『お船石』まではバイクで入ってゆけないので
かなり手前に停めて、コンクリート鋪装された海岸線を歩いた。
海岸なので6月の陽射しは強烈だ。
お船石は昼間に見たら
表面に不思議なマチエールのある大岩だった(写真左)。
長い方の辺が6m以上ありそうな大岩だ。
横方向から見ると、公園などにあるボートを裏返しに伏せた形に見える。
地平線の彼方には大島がうっすら見えた。
役行者もここから同じ景色を眺めたことになる。

お船石の前に役行者が修行したらしき洞窟があるが、
洞窟というよりも海の方から押し寄せた岩が
のしかかってできたトンネルみたいだ。
マチエールでお船石と同じ種類の岩であることがわかる。
伊豆半島はフィリピン海プレートが
長い年月を経て日本列島まで押し寄せたものだとされている。
南伊豆の蓑かけ岩もそうだが、
なぜか役行者はこうした奇岩との関わりが多い。
洞窟の中には石碑や不動明王像などがあると聞いていたが
何も無い。
その洞窟と並んだ場所に石垣を築いた上にコンクリート製の堂がある。
(写真中)。
前回来た時は暗くて、弁財天かと思ったが、
中には不動明王の素木像が祀ってあった(写真右)。
そこで出会った地元のお婆さん(86才)によると、
年に何度かここでお祭りが行われているという。
どうやら洞窟にあったものを整理して、
ここに不動明王を祀ったものらしい。
不動明王はお船石と関係あるもののように思える。
堂内には燭台、お神酒、水、塩、米、香炉、榊があって、
水はだいぶ蒸発していたので、
コップを洗って(水道がちゃんと引いてある)、
未開封のミネラル・ウォーターのボトルが置いてあったので、
水を入れ替えた。
●水行場跡(喜多見不動尊)境内
東京都世田谷区成城4-2-9

一方通行の道しか無い、成城の露地をバイクで辿って、
住宅街の外れにやってくると突然、水行場のある
喜多見不動の前に出た。
ちょうど国分寺崖線にあたる場所だ。
道路の向いに狭いがスペースがあったので、愛車を停めた。
脇には小田急線のガードがある。
向い側には
小さな丸石を無数に積み上げて造られた楕円状の壁から
2条の水が落ちていた(写真左)。
高さは4mほどあるだろうか。
ふたつの龍口から水が落ちている。「不動の滝」だ。
池の直系は4mほどで、水深は10cmほど。
良く見ると龍口の上に像高40cmほどの
制多迦童子(せいたかどうじ)らしき像が立っており、
その左側の木の枝の蔭に不動明王の石像が祀られている。
(写真中)
像高50cmほどだろうか。
矜羯羅童子(こんがらどうじ)の姿は木の蔭なのか見えない。

水行場の横には不動堂へ登る50段ほどの階段がある。
階段の横は壁があるものの、小田急線の線路が通っている。
階段を登り切ると正面に不動堂がある。
本尊は不動明王座像とのことだが、
明治の初めに多摩川大洪水があり、
その時に喜多見河原に流れ着いた不動明王座像に
成田山新勝寺で入魂したものという。
ここにはほかに「岩屋不動」という岩屋の奥に不動明王が祀ってある。
(写真右)
この不動明王はベートーベンの肖像画に似ている。
●水行場跡(喜多見不動尊)水脈環境
東京都世田谷区成城4-2-9

喜多見不動尊から南西に70mほどの地点を野川が流れており、
(写真左)
小田急線の高架が渡っている(写真右)。
このあたりの川床の雑草の勢いは凄く、
水路は川幅の1/8くらいしか無いが水は流れている。
●音羽の滝(音羽山 清水寺) 
京都府京都市東山区清水1

pm1:30 大津から1号線で京都に向かう。
これまで京都には4度行っているが、
バイクで向かうのは初めて。
清水寺には過去の4度とも行っている。
昨年秋の修学旅行で行ったばかりの高校生の息子が
清水寺に行きたいというので、寄ることにした。
同級生たちと清水寺門前名物の草餅や牛乳に振りかけて飲んだ
名称不明のお茶が美味しかったというのが理由だが、
よほど楽しい思い出だったらしい。

琵琶湖周辺は涼しくて、長袖でも平気だったが、
京都に接近するにつれて暑くなってきた。

今回バイクで走ってみて京都が琵琶湖にあまりに近いので驚いた。
琵琶湖と京都はもっと離れていると思っていたのだ。

京都市内の地図は持っていなかったので、
市内に入ったあたりの交差点で、
隣に停まったスクーターの若い女性に清水寺の場所を訪ねたところ、
その交差点が清水寺下の交差点だった。

そこから清水寺の商店街を登り、路地に愛車を停めた。
猛烈に暑いので半袖のTシャツに着替えて清水寺に向かう。
平日ということもあって、混雑している観光客の大多数が
中国人と韓国人のようだった。
清水寺のすぐ山門下で息子が草餅を試食。
帰りに購入して名古屋の実家に送っておくことにした。

清水寺に入り、お約束の清水の舞台から京都の街や東山を眺める。
暑いので息子は嫌がったが、
清水の舞台から音羽の滝まで石段を降りた。
前回、息子はここには来なかったようで、
自分もおそらく初めてだったと思う。
●清荒神清澄寺 竜王滝
宝塚市米谷字清シ1

マイミク謎の山伏さんの案内で
清荒神清澄寺(きよしこうじんせいちょうじ)に向かう。
謎の山伏さんの乗用車にぼくらはバイクの親子タンデムで追走。
大阪から謎の山伏さん邸に向かった176号線を宝塚まで戻り、
176号線からJR宝塚線をくぐって大峰山の麓に向かう。
急坂を登ると清荒神清澄寺の駐車場に到達した。
駐車場は70%くらいが埋まっていた。
陽射しが強く、気温が上がっている。
謎の山伏さんが駐車の手続きをしている間に
息子と駐車場内の飲食店で冷えた飲料をとる。

3人で山門に向かう。
門前の出店が両側に並んでいるが、
午前中だからなのか、1/3くらいの店しか開いてなかった。
平日にもかかわらず、そこを行き来する参拝者は多い。
浅草寺、清水寺には及ばないまでも、明治神宮クラスの人出だ。
浅草寺、清水寺と違うのは外国人観光客がほとんどいないことだ。

『清荒神清澄寺』は名称からして、神仏混淆。
神仏分離令発布の時はどうしてたんだろう?
山門はまだ新しく、長めの品のある暖簾が掛かっていた。
山門に掛かっている暖簾は都内ではほとんど見たことがない。
これまで見た山門の暖簾はすべてが好きなものばかりだった。
暖簾をくぐって参道を進むと左手に手水舎があり、
そこから頑丈な鉄の欄干の付いた、これも頑丈そうな石橋が
ゆるやかなスロープを持って、黒い明神鳥居に向かって掛かっていた。
おそらく年末年始などの大きなイベントではかなりの参拝者があり、
それに対応したものなのだろう。
黒鳥居の先には五色の幕の下がった拝殿が見える。
この拝殿(天堂)もまだ新しい建物だった。
ここには

・三宝荒神王
・大聖歓喜天(聖天)
・十一面観世音菩薩

などが祀られていて、毎日浴油供の秘法が行われているということだ。
三宝荒神は弁財天と同じく、役行者が祈り出したと言われる神で、
“かまど神”として祀られる。
清荒神清澄寺では開創のとき、
社の前にあった榊の木に三面六臂の荒神の姿が現れたとされているが、
その榊は現在本社の背後に位置している。
帰京してから地図を見るとその榊の周辺に水路がある。

拝殿の右脇には竜王堂という堂があって(写真左)、気になるのだが、
説明が無いので、何が祀ってあるのかが分らない。
最奥にある竜王滝と関係のあるものだろう。
『堂』だから龍神ではなく、不動明王だろうか。
参拝者の絶えない堂だった。

その並びに建物3つを隔てて、神変大菩薩を祀った岩屋があった。
拝殿前で謎の山伏さんが法螺貝を吹き、
続いて神変大菩薩を祀った岩屋前でも。

大日堂、富岡鉄斎の美術館を経由して竜王滝(写真中)に到達。
竜王滝はなかなか絵になっている滝で、岩肌には不動明王が祀ってある。
(写真左)
写真左の左端上の崖にあるのだが、現場でも良く見ないと見つからない。
地図で見たところ、ここから5、600m上流に水源があるようで、
荒神川と名付けられており、
荒神川は2kmほど南へ蛇行して、武庫川に流れ込んでいる。
ぼくらが滝の前にいると、
中年の女性が謎の山伏さんに声をかけてきた。
加持祈祷に関する質問だったようだが、
その場で謎の山伏さんが簡単に加持をしてあげると、
ひじょうに喜んでいた。
幸運なおばちゃんだ。
>SONIAさん

書き込みありがとうございます。

不動明王が白いのは石の材質が白いものなのかな?
●瀧安寺
●大阪府箕面市箕面公園

当コミュメンバーの謎の山伏さんの車とぼくら親子のバイクは
お昼ころには箕面に入った。
箕面川に添いに『箕面公園』入口の石段があり、
石段と川の間に関係者以外『通行禁止』の表示が出ている。
謎の山伏さんの車はそこに入ってゆく。
ぼくらもそれに続く。
かなり奥に上がり、謎の山伏さんの車は駐車場に入った。
それは瀧安寺(りゅうあんじ)の駐車場だった。
気温は最高潮なので、愛車は日陰を探して停めた。
車から降りてきた謎の山伏さんが法螺貝を吹く。
その吹き方で、
どの流れの山伏が寺に来山したのか伝わるようになっている。
瀧安寺は役小角が658年(or650)に創建した
日本の修験道の大本山のひとつ。
山門をくぐると白い砂利が敷き詰められた境内の正面に
まだ新しい大きな観音堂があり、
その外壁の桟の上には『如意輪観音』を中央に、
左右に『阿彌陀如来』、『弘法大師』の額が掛かっている。

観音堂の脇を抜けて奥に進むと
大護摩が行われると思われる開けた木柵で囲われた場所があり、
その正面に
役行者二鬼像と五所明神の小祠の祀られた一画があった。
そこから上に登る石段と上りの石段があり、その脇を迂回するように
やはり上に向かう自然道がある。
ぼくらは自然道を選択した。
自然道に入るとすぐに自然石を組んだ水行場があった。
水行場はかなり湿っており、深い苔がむしていたが、
その時は水は落ちていなかった。
自然石の壁には不動明王が祀ってあった。
●等々力不動尊 境内
東京都世田谷区等々力1-22

等々力不動尊のある等々力渓谷は都内唯一の渓谷と言われており、
一駅隣にあった母校の運動部では
ときおりここまでランニングに来ていた。
世田谷区の高級住宅街に突然現れるこの大渓谷は
たいていの人は驚くと思う。
この渓谷の上にある等々力不動尊は
学生時代には訪づれたことは無かった。
初めて訪づれた時にはすでに夕刻が迫っていた。
渓谷の上にある境内の大師堂や庚申塔を見ているうちに
本堂の大提灯に灯が入った。
ここ等々力不動尊=明王院の本尊は
役小角制作の不動明王だが、完全秘仏となっている。

ここの境内は渓谷上から渓谷の谷底を流れる谷沢川をまたいで
反対側の崖にまで広がっている。
本堂前から谷底に下る石段の入口には『水神』と刻まれた
手水桶が置かれている。
階段を下り始めるとすぐに谷底にある
『利剣の滝(不動の滝)』にちなんだ利剣石像が置かれている。
さらに下ると右の崖に『蛙の社』が祀られている。
これは大和高田市の弁天池の蛙と
役小角の母、刀良売(とらめ)に関わる伝承のあるものだ。
その少し下から崖にある石段の上にはカラフルにペイントされた
不動明王石像が祀られている。
さらにその下から立ち上がる石段の上には
『役小角神変窟』と呼ばれる石窟があり、
その中には役小角の石像が祀られている。
石段を降り切った場所に地蔵菩薩と観世音菩薩石像が祀られており、
その横に滝行場がある(写真左)。
この滝行場は現役の滝行場で、利剣の滝として、
2条の水が銅製の龍口から落ちている(写真中)。
龍口の上の崖には青銅製の不動明王三尊像が祀られている(写真右)。
この滝行場で修行できる行者は限定されていて、
行者の空きができても、すぐに埋まるようだ。

滝行場の前には堂があって、
不動明王石像の迦楼羅焔(かるらえん=火炎)のかけら、
不動明王石像、地蔵菩薩らしき石像、稲荷社が祀られている。
やはり滝行場前にある、矢沢川にまたがる端を渡ると
対岸の森の中には稚児大師(空海の少年時代)像が祀られている。
●等々力不動尊 水脈環境
東京都世田谷区等々力1-22

等々力渓谷の10mの谷底にある
等々力不動尊水行場のすぐ前には矢沢川が流れている(写真左)。
世田谷区の住宅街の真中なのに、
両側は切り立った崖になっており、
ケヤキ、シラカシ、コナラ、ヤマザクラ、イロハカエデ、
シュロ、シダ類が茂って、昼でも薄暗い。
崖のあらゆるところから湧水が矢沢川に流れ込んでいる。

等々力不動尊の南300mには矢沢川と立体交差する形で
丸子川が流れており、
生活用水の多い丸子川には矢沢川のきれいな水を
ポンプで汲み上げて流し込んでいるようだ(写真中)。
そのおかげか、丸子川にはこいや鴨が豊富に生息している。
丸子川は等々力不動尊南の前方後円墳に沿って東に流れ、
二子新地の古墳群と結んでいる。

そこからさらに150m南にある多摩川に
矢沢川は流れ込んでいる(写真右)。
●不動湯温泉 不動堂
福島県福島市土湯温泉町字大笹25

不動湯温泉は土湯温泉郷から山道に入り、
想像していた4倍くらい奥にあった。
途中に道は4WDかオフロードバイクじゃなければ
たどり着けないくらいダートだった。
初めてだったから、なんとかオンロード・バイクで辿り着いたが、
知ってたら来なかったろう。
駐車場から玄関に向かう途中に落差3mほどの小さな滝(写真左)があって、
その傍らに不動堂(写真中)があった。
中に祀られている不動明王の木像は色がほとんど落ちて、
素木像のようになっているが、迦楼羅焔のエッジに
エメラルドグリーンの色が残っているのみだ(写真右)。

この山の上にも不動尊があって、
これらの不動明王はデコレーションではなく、
毎年、修験者が両方に訪れて行事が行われるという。
>岩手のGOさん

この滝のある場所はわかりますか?

不動明王は空海が持ち帰って、広めた仏像ですから、
9世紀には広まっていたと思います。
書き込み23の基本情報を追加しておきますね。
●又一の滝
岩手県遠野市附馬牛町大出

不動明王の姿は大日如来の化身として、
もともと一般大衆をターゲットにした姿をしてますね。
平安時代と江戸時代では人口と庶民の経済状況がまったく違いますから、
“広まる”の定義によって判断も変わってきますね。
ただ、空海の生きていた平安期と江戸時代に
信仰のピークがあったのは間違いないです。
『お札を燃やした灰が落ちた水を飲むと…』というのは
江戸庶民の発想でしょうね。

9世紀初頭、
東北(会津以北)には行基(法相宗)の後を次いだ徳一という名僧が居て、
空海はある意味、行基の事業の継承者でもあったから、
徳一の存在する東北に入り込む余地が無かった。
最澄は密教を東北に布教しようとしたが、
徳一との論争で敗れ、果たせなかった。

津軽半島周辺の不動尊の創建年をチェックすると、
もっとも旧い寺院でも戦国時代の創建ですから、
平安時代には密教は影も形も無かったでしょうね。
『京都〜津軽』と『江戸〜津軽』では距離もまったく違います。
平安時代には坂東(関東)そのものが
庶民にとっては地の果てだったでしょう。
●龍王院
奈良県吉野郡吉野町吉野山2500

初めて秋に蔵王堂にやって来て、
金峰山寺脇の谷底にある蔵王権現の化身、
脳天大神(のうてんおおかみ)が祀られている
金峰山寺の塔頭(たっちゅう=別院)である
龍王院まで下ってみることにした。
脳天大神は真夏に見るのは大変そうな
急で長い階段の下に祀られているのだ。
お盆休み以外で吉野にやって来られる可能性は低いので、
2度と無い機会だった。

龍王院への参道は蔵王堂脇から下る道がある。
なだらかな坂道をくだり、
いよいよ石段を下りようとする場所に
役行者二鬼像の銅像があった。
役行者の足下からいよいよ、超急な石段を下る。
ドンドン下るが、太ももがなまっても段は終わらない。
先行きがまったくわからないし、
帰りは数倍大変だろうから、脳天大神見学は中止にするか迷ったが、
2度来ることはないからと、自らを説得して、
何度か休みながら、さらに下る。
単調な石段の途中に短い橋が現れた。
橋の下にごく少ないが、水が通っている。
水は橋の脇の崖から突き出た石製樋からしたたり落ちており、
そこは女性のための水行場だった。
その下に石製伊勢鳥居があり、
鳥居の奥に文字が判別できない石碑が立っている。
その入り口には石柵があって、
左右の門柱には昇竜が巻き付いていた(写真左)。
通常、こういう場合は昇竜と降龍がセットになるものだが、
ここのは両方とも昇竜だった。
蔵王堂に向かって吉野川沿いを愛車で走っていた時見た、
垂直に天空に昇ってゆく龍神(雲)はこれだったのか!
と、ひとりで納得。
2柱とも赤いよだれかけをもらっていた。
その水行場の脇、橋を渡った崖には不動明王、役行者などの石像、
小祠(岩峯大神だろう)などが祀られていた(写真中)。
龍王院本宮(写真右)はそこからさらに長い石段を下った谷底にあった。
●龍王院 境内
奈良県吉野郡吉野町吉野山2500

やっとの思いで谷の底に到達し、
石段下のお寺社風建物の休息所前から脇に通路があったので、
その通路に入っていってみると、不動明王が祀ってあり、
川の中に1階が柱のみのピロティ方式になった
2層の屋根を持った塔が立っていて(写真中)、
2階はコンクリートの柱と2面だけをコンクリートの壁にした
水行場になっていた。
その室内には2本の石の樋から水が床に落ちていた。
片方はかなり水量がある。
樋の下には不動明王が2基祀られていた(写真右)。
●龍王院 水脈環境
●奈良県吉野郡吉野町吉野山2500
問い合わせ●金峰山寺(0746)32-8371

龍王院本宮は巾4mほどの川をまたぐ形で建てられており、
(写真左/奥の建物)
水行場施設も川の中にある。
そのほかの建物も川に沿って建てられている(写真中)。
水量は多くなく、
境内に沿った部分では水はほとんど流れていない状態で
完全に透明な水底は細かな沈殿物がすべてを覆っていた。
(写真右)
脳天さんの行場は、建物の外側の壁にバルブがあって、落ちてくる水量を好みに調整出来る様になっています。
非常に人工的な行場ですね。
ちなみに、水は3本落ちるようになっていたと思います。
インドのヒンドゥーの祭りでは、
虹色各色の染料を混ぜた水を放水器で散布して、楽しむようですが、
インドは気温が高いから恵みになりますが、
日本ではそのまま、寒い時でも水かけ祭りを震えながら実行してる。
日本の真冬の滝行はインドの行者じゃ、できないんじゃないかな。
真冬の滝行は、水と一緒に、つららが落ちてくることがあります。
頭に刺さると、流血です。げっそり
●水越峠 祈りの滝
奈良県御所市関屋

修験道、葛城二十八宿百八行所の一。

千早赤阪村の建水分神社から、水越川を遡り、水越峠に向かう。
水越峠は、金剛山と大和葛城山の鞍部にある。
昔から、河内から大和に抜ける(現在の大阪府南河内郡千早赤阪村と奈良県御所市)、重要な街道だった。
河内から峠を越え、大和に入ってすぐの所に滝がある。
祈りの滝。
行者祈りの滝とも言う。
修験道の霊場である。
古来より修験者が祈り続け、峠を往来する人々が祈り続けた滝だ。
滝の向かって左側に、不動明王祠が祀られている。
この日の滝の水量は、少なめだった。
滝の向かって右では、湧き水が汲めるようになっている。
祈りの滝は、昔から霊水として知られていた。
現在は滝の水ではなく、地下水をくみ上げている。
水汲み場の前にも不動明王。
お不動さんの祈りは、慈救の祈りだ。
今も霊水を求めて訪れる人は絶えない。

峠を越え、東にくだると、葛城一言主神社。
さらに東に行くと、茅原、吉祥草寺。
ここは役行者のホームグラウンドなのだ。
●水越峠 祈りの滝
奈良県御所市関屋

ということで、お詣りしてきました。
国道309号です。
現在は、水越トンネルというのが出来ていて、この峠道(旧道)は通りません。
来るのは、地元の人、登山の人、水を汲みに来る人くらいでしょうか。
あ、あと山伏ですね。

降り始めた雨は、法螺貝と共に止み、峠から国道に戻ると、また土砂降り。
さすが、お不動さんです。
●出灰不動尊
高槻市出灰二ノ瀬18

出灰、難読地名ですね。
“いずりは”と読みます。
もともとは、譲羽(ゆずりは)と表記していたようです。
朝廷に献上する上質の石灰が穫れたので、出灰となったということです。
行政区分上、微妙な位置にあって、大阪府と京都府の境にあります。
厳密に言うと護摩堂や滝は、京都府に入るそうですが、お寺の表記に従って、大阪府のトピに入れます。
旧国名でいうと、摂津、山城、丹波の境界にあたる磁場の強い“ゼロ地点”ということですが、真偽のほどは?です。
一休宗純が退隠生活を送った地でもあります。
出灰不動尊のある出灰不動谷は、賀茂背山(ぽんぽん山)という、役行者ゆかりの山の北面にあたります。
御住職のお話によると、ここは役行者の修行の地で、1300年前から不動明王が祀られていたとのことです。
長らく行が途絶えていたが、近年復興されています。
滝行や柴燈護摩などが修されています。

この出灰不動谷には、八つの滝があるそうです。
おそらく八大龍王ということなのだと思います。
その内のひとつが滝行場になっています。(写真左)
滝の横の岩壁には不動明王が祀られていました。(写真右)
白山を開いた泰澄大師開基・石動修験道行場

一枚目・石川県中能登・不動滝

二枚目・不動滝と不動明王

三枚目・7月5日の滝開き


役小角開基行場

一枚目&二枚目・石川県曽々木、岩屋入口

三枚目・岩窟内不動明王
行基菩薩開基・大岩不動明王

一枚目・富山県大岩・不動明王

二枚目・境内の滝(早朝5時前だと言うのに行をされてた方が居ました)

三枚目・奥之院岩窟内からの風景

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