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ロージナ茶会コミュの理想的ネットIDを求めて

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 皆さんお待たせしました(誰も待っていなかったりして)。トピ予告編で事前に紹介しました、ネットIDのトピです。「理想的ネットIDを求めて」というテーマですが、なかなか完全無欠の解決方法が見つからず、不完全のまま投稿します。皆様の英知の連鎖反応で、完全無欠の理想的ネットIDの具体像が見えてくることを期待します。

 すこし前に、匿名と実名の功罪--「ネットID」を識者が激論(前編、後編)がCNETに掲載されました。
http://japan.cnet.com/special/media/story/0,2000056936,20348685,00.htm
http://japan.cnet.com/special/media/story/0,2000056936,20355131,00.htm

 「ネット上での誹謗中傷の弊害(加害者を割出せない弊害)を解決するべく、問題が起きたときだけハンドルネームから現実世界の本人を特定できるように、ハンドルネームと本人とを紐付けしたネットIDを採用しましょう」、という内容です。特に、普段は匿名(ハンドルネーム)によるコメント等の投稿を認めて自由な匿名の利点を担保しつつ、問題が起きたときにのみ現実の本人を割り出せるミニマムトレーサビリティ型のネットIDは、採用せざるを得ないのでは、と言う点では全員意見が一致したようです。

 でも、我々ネットユーザからすれば、ミニマムにしてもハンドルネームと本人とが紐付けられるのは、監視社会への第1歩ではないかとの懸念が拭いきれません。それでは、「ミニマムトレーサビリティ型のネットID」に対しても反対すると言うのであれば、佐々木氏が言われているように、「政府の権力によって総務省あたりから、住民票がボンと出るどぎついトレーサビリティ制度が強行されてしまう」ことになりそうです。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070806AT3S0600606082007.html

 それでは、理想的ネットIDとは、次のような形態になるのでしょう。ハンドルネームから現実世界の本人をトレースできないが、ハンドルネームを利用してネット世界のみで加害者の責任を追及できるシステム(ネット世界完結型システム)。

 このネット世界完結型システムの問題点は、ネット世界だけでどうやって加害者の責任追及または罰則の付与を行なうのかです。例えば、罰則として、今までのハンドルネームを使用したネット世界からの追放はどうでしょうか。ハンドルネームを使用したネット世界から追放されたところで、痛くもかゆくもないではないか、と思われるかもしれませんが、今後は、ネット世界を生活の基盤にする人も出てきます。その生活の基盤になっているネット世界からの追放は、きつい罰則ですよ。

  問題は、ネット世界から一旦追放された者のネット世界への復帰を禁止する方法です。論理的には、次の方法で可能となります。

 先ず、使い捨てハンドルネームを固定型ハンドルネーム(ネット世界で使用するもう1つの本名)にする必要があります。この固定型ハンドルネームの登録時に、静脈認証等の生態認証を行い、その生態認証データ(静脈データ等)を登録しておきます。

 そして、ネット世界から追放されればその追放された者の生態認証データをブラックリストに登録しておきます。この状態で、追放された者が再度ネット世界に復帰するべく別のハンドルネームを登録しようとしたときに、送信されてきた生態認証データがブラックリストに登録されていないか否か、チェックし、登録されていれば拒絶します。なお、このハンドルネーム登録時に使用する生態認証データは、リアル世界で使用する生態認証データとは異なったネット世界専用のものを用いるのが望ましいでしょう。

 以上のように論理的には可能ですが、生態認証はなるべくなら使用したくありません。静脈認証等のデータを読取って送信する機能を有するパソコンが普及していないためです。生態認証を用いることなく、追放者のネット世界への復帰を禁止するよい方法、なにかないでしょうか?

 もう1つの問題点は、ユーザに「固定ハンドルネーム」を使用したいと思わせる方法です。以下のような方法が考えられます。
 a 例えばセカンドライフでのコンテンツの売買等のように、ネット世界で何らかの経済的活動を行うことを一般化(定着)させる。経済活動を行う場合、自分のハンドルネームに信用が蓄積されることが重要となり、固定ハンドルネームを使用せざるを得ない。
 b 固定ハンドルネームに蓄積された信用(悪評かもしれない)を有効利用したサービスを提供する。具体的にはなにをするの?
 c 会員とビジターとで待遇が異なるように、固定ハンドルネームのユーザを優遇するサービスを提供する。具体的にはなにをするの?

 bとcを統合したものとして、固定ハンドルネーム使用者のネット上での行動履歴から嗜好情報等を蓄積し、固定ハンドルネーム使用者が望むであろう情報を推薦するレコメンデーションサービス等が考えられます。

 いずれにしても抽象的で具体性に欠けます。なにかよいアイデアはありませんかねえ? また、前述した「ネット世界完結型システム」よりももっと良いものがありましたら、どしどし提案してください。その他、突っ込み等、なんでもいいですよ。

コメント(5)

意欲的な提案、ありがとうございます。

私が以前おしえてもらって、なかなか良いな、と思ったアイデアは、長大な文字列から成るIDから、用途別に部分的な文字列を切り出してIDとする方法でした。http://www.slrc.kyushu-u.ac.jp/japanese/information/workshop041008.html で関連文書へつながるはずです。もう、九州大学では実用化されたのかな?

生体認証は、サービスを受けるための「鍵」として用いるといろいろな問題が生じますが、本人確認としては有力な方法ですから、問題を起こして排除されたメンバーかどうかを判別する用途だけであれば、問題が少ないかもしれませんね。

固定ハンドルを用いる動機付けとしては、固定ハンドルでない人を全員が完全に無視して相手にしない、という方法は使えませんかね。「名乗らないやつは信用しない、相手にしない」というのはわりと昔から人間社会で通用してきたルールのようです。
えーと。辿った先に色々有りますよ。
この辺でしょうか?

> 浜崎 陽一郎 and 安浦 寛人,
> ``PIDを用いた安全な社会システムの構想'',
> マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2002)シンポジウム, Jul. 2002.
> http://www.c.csce.kyushu-u.ac.jp/lab_db/papers/paper/pdf/2002/hamasaki02_1.pdf

> 中村 徹, ウッディン モハマッド メスバ, 馬場 謙介, and 安浦 寛人,
> ``個人情報保護の視点からの認証システムの検討'',
> 2007年 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2007), Jan. 2007.
> http://www.c.csce.kyushu-u.ac.jp/lab_db/papers/paper/pdf/2006/toru06_2.pdf

まだ読んでないので自分用のメモもかねて……
別に認証トークンはユーザーIDの一部である必要はないんですけどね(認証トークンを媒介して認証する方式の一つの実装案に過ぎないので)。「ユーザーID」は固定文字列でしょうから、認証トークンに「ユーザーID」の一部を利用するというのは、そのトークンを受け取ったサービス提供者(の中の人)に再利用されてしまう可能性があるので(それとも一度使われたものはブラックリストにでも載るのかな)、安全であるようには思えません。認証トークンには、TLSでも使用されるようなランダムな暗号化用のバイト列を、認証機関から発行して使用するのが一般的かと思います。

そもそも全く認証機関(= Identity Provider?)を経由しない認証方式というのは現実的なのかが疑問です。自己発行のX509証明書のようなことを使って認証したいという風にも聞こえます(安全ではありません)。生体認証を用いたところで、その生体情報をもとに発行された認証クレデンシャル(ID等)が、本人に帰属しているかどうか、本人を実際に使用しないと確認できないというのでは、実用的ではありません。その確認作業をオンラインですませるためには、登録認証機関は必須になるでしょう。少なくとも、現代の技術では。

…って、後から上記2007年の論文を見てみたら、部分IDは再利用を前提に設計されていて、そのせいでリンク不能性の要件は満足できない(から権利の失効の判断も不可)って書いてありますね。

まあ、僕はこの辺の専門家ではないので、間違っているかもしれませんが。

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