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やなけん学校調査チーム 2005コミュの柳澤ゼミ発表

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この前のゼミのレジュメです。
まとまっていませんが載せます。


2005-07-15

2005年度 柳澤研究室修士論文中間発表             

柿沼 雄一郎

修士論文についてお話しする前に、まず小学校がどう存在しているかについてお話したいと思います。
下の図を見ていただきたいのですが、日本の場合の教育をレイヤー分けしてダイアグラムにしたものです。
まず一番下に制度というレイヤーがあり、日本国憲法 「第26条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」 があり、そのもとに文部科学省などの省庁が乗っています。
次に、教育に対する理念のレイヤーがあり、教育指導要領や、それに則ったそれぞれの学校の教育方針などがあります。
 最後に実際の現場というレイヤーがあります。ハードとしての学校とソフトとしての教育があり、児童が実際に学んでゆく現場となっています。児童は自由であるとはいえ、児童の活動というレイヤーの下にあるレイヤーに拘束されています。
 ここからが私たちの仕事の話になるのですが、建築設計は、ちょうど理念と実際というレイヤーの間に存在していると思います。建築設計は、制度の持つ理念や、建てるべき自治体、そこで働くことになる教師たちの意見を汲み取りながら、また、建てられるであろう敷地や、地域のことを考えながらどんな学校がよいかを考えて進めてゆきます。

柳澤研究室の学校チームでは、昨年からワークスペースのある小学校の調査を行ってきました。調査内容は先生や児童の活動を把握する行動観察、図面や家具配置などを見るファシリティの調査、校長先生や担任の先生にヒアリングなどを行い、教える側からの意見などを聞き、実際の部分を総合的に調査してゆきましたが、学校の内部、特に教室空間の調査がメインになっていたことは否めません。

私は今までの調査内容から考えて、論文の目的を、新しい小学校の内部計画をしてゆく上での指針となるような論文にしたいと思っています。図を見てもらうと分かる通り、実際の教育現場で起こっていることを設計の段階にフィードバックして、より良い教室空間のつくり方を探るということです。

 地域と一体となった小学校の設計プロセスの体系的分析 鈴木啓の論文の中に出てくる 学校の基本設計における一般的な11の検討項目 の中で考えると、上記の調査、研究が生かせると思うのは

1 教育方針と学校の目標の確認     6 周辺からと周辺への影響
2 学校規模の検討と設定        7 土地利用計画と外部空間の構成
3 地域社会からの利用と関連施設    8 出入り口・アプローチ・履き替え
4 将来計画と既存校舎の利用      9 運営方式と動線の計画
5 校地・校舎設備などの施設水準の設定 10各室空間の位置と構成
11校舎の内部空間の計画

9、10、11の3つだけですが、今の時点では、やはり学校は学びの場ということなので、小学校の内部計画をメインに考えた論文にしても良いのではないかと思います。

最終的には、修士設計として学校を設計できればと思っています(教室周りだけでも)。


今後の予定としては、ぜひ緒川小学校と加藤学園に行ってみたいです。

7月 教育施設小委員会プレゼン ぐんま国際アカデミー 授業の可能性を探る
8月 海浜打瀬小学校調査まとめ
9月 旅行
10月 
11月 
12月 日の出学園まとめ 海浜打瀬小学校の先生にプレゼン
1月 修士設計開始
2月 
3月 論文提出





今までに考えてきた調査手法について

学校の調査で捉えること
★マクロな視点-----学校の1日の流れ(時間)・平面図に表される学校(空間)
             ・その学校の持っている理念
★ミクロな視点-----いつ・どこで・だれが・何を(時間・空間・人・行動)

ミクロな視点が、行動観察調査である、とする。

ミクロな視点の記録方法を少し考えてみると

・時間 〇ある決められた時間を切り取り、記録する。
      →決められた時間以外に起こった行動は記録されない 
      →記録する範囲(空間)の限度を設定する必要がある

・空間 〇ある決められた場所を切り取り、記録する。
      →決められた場所で起こる出来事を時系列で記録する 

・ 人 〇ある特定の人を記録する。
      →垣野先生の調査のように、交友関係やグループが把握できる 
      →調査対象となる人数が多いと不可能

・行動 〇ある決められた行動を切り取り、記録する。
      →記録する行動を想定しておかなければならない、
       もしくは、調査後に集計して分類する必要がある 
      →記録すべき行動の境界の妥当性をきちんと表す必要がある

時間・空間・人・行動は、すべて関連しているので、ここに挙げたのは、何を記録の基準にするか、
という視点の問題です。

●記録する場合の問題点として、記録すべき行動の境界(どの行動からを無視するか)が問題になる。
 対策として、

1)観察する回数を多くして、平均を取る→どこまでが普通で、どこからが特殊かを割り出す
2)調査する学校と、その他の学校を比較して検討する
3-1)学校を計画するときに想定された行動と、そうでない行動を区別し境界を引く
3-2)先生が行う教育プログラムに反する、もしくは関係しない行動を区別する

論理的に妥当だと思われるのは1)2)だが、授業内容などの意図を考えると3)は必要だと思われる。
その場合、想定された行動やプログラムを調べて境界を引かなくてはならない。
また1)の場合は、初めて行く学校では資料がないので、境界が引けない。
そして1回の調査だけでは妥当性がない。

色々考えてみると、しっかりとした行動観察調査をする(時間・空間・人・行動をくまなく記録する)には、
やはり時間に重点を置き、記録する回数をなるべく多くする必要があると思いました。

また、学校がプログラムで動いているとするならば、
マクロとミクロの相関関係を捉えることに意味があるのではないかと思います。

コメント(4)

この前のゼミで発表した内容を、ぜひここにアップして下さい。
みんなで頑張っていきましょう。
非常によく努力してますね。凄いです。

僕は例えば上記のかっきーさんの発表に対し、
Y澤先生がどのようなコメントをしたのかが気になります。

世の中に何かを発信するには、
対社会的な体面・形式を整える事と
発信する立場としての信念・覚悟を持つ事の
両方が必要だと思っています。

あくまで推測ですが、先生は前者を重んじての
指導をなさっているのではないでしょうか。
僕の時はそうでした。
それはそれで大切ですし、大学の教員が本来課せられる
義務はそれで十分なのです。

が、しかし、僕はそれでは満足しません。
「自分は果たして建築をやっていて良いのか?
 自分が認識する問題を解決するためには、建築なのか?」
といった悩みを持つくらいの「想い」が
公共施設計画には必要だと思っています。
特に、ほぼ全ての人が享受せざるを得ない
保健医療・福祉・教育サービスが展開される環境に関してはそうです。

この部分を学生に発露させる義務を、教員は負っていません。
学生が自らやるしかありません。
しかしこれがあるとないとでは、研究でも設計でも、
成果物の重みが違います。

あなた方の先輩である山藤は、非常にこの「想い」が強かった。
是非、皆も継承して欲しいと思います。

と、ウィスキーでかなり熱くなりました。
できればのお願いなのですが、
その中間発表での内容や、これまでの学校建築に
関して取り組んできた事を
是非僕にプレゼンテーションして頂けないでしょうか。
お酒を飲みながらw

何か、アドバイスできる事があるような気がします。
もしかしたら、研究そのものをブッ壊しかねませんが。
検討してみて下さい。
宜しくお願いします。


追伸:
なんか参考研究で僕の知っている人の内容が出てますね;
基本的な検討項目は、もう26年も前の資料のものなので、
理論武装のないまま使用すると、酷く攻撃されますよw
プードゥーさん、ご意見どうもありがとうございます。
また、論文を参照させていただいた鈴木啓さんには心から感謝致します。

この前の中間発表でも、やはりY澤先生は当り障りのないことを仰っていました、と言うか、ほとんど何も意見のないまま流されたという感じでしょうか。

私は、最近Y澤先生の以下2点について感心しています(煽りではないです)。

?
ぐんま国際アカデミーという新しい教育プログラム導入している学校のアドバイザーとなり、北欧の学校のパクりではあるが、新しい教育の空間をシーラカンスと一緒に実際に建ち上げ、今後の展開にも関与してゆくこと。

?
教育学部の大学院の授業で、新しいオープン型の教育空間について、今後教員になるであろう院生に対して啓発を行っていること。

この2つに関しては、文句は言いつつも、尊敬せざるを得ません。


ブードゥーさんに、私の話を聞いていただけるなら、是非お願いしたいです。
今週、21、22日ならいつでも大丈夫です。
よろしくお願いします。

バイト明けの酒はうまいです。誤字があったらすみません。
私のスタンスを明確にしておきましょう。

私は、建築の設計がやりたくて柳澤研究室にいます。
研究は、より良い設計をするためにあるものだと思っています。
時間をかけた研究は、学生時代にしか出来ないものだと思うので、
今は研究を頑張りたいと思っています。

以上です。

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