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タイ仮面舞踊劇 KHONコミュのサラチャルンクルンロイヤルシアター鑑賞レポート

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バンコクのヤワラートに近いサラチャルンクルンロイヤルシアターでは国王様の御在位60周年記念行事に関連して、今年一杯という期間限定ですが毎週金土の夜8時半から特別企画のKHONを観ることができます。
演目は「Hanuman the mighy」。
KHONの人気者ハヌマ−ンの活躍に焦点を当てたプログラムです。
 
劇場の場所はOld Siamの隣なので見当はついていたのですが、8時ともなるとバンコクは真っ暗、人に聞き聞きやっと辿り着きました。

開演30分前に劇場到着。小さなロビーは開場を待つ人が3,40人位おり、片隅では記念品(記念本や絵葉書、マグカップなど)を売っています。着飾った西洋人の姿もちらほら。ご招待の方々でしょうか?

真っ先に鑑賞券売り場へ向かいます。席は1000と1200バーツの二種類。サイアムニラミット並みの高価格です。これでは普通のタイ人は敬遠して来ないでしょう。前から2列目のど真ん中の席を1200バーツで購入しました。客層は観光客らしき家族連れが主で、バンコクの国立劇場の小ホールほどの客席でしたが勿体ないことに6,70人くらいしか入っていませんでした。

席に座ってみると客席と舞台の間に少しゆとりがあるので、2列目でも舞踊手の足元までちゃんと見えるようになっています。1列目にすれば良かったかな(一列目の下手半分は空いていました)、と後悔。

8時半ぴったりに国王様賛歌が流れ起立した後、ビデオ(映画)によるKHONの紹介があります。この劇場、伝統を誇るだけに施設は歴史を感じさせますが、上映の映像もオールドファッションな感じです。

さて、プライスアンの命によりプラパイがサワーハの口に神通力と刀を射り、懐妊したのがハヌマーンという設定ですが、幕が上がると物語はお母さんのサワーハとハヌマーンの別離のシーンで始まります。
舞台にはサワーハが登場。普通のシーダーの様なナーン(女性)の姿をしています。この時のハヌマーンはまだ子供という設定なので、体の小さめの舞踊手が演じています。サワーハに甘えるハヌマ−ンは超可愛い。サワーハから「プララーム(ラーマ王子)を助けるのがあなたの使命です。プララームに会いに行きなさい」と言われ旅に出るハヌマーン。古今東西、母と子の別れは辛く悲しい。

ハヌマーンは寅年の3月の火曜日生まれで、4つの顔と8本の腕を持ち、髪の毛はダイヤモンド、牙は水晶って皆さん知っていました?太陽も月も星々もハヌマーンが欠伸をした時に彼の口から生み出されたものなんですって。

因みに英語の字幕が舞台の上部に取り付けてあるのでかなり理解の助けになりました。ただ、前の方の席の場合、字幕を見る時は上を見なくてはならないので、その間舞踊手の動きから視線を外すことになりすごく残念です。

旅に出た途中で、ハヌマーンはナーンウーマの庭園に入り込みそこに実っていた果物を荒らして叱責され、神通力を減力されてしまいます。元に戻して下さいと謝るハヌマーン。ナーンウーマは元に戻りたければプララームに会って元に戻してもらいなさいと告げます。
プララームとプララックに無事に会え神通力を回復したハヌマーンはトーサカンの王国であるロンカー国までの道の調査を志願します。ロンカーには誘拐されたプララームの妻であるシーダーが幽閉されており、プララームはハヌマーンに指輪とサバイ(胸布)をシーダーに届けて欲しいと託します。ロンカーに着くとシーダーは首を吊って自殺を図るところでした。それを阻止し「あなたを助けに来ました。どうか私の手の平に乗って下さい。プララームのところへお運びします。」と申し出ます。ハヌマーンを信用したものの誇り高いシーダーは「一緒に戻りたくはありません。私を助けたければ兵を率いて正々堂々とトーサカンと戦って勝利し助けに来てとプララームにお伝え下さい」と拒否します。

仕方なくプララームの下へ戻ったハヌマーンはプララームの命令にてロンカーへの道を海の中に築きます。しかしそこにも邪魔者が。海にはスパナマッチャと魚達がいてうまく道を築かせてくれません。スパナマッチャの美しさに惹かれたハヌマーンは彼女の気を惹く事に成功。その後はスパナマッチャが魚達(実際には尾っぽをつけた女性達ですが)を統率し道造りに協力させ、すべてはとんとん拍子に進みます。尾っぽつけた美しいナーン役達がよいしょよいしょと皆で岩を運ぶ力仕事をしていたのは観ていて面白かったです。

さて道は完成、ロンカーへの攻撃の準備は整いました。次にハヌマ−ンは策を講じます。ロンカーの国王である鬼のトーサカンは自分の心臓を取り出してコ−ブット仙人に預けてある故、どんなに攻撃されても死なないという不死身の体を持っていました(そういうお話なんですわーい(嬉しい顔))。そこでハヌマーンはコ−ブット仙人を「プララームの味方をするのはもう嫌になった。トーサカン軍に加わりたい」と騙してトーサカンの心臓を手に入れ、それを猿の将軍オンコットに預けます。こういう調子の良さ、如何にもハヌマーンですよね。コ−ブット仙人に連れられてトーサカンの下に参じたハヌマーンをトーサカンは喜んで父と子の縁を結ぼうと言います。
その後現れたハヌマーンは首から下は鬼の格好!以前看板でこの格好を見たことがありましたが、どうしてハヌマ−ンがこんな格好をしているのかしらと不思議に思いました。この場面だったんだーと納得。

その後プララームの軍が攻めて来てヨックロップ(有名な戦いの場面)になりますが、舞台後方に控えているハヌマーンが最後にトーサカンの心臓を手にし、真実を明かします。ハヌマーンの手に自分の命を握られてしまたったトーサカンは退散。
プララーム軍を勝利に導いたハヌマーンは、最後にご褒美に国を与えられ祝福されるシーンで終わります。

最初はちょっと間延びした印象のストーリーですが、普通のKHONのように3時間休憩なし、という訳ではないので集中して観ることができます。終わったのがちょうど10時でしたので1時間半のステージでした。舞踊手(特にハヌマーン)は学生並みに若い人達でした。ハヌマーン役だけで5人位登場していたようです。リンとヤックは良かったですが、プラとナーン(特に群舞のナーン役たち)は期待した程ではなかったのが少し残念(あえて辛口で行きますがく〜(落胆した顔))もしや稽古不足?ピンチヒッター?タイではよくある話ですが。プララックは女性が演じていました。スパナマッチャを演じた舞踊手は光っていました。スパナマッチャ、もう一度観てみたいです。

感想としては特にKHONを初めて観る人や外国人のために作られという印象でタイ語を理解しない外国人にはとても鑑賞しやすいプログラムだと思いました。私は今回の演目の一部分はバンコクの国立劇場で鑑賞したことがありますが、演出は大分違っていました。でも、その時は理解できなかったことが今回はよく分かって面白かったです。

観る度にKHONの奥深さにはまり続けそう。皆さんもぜひ!
「Hanuman the mighy」は今年の12月一杯まで上演されています。

コメント(10)

これは年内にバンコクに行かなきゃ〜☆
今回のタイ滞在で無事に見ることができました。。
1列目を取りたかったのですが劇場の人に
ドライアイスで見えにくいので2列目以降を勧められました。

実際は予約済みの席でも劇場に辿り着けなかったのか空席もありましたね。
開演は8時と思い込んでましたが実際は8時半からでしたので
迷子になっても諦めずに行ってみるのが大事かも??
先週末ご覧になったんですねわーい(嬉しい顔)
そんなにドライアイスもくもくだったかな?

勿体無いことに空席が目立つんですよね。
やはりタイ人には高すぎるし、外国人でも興味がないとこういう
ジャンルにはなかなか足を運ばないからでしょうか。

日タイ修好120周年絡みで日本国内でも数多くのイベントが行われて
いますが、本格的な劇形式のKHONを見る機会がなかったのが残念ですがく〜(落胆した顔)
ドライアイスは最初のほうは焚いてましたよー。。。
多分、その間にセットを運んでいたのでは(想像)

タイチケットマスターだと予約は簡単にできるのですが
バンコク在住者でもオールドサヤーム?マイルーチャック・・なので
たどり着けない人が多そうです。
タイ人も意外と来てはいました。

コーンは結構面白いと思うんですけどねー。。
日本でも上映されればいいのですが。。
(ただし字幕、もしくはイヤホンで解説つきで)
確かにOld Siam の認知度は意外に低いですよね。
ここの1階のお菓子売り場はなかなか楽しいけれど、
結構早い時間に店じまいしてしまうのが残念です。
蛇足ですが、前回はここでネームクルック(北タイ
ソーセージ入りお米のコロッケをヤムにしてハーブ
と和えたもの)を見つけて嬉しかったことがありましたぴかぴか(新しい)

映像ではなくて本物の舞踊手が演じるKHONを日本で
観るにはやはりどこかで招聘してもらわないと無理
ですね。ひまぱ〜んさんのおっしゃる通り、最低限
字幕は必要と思います。
どこか熱意のある団体が呼んでくれないかなー?
久し振りにサラチャルンクルンロイヤルシアターのウェブサイトを
見たら、新作が上演中でしたうれしい顔

サラチャルンクルンロイヤルシアターのCM


新作は「Hanuman Becoming Phra Chakri’s Devotee」
毎週木曜日と金曜日の19:30-21:00だそうです。
チケットは800/1000/1200バーツ
いつまでやっているかは不明…以前の公演も予定を
延長して続けていたようなので観客の入り次第でしょうか。

詳しくはこちら↓
http://www.salachalermkrung.com/khon-en.php

出演者は60名、衣装もこの演目のためにあつらえたもの
らしいです。でも構成は有名なエピソードのパッチワーク
という感じも。。。
いつもハヌマーンが主役なのは何か意味があるのでしょうか?
久々に近くまで行きましたよ。
507のバスだと迷子にならずに行ける感じ。
(オンヌットからだったので)

しかし帰路はいまだタクシー頼みなのが微妙なところ。
>ひまぱ〜んさん

近くまで行かれたんですね!
オンヌットからだと507のバスが便利ですか、なるほど〜電球
バスルートもチェックしてみます。
公演終了が夜だと確かに帰りは迷いそう。。。
BTSや地下鉄までタクシーというのが無難かもしれませんね。

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