天才！Ｄ・マラドーナコミュのスポナビより

マラドーナ「ロナウジーニョを売るのは間違っている」
　ディエゴ・マラドーナに迷いはない。スペインの『マルカ』紙のインタビューを受けたマラドーナは、ロナウジーニョの移籍の可能性についての感想を尋ねられると、バルセロナに向けて遠慮なくこう警告した。
「彼を出て行かせたとすれば、クラブ史上最大の過ちになるだろう」

　下降線をたどり始めて久しい天才を擁護する発言としては悪くはない。だが、マラドーナはそれだけでは止まらない。
「ロナウジーニョを手放すのは、私を出て行かせたことや、ロマーリオ、ロナウドを移籍させた以上にむごいことだ」

　しかしロナウジーニョの“プロ意識”には誰もが疑問を抱いている。
「それはそうだが、彼を昔の選手のように扱ったり、俗っぽい生活を送り過ぎていると考えるのは馬鹿げたことに思える。放っておくべきだ。今季、レアル・マドリーに簡単に優勝させてしまったのはロナウジーニョがいなかったことが大きい」

　マラドーナは自らの主張を数字で裏付けようとしていた。
「バルセロナはまったく駄目だったというわけではない。データを見れば明らかだ。ロナウジーニョがいないと、相手チームはバルセロナを怖がらなくなる。彼の足元にボールがあるとやられてしまうことを相手は分かっていた。ロナウジーニョを批判する人たちは記憶力がないようだ。グアルディオラ（来季から監督）は彼を復帰させなければならない。メッシはメッシだが、ロナウジーニョは唯一無二の存在だ」

　マラドーナはおそらく史上最高の１０番だろう。だが、“守る”ことも不得意ではないようだ。