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パネルディスカッションコミュのダルフールでの虐殺を止めることは可能か?

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日時:2007年3月29日 6:30−8:30PM
場所:ニューヨーク大学
パネリスト:
? Dr. Joyce Apsel
NY大学教授で、専門は、民族虐殺・平和・ヒューマンライツ。
元 Rights Works International のディレクター
? Seth Appiah-Mensah
国連平和維持局のアフリカ部門政治役員。
元AUアフリカ連合の指揮官。
? Denise Bell
アムネスティー・インターナショナルNYのダルフール実行班で調整役を勤める。同時に、War Crimes against Women の委員長と、NYC Women's Human Rights Action Team の調整役もこなす。
? Michael Heller Chu
国連人道問題調整事務所のデスク。
? Simon Deng
スーダン南部出身の人権擁護活動家。かつて、スーダンにおいて子供だった頃に連れ去られ、3年間もの間奴隷となっていた。現在NYで暮らしている。
? Megan Mylan
アカデミー賞受賞のドキュメンタリー映画『スーダンのロストボーイズ』で知られる映画監督。
? Evelyn Sallah
NPO団体 Africa Action にて一般の教育活動及び動員のための副業務長を勤める。

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会場に入ると、やたら子供が多い。(写真参照)
それもそのはず、今回のパネルディスカッションは、子供たちによる演技と歌で幕が開けた。下は5歳から上は小学高学年くらいまでの子供たち20人程が、一生懸命訴えかけている姿には心打たれた。パフォーマンスの後には、質疑応答まで立派にこなし、大人顔負けの瞬間だった。

討議の焦点は、スーダンのダルフール地方での民族虐殺(ジェノサイド)を止めることができるか、ということについてだった。パネラーも、幅広い分野から7人集まっており、興味深いディスカッションになった。

? Dr. Joyce Apselの発言:

民族追放とジェノサイドの傾向は次の通り。
A) 国家レベルでの処罰がない
B)混乱を鎮めるためという弁明の元、より大規模な戦いが起こる
C)追放と殺戮の標的になる人々は、民族差別に起因することが多い
D)政府の選別された人々が、代理グループを利用して遂行する集団犯罪。(スーダン政府の場合は、代理グループ=民兵組織ジャンジャウィード)
F)焦土作戦(*注)の後、難民キャンプでは、防御者が加害者にもなる。
*注)戦争もしくはそのような状態において、防御側が、攻撃側に奪われる地域の利用価値のある建物・施設や食料を焼き払い、その地の利用価値をなくして攻撃側に利便性を残さない戦術及び戦略の一種。(参照:ウィキペディア)

? Seth Appiah-Mensahの発言:

アフリカ連合は、委任統治が必要なのに、後方支援と資金援助が足りていないため、力不足。兵士の数やお金の問題を超えて、ICC(国際刑事裁判所)の執行や政治解決がダルフールでの民族殺戮を止める鍵を握る。

? Denise Bellの発言:

私たちは、まず知ることができる。知った後、そこから何をするかで私たちの価値は変わる。事態が大きすぎて自分の手には負えないと大半の人が思うだろうけど、新聞社や雑誌出版社、メディアに連絡して、もっとダルフールや紛争地帯の記事を取り上げて欲しいと執拗に訴えることも効果がある。「自分は紛争や虐殺にとても関心があるんだ」ということをメディアを通して伝えることは、私たち個人としては出来るのではないか。アムネスティーインターナショナルでは、そういったことを団体として行っているので、そういうNGOの活動に参加することもいいと思う。
参考:http://www.amnesty.or.jp

?Michael Chuの発言:

4月の中旬より、アフリカ連合と国連が共同でダルフールの平和維持活動を執行する。これは初めての試みだが、国際社会の圧力にも反して、スーダンのバシール大統領はこれに反対。その理由は、ダルフールの虐殺が終わった際、自分が国際犯罪者としての刑で訴えられることをおそれているためだろう。バシール大統領は、国連がやろうとしていることは、単にスーダンで採れる石油が欲しい故に、スーダンを植民地化しようとしているだけなんだ、と非難。

?Simon Dengの発言:

国連はいつも口ばかりで何もしない。誰も何もしない。結局は、先進国や白人たちは、アフリカ民族のことなど真剣に相手になんてしていないんだ。(この発言に国連の職員の方たちは、少々戸惑っていましたが、彼ら自身日々の仕事の上で政治のしがらみに憤りを感じているようです。『こうしたい、という考えがあっても、常任理事国の了解及びスーダン政府の了解がなければ何もできないんだ」と言っていましたが、サイモンは怒りに震えていました。) 
当時のスーダン南部では2百万人のキリスト教徒が虐殺され、生き延びた人々は、スーダンからエチオピアまで歩いて逃げた。現在、ダルフールの人々は、隣国チャドへ逃れようと歩いて何キロも歩き続けている。

?Megan Mylanの発言:

映画、『スーダンのロストボーイズ』を製作した際、難民の子供たちや大人たちにインタビューすると、皆全く同じ話をする。恐怖のあまり、どうやって家族が目の前で殺されたかを忘れてしまう子供たちもたくさんいる。映画というメディアを通じて、世界の人々に現状を知ってもらいたいと思い、ドキュメンタリー作製に踏み切った。

?Evelyn Sallahの発言:

政府や国連ので働く人々は、我々市民の代表に過ぎない。役所で働く人たちへ市民の声を届けるのは私たちの役割。私たちが動かなければ、国や国連だって動く訳がない。

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パネリスト全員の意見が一致したのが、「お金をつぎ込むのも一つの助けではある。兵士を送り込み治安確保にあたるのも手段かもしれない。でも、一番大切なのは、政治レベルで解決することだ。ピースキーピングも、守るピースがあってこそ。ピースを作るのは、政策だ」ということでした。そして、政策を決める政治家たちの背中を押すのが、国民です。パネリストたちは声を揃えて言っていました。「署名運動で政策が変わった事例はたくさんある。自分一人が署名したり、政府にちょくせつ電話したりすることが無意味だとは思わないで欲しい。一人一人の政府へ訴えかける努力は必ず積もって行きます」と。サイモン・デングは、ピースウォークをしているそうです。(http://sudanwalk.iabolish.com/)「自分はあの地獄を知っているから、スーダンでの虐殺を終わらせるためならなんだってする」と語っていました。

人々に訴えかけ、一人でも多くの人が世界の問題に目を向けるようになり、その思いが政策に反映すればいいと思います。

コメント(5)

先日書き込みしたトピックですが、内容を付け足しました。

参考までに、以下が20世紀の主要なジェノサイド(民族虐殺)の歴史です。

トルコでのアルマニア人虐殺 - 1915-1918 - 1,500,000人犠牲

南京大虐殺 - 1937-1938 - 300,000人犠牲

ユダヤ人虐殺 - 1938-1945 - 6,000,000人犠牲

カンボジアのポルポト政権下の虐殺 - 1975-1979 - 2,000,000人

ルワンダ - 1994 - 800,000人

ボツニア - 1992-1995 - 200,000人

ダルフール - 2003-現在 - 400,000人(増え続けています)
初めまして、20世紀最大の大虐殺は中国政府によるものであると思います。上記のトピックには書き込まれ有りませんが、アジア諸国、旧ソ連(東トルメキスタン等)、チベット、また自国においては天安門事件をはじめ法輪功学習者への弾圧と虐殺、農村部における開発のための犯罪者を使った焼き討ち等、世界でも類を見ない虐殺が今もなお行われています。国家規模の人権蹂躙。

また、国家規模の闇ルートでの臓器移植(2000年から2006年に確認された臓器提供者90000人のうち71500人は拷問の末、殺害された法輪功学習者といわれている)。また、アフリカ諸国(ダルフールを含む)政情不安、内戦地域への武器輸出等、世界的規模で殺戮行為を続けている国です。

国連常任理事国として様々な事案の弊害になってる国の一つでもあります。
この事を無視して世界平和は語れないと思います。全ては中華思想という民族優位意識のなせるワザです。
るみせんさん、
初めまして。非常に興味深いパネルディスカッションの様子を教えてくださり、どうもありがとうございます。パネラーの方々からは、個人の微力と思いがちな力の重要性、現実問題としての臨場感を感じました。

そして、Blind-Elephantsさん、
初めまして。中国が現在、虐殺行為や、他国でのそういった行為への助長を行っているとは知らなかったので、私は新たな国際関係を目にしました。

また、るみせんさんが列挙されていたトピックスに含まれていなかった、というのは、その中国での行為がジェノサイドと呼ばれるものではないから、ではないかと思いました。ジェノサイドは民族などの組織的大量虐殺、集団殺戮と辞書にあります。そうして、無防備の人や動物の大量虐殺とは区別される英単語(massacre)が存在しています。

多少脱線してしまいますが「臓器移植」という単語に反応させてください。Blind-Elephantsさんがおっしゃるように、具体的な数値を述べられない私ですが、確かに臓器移植を受ける人と、正規で臓器提供を行う人の数は前者が後者を上回っている、という話を聞きました。併せて、その影に人身売買が行われていることを知りました(人身売買とは過去のものだと思っていたので、ショックでした…)。その話では「カンボジアの子供たちが孤児院を隠れ蓑にして囲われている。中国のマフィアが子供たちの生きた臓器を商売道具とし、大きなお金を動かしている。」ということを話されていました。(おや、ここでも中国の組織が出てくるのですね。コメントの流れに符合が感じられます。)話してくださった方は、人身売買の縮小に取り組んだ活動をなされています。その中で、この件に突っ込んで関わることは中国マフィアから命を狙われることなのだとの警告を受けられたそうです。

国際問題に解決を目指して取り組むにはと目を向けると、こうした組織の利害であったり、トピックスにもあったような国際関係上のポジションという、自分ではどうにもならない存在が気分を暗くさせます。
けれど、自分が気分を暗くしてるばかりでは、ダルフールであったりカンボジアであったり・・今も未来を失わんとしている人もいる。ただ落ち着いた部屋で暗くなるだけの自分が甘く見えちゃいますね。政府の力を後押しする地球市民として、政府なりメディアなりにロビー活動する意義はあるそうだ。
果たして私はするのだろうか?人事とはしたくないが、それだけの、特定の問題に関わるのにはやはり自分の中にしっくりとくる、根強い熱意や冷静な頭だろう。これらを、私は鍛えてゆきたいのだけれど、その道筋を教わりたいと思うこの頃です。

すみません、最後のはとても個人的な内部のことで、余計だったかも、と思います(^_^;)けれど、これをきっかけにヒントが舞い込んだら・・と思い、消さずに残させて頂きましたm(_ _)m
遅れましたが、Blind-Elephantsさん、みやこさん、興味深いコメントありがとうございます。

中国での法輪功学習者への弾圧と虐殺については、私も耳にします。少し前まで、ニューヨークのいたる路上で、法輪功学習者たちが、毎日のようにデモを行っていました。特殊メークをし、檻に閉じ込められていたり拷問を受けている様子を、リアルに再現したデモでした。ただ、あのデモは、観衆の目を引くことで、宗教誘致しようというマーケティングなのだ、という話も聞きましたが・・。

また、臓器移植がビジネスになる時代が来るなんて、思ってもいませんでした。犠牲になる人々と、臓器を買い生き延びる人々。見て見ぬ振りする人々と国家。本当に怖い世界だと思います。

自分が関心を持て出きることから、少しでも行動に移していきたいですね。毎日が平和だと、ついつい他の事で頭が一杯になってしまい、世界のことを忘れてしまいませんか。私もそういう時よくあります。だから、ミクシーのコミュニティーを通して学んだり、ニュースを見たり、パネルディスカッションに足を運んだり、映画やドキュメンタリーを観ることで、刺激を受けられるように、自分で仕向けています。

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